リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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劇場版:僕らのウォーゲーム 序
前書き
僕らのウォーゲーム 序 始動
デジタルワールドでの冒険を終えた子供達はミッドチルダの仲間を含めて、パーティーを開いていた。
ちなみにアリサ、すずか、アリシア、一輝、遼は用事があって来られなかったらしい。
賢と大輔はリンディに呼び出され、ユーノとなのははパーティーの買い出し。
現在翆屋にいるのは。
フェイト
はやて
ルカ
スバル
ギンガ
ティアナ
エリオ
キャロ
ルーテシア
…の9人であった。
フェイト「あの冒険からもうかなり経ったよね」
はやて「そやなあ…」
ルカ「それにしても遼さんも一輝さんも残念ですね」
ギンガ「仕方ないよ。用事があるんだもん」
ルカ「ん…そうですね…あれ?」
突如パソコンの画面に卵のようなデータが現れた。
その卵のようなデータは、生きているように脈動している。
ルカは急いでパソコンを弄り、卵の正体を探る。
そして、その卵のデータが孵ると同時に…。
〈Hello〉
そんなメールが送られてきた。
ルカ「卵が…孵った…?」
全員【卵?】
全員の視線が冷蔵庫にある卵に注がれ…。
ルカ「違います!!デジモンの卵です!!デ・ジ・タ・マです!!」
ルカが叫んで否定する。
フェイト「デジタマ?」
デジタマと聞いて表情を引き締めるフェイト達。
ティアナ「どういうデジモンなの?」
ルカ「こいつです」
ルカがパソコンの画面を見せると、クラゲのようなデジモンが映っていた。
はやて「何やこれ?プヨプヨしててクラゲみたいやな」
ルカ「見たこともない新種のデジモンでしょう?」
スバル「生まれたてだから可愛いよねルカ兄。」
キャロ「可愛い…かなあ?」
確かに目が1つしかないというのは不気味であったが、まだ生まれたてのためか可愛いと感じる面もある。
ルカ「確かに可愛いですけど、どうやらコンピューターのバグが寄り集まって卵になったみたいですね」
ティアナ「クラモン…種族不明、幼年期。コンピューターネットワーク上に突如出現した正体不明のデジモン。コンピューターネットワークのバグが具現化し、1つのデジタマが生まれた。そこから生まれたこの謎のデジモンは非常に危険な存在である。コンピューターネットワークの中で病原菌のように繁殖して、軽度のネットワーク障害を引き起こす。必殺技は巨大な目から泡状の物体を出す“グレアーアイ”。」
ティアナがD-3でクラゲもとい、クラモンのデータを読み上げる。
するとクラモンが進化した。
フェイト「クラモンが進化した!!」
ルカ「こいつはデータを食べて大きくなるんですよ」
ティアナ「ツメモン、種族不明、幼年期。クラモンが進化した幼年期デジモン。触手の先が鉤爪に変化し、凶暴さが増加した。凄まじい速さでデータを侵食し、動きも素早くなったためこの姿に進化すると捕獲するのも難しくなってしまう。必殺技は触手の鉤爪で切りつける“ネイルスクラッチ”。」
そして、メールが1通。
ツメモン〈オナカスイタ〉
全員【お腹空いたあ!!?】
ルカ「何度も言いますが、こいつはデータを食べて大きくなるんですよ。それにしても凄い食欲ですね…今はまだ幼年期ですが、このまま進化を続けるとネットワーク上のあちこちのデータを食い尽くしてしまうでしょう」
スバル「ルカ兄、データが食べ尽くされちゃったらどうなるの?」
ルカ「あらゆるコンピューターが暴走して冗談抜きで世界滅亡のエンディングが待っているでしょうね」
はやて「世界滅亡エンディング?随分と派手なエンディングやな~、あはは…って、……な、何やてええええええええ!!!!!!?」
はやての絶叫が海鳴市に響き渡った。
ルカ「落ち着きましたか?」
ルーテシア「ルカさん冷静だね」
しばらくしてはやてが落ち着いたのを見計らって子供達は会話を再開する。
ギンガ「ねえ、ツメモンをネットの中から消去出来ないかな?」
ルカ「難しいでしょうね、デジモンは普通のコンピューターウィルスとは全然違いますからワクチンプログラムなんかは効かないと思いますよ?」
するとツメモンが更に進化した。
フェイト「あ…もう進化してる」
スバル「成長期になったってこと?」
はやて「これは本気で不味いで…」
ティアナ「…ケラモン、種族不明、成長期。ツメモンが進化した成長期のデジモン。ツメモンに比べて体格も大きくなり、その大きな口でツメモン以上のデータ量を侵食することができる。そのスピードは1秒間に100MB以上のデータを侵食してしまうため、ケラモンに進入されると同時にデータが破壊されてしまう。非常に陽気な性格で、破壊行為は遊びの一環だと思っているためためらいはない。必殺技は笑いながら口から破壊力抜群の光弾を吐き出す。“クレイジーギグル”」
エリオ「…何とか成長期のうちに倒さないと……ダスクモンはいないし…」
ティアナ「ストラビモン、お願い出来るかな?」
ストラビモン[…やってみよう]
フレイモン[安心しろ、ちゃちゃっと片付けてやるから]
アグモンX[ネットの世界に突入するよ!!]
クロアグモン[新種のデジモンとやらの力を見せてもらうとしよう]
チビモン[フェイト達がデジタルワールドを助けてくれたように。今度は私達がフェイト達の世界を救ってあげるよ!!]
フェイト「お願いね皆!!はやて、キャロ、ルーテシア、ルカ、スバル、ギンガ、ティアナ…行くよ!!」
スバル「うん!!」
ルカ「僕達もD-3で君達を進化させます!!」
エリオ「頑張って!!僕はダスクモンを探して来ます!!」
全員【サイバーゲートオープン!!】
デジモン達が電脳世界に突入する。
フレイモン[よっしゃあ、もう着いたぜ!!]
ルカ『頼みましたよフレイモン!!』
はやて『ギルモン!!あいつはまだ気づいてないはずやで!!先制攻撃や!!』
ギルモン[おう!!]
ケラモンは6体の存在に気付いておらず、ただひたすらデータを食べていた。
フレイモン[行くぜ!!ベビーサラマンダー!!]
フレイモンの炎がケラモンに直撃する。
続いて他のデジモン達も追撃を仕掛け、その攻撃は全てケラモンに直撃する。
その時、パソコンに1通のメールが届いた。
ケラモン〈アソブ?〉
ティアナ「何、このメール」
スバル「何がアソブ?だよ。あんな奴、さっさと倒そう」
フェイト「チビモン進化だよ!!」
デジモン達は成熟期に進化するとケラモンに向かっていく。
ケラモンの攻撃を容易く回避しながらアグニモン達はケラモンに攻撃を直撃させ、吹き飛ばした。
はやて「何や、弱いやんか」
フェイト「あ…、待って…」
ティアナ「え?」
アグニモン達の攻撃を受けた際に上がっていた煙がだんだん晴れてきた。
そこには先ほどのデジモンとは似つかないデジモンが存在していた。
そう、進化したのだ。
ルカ「あいつ、進化した…!」
ギンガ「嘘っ!!」
フェイト「いや…、大丈夫、こっちと同じ成熟期になっただけだよ」
ティアナ「待って!!インフェルモン、種族不明、完全体。クリサリモンが進化した手足の長い蜘蛛のような姿をした完全体のデジモン。頭や手足を伸ばした状態の通常形態と、手足を本体にしまいこんだ繭形態をとることが出来る。繭形態になるとあらゆる攻撃を跳ね返すほど防御力が上がるが、一直線にしか進めず、軌道をかえられないのが欠点。強固なセキュリティーを物ともせずあらゆるネットワークに侵入する能力を持ち、インフェルモンがネットワークに放たれたら最後、世界中が混乱に陥る。必殺技は口の中の銃口から、凄まじい破壊力のエネルギー弾を打ち出す“ヘルズグレネード”…こいつ完全体だよ!!」
ルカ「2段階進化…まさか僕達以外にそれを可能とするデジモンが…こちらも対抗して完全体に進化を!!」
ギンガ「クロアグモン!!究極体に!!」
キャロ「エア、アーマーチェンジだよ!!」
アグニモン[アグニモン超進化!]
ヴォルフモン[ヴォルフモン超進化!]
ブイドラモン[ブイドラモン超進化!]
グラウモン[グラウモン超進化!]
グレイモンX[グレイモン超進化!]
クロアグモン[クロアグモン進化!]
グランス[スティングモン超進化!]
エア[アーマーチェンジ!]
8体が進化しようとした時であった。
インフェルモンが進化中のアグニモン達に攻撃を仕掛けたのだ。
ヴリトラモン[うわあ!!]
ガルムモン[ぐああああ!!]
ルカ『なっ!!?進化中に攻撃を…』
ルーテシア『ちょっと反則じゃない…!!?』
進化途中だからその攻撃を防ぐ方法などなく直撃した。
そのデジモンは多分笑っているのだろう。
笑いながら通路を自身で作り、そこから出て行った。
フェイト「大丈夫、チビモン?」
チビモン『ごめんねフェイト…』
はやて「ギルモン…」
ギルモン『すまねえ、はやて…あいつ…とんでもねえ奴だ…』
ルカ「フレイモン達を休ませないといけませんね…」
フェイト「あいつ…何処に行ったの…?」
フェイトがパソコンの画面を睨みながら呟いた。
そしてアースラのかつて大輔が使っていた部屋では、ホメオスタシスからの連絡が来ていた。
正体不明のデジモン。
賢のノートパソコンの画面にはこう出ていた。
〈戦いますか?それとも戦いませんか?〉
大輔と賢は互いの顔を見合せ、パートナーの顔を見ると、イエスと答えた。
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