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ドリトル先生と二本尻尾の猫

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第一幕その七

「尻尾は一本が普通だから」
「それが二本もあるとね」
「それじゃあね」
「すぐにわかるよ」 
「まあ人間に化けていたらわからないけれど」
「猫の姿の時はね」
 それこそというのです、そうしてです。
 先生は皆にです、こうも言いました。
「その尻尾も色々隠すから」
「それで他の猫と区別がつかない」
「そうなるんだ」
「そうだよ、まあ猫又が来てもね」
 それこそという先生でした。
「僕は喜んでお話したいね」
「お茶を飲んで」
「そうしてだよね」
「そうしたいね、それじゃあね」
 ここまでお話してでした、先生は。
 トミーにです、微笑んでこう言いました。
「お酒飲んでいいかな」
「何を飲まれますか?」
「焼酎にしようかな」
 そのお酒にしようかというのです。
「それでおつまみは枝豆で」
「うん、それでお願い出来るかな」
「先生最近枝豆がお気に入りですね」
「丁渡いいおつまみじゃないかな」
「美味しくて食べやすくて」
「しかも食べやすくてね」
 そうした要素が揃っているからだというのです。
「いいおつまみだよ」
「だからですね」
「最近はね」
 日本酒や焼酎を飲む時はというのです。
「それにしているんだ」
「それで、ですね」
「おつまみはそれを頼むよ」
 枝豆をというのです。
「それじゃあね」
「焼酎を持って来てくれるんだ」
「枝豆はもう茹でていますから」
「用意がいいですね」
「言われると思っていましたから」
 そこはトミーの読みでした。
「そうしました」
「それでなんだね」
「先生がお酒をお願いされて」
「枝豆を欲しいっていうことが」
「最近よく飲まれますからね」
「そう、特に焼酎をね」
 先生もご自身で言います。
「夜飲むね」
「そうですね、ただその量は」
 飲む量はというのです。
「イギリスにおられた時よりも」
「少ないんだね」
「イギリスではエールが多くて」
「そうそう、朝から飲んでいたよ」
 イギリスではそれが普通です、だから先生もそうして飲んでいたのです。
「イギリスにいた時は」
「そうでしたよね」
「けれど今はね」
「夜だけで」
「それも瓶一本ですから」
「昔はずっと飲んでる感じで」
 日本にいての感覚だとです。
「全然違うね」
「夜にそれだけで」
「しかもウイスキーを飲まれることが減って」
「ウイスキーはアルコール度高いんだよね」
 四十パーセントです。
「それと比べたら」
「はい、かなり違いますので」
「お酒を飲む量は減ったね」
「しかも和食が多くなって」
 このこともあるのでした。 
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