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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第百七話 最期

 
前書き
ピエモンとの最終バトル。
 

 
レディデビモンとの間に色んな意味で大変なことが起きたが、マグナモンは直ぐさまダークマスターズの居城を見遣る。
そこにはピエモンがこちらに向かって歩いていた。

マグナモン[来たぞ…]

ワームモン[よし、今度は僕が行くよ。]

マグナモン[何?]

ワームモン[マグナモンは少し休むんだ。大して疲労はしてないだろうけどね。僕も究極体への進化に慣れないといけない]

マグナモン[しかし、暗黒進化の負担はかなり重いんじゃないのか?いくら暴走しないと言ってもな]

どういう訳かワームモンは暗黒進化しても理性を失わないらしい。
これについては賢が暗黒の力を行使していたからではないだろうかと大輔は考えていた。

賢「ワームモン…」

ワームモン[大丈夫だよ賢ちゃん。暴走したら止めてくれる仲間だっているんだ。]

賢「…ワームモン、暗黒進化!!」

ワームモン[…ウオオオオ!!]

どす黒いエネルギーを身に纏い、エネルギーが消えた時にはベルゼブモンに進化していた。

ベルゼブモン[…ふう]

進化による負担のためか、息を吐いたベルゼブモン。

はやて「おお…やっぱ何回見てもベルゼブモンはかっこええわあ…」

ギルモン[はやてえ、オラは…?]

何気にショックを受けたギルモンはうなだれた。
そしてベルゼブモンへの進化を見届けたピエモンも目を見開いた。

ピエモン[な、七大魔王…!!?]

闇に属するデジモンの頂点に立つデジモンの一体。
自分と同じ闇の存在でありながら一線を画す存在。

アリシア「目茶苦茶怯えてる…」

一輝「そりゃあ七大魔王だしな。いきなりそれが敵となればビビるぜ」

ベルゼブモン[どうした?ピエモン。何を怯えているんだ?]

嘲笑するベルゼブモン。
することはあってもされることはないピエモンは否定するように叫んだ。

ピエモン[怯えている!!?私を侮るな!!例え七大魔王と言えど、私に勝てるわけがない!!トイワンダネス!!]

遼「おっと!!」

全員が戦いの場から離れ、衝撃波がベルゼブモンに炸裂した。

ピエモン[うおおおおお!!]

ベルゼブモンに向けて衝撃波を放ち続けるピエモン。
しかし、ベルゼブモンは一瞬でピエモンの背後に移動していた。

ベルゼブモン[俺を甘く見るな。そんな単純な攻撃が当たるわけがないだろう]

ピエモン[なっ!!?くうぅ…]

簡単に背後を取られてしまったピエモンは悔しそうにベルゼブモンを睨む。

ピエモン[ならば!!これはどうです?私の意のままにする空間を生み出すマスクズ・スクエアー!!]

異空間を造り出し、ピエモンとベルゼブモンが辺りを見回す。

ベルゼブモン[何だここは?]

ピエモン[ふはははは!!これであなたは終わりです!!この空間は私の意のままになるのです!!]

ベルゼブモン[ほう?そいつは凄いな]

ピエモン[私にこれを使わせたのはあなたが初めてですよ。流石は七大魔王。しかしこれを使われたらおしまいです!!ふはははは…ぐおっ!!?]

顎に激痛が走り、凄まじい衝撃が脳を揺さ振る。

ベルゼブモン[どんなに強力な技でもちゃんと行使する前に攻撃されては意味がないだろう]

次にピエモンに襲い掛かるのは拳の連打。
特に腹部を重点的に狙い、着実にピエモンにダメージを蓄積していく。
マスクズ・スクエアーの効力を完全に発揮する前にピエモンのダメージ超過でマスクズ・スクエアーが消えた。

ベルゼブモン[どうした?俺はまだベレンヘーナすら抜いていないんだぞ?]

単純な格闘でピエモンを追い詰めるベルゼブモン。
マグナモンもベルゼブモンの隣に立つ。

ベルゼブモン[何だマグナモン?]

マグナモン[お前ばかりいい思いはさせないぞ。悪いが俺もウォーミングアップをしたいんでな。交代だ]

ピエモン[ウォーミングアップ…だと!!?]

ダークマスターズ最強の自分がウォーミングアップの道具扱いされていることに怒りで気がどうにかなりそうな気がした。

マグナモン[生憎俺達は予定が色々あるんだ。お前なんかに構っている暇なんかないんだよ]

ピエモン[己…ならばこれはどうだ!!?]

白い布がマグナモンに被さり、少しの間を置いて布が取り払われマグナモンの人形があった。

チビモン[お兄ちゃん!!?]

フェイト「大輔!!?」

ピエモン[ふははははは!!どうです。いくら強くても人形にされては文字通り手も足も…]

マグナモン[それはどうかな?]

全員【!!?】

マグナモンの人形から声がし、そして浮かんだかと思うとピエモンの顔面に一撃を入れた。

ピエモン[ぐ…おお…!!?]

顔面に一撃を入れられたピエモンは顔を押さえる。

大輔『はは、悪い悪い。でも残念だったなピエモン』

ピエモン[何!!?]

全員【!!!!!!?】

流石にこれにはフェイト達も驚いた。

マグナモン[布が被さる寸前、極薄のバリアを張っていたんだ。どうやら心までは封印出来なかったようだな。人形になってもパワーは変わってないようだ。………よし、スピードも人形になる前と同じだ。でも手足が動かないからなんか調子が出ないな…まあ、ハンデにはなるだろう]

ピエモン[ぐっ、ふざけるな!!例え元の貴様がいくら強かろうが今はキーホルダー人形に過ぎない。キーホルダー人形ごときに何が出来る!!?]

マグナモン[いいのかそんなこと言って?それにちょっとやばいんじゃないか?こんなに小さいと攻撃しにくいぜ?そら!!]

ピエモン[ぐあ!!?]

鳩尾に体当たりを喰らわせるマグナモンキーホルダー。
次に顎に喰らわせ、脳天に喰らわせて地面に叩きつけた。

マグナモン[だから言ったろ。強さはまるで変わってないって]

もしマグナモンキーホルダーに表情があれば呆れ顔をピエモンに向けていただろう。
それくらいは容易に想像出来た。

ピエモン[お、己!!]

マグナモンキーホルダーに襲い掛かるピエモンだがあっさりとかわされ、蝿の如くピエモンの周りをウロウロする。
しかも超スピードで。

マグナモン[さて、今度はこちらから行くぞ!!]

キーホルダー人形になったことで攻撃しにくくなり、倒すどころか逆に叩きのめされてしまうピエモン。

マグナモン[うらあああ!!]

鳩尾に強烈な一撃を喰らわせるマグナモンキーホルダー。
吹き飛ばされ仰向けに倒されたピエモン。

はやて「ダークマスターズって弱いってことはないんやろうけど…」

なのは「キメラモンカオスと戦った後だからどうも強敵って感じがしないんだよね…」

ティアナ「ああ、でも何か分かる気がする。キメラモンカオスと比べれば迫力がないと言うか…」

スバル「怖いって感じが全くしない」

散々な評価を受けるダークマスターズ(-ピノッキモン)。

ピエモン[……何故、私が負ける!!?私の方が強いはずなのに!!私の方がずっとずっと力を持っているはずなのに!!]

賢『そうだな、確かに最初の頃の僕達のままでは勝てなかったろう。』

大輔『俺達は最初は弱かった。お前と比べることが馬鹿馬鹿しいと思えるくらいな。けど弱いからこそ特訓して、強くなって、更に上を目指した。そしてこれからも上を目指し続ける。』

力がマグナモンのキーホルダーから溢れ出る。
そして聖なる光が人形化の呪縛を吹き飛ばす。

マグナモン[ピエモン。今度はいい奴に生まれ変わって目一杯特訓しろ。そうすれば今の俺達よりきっと強くなれる。俺達なんかよりよっぽど才能に恵まれてるんだからな]

生まれ変わり、今度は敵としてではなくライバルとして会おう。

ベルゼブモン[行くぞマグナモン!!フルパワーの一撃で終わらせる!!]

マグナモン[おう!!]

ベルゼブモンがベレンヘーナを抜き、マグナモンもロングソードを変化させたマグナブレードを構えた。

ベルゼブモン[ハートブレイクショット!!]

マグナモン[プラズマバーストセイバー!!]

ベルゼブモンの敵の急所を撃つ技と、巨大なプラズマ弾を切り裂き、斬撃を飛ばす技がピエモンに炸裂した。
ロイヤルナイツと七大魔王の技はピエモンを跡形もなく消し飛ばした。
これでダークマスターズを全て撃破した。
残りは…。































~楽屋裏~

ピエモン[くっ…ダークマスターズ最強の私ですら噛ませ犬扱いとは…!!]

ピノッキモン[人形化すら通用しないんだから最早化け物レベルだよね。]

メタルシードラモン[ピエモン!!貴様はまだマシな方だろう!!私はまともな戦闘シーンすら書かれないまま終わったのだぞ!!]

ムゲンドラモン[馬鹿め!!貴様の方こそマシだろう。俺など八神はやてに存在すら忘れられていたのだぞ!!]

メタルシードラモン[何だと!!?貴様はそこそこ強い敵として退場しただろうが!!私は完全に噛ませ犬の雑魚扱いをされたのだぞ!!]

ムゲンドラモン[あれは完全に貴様の自業自得だろう!!ディープセイバーズの軍勢を活かせばまだマシな結果だっただろうに、調子に乗って完全体の一撃で戦闘不能にされ、ブラックウォーグレイモンのドラモンキラーに瞬殺されたんだろうが!!]

メタルシードラモン[貴様もメタルグレイモンXとブラックウォーグレイモンにやられただろうが!!しかもパワーアップ前の!!]

ムゲンドラモン[何!!?貴様とて不意打ちとは言え一撃を喰らっていただろうが!!]

ピノッキモン[あっはははは!!大変だね!!まあ僕はそんな被害ないけど]

賢「ピノッキモン、こっちにおいでよ。一緒におやつを食べよう」

ブイモン[早くしないと食っちまうぞ~]

ピノッキモン[あ、今行くよ~!!僕の分残しといてよね!!]

ピエモン[………何ですか。我々とピノッキモンの扱いの差は…。]

ダスクモン[それにしても……]

クロアグモン[嫌な争いだな…]

どっちが扱いが悪いのかを言い争う時点でどっちもどっちだと思う。

ピエモン[…私はこれからこの楽屋裏にいるんですか…。まるで合わないような…]

大輔「デビモンやヴァンデモンは普通に馴染んでるけどな」
 
 

 
後書き
ピエモン撃破 
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