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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十五話 緒方中尉!!バスケと空軍の関係は知らん!その七

「けれどそれでも」
「戦闘員率いてはいませんでしたよ」
「何か戦闘員率いてるって」
「まんま悪役じゃないですか」
「世間ではそう思われている」
 作品世界の中では、というのだ。
「君達は紛れもなく悪役だ」
「それで日帝衆がヒーローですか」
「正義の味方なんですね」
「悪と戦う正義のヒーロー」
「向こうの方がですか」
「そうだ、君達は一刻も早く成敗されることを願われている」
 これがこの作品の特徴でもある、ジャスティスカイザーの不人気は最早某巨大新聞の元オーナーのそれをも遥かに凌駕している。
「今回の戦いでもな」
「負けろって、ですか」
「思われてるんですね」
「それで花園でも罵倒の嵐ですか」
「いつものブーイングですね」
「そして勝てばだ」 
 その時はだった。
「君達は悔しがられる」
「いつも通りの展開ですか」
「勝っても舌打ちされてもの投げられる」
「プロレスのヒールみたいな扱いですね」
「それが俺達を待っているんですね」
「日帝衆は勝てば尊敬される」
 対する彼等はというのだ。
「負ければ励まされる」
「で、俺達は勝つと罵られて残念がられて」
「負けたら喜ばれるんですね」
「本当に嫌われてますね、俺達」
「人気ないにも程がありますよ」
「しかし給料は出る」
 このことはしっかりしている作品である。
「そのことは安心するのだ」
「まあそれならいいですけれど」
「金が出るんなら」
「あとアイドルの写真集とDVD」
「そっちも」
「あっ、今度は高崎聖子さんお願いします」
「あの人にします」
 二人はすかさず悪田部にリクエストをした。
「あの胸とお尻いいですよね」
「もうたまらないですよ」
「動画観てるとたまらないです」
「寝られなくなります」
「ついつい夜遅くまで芸術鑑賞に勤しんで」
「もう何度でも起きちゃいます」
 何が起きるかはここでは書けない、何故ならばこの作品は健全な青少年少女達を育てる為の教育作品だからだ。
「だからあの人にします」
「いつもより若めの人ですけれど」
「あの刺激には勝てません」
「胸とお尻を思うだけで」
 二人はその顔を紅潮させつつ悪田部に話していく。
「俺達生きられます」
「死ぬことはありません」
「ふむ、わかった」
 二人の熱いリクエストにだ、悪田部はあっさりと返した。
「ではその人の写真集とDVDを用意しよう」
「はい、じゃあお願いします」
「勝った時は高崎聖子さんでお願いします」
「メイド服にブルマ」
「それに水着」
「いや、まさにグラビア界の救世主」
「最高ですよ」
 二人の賞賛は続く。
「あの巨乳、いいですよね」
「お尻の形もいいですし」
「あの人を生んだ愛知県名古屋市に拍手」
「きし麺だけじゃないんですね」
「名古屋はいい場所だ」
 悪田部は名古屋への賞賛をはじめた二人にその名古屋市の話もした。 
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