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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十五話 緒方中尉!!バスケと空軍の関係は知らん!その六

「それだけの体格ないと出来ないスポーツってことですね」
「それで、そのスポーツがですか」
「俺達の今度の競技ですね」
「決闘でやるものですね」
「そうだ、尚相手のリーダー緒方中尉だが」
 その彼はというと。
「身長二メートル十、体重百二十キロ、脂肪率は十三パーセントだ」
「日本人離れした体格ですね」
「堂々たるものですね」
「プロレスラーでもいけますね」
「故ジャイアント馬場さんよりも大きいじゃないですか」
 二人もその話を聞いて言う。
「俺達も特撮俳優並に大きいですけれど」
「幾ら何でもそこまで大きくないですから」
「というか今度の相手といい日帝衆って普通に大きくないですか?」
「全員ナチュラルに一七五超えてますよ」 
 尚戦前の日本人の体格は一六五で背が高い方だった、幕末の日本人の平均身長は一五四程であった。
「昔の日本人の大きさじゃないですよ」
「しかも顔までイケメン揃いで」 
「女の子にはいつもキャーーキャーー言われてて」
「俺達は女の子にいつも死ねとか地獄に落ちろとか言われてるのに」
「あの連中顔のことでも人気あるじゃないですか」
「何でそうなってるんですか」
「顔はともかく体格は普通に実写化した時に作者の配慮だ」
 悪田部は自分達のことも言う二人に答えた。
「実写化すればこの作品は特撮になる」
「東映に企画持って行くんですか?」
「確実に門前払いされますよ」
 東映の人がこの作品を読んでいて企画してくれれば何よりである。読んでいないのなら誰かが東映の人に紹介してくれてもいい。
「何かそんな馬鹿な野望も持ってるんですね、作者」
「そうした浅ましいことばっかり考えてますよね」
「実写化とか何とか」
「そんなことばかり考えてるじゃないですか」
「そうだな、しかしだ」
「しかし、ですか」
「それでもですか」
「そうだ、実写化のことを考えてだ」 
 それで、というのだ。
「日帝衆も君達も私も全員だ」
「特撮になった時の為ですか」
「普通に大きいんですね、日帝衆も」
「戦前の日本軍の筈がモデルなのに大きいんですね」
「特撮俳優並に」
「そうだ、それでだ」
 だからだというのだ、悪田部はさらに言うのだった。
「この作品の登場人物は大きいのだ」
「それで俺達もですね」
「普通に大きいんですね」
「アニメ化だけでなく実写化も考えているから」
「それで、ですね」
「そうだ、それでだが」
 ここでまた話が変わった、その話はというと。
「今度の決闘は花園だ」
「花園ラグビー場ですか」
「あそこですか」
「あの場所で戦う」
「高校ラグビーの聖地ですね」
「あそこで戦うんですね」
「君達二人とクローン十三人だ」
 今回も彼等が活躍するというのだ。
「健闘を祈る」
「何ていうかですね」
「ヒーローが戦闘員率いるって前代未聞ですよ」
「そんなヒーローいませんよ」
「ヒーローは孤独ですから」
「給料貰ってるヒーローはいますけれど」
「仮面ライダーでもいましたけれど」
 剣のライダー達だ、彼等は職業としての仮面ライダーだったのだ。 
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