ソードアート・オンライン～狩人と黒の剣士～

『トーナメント決勝戦！まずは選手紹介！！』
そんな声が聞こえ、俺とジンがアルンへ転送される。
『未来から来た雷撃の皇！その瞳は何を見る！？雷神皇ライト！その目は何だ！？千里眼だ！月の剣士ジン！対するは……』
と、目の前に転送されてきたのは、ユキ。
未来に置いて世界を壊そうとする破壊者となった男！アシムレイトロイドユキ！！』
説明が終わると、手を振って言う。
「……ユキ、手加減は無しだ。本気で行かせて貰うぞ！！」
「……ええ、勿論」
すると、ユキはライダージョーカーホッパーに変身した。
そして、カウントが終わる。

「ハアッ！」

「ソリャアッ！！」

粉砕する拳と守る脚。
一瞬にして詰め寄った俺達の攻撃が、暴風となって周りを砕いた。
「魂・ライダーパンチ！」
「雷神皇・極限突破(マキシマムドライブ)！」
雷の拳をユキの拳とぶつけ、弾かれて下がる。
「ジン、下がれ！死ぬぞ！？」
「え、どういｰｰｰ」
俺は素早く回し蹴りでジンを吹き飛ばすと、そこにユキが蹴りを放って落ちてきた。
「雷神皇孤月！」
TRIGGERを使って孤月を出すと、ユキに振るう。
「効きませんよ！」
ユキは障壁を出すと、右足に力を溜める。
「無の欲望・大切断・ライダーキック！」
「百鬼夜行！」
俺は百鬼夜行を斜め下に放つと、大切断・ライダーキックを避け、地面を滑る。
「まだっ！」
ユキは超強化ファイズブラスターを取り出すと、ブラスターモードにする。
「オーバー・タキオン・ブラスト！」
「質が悪いだろが！！雷神皇ラウザルク！！」
ラウザルクで強化して両腕をクロスしてそれを受ける。
(痛ってぇ！！んだよこのフォトンブラッド！！)
そのまま吹き飛ばされ続けて、それらを吹き飛ばすと、ブレイドモードにしたユキが振り下ろす。
「ゼリャアアアアアッ！！」
「殺られるわけにはっ！」
『プトティラ！プリィズ……プットッティラ～ノザウル～ス！！』
ウィザード・プトティラスタイルになると、メダガブリャーでそれを切り裂く。
「なっ！？」
「メダル装填！仕事しろよメダガブリャー！！」
『ガブリンチョ！プトティラノザウルス～♪』
紫の斬撃を放つと、ブレイドモードでユキが切り裂く。
「ちっ……！」
「やりますね……ですが！！」
いつの間にか超強化シャイニングカリバーを持ったユキが接近する。
「オーバー・タキオン・スラッシュ！」
「あまり嘗めるな！！」
答えを出す者とオメガインフォースを使ってそれを捌き切ると、蹴って間を開ける。
「メダガブリュー！仕事しろ！！」
『ゴックン！プットッティラ～ノヒッサーツ！！』
「ハイパーストレインドゥーム！！」
雷神皇の力を上乗せしたそれをユキが超強化シャイニングカリバーで斬って半分に剃らす。
「ちっ……雷神皇ガンレイズ・ザケル！」
変身を解くと、円周状に雷太鼓のように現れた雷撃を放ち、ユキを狙う。
「甘いですよ！」
それらを蹴りや拳で壊すと、俺はますます呆れるしかない。
「……お前、化け物過ぎるだろ！！」
「化け物上等！！」
すると、近くにある鏡から何かが出てくる。
「行けっ！ドラグレッダー！！」
ドラグレッダーは一直線に俺に突撃してくると、俺はそれを避ける。
「召喚かよ！なら！！」
『インフィニティー！エレメント！ヒーヒーヒー！スイスイスイ！フーフーフー！ドッドッドッ！ボゥボゥボゥ！ザバザバザバ！ビュービュービュー！ダンッデッドゴーン！！』
「来い、ドラゴン！」
ドラゴンアームズが解け、エレメンタルエタニティを媒介としてウィザードラゴンを出すと、ドラグレッダーに突撃させる。
「考えましたね！」
超強化シャイニングカリバーを振るってユキが言う。
「ですが武器は在りませんよ！」
「こちとら全身の魔力が武器のような物だ！！」
シャイニングカリバーを呼び出すと、魔力で強化する。
「雷神皇・星光連流撃(スターバーストストリーム)！」
雷を伴ったスターバーストストリームを放つと、それを超強化シャイニングカリバーで対処するユキ。
「超強化に勝てませんよ！！」
「さぁ？どうだろうな！！」
シャイニングカリバーが最後の一撃を放つと、回し蹴りを放って吹き飛ばす。
「雷神皇エクセレス・ザケルガ！」
錨の様な巨大な雷撃砲をユキに放つ。
「ハッ！」
それを一刀両断すると、またも突撃してくる。
「魔力暴走(マジックバースト)！」
魔力を爆発させると、そのまま俺のHPも残り二割を切る。
「自爆ですか？」
ユキが言う。魔力暴走でも残り五割を切らない。
「……はっ。これでいいんだよ」
「な」
ユキが言い切る前に、ドラグレッダーとドラゴンが落ちてくる。
「ドラゴン！俺に力を貸せ！！」
生身でドラゴスカル、ドラゴテイル、ドラゴヘルクロー、ドラゴウイングを装備すると、右腕を掲げる。
「イデア機関解放……来いよ、蒼の魔道書！！」
青いオーラが纏い、ラインが形成される。
「ここからは……振りきらせて貰う！」
地面を蹴るとそこからすぐにユキの内側に入る。
「なっ！？」
「雷神皇……」
ガシッとユキの体を掴んで上昇すると、そのまま下降する。
「ライジングバニッシャアアアアアアアアッ！！」
頭から一気に地面に突き刺し、HPを二割減らす。
「ぐふっ……」
ユキは起き上がると、仮面ライダーの武器を一気に呼び出した。
「……お遊びはお仕舞いです！」
それらが一斉にビットみたく飛行してきて俺を襲う。
「あめぇええええええええええっ！！！！！」
それを回転して弾き飛ばすと、両手を向ける。
「雷神皇バオウ・ザケルガァアアアアアア！！」
『ガォオオオオオオオオオオオオッ！！！！！！』
両手から放たれた雷竜を、ユキは障壁で防ぐ。
「甘いですね！」
「どちらが？」
言うと、二枚のアルカナを出す。
「コンボ『正義の隠者』！！」
二枚のアルカナが体に入ると、残りの全ての力が右足に集まる。
そして、周りにあった浮いているライダー武器を脚に纏わせると、そのままバオウ・ザケルガに突撃していく。
「雷神皇バオウ・ザケルガ・ジャッチメントォオオオオオオオオッ！！」
障壁にぶつかると、甲高い音を出し、ユキが押し込まれていく。
「く……っ！」
「無駄だぁああああああああっ！！」
ドラゴウイングを更に羽ばたかせると、疾風が押し寄せ、更に押していく。

「まだだぁあああああああああっ！！」

「それはこっちの台詞じゃああああああああああああっ！！」

ユキが超強化ファイズブラスターを出すと、障壁の内側からオーバー・タキオン・ブラストを放つ。
俺はそのまま飲み込まれると、押されて吹き飛ぶ。
「グォオオオオオッ！」
HPが酷い勢いで減っていく。
(こうなったら……！)
モードタクティに変化した俺は、蛇鉄封神丸を持つと、上段から振り下ろす。
途端、オーバー・タキオン・ブラストがかき消え、ユキが見える。
「もう一度……！」
「させると思うかぁあああああ！！」
雷撃で弓を作ると、神器・百鬼夜行とジオウ・レンズ・ザケルガ、そしてジオグレイソードを混ぜた矢を生成し、引き絞る。
「雷神皇奥義・雷撃太陽(ライジングサン)！！」
矢を離すと、ジオウ・レンズ・ザケルガの竜が現れ、周りを壊しながら口を開けてユキに突撃していく。
「からのぉおおおおおおおおっ！」
ドラゴウイングだけに魔力を集中させ、ドラゴヘルクロー、ドラゴテイル、ドラゴスカルは右足に固まる。
『チョーイイネ！スペシャル……サイコォオオオオオオオオッ！！』
ドラゴウイングで旋風を巻き起こすと、その中に入った雷撃太陽と俺らは加速し、障壁を出したユキに突撃する。
「スカーレッドキックストライク！！」
『チョーイイネ！キックストライク！！サイコォオオオオオオオオッ！！』
ドラゴスカルから吹き出た焔を纏い、回転しながら障壁を壊しに掛かる。
「無駄です！！障壁は厚さを増やしてますから、割れませんよ！！」
ユキが勝ち誇った顔をする。が……
『本当にそうかな？』
「え？」
ユキが驚いたのは、俺の声でも無く、はたまた障壁に突撃している俺らの事でもない。

背後から障壁を砕いた人物に、驚きの声を上げたのだ。

「いやー、蹴り飛ばされた時は何事かと思ったが……俺だけにギガゲインスピードを与えさせて、此処に移動させる為だったとはな！」

「ジンさん……！いや、何故障壁が！！」
「ハァアアアッ！」
絶空を放つと、ユキは障壁を解く。
「しまっ！」
「ダブルヒーローアターック！！」
俺の蹴りと雷撃太陽がヒットし、ジンの上空を飛ぶ。
「なん……で……」
「ライトの武器、イマジン・ホープの効果。どんな攻撃も無くしてしまう効果を持つ」
「つまり……お前の防壁は攻防兼用。コイツの効果の範囲内な訳」
ジンからイマジン・ホープを受けとると、腰に差す。
「俺達は一人でやってた訳じゃない。二人で戦ってたのさ」
「成る程……それじゃあ勝てない訳ですね……」
ユキが消えると、会場が吠える。
『優勝ライト&ジン！！まさかの大勝利だぁあああああっ！！』
放送が聞こえると、ジンに言う。
「ありがとうよ、アレ、ぶっちゃけ痛かったろ？」
「痛いもなにも……痺れたよ」
「あ、わり」
雷撃切るの忘れてたと思い、俺は空を見た。 

終わったぁああああああああああっ！！
ライト「ようやく本編戻りか……」
と言うことでジンくんおめでとう！！願いカード贈呈です！！
ライト「……本当に大丈夫か？」
大丈夫だ問題ない。
と言うことで次回からアリシ編最終章スタート！！それでは次回予告！！

遂に、戦争が始まる。
人界軍VSダークテリトリー軍。
ロード、ユイリ、ユリアは前線に出て、ダークテリトリー軍を迎え撃つ。
次回、狩人と黒の剣士 地を駆ける英雄。
彼らの戦いは常に、生と死を分ける。