ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~
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神話VS雷神皇
前書き
今回も基本的ライトサイドです。
俺は背に武器が在るのを確認すると、ジンを見る。
同じ刀……正確には俺は太刀専門だが……使いと言うことも在り、気にはする。
「ジン、準備は良いか?」
「当然!……けど明らかにこれ俺が死ぬパターンだろ!?」
ジンが叫ぶ。当然だ、相手は神話剣連中でしかも意外と面倒な奴だからな。
それでも、俺も面倒なことには代わりない。
(……。キャラデータ消しとかなくて正解だったな)
現在ライトの様に、多数のユニークスキルを使える俺はかなり神話剣連中相手にアドバがある。が……ユニークスキルが一つしかないジンは恐らく初手死亡確定が運命だろう。
すると、ジンが言う。
「……失礼な事を考えなかったか?」
「何で?」
「アンタ、顔に出やすいんだよ」
千里眼を発動してる訳でも無さそうなので、俺は改めて洞察力に感嘆する。
「そうかい?じゃ、行くとするか。無理はするなよ」
「おう!」
アルンに出ると、既にセモン・グリヴィネ両名が立っていた。
「先に自己紹介しとくぞ。雷神皇ライト、またの名を『停滞した存在』だ」
「分かりますよ、今のライトさんと変わって無いじゃないですか」
セモンが言うと、そうだったと思い返し、ジンを下がらせる。
「千里眼準備しとけ。答えを出す者とオメガインフォースで先読みして指示すっから見忘れるなよ」
「オーケー。……と言うか、チートは敵に回すと怖いが、仲間だと心強いな」
「一部の奴だけだ」
そう言うと、花鳥風月、眼には答えを出す者、体はモードオメガXを展開して、グレイソードとガルルキャノンを生成する。
そして、カウントが、終わる。
「ギガゲインスピードッ!」
グレイソードを掲げて叫ぶと、光の柱が俺とジンを包み、スピードを上げる。
「ジン、下がれ!」
そのままセモンに突進すると、上空に上がる。
「うわっ!」
花鳥風月による加速とリンのユニーク『翔翼神』の加速が結合した超加速はセモンを打ち上げるのには充分すぎる加速だった。
「オラァ!!」
セモンも更に上に吹き飛ばすと、グレイソードを振る。
「嘗めないで下さい!!」
だが、上空と言うフィールドで、大剣を取り出してそれを受け止める。
「ならっ!」
ビットをフルにグレイソードに結合させて、大剣状態フルグレイソードに変形させると、セモンを下に吹き飛ばす。
「うわっ!」
仮想の重力に従って落ちるセモンに、花鳥風月の加速を乗せた蹴りを叩き込込む。
「アルマティア!!」
が、障壁に阻まれてそれを防がれる。
「アルマティアかよ……。良い思い出無いな」
憎々しくアルマティアを睨むと、眼だけをオメガXのままにして、蒼の魔道書を発動。姿を元に戻し、事象兵器『夢刀・六三四』を召喚すると、アルマティアの防壁を切り裂く。
「なっ!」
「この刀の前に……斬れぬ物なぞ無し!」
そのまま踵落としを放つと、地面にめり込み、セモンのHPが残り四割を切る。……見た目に反して耐久力高いな。
「ジン!」
答えを出す者でグリヴィネを見ると、次の行動とその対処が視え、ジンに手で指示すると、すぐに頷いて下がる。
「波花ァ!!」
神器・波花を空いている腕で放つと、グリヴィネにヒット。
やはり少し下がらせた程度にしかならないか。
「ハァッ!」
そこに、セモンが<アラブル・バーニン・ヴァルヴレイブ>を発動して俺に襲い掛かる。それに合わせてアルマティアもジンに突撃をする。
「唯我独尊!」
波花を解除し、アルマティアの地面から唯我独尊を放ってスペカに戻す。
そして正面のセモンに……。
「天城流体術<奥義 天柱竪>」
体術の奥義を放って受け止める。但し、HPは少しずつ減らされたが。
「スイッチ!」
そこにジンが割り込み、剣を受け止める。
「ナイスだ!威風堂堂ォオオオオオッ!」
通常は防御専用の神器・威風堂堂、しかし、もしその真下に人が居るのならば、全身にアッパーカットが放てる。
「グウッ!?」
案の定、その答えは正解だった。
「ハァアアアッ!」
そこにグリヴィネが鎌を持って接近。俺の首を狙うかのように駆ける。
「旅人!」
すぐに叫ぶと、箱がグリヴィネを閉じ込める。
捕縛用神器・旅人。中からは絶対に壊れない。
「ジン、俺を肩に乗せろ!」
答えを出す者とオメガインフォースで先読みちた俺は、ジンに指示する。
「ハァ!?何でんな「良いから早くしろ!」了解した……」
ジンは俺を肩に乗せると、俺は、手に雷撃を溜める。
「ザグルゼム!」
旅人にザグルゼムを幾つも放ち、エネルギーをチャージする。その間、セモンから逃げるジン。
情けない話だが、ザクルゼム発動時は動けない制約がある。ので、ジンに動かしてもらわないと移動が無理なのだ。
「ライトまだか!?」
「もう少し……!」
牙爪で剣を造り出して、それにザグルゼムを付与して地面に投げ付けて突き刺す。と、その時ジンが叫ぶ。
「まだかぁあああああっ!?」
真後ろを見ると、セモンが再びアルマティアを召喚して背に乗っている。……追い付かれるのは時間の問題か。幾らギガゲインスピードを使ってても。
「後二……いや、一だ。何としても追い付かれるな!!」
「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!絶対に無理ッ!!」
「お前それでも異次元SAOの英雄かぁあああああああっ!?」
叫びながら暗黒の片刃を抜くと、地面に投げて突き刺す。
途端、それは人間になってアルマティアに突撃する。
「え、何々!?どういうことだ!?」
「疑問も質問も纏めて後で聞いてやるから俺を下ろせ!」
「乗せろとか下ろせとかお前何様だよ!!」
「未来人様だよ!!」
ジンは俺を投げ捨てると、俺は、ジンに双太刀イマジン・ホープを投げ付ける。
「使え!アルマティアの防壁なら俺の事象兵器でなくても斬れる!」
「チート様々ってか!!」
ジンは言うと、俺は、最後のザグルゼム付与剣を地面に突き刺す。
これで、仕込みは完了。
「目標、旅人ッ!!」
手を向けて、グリヴィネが閉じ込められている旅人を見る。
「金色の書第四の技……来い、稲妻の龍!バオウ・ザケルガァアアアアアアアアアッ!!」
『バォオオオオオオオオオオオオッ!!!』
吠えて現れた稲妻の龍は、その直線上にあったザグルゼム付与の武器を吸収し、形態を変化、旅人に突撃する。
そしてーーーーーー
『バォオオオオオオオオオオオオッ!!!』
地面ごと、バオウ・ザケルガは見事に喰らった。……旅人と中に居たグリヴィネを。
「結果は解った!ジン!!」
オメガインフォースで未来を予測していたので、次にセモンを見る。
『むぅ……』
「おお……。ライトこれ使える!」
「……ねぇ、安い防壁過ぎて眠いんだけど~」
上からアルマティア、ジン、エッジ。セモンは地面に降りて剣を構える。
「……ジン。良く耐えたな……」
「コイツらのお陰……で、返せば良いのか?」
「そのまんま持ってろ。俺には事象兵器が在る」
言うと、蒼の魔道書を発動して、事象兵器 二丁拳銃『魔銃・ベルヴェルグ』を取り出す。
「さぁ、素敵なパーティを始めるぜ?」
その言葉に、エッジとアルマティアが激突。
そこにジンがイマジン・ホープで障壁ごとアルマティアを殺すと、俺はジンの前に出る。
「ライ……」
紡がれる前に、セモンの大剣がベルヴェルグに当たり、金属音を轟かせる。
「グゥ……っ!」
ベルヴェルグで弾くと、姿を変化させる。
「霊銃フェンリル!」
銃がマシンガンに変わり、セモンを狙い撃ちまくる。
「クッ!!」
セモンはそれらを大剣の腹と持ち前の機動力で避けると、再接近してくる。
「ああっ、もう知らねぇかんな!!来い、『神輝・ムラクモ』ォオオオオオッ!」
境界から全身装甲が現れ、それらを纏うと、周囲にレーザー砲台『シュタインズガンナー』が浮遊する。
「次元境界接触用素体じゃない俺でも扱えるように調整したムラクモ……が、リスクが怖いから短期決戦させてもらうぜ!シュタインズガンナー!!」
一斉にレーザーを放つと、セモンはそれらを避ける。
「アマノハバヤ!」
電磁ボールを飛ばして、セモンを攻撃するが……
「遅ッ!!」
……やはり技は技らしい。
「隙アリです!」
「何処が!!」
背のブレードを腕にリンクさせると、大剣を受け止める。
そしてそのまま上に弾くと、無数のブレードが浮遊する。
「フルノツルギ!」
「危ない!」
ブレードを振り下ろすが、セモンはそれより早く避ける。
「テヤッ!」
そのままダッシュジャンプすると、足のブレードを大きく後方へ蹴り上げる。
「イクタチ!」
「ガッ!」
そのままジンの所まで吹き飛ばされると、エッジと共に打ち返してくる。
「終わらせる!!」
元の姿に戻ると、手に力を込める。
「神器……百鬼夜行!!」
突きの神器・百鬼夜行。
雷の槍が帰ってきたセモンを突き刺して、止めを刺した。
『勝負あり!勝者ライト&ジン!これで決勝戦はライト&ジンVSユキに決定だァアアアアアアアアアッ!!』
作者が言うと、俺は面倒だと言うように肩を竦めた。
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