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『ひとつ』

作者:零那
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『希望』


たったひとつ欲しいもの。
其れは何ですか?

目を反らして、キツく蓋をして、乗り越えたフリをしてきた。
そんな過去達に怯えては追い付かれて、僕を苦しめた。

僕が求めるもの。
其れは何だろう...

心の声を叫んでも何ひとつ変わりはしない此の世界。
思いのままになど生きられない此の世界。

心の声が心に響くとは限らない。
響いている人が居たとしても、此の世界は変わらない。
そう、何ひとつ、小さなことすら変わらない。

変わる事を求めてはいけない。
期待などしてはいけない。
其れが当然の事の様に諦める。

真っ直ぐ歩いて、ぶつかり合って張り合って、そうやって真っ直ぐ生きてた。
其れが駄目なんだと否定された。

答えをくれる人は1人すら居ない。
ただ否定するだけ。
其れなら馬鹿でも出来る。
だったら自分を貫く以外の選択肢は無い。

此の綺麗な蒼を一緒に眺めたい。
此の脆くて崩れそうな朧月を一緒に眺めたい。
此の小さく儚く、だけど凄く強い雑草を一緒に眺めたい。
同じ景色眺めたい。

何を感じ何を考え何を想うのか知りたい。
解りたい解って欲しい寄り添い合いたい。
そんな風に想える誰かが誰かを求めて愛を増産して欲しい。

 
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