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『ひとつ』

作者:零那
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『あお』


青は、青臭い未熟な印象。
若い頃のことを青春と言う。
それは人が人として未熟だからなのだろう。

蒼は、鬱蒼と生い茂る様を指す。
だから濃い青を指すのが蒼だと捉えている。

碧は、緑に近い青。
あおみどりだと思ってきた。
綺麗に澄み渡る海は碧って感じがする。

あお。
言い方は同じ。
多少の濃淡は在れど、くくりは同じ。
けれど決して同じでは無い。

人間もそう。
あお。

男、女、ニューハーフ...それぞれ違う。
その中でも、誰かと同じ誰かは居ない。

育つ環境や家庭は勿論、価値観や考え、感情などは人それぞれ。

摩擦して、感化し合って、分かり合えたり、そうじゃなかったり...皆が皆それぞれの良さを持ち寄り、それぞれ違うからこそ生まれるモノがある。

青くさいまま、理想論や夢や希望を抱き、語り、生きることにしがみついていこう。

鬱蒼と生い茂る森の様に、深く濃い想いで人と交わり合い、理解し合おうと、想い遣る気持ちを大事にして生きていこう。

碧のように澄み渡る綺麗な心は、生まれつき持ち合わせて無いけれど、誰かが誰かを大切に想える皆が、きっと碧く澄み渡る綺麗な心で変えてくれる。

そう信じるしかない。

あおを信じるしかない。

 
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