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NARUTO うずまき兄妹伝~天の書~

作者:ハマT
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No,9英雄の橋

「八卦掌回天!!」
鏡から放たれた千本が回天により弾かれる。白との戦いはあまりにも劣勢だった。サスケ自身白の氷遁を破ったことはなくかつては気を失っている間にナルトが倒していた。今の戦闘も始めにカウンターで面をくだいた八卦空掌以外の攻撃は当たっていない。その上疲労がたまり攻撃を防ぐのがやっとだ。次の攻撃に身構えている時だった。突然大きなチャクラが膨れ上がった。それに白が反応し突然鏡が割れた。

カカシと再不斬の戦いも大詰めを迎えていた。口寄せ・追牙の術で再不斬の動きを封じたカカシ。そのカカシは手に雷を帯電させていた。ーーかつて雷を斬ったとされた術、雷切だ。カカシは再不斬に向かって走りだし再不斬の胸を突いた。

しかしそれは再不斬ではなく白の胸だった。

胸を貫かれた白はカカシの腕を掴む。
(この子・・・もう死んでる)
おそらくほぼ即死だったのだろう。しかし最後の力を振り絞りカカシの腕を掴み力尽きた。その上身代わりになる前に口寄せに使った巻物を攻撃され再不斬の拘束が解かれてしまった。拘束が解かれてしまった再不斬は首切り包丁を振りかざす。
(この子ごと俺を斬る気か!!)
白を抱えカカシは必死に後ろに飛ぶ。間一髪かわしたカカシは白を寝かせ目を閉じさせるとクナイを構え再不斬に向かっていく。そこからは一方的だった。先ほどの戦いに比べ再不斬の動きは圧倒的に鈍っていた。カカシはその隙を逃さず攻撃あっという間に両手を使えなくした。
「情けない格好だな再不斬」
突然カカシの後ろ側から声が聞こえ振り向く。そこには何人もの人がいた。全員が武器を持っている。真ん中にいる男は武器を持っていないが服装からしてこの男たちのボスだろう。
「ガトー・・これはどういうことだ!?」
「ちょっと事情が変わったんだよ・・あの方の命令だ再不斬と白にはここで消えてもらうってもう白死んでんのかよ」
ガトーは白の死体に近づくとその顔を蹴り始めた。
「やめろ!!」
カカシたちのところにナルトが走ってくる。どうやら他のみんなも無事みたいだ。
「そいつはな!!自分の夢を見ないで道具になって死んだんだぞ!!可愛そうだと思わねぇのか!!」
木登りの修行中ナルトは白とあっていた。一檎を倒したあとぼんやりとした意識の中今までのことを見ていたのだ。なおも白のことを訴え続けるナルト。
「もういい小僧」
そう告げた再不斬の目には涙が浮かんでいた。
「小僧クナイをかせ!!」
ナルトが投げたクナイを再不斬は口でくわえガトー達に突っ込む。再不斬は集団の中に突っ込むとただひたすら切り続けた。背中に刃物を刺されても横から殴られてもただひたすら斬り続けた。そして集団の中に逃げたガトーの首を切り飛ばした。しかしその再不斬も限界を迎えておりその場に倒れこむ。
「おいよくもやってくてたな!!」
「依頼者が死んだおかげで報酬なしだ!!」
「こうなったら波の国で暴れまわるぞ!!」
ガトーが雇った連中が騒ぎ始める。その連中の足元に一本の矢が飛んでくる。振り返るとそこには波の国の人達がいた。全員がボウガンを手にして鉄の板などを装備している。
「波の国に行きたいのなら俺達を倒せ!!」
「貴様らには負けんぞ!!」
次々と叫ぶ波の国の住人たち、それに残党たちが圧倒されている。
「よし俺もやるってばよ」
ナルトも影分身を作り加勢しようとする。それを見たカカシも影分身を作る。
「さーてやるか?」
「や、や、やりません!!」
「お邪魔しましたーー!!」
もはや勝ち目がないと考えた残党たちはどんどんと逃げていく。その場にいた残党が全員去ったあと再不斬は一人白の元に来ていた。
「白・・俺もお前と同じ所に行きてぇな・・・」
まるで白が泣いているように雪が降りだした。
再不斬と白が初めてであったのは霧隠れのはずれ、空腹の白に再不斬が気まぐれで食べ物を恵んだお礼に白は氷遁で雪の結晶を再不斬に渡した。それを見た再不斬は白に忍の基礎を教えた。やがて白も再不斬の道具になることを決めた。しかし再不斬にとって白は道具ではなく大切な仲間だった。
いろんなことを思い出しながら再不斬はその目を閉じた。

「本当にもう行くのか」
橋の上の戦いから一周間が経ち橋は完成しナルトたちの任務も終了、木ノ葉に戻ることとなった。
「でもなんで俺を手当してくれたんだ?」
「あんたを雇ってた奴がいないからわしらが雇たんじゃ」
そう言うとタズナは一檎に金を渡す。
「それよりあんたはどうするんだ抜け忍である以上捕縛対象になるが・・」
「そうだな・・もう一度俺の目的を追ってみることにするよそれよりヒナタあんた可愛いんだからオシャレしないとダメだぞでないと忍界大戦で女だとなめられないように男装して元にもでれなくなった俺みたいになるぞわかったな」
「はい・・・・今なんて言いました?」
「わかったな」
「いえそうじゃなくていま女って・・・」
「ああ、俺は女だぞ」
そう言うと一檎は薄着になる。そこには女性特有の体つきがあった。
「さて俺はもう行くよまたな」
その場を去っていく一檎。しかし一同はあまりの衝撃に呆然としていた。

その後波の国にできた橋はナルト大橋と名付けられ波の国は裕福な国へと変化を遂げた。







「なんのようだ?ミクト」
「ペイン木ノ葉で中忍試験があるから僕参加してくるよ少しでも人柱力の情報が欲しいでしょ」
「ならこちらからメンバーを・・」
「必要ないよどーせ二人いるしね」
 
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