NARUTO うずまき兄妹伝~天の書~
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NO.8橋上の決戦
ナルト達が修行を開始して一週間、全員が課題をクリアし本格的に護衛が再開された。先日の疲れからかナルトは爆睡しておりここに居るのはナルトを除いたメンバーだ。カカシの推測だと再不斬は生きており霧の追忍も再不斬の仲間である。
ヒナタとボルトの白眼で辺りを経過していた時だった。
「十時の方向に三人・・再不斬と霧の追忍、一檎だと思われます」
「・・来たか」
ヒナタが敵を感知し作業は中断、作業員たちは避難していく。
「おい白・・話が違うぞ!!金髪の小僧がいねぇ!!」
「一檎さんもしかしたら彼はタズナさんの家に残ったんじゃないですか?」
「前と同じだカカシは俺が殺る」
避難が終わったタイミングで現れた三人。カカシの推測はやはり当たっていた。
「奴らの目的はタズナさんだ再不斬は俺が殺る三人はタズナさんを守りつつ残りの二人を迎撃しろ」
カカシはそう告げると写輪眼を出し再不斬に向かって突っ込んでいく。
「あの小僧いないなら俺はパス白勝手にやっとけ」
そう告げると一檎は橋の欄干に座り込む。
「一檎さんが目をつけている人以外は僕がもらいますよ」
そう告げると白はサスケ達の目の前に移動する。
「俺もお前とやりたかったんだよ!!」
目の前に現れた白を蹴り飛ばすサスケ、そのあとにボルトが続く。
「氷遁秘術・魔鏡氷晶!!」
白が印を結ぶと周りにいくつもの鏡が現れ二人の周りを囲んだ。
「そんなに警戒してもあのガキが来ないなら俺は戦う気ねぇよ」
ずっと欄干で座っている一檎を警戒するヒナタ。一方の一檎は座ったまま動かない。その一檎に向かってクナイが飛んでくる。
「木ノ葉の忍うずまきナルト!!あ、ここに見参!!」
「来たか!!」
橋での戦いに乱入したナルトの姿を見て一檎は武器を構える。
「ナルト君!!」
「ヒナタはおっちゃんを守ってろ」
ナルトは一檎に向かって突っ込みながら印を結び影分身を3体作る。まず一体が殴りかかるもかわされ逆に蹴りを入れられ消滅、2体目は刀に切られ消滅する。3体目は本体とともに攻撃するが刀で薙ぎ払われ消滅する。ギリギリ攻撃をかわしたナルトだが走り込んできた一檎に真上に蹴り飛ばされる。わずかに上昇したナルトの体はすぐに落下、それに合わせ一檎は刀で斬り蹴り飛ばす。
「左足から右手にかけて斬った・・こいつの能力は前に教えたよな」
左足と右手の感覚がなくなりその場に倒れるナルト。そのナルトに止めを刺そうとゆっくりと近づく一檎。必死にナルトの名前を呼ぶヒナタ。感覚を封印され急所に近いところを切られたナルト。その意識がゆっくりと闇に沈んでいく。
『ナルトよ・・お前はこんなとこでは死んではならんわしを封印した四代目の息子だろ?このくらいワシの力をやらんでも勝てるお前の眠っている力を解放させてやる』
闇に沈んでいたはずのナルトの意識が突然ハッキリしてくる。それに合わせだんだん体の感覚が戻ってくる。
「?!まさか・・・この刀の弱点に気づいたのか!?」
「ああ・・あくまで封印されるのは感覚だけ難しいが封印されても制御はできるってばよ!!」
咲夜には斬った相手のその部分の感覚を封印する能力がある。味方の体を斬り痛みや寒さを感じなくするのもアリ、相手の足を斬り動けなくして拘束するのもアリ。使い方によっていくつでも使い方のある能力だ。しかしあくまで封印するのは間隔だけ、相当難しいが感覚がなくともその部分を動かすことはできるのだ。
(いくら弱点がわかったとしてもいきなりやるのは無理・・・!?この目・・これが本当なら木ノ葉は何を考えているんだ)
一檎に殴りかかるナルト。その攻撃を刀で受け止めようとするが防御を読まれスライディングで懐に潜り込み一檎の顎にアッパーが突き刺さった。
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