NARUTO うずまき兄妹伝~天の書~
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No.10中忍試験
「・・というわけで今回の中忍試験お前達を推薦しておいた」
波の国の戦いから一週間、ナルト達はカカシに集められそこでもうすぐ木ノ葉で行われる中忍試験に四人全員を推薦したことを告げられた。
「カカシ先生って気前いいよなーこれでもう少し遅刻グセ何とかしてくれたらいいってのに」
「ナルト君、先生にも都合があるからそんなこと言っちゃダメだよ」
「おいこの試験、三人一組じゃないのか?」
「サスケの言うとうり参加できるのはこの中で三人だ」
やはり三人でないと参加できないつまりこの中で一人は参加できないということだ。
「俺今回はパスさせてもらうってばさ」
この中忍試験ではナルトたちのそれぞれ大切なものをかけたりしている。だからこそほとんど関係ないボルトは自らこの試験を降りた。
一時間後・公園でボルトは一人悩んでいた。本音を言えば試験に参加し自分がどこまでいけるか試したいだが三人でないと参加できないので諦めるしかない。悩んでいると突然誰かに抱きつかれた。
「お兄ちゃんの匂いだぁ」
「ヒマワリ何してんだってばさ」
妹のヒマワリだ。違う班ということもありなかなか会えないでいる。
「お兄ちゃん悩んでるの?もしかして中忍試験?」
完全に図星をつかれいい返せなくなるボルト。そんな時あることを思い出す。
「ヒマワリお前のとこはどうなんだってばさお前のところも四人だろ」
「キバおじちゃんとシノおじちゃんとサクラお姉ちゃんが参加するよ」
過去に来る前サクラにおばちゃんと言ってそれを笑ったサスケが半殺しにされたのはまだ記憶に新しい。
「・・もしかしてお兄ちゃんあのこと知らないの」
「あのこと?」
「うん中忍試験の参加条件は担当上忍がいて三人一組であることだから私とお兄ちゃんで二人後はもう一人下忍と担当上忍がいれば参加できるんだよ」
カカシからそんな話は聞いたことがなかった。おそらく伝え忘れていたのだろう。
「悩んでいるようだな」
突然声が聞こえ振り返るとボルト達が過去に来るきっかけを作った亡霊がいた。
「亡霊のおっちゃん過去に来れんのか!?」
「俺をなめるなと言っているこれくらいのこと簡単だそれより何に悩んでいるのだ?」
亡霊に聞かれ中忍試験のことを話すボルトとヒマワリ、それに対し「お前たちの時代で信用できる者はこの時代でも信用できる」と告げて消えた。
「・・それで私に担当上忍をやってほしいということか」
亡霊に告げられボルト達は祖父であるヒアシのもとを訪れていた。
「あと一人は私たちでちゃんと見つけますじ・・ヒアシさん」
「お願いします!!」
ヒアシは二人を見て軽くため息をついた。
「私で構わないのなら引き受けるがなぜだかわからぬがお前たちに名前で呼ばれると変な気がするから好きに呼んでくれ」
「ありがとうジィジ!!」
「ありがとうだってばさじいちゃん!!」
まだ四十四のヒアシはいきなりそう呼ばれ顔を引きつらせながら承諾し報告のため火影邸に向かった。
「・・であと一人は目星ついてんのかあと一人」
「まだだよ」
さらに三十分後ボルト達は残る後一人の下忍を探していた。あてもなく歩くしかない二人はそこらへんで都合が良さそうな下忍を探しているが見つからない。
「ねえ君たちラーメン一楽ってどこかな?」
声をかけられ振り向くと男が一人いた。長い赤い髪をし額当ては腰に雨隠れのがある。二人と同い年くらいだろうに見えるが目元が少し大人びた雰囲気を見せている。
「その額当てもしかして下忍ですか?」
「?そうだけど・・」
「チームメイトは?」
「雨の里は好きにメンバーを組めるから今はいないよ」
ついに見つけた。チームメイトのいない下忍。ボルト達はすぐに事情を話す。
「ちょうど良かったよ僕もメンバーを探していたんだ僕の名前はミクトよろしく頼むよ」
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