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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  0902話

 モニュメントが破壊された粉塵がまだ完全に晴れてはいない中、アンバールハイヴ攻略部隊は早速それぞれ行動を開始する。
 その行動は転移前に通信で確認したとおりのものだ。
 とは言っても、普通に攻めてきたんじゃなくて転移で攻めて来た以上、向こうが迎撃の戦力を出す前に俺達はハイヴのすぐ側まで来ている。
 鉄原ハイヴの時も思ったが、最初に先制攻撃を出来る分圧倒的に有利だよな。
 そんな風に考えながら、ニーズヘッグのツイン・ドライブを起動させてハイヴへと向かって進んでいく。
 俺の視界の先では、こちらもまたハイヴに向かっている様々な勢力の者達。
 特に目立つのは、やっぱり空中では圧倒的にメギロート、地上ではイルメヤか。
 メギロートとイルメヤだけで数万機――アンバールハイヴ攻略部隊の8割以上――と言えば分かりやすいだろうか。
 シャドウミラーの主力という意味ではシャドウもいるのだが、こちらは性能重視の為にコスト的にそこまで数を揃える事が出来ないからな。
 それでもかなりの数は揃えてある。
 何だかんだで、今回のハイヴ攻略戦にはホワイトスターや各世界に貸し出している戦力を除いて大部分の戦力を用意しているのだから。
 そんな風に考えながら空を飛んでいると……T-LINKシステムの機体制御でニーズヘッグを斜めに傾ける。
 同時に空中を貫くレーザー。
 早速光線級と重光線級のお出ましか。

「全機、気をつけろ。ハイヴからBETAが出てきたぞ。BETAが出てくるのはゲートからだから、見つけたら破壊するなり待ち構えるなりしろ」

 一応念のためにオープンチャンネルで通信を発しながら、レーザーが飛んできた方へと機体を向かわせる。
 そこにいるのはざっと30匹近い光線級の集団。ただし、それを守るようにして要撃級の姿が存在していた。
 ……守っているのか? まぁ、光線級は攻撃力特化と言ってもいい存在だからな。防御を他のBETAに担当させるのは間違ってはいない。
 そう言えば突撃級の姿が見えないが……ああ、いや。いたな。
 エナジーウィングから放たれる刃状のエネルギーが、要撃級諸共に光線級を一掃する。
 文字通りの意味での一掃。BETA中でも最高の硬度を誇っている要撃級の前腕をもあっさりと貫通し、その背後にいる光線級を纏めて消滅させたのだ。

「ゲートは……ちっ、見当たらないな。こいつらどこか出てきやがった? ……いや、BETAの死体でゲートを隠してしまったか。まぁいい、このままここで探していても時間の無駄だ。別のゲートを探すか」

 光線級と要撃級、合計50匹近いBETAの死骸をその場に残してモニュメントのある方へと向かう。
 当然ながらハイヴというのはモニュメントを……より正確にはその真下にあるメインホール内の反応炉を中心にして広がっていく。つまりモニュメントに近いゲートというのは、それだけメインホールに近いゲートという事になる訳だ。
 ……ただし、当然モニュメントに近づけば近づく程に迎撃のBETAは多くなるのだが。
 T.T.キャノンでこちらに向かってきていた突撃級を横から纏めて貫通させ、一気に3割程を仕留める。
 チラリと確認すると、地上では色々な部隊が既にBETAとの戦いを進めていた。
 スカル小隊は空中を飛び回りつつガンポッドやミサイルで地上のBETAを攻撃し、ピクシー小隊の3機はガトリング・レーザーパルスガンの掃射でハイヴから無数に湧いてくるBETAを挽肉にしていく。
 KMF部隊はガン・ルゥの放つ大量のミサイルで面射撃を行い、自分達に向かってくる突撃級を爆発へと巻き込んでいく。そこに追撃とばかりに放たれるガレスの両腕に装備されているハドロン砲が、BETAの中でも最高硬度を誇る装甲殻は意味が無いと言わんばかりに貫き、後続の突撃級数匹諸共に爆散させる。
 また、そこに追撃だと言わんばかりに放たれる両胸、両腰に装備されているミサイル群や、アークエンジェルから降り立ったM1アストレイのビーム、バスターガンダムのビームが放たれて突撃級を殺し尽くす。
 そうして先頭の突撃級が軒並み死骸と化すが、背後を進んでくる他の突撃級はそれは関係無いとばかりに突き進む。
 それでも、死骸と化した突撃級にぶつかれば動きが鈍る。
 そこに突っ込んで行くのは近接格闘を得意とする機体。KMFのヴィンセント・ヴォードとジャスティスガンダム。更にはグラストンナイツの乗っているシャドウ5機も連携を取りなが突き進む。
 ヴィンセント・ヴォードの操るMVSが突撃級の装甲殻を容易く斬り裂き、ジャスティスの振るう上下からビームサーベルを展開したアンビデクストラス・ハルバードで装甲殻諸共に突撃級の身体を真っ二つにし、あるいはファトゥム-00が放たれ、突撃級の後ろから機関砲を放ってミンチにする。
 グラストンナイツの操るシャドウは5機共が空中を移動しながらビームガトリング砲で地上の突撃級を掃射し、その群れを通り越して背後から迫っている要撃級を含む中衛と距離を詰め、クロスマッシャーやビームガトリング砲を放ち続ける。
 SEED世界とギアス世界。この2つの世界の部隊に関しては、意思の統一がされている事もあって特に問題無く連携を取る事に成功していた。
 そんな風に上手く連携を取る事が出来ている部隊とは正反対なのが、どことも連携を取る事無く自分達だけで行動している修羅神達だ。
 ギアス世界、SEED世界の部隊が戦っているのとは大きく離れた場所。戦いを求めて移動していた修羅神達は、そこで別方向からやって来たBETAの群れと正面からぶつかっていた。
 突撃級に対して正面から向かっていく猛牛型のフラウス。
 まっすぐに突き進みながら全く方向を変える事なく、正面から突撃級とぶつかり合い……次の瞬間にはぶつかった突撃級を弾き飛ばし、その背後から迫ってきている突撃級へとぶつかっていく。 
 さすがに何匹も突撃級を弾き飛ばせる筈もなく、2匹、3匹とぶつかったところで止まるのだが、フラウスが開けた道を広げるようにしてアルマジロ型のグリモアが転がりながら突っ込み、そこにカメレオン型のボフリィ、コウモリ型のハルパスがそれぞれ地上と空中から援護をする。
 更にその隙間を縫うようにして突撃した猫又型のシトリーは、突撃級の横から装甲殻の無い場所を爪で斬り裂いていく。
 そんな烈級修羅神と違うのは轟級修羅神のヤルダバオトとビレフォールだ。神化しているヤルダバオトはまだしも、神化していない状態のビレフォールまでもが、拳や蹴りで突撃級の装甲殻を砕いて吹き飛ばしている。
 多数の烈級修羅神とは違い、たった2機で道を切り開いているのはさすがに修羅の幹部というべきか。
 勿論ネギま世界から来ている者達で活躍しているのは修羅神だけではない。ある意味ではネギま世界の主役とも言うべき魔法使い達も十分以上に活躍している。
 修羅神が戦っている突撃級を迂回しながら、その背後から迫っている中衛――要撃級、戦車級、闘士級、兵士級――へと向かって放たれる魔法の数々。
 20m近い大きさを持つ要撃級に対して有効な攻撃を放つ者はあまり多くは無いが、それでもネギや小太郎、高畑、桜咲といった面々は鎧袖一触とばかりに要撃級を撃破していく。
 あやかの鮮血鞭は要撃級の前腕を根元から斬り落とし、円の放つ炎が前腕の無くなった要撃級を燃やし尽くす。
 千鶴の放つ虹色領域の腕輪から放たれる強大な重力により身動きが取れなくなった戦車級に対して、他の魔法使いが放った魔法が命中して戦車級の命を刈り取っていく。
 美砂の歌声により味方の移動速度や攻撃力、魔力が高まる。
 ……あ、高畑の居合い拳で要撃級が吹っ飛ばされた。
 ネギの雷速瞬動で戦車級が纏めて焼け焦げた。
 小太郎から放たれた無数の狗神が闘士級や兵士級に牙を突き立てている。
 桜咲が真・雷光剣を放って近くにいたBETAを纏めて殺していた。
 他にもネギパーティの面々は大きく活躍しており、はっきり言って修羅神と互角かそれ以上の戦果を叩き出している。
 いや、凄いな本当に。……っと!
 こっちを狙ってきた重光線級のレーザーを回避し、そのままヒュドラのメガ・バスターキャノンで強力なビームを放って重光線級と要塞級がいる場所を薙ぎ払う。
 ビームが通り過ぎた後に残っていたのは、真っ黒に焼け焦げたBETAの死骸のみだった。

『アクセル、アフリカ連合軍と中東連合軍がやってきたわよ。それと……』
「それと? 他にも何かあったのか?」

 腹部拡散ビーム砲を地面へと撃ち放ち、闘士級、兵士級といったBETAを纏めて消滅させながら、ニヴルヘイムのシェリルから送られてきた通信に答える。

『何でか分からないけど、ペルシャ湾近くにソ連軍の軍艦が10隻くらい来ているわ』
「……何? 事前通告は無かったよな?」

 修羅神や魔法使いの方へと向かっている突撃級30匹程の小規模な集団を発見し、上空からヒュドラの先端についているビーム砲を雨霰と降り注いで殲滅していく。

『ええ。国連軍の方に連絡を入れてみたけど、一方的に通告してきたらしいわ。何でも、ハイヴの攻略は人類全員の共通した義務である以上、自分達もそれに協力しなければならないとか何とか』
「また、面倒な事を」

 しかも言っている事が間違っている訳ではないというのも厄介だ。
 ちなみに鉄原ハイヴの時と同様に、国連軍とアメリカ軍はペルシャ湾に数隻の軍艦を派遣してハイヴ攻略戦の様子を見ている。
 とは言っても、さすがに直接こちらの距離が見える訳じゃないから、映像モニタを通してだけど。
 通信で見ているのに、わざわざ軍艦が必要あるのか? とも思うが、その辺に関しては戦場の空気を味わわせる事を目的としているとか何とか。
 向こうにしてもシャドウミラー経由で輸出されている兵器やら何やらで、思うところがあるのだろう。
 だが、そこにソ連が入るというのは……どうなんだろうな。
 曲がりなりにも俺達との繋がりを持ち続けてきたアメリカなら、まだ分からないでもないんだが……
 そこまで考え、ふと思いつく。アンバールハイヴのフェイズは5。つまり、G元素を溜め込んでおくアトリエが設置されている筈だ。それをドサクサ紛れに狙っているのではないか、と。
 実際、G元素関係の研究ではアメリカに大きく後れを取っているソ連の行動を考えれば、十分にあり得る選択肢だ。

「シェリル、一応念の為エザリアにソ連の艦体には注意しておくように言っておいてくれ。そして何か動きがあったら、すぐに知らせて欲しい」
『怪しいの?』
「さて、どうだろうな。ただ、可能性としてはそれ程低くないと思う」

 再び放たれたレーザーを、T-LINKシステムによる機体制御で回避。同時にレーザーの飛んできた方へと向けてランツェ・カノーネを連射する。
 放たれた幾筋ものビームはBETAにしても虎の子と言える重光線級10匹近くを纏めて消滅させ、同時にその護衛のような役割を持っていたのだろう要塞級も地面に崩れ落ちる。

『分かった、とにかくエザリアには伝えておくわ。……それと、そろそろ援護射撃が放たれるから注意して、との事よ』
「了解」

 シェリルにそう返事をして通信を一旦切り、地上に出てきたBETAの殲滅をしながら、よりよいゲートの場所を探す。
 さすがにフェイズ5のハイヴと言うべきか、かなり広範囲にゲートが散っており、そこから大量のBETAが姿を現していた。
 そこに放たれるのは、シロガネ、ニヴルヘイム、アークエンジェルからのビームや弾丸、重力波砲、ミサイルといった多種多様な攻撃。
 勿論俺が見つけた場所だけではなく、ハイヴ周辺のゲートから続々と出てくる無数のBETA目掛けての面制圧射撃だ。
 中には光線級や重光線級のレーザーによって迎撃されたミサイルもあったが、それもごく僅かでしかない。
 そもそも、放たれるレーザーの殆どはニーズヘッグ、シロガネ、ニヴルヘイムに集中しているのだから。
 ……アークエンジェルが思ったよりも狙われていないな。
 当然アークエンジェルは狙われないように攻撃をしたらすぐにニヴルヘイムを盾にするようにその背後へと回り込んでいるのだが、攻撃の隙間を縫うようにして放たれるレーザーというのは存在しない。
 スカル小隊やピクシー小隊に関しては空を飛んではいるが、そもそも光線級、重光線級に狙われてはいないので安心だろうが。
 あ、しかも今の攻撃で地上に出ている戦力が減った隙を見逃さずにゲートの中に入っていったな。
 他の戦場でも、メギロートやイルメヤ、シャドウが協力してBETAを次々に殲滅しているのを見ながら、俺もまた今の攻撃で地上部分の戦力が消えてがら空きになったゲートへと向かって突っ込んで行くのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:55
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1120 
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