転生とらぶる
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マブラヴ
0901話
西インド諸島にあるグアドループ基地でのバカンスから暫く。ようやくアンバールハイヴ攻略作戦の時がやって来た。
今回は2回目のハイヴ攻略戦という事もあり、俺は式典に参加していない。
勿論誰も参加していないわけではなく、レオンがシャドウミラー代表として参加している。
本来であれば、内政部門のトップであるエザリアが参加すればいいのだが、ニヴルヘイムの件があるのでレオンが代理の代理という2重代理的な立場で式典に参加する事になった訳だ。
S.M.Sやオーブ、陽光からも戦力を派遣して貰っているんだから、ニヴルヘイムの指揮官が出来そうな人物も当然いる。
だが、ジェフリーにしろ、ナタル……はアークエンジェルがあるから、キサカにしろ、周香凛にしろ、ニヴルヘイムの指揮官という意味ではエザリアよりも能力が上かもしれないが、さすがにシャドウミラーの象徴の1つを任せる訳にはいかない。
幾ら同盟国であっても、軍事機密ってのがあるしな。
それで結局今回もニヴルヘイムの指揮官はエザリアのままな訳だ。
ただ、前回と違うのはそれなりに攻撃をして貰う予定があるって事か。
何しろアンバールハイヴはフェイズ5。出来てからそれ程経っていなかった鉄原ハイヴとは、その規模が違う。そして内包しているBETAの数も違う。
……あるいは、アラビア半島防衛戦が終わってすぐであれば、アンバールハイヴ内にいたBETAの数はそれ程多くなかったかもしれない。だが、既にあれから半年以上も経っているし、BETAの物量を考えると、戦力完全回復……とまではいかないだろうが、かなりの数のBETAが存在しているだろう。
そもそも、BETAはハイヴ内の数が一定以上になると新たなハイヴを作る為に大移動を始めるという説もある。
もしそれが真実であったりしたら、アンバールハイヴ内の戦力がどれ程のものなのかは想像もしたくない。
ともあれ、そういう理由から今回はニヴルヘイムの本格運用となるだろう。……まぁそれでも主砲であるエーリヴァーガルは色々と問題が多すぎて地上では使えないだろうが。
当然戦艦という意味ではシロガネやアークエンジェルも出てくる。
……正直、アークエンジェルはバリアの類が殆どないので光線級に集中攻撃されたら危険だろうが、その為に光線級と重光線級がある程度片付くまではシロガネとニヴルヘイムを盾とする予定だ。
そんな風に考えている間に、ニーズヘッグの映像モニタに映し出されている式典が終わりを迎えたらしい。
オーストラリア首相のアンディーが壇上で盛大な拍手を貰って頭を下げている。
この世界の国力1位であるアメリカ大統領のビルにしてみれば、面白くない光景だろうな。
オーストラリアは着々とアメリカとの差を縮めて行っているし、その後をイギリスや日本が追いかけている。それを思えば、アメリカの上層部としては忸怩たる思いがあるのは間違いない。
……あ。式典の中に崇継と恭子の姿がある。夕呼や社も。
あいつらも来てたのか。
わざわざオーストラリアまで来るってのは……いや、崇継や恭子にしてみれば自分達がシャドウミラーと深い関係にあるというのを周囲に示せるし、それは夕呼も同じか。
そんな風に思っていると、ニヴルヘイムからの通信が入る。
『アクセル、式典が終わったから作戦開始の時間よ』
「了解だ。ニヴルヘイムの方は頼んだぞ」
『何だか済し崩し的に私がニヴルヘイムの指揮官に正式決定しそうで、ちょっと微妙な感じがするんだけど』
「一応こっちでも色々と考えているから、安心してくれ。いつまでもエザリアに負担を掛けるような真似はしないさ」
『そう願ってるわよ』
そんな風にエザリアと通信を交わした後、オープンチャンネルを開いてこの場にいる全員へと通信を送る。
「こちらシャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ。今回はこちらの依頼でこのマブラヴ世界まで戦力を派遣してくれた各世界に対して礼を言わせて貰う。言うまでもなくこれから俺達が戦いを挑むのは、このマブラヴ世界における侵略者、BETAだ。既に全員が知っていると思うが、ユーラシア大陸はほぼ全てがこのBETAに占領されている。前回の鉄原ハイヴ攻略戦で一部を取り戻しはしたが、所詮は出来たばかりの若いハイヴでしかない。だが、今回攻略するアンバールハイヴは違う。このハイヴは9番目に作られたハイヴで、オリジナルハイヴと呼ばれるカシュガルハイヴの近くに存在するハイヴだ。つまり、このアンバールハイヴはオリジナルハイヴを攻略する上での重大な橋頭堡ともなる。各世界に対しても作戦内容は送ってあるが、確認の意味を込めてそれぞれの部隊が取る行動を告げさせて貰う」
そこまで呟き、視線をギアス世界の陽光からやって来た部隊へと向ける。
そこにいるのは、ヴィンセント・ウォードが30機に、ガレスが30機。ガン・ルゥが300機。部隊を率いているのは周香凛。
更に、シャドウが5機。これはグラストンナイツの機体だ。
正直な話、星刻の乗る神虎はいないが、ここまで戦力を出してくれるとは思ってもいなかった。今回派遣されてきた各世界の部隊の中では最も数が多い。
「ギアス世界から派遣されてきた者達は、ハイヴの外側でBETAを誘き出して数を減らして貰う。この世界の軍隊でもあるアフリカ連合、中東連合も合流する予定だが、指揮権はこちらにあるのでシロガネから出される指示に従って欲しい。ただし、グラストンナイツにはハイヴ攻略部隊としてハイヴに突入してもらう」
次に視線を向けたのは、SEED世界から派遣されたアークエンジェル。
戦力としては、アスランが乗っている核エンジンのジャスティスが最も強力だろう。他にもディアッカのバスター。主力として最も数が多いM1アストレイか。
「次、SEED世界から派遣された者達。アークエンジェルはシロガネやニヴルヘイムと共に上空から援護攻撃。ただし、アークエンジェルはバリアの類が装備されていないので、光線級や重光線級がいる時は念のためにシロガネやニヴルヘイムを盾としてくれ。尚、被害を受けた場合はニヴルヘイムで修理も可能だと覚えておくように。ジャスティスはメギロートを率いてハイヴ内に突入。バスターはM1アストレイ部隊と共に、ハイヴの外で外に出てきたBETAの数を減らして貰う」
次に視線が向けられたのは、マクロス世界のS.M.Sから派遣されてきたVF-25が4機のスカル小隊――ケーニッヒモンスターは他の部隊と連携が取れないだろうから派遣されていない――とクァドラン・レアが3機のピクシー小隊。
マクロス級は色々と問題があるので、派遣されてきたのは合計7機。機体数では最も少ない。……まぁ、魔法使い組は置いといてだが。
「次、マクロス世界の者達。スカル小隊はハイヴ内に突入してもらう。ファイター、ガウォーク、バトロイドを上手く使って欲しい。ピクシー小隊も同様にハイヴ内に突入だ。……一応シャドウミラーの機体が出る以上は狙われる可能性は少ないと思うが、光線級、重光線級に関して多少の注意はしておくように」
次に視線が向けられたのは、ネギま世界から派遣されてきた……修羅神。
修羅の指揮官としてやってきたフォルカのヤルダバオト、その副官のフェルナンドのビレフォール、他には烈級修羅神各種だ。
今回は鉄原ハイヴの時とは違い、猫型のシトリーの姿もある。
「次、修羅神の部隊。お前達の機体は長期戦に向かない以上、ハイヴの突入ではなく外でBETAの相手を頼む。細かい指揮に関してはフォルカに任せるが、今回は前回と違って大量の部隊が運用されている。この世界の軍隊もいる以上、味方の指示を無視して突っ走れば味方の攻撃でダメージを受ける事もあり得るというのは覚えておけ」
そうして最後に麻帆良から派遣された魔法使い部隊。
何だかんだで50人近い人数になっている。
当然、全員がある程度の戦力を持っているメンバーばかりだ。
主戦力は、エヴァ、高畑、ネギといったところか。ネギパーティも十分な戦力になるし、グッドマンのパーティや魔法先生達も揃っている。
……そして、何気に混ざっているあやか、千鶴、円、美砂。
いや、当然俺としてはこの4人をシャドウミラーの活動に加えるつもりは一切なかったのだが、今回の件は麻帆良の魔法使いとしての参加だと言われれば……そしてネギパーティのように魔法生徒も普通に参加していると言われれば、頷くしかなく。
結局、了解させられることになった。
実際にあやか達は客観的に見た場合、十分過ぎる程の戦力になるのは事実なんだよな。
あやかは多種多様な魔法を使いこなし、アーティファクトの鮮血の鞭は封じ込めた魔法により広範囲攻撃が可能。
千鶴は基本的な攻撃力はそれ程高くないが、各種補助呪文の使用や虹色領域の腕輪で様々な効果を発揮して攻撃や防御の両方に活躍する。
円はアーティファクトである純炎の涙の効果により、俺の従者組の中で随一の攻撃力を誇っている。手を振るうだけで大量の炎が生み出されるその攻撃は、小型種のBETAを纏めて焼き払うだろう。……唯一心配な点は、その純炎の涙の効果の空を飛ぶというところか。光線級や重光線級に狙われる心配は少ないが、それでも万が一と言うのはある。
美砂はそのアーティアファクト、セイレーンの瞳により千鶴以上の補助効果を発揮出来る。特に円と組んで魔法界で拳闘士としてデビューしているのを考えれば、その連携はかなりのものがあるだろう。
「魔法使い組は、基本的には外でBETAの数を減らす戦いとなる。BETAの狙いは高度な機械だから優先順位は低いが、それでもくれぐれも気をつけてくれ。それと、この世界の者達は魔法を直接見た事がある者が少ない。その辺を考慮して、味方の部隊のすぐ近くで魔法を使う場合はくれぐれも注意するように。あくまでも生身だというのを忘れないでくれ」
そうして、最後。シャドウミラーの面子。
レモン、コーネリア、マリュー、スレイ、シェリル。
ちなみにシェリルはニヴルヘイムでエザリアの補佐をする事になっている。
具体的にはオペレーターだな。
マクロス世界では歌姫として知られているだけに、その声は戦う者の心を落ち着かせ、あるいは戦意を高める。
他にも長年俺と共に在り続けてきた者達とその戦力は、間違いなく現在シャドウミラーが交流を持っている世界の全てを入れても最強と言えるだろう。
技術班の手によって性能を強化されてきたメギロートやイルメヤ、量産型Wにシャドウといったシャドウミラーの主戦力は、今回のアンバールハイヴ攻略の為に数万機単位で用意されている。
紛れもなく今回のアンバールハイヴ攻略作戦の中で主戦力となるのは俺達だ。
唯一の心配事はと言えば、ここまで大規模な戦いが初めてのスティングとアウルか。だがその2人にしても、純粋にパイロットとして考えれば量産型Wと互角に戦えるくらいまでの能力は持っている。
「シャドウミラー各機に関しては、何も言うまでも無いな。俺達シャドウミラーの前に立ち塞がる敵は全てを滅ぼせ。いつも通りに自分達の能力を発揮出来れば、この程度の敵はどうという事はない。BETA共に見せてやれ、シャドウミラーというのがどのような存在なのかを。これまでに戦ってきた強大な敵に比べれば、お前達はただ単に数が多いだけの雑魚なのだと。転移後はシロガネのグラビティ・バスターとアークエンジェルのローエングリンでハイヴのモニュメントを破壊しろ。……では、出撃する。システムXN、起動。転移座標入力。転移フィールド生成開始」
その言葉と共に、シロガネの甲板に立っているニーズヘッグのシステムXNが起動し、巨大な転移フィールドを作り上げていく。
ギアス世界、SEED世界、ネギま世界、マクロス世界。その全てから送って貰った援軍と、そして何よりも数万機、数十万機にも達しているシャドウミラーのメギロート、イルメヤ、シャドウ。それら全ての戦力を飲み込む程に巨大な光の繭の如き転移フィールド。
そして……
「転移」
俺の言葉と共にシステムXN、アギュイエウスの扉が起動してその場にいる全ての者達を包み込んだ光の繭はその役目を発揮する。
そうして光の繭が消え失せた時、目に入ったのは巨大な物体。
ハイヴの象徴的な存在でもあるモニュメントだ。
フェイズ2の鉄原ハイヴのモニュメントが高さ50m程度だったのに対して、今ニーズヘッグの映像モニタに映し出されているのは高さ600mを超える大きさ。
これがフェイズ5のモニュメント、か。
「シロガネ、アークエンジェル……共に主砲発射だ」
その言葉に、シロガネの艦首モジュールからは複数のブラックホールエンジンを平行稼働させて生み出された高密度の重力波砲が放たれる。
ネオ・グランゾンの胸部パーツを流用しているからこその威力の重力波砲だ。
同時に、アークエンジェルからもローエングリンが放たれた。
オーブでの改良により、環境汚染は心配しなくてもよくなったタイプのローエングリンだ。
黒と白。2つの艦から放たれた攻撃は、真っ直ぐに巨大なモニュメントへと向かって伸びていき……次の瞬間には巨大な爆発を巻き起こす。
そうして1分程。徐々に粉塵が晴れてきた後にモニュメントは存在していなかった。
「モニュメントの消滅を確認。……さて、全機聞こえているな? BETA共に人間の力を見せてやれ。シャドウミラーの名の下に。……そして嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグの名の下に!」
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:55
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:1120
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