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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  0896話

「……確かに繋がらないわね」

 レモンがシステムXNを一通り調べて呟く。
 俺の家からの通信で、OGs世界に通信が繋がらないというのが判明してから30分程。
 レモンに知らせてリュケイオスを調べて貰ったのだが、そのレモンにしても全くお手上げの状態だった。
 尚、現状のシャドウミラーでもシステムXNに関して一番詳しいのはレモンだ。そこを大幅に距離を空けて2番手のマリュー、その後を他の技術班といった面々だ。
 動かすのならともかく、実際にシステムXNを作り上げたり、改良したりするのにはレモンがいないとどうしようも出来ないのが現状だったりする。
 勿論それはシャドウミラーの技術班の能力が低い事とイコールではない。
 何しろシャドウミラーの技術班といえば、現在俺達が接触している世界でも他に類を寄せ付けない程の技術力を持っているのだから。
 一般的な人員であっても、どこかの大学や研究機関に行けば即座にそこのNo.1になれる程の知識と技術を持っている。
 技術班の中で最も新参であるロイドが、技術力や開発力、発想やアイディアといったあらゆる面で下位だと言えば分かりやすいだろう。
 それを考えると、いつの間にか馴染んでるマードックとかは凄いよな。
 これに関しては、他の技術班の人員の能力が低いのではなく、レモンが突出していると言った方がいいだろう。
 ともあれ、天才を集めた中でも他の追随を許さない程に突出した天才であるレモンにしても、システムXNの不具合が分からないというのは……完全にお手上げだという事を意味している。

「しかもこれ、相当前からよ? OGs世界と繋がった最後の記録が……ギアス世界で私達が行動をしていた時の事だもの」
「……待て。フィリオが通信をしていったんじゃなかったか?」

 フィリオには向こうの世界に残してきたツグミとの通信の許可を、量産型W監視の下でとはいっても出していたはずだ。なのに、何故だ?

「……分からないわ。少なくても履歴には残っていない。それにフィリオもここ最近は色々と忙しくて向こうとは通信をしていなかったって話だし……」
「そうなると本気で理由は不明か」

 そう呟きつつも、何となくそんな風になっている理由は想像出来る。
 スパロボOGsの原作にて、あの世界を実験室のフラスコのようなものだとギリアムが言っていた。恐らくはその関係なのだろうと。

「修理、あるいは調整は可能か?」
「難しいわね」

 眉を顰めつつ、小さく溜息を吐きながら首を振るレモン。

「システムXN自体は全く何の異常も示していないのよ。現に他の世界とは全く問題無く転移や通信が可能になっているでしょ?」
「……となると、OGs世界限定な訳か。向こうで何かあったとかは考えられるか? 例えばケネス辺りがゲートのある場所を発見して襲撃したとか」
「考えられなくもないけど……それでも量産型Wなら、異常があった時点で何らかの報告をしてくる筈よ」
「他にも幾つか可能性はあるが……今は考えても無駄って事か」
「恐らくね。今は向こう側と再度繋がるのを待つしかないわ」

 OGs世界とはあまり連絡を取ってなかったとは言っても、イスルギ重工は色々と有益な会社であり、ミツコも鵬法璽の効果もあって、いざという時に頼れる存在であるのは間違いない。
 そして何よりも問題なのは、俺の原作知識がOG外伝までしかないって事だ。
 つまりOG外伝の続編があったとしても、俺はその内容は何も知らない。
 いや、基本的に発売されていたスパロボのオリジナル要素を集めて作り直したのがOGシリーズだから、実際にその事件が起きればその内容は予想出来るんだが。
 とは言っても、こんな事態になるとは全く想像していなかっただけに……
 ちっ、今ここでこうして迷っていてもしょうがない。取りあえず向こうの世界と連絡が取れないなら、ここで色々と考えても無駄でしかない、か。
 システムXNの不具合ではない以上、レモンにどうにか出来る問題でもないしな。

「……レモン、繰り返し尋ねるが、他の世界との行き来には何の問題も無いんだな?」
「ええ。それに関しては保証するわ。今回の件に関しては、あくまでも向こうの世界で何かがあったとしか思えないわね」
「そうか。なら、取りあえず今はいい。こっちでどうにも出来ないんなら、ここでどう足掻いても無駄だろうしな。それなら今はアンバールハイヴの攻略について考えた方がいい」

 その言葉に、若干悔しそうな表情を浮かべるレモン。
 ギリアムもいない以上、実質的にレモンがシステムXNの専門家と言ってもいい。その自分が現状で何も出来ないという事に屈辱を感じているのだろう。
 ……今も言ったが、この現象がシステムXNの干渉じゃ無くてOGs世界側でのイレギュラーである以上、そんなに悔しそうにする必要は無いと思うんだけどな。

「……分かったわ。取りあえず鉄原ハイヴを攻略した時のデータを基にして、ヴォールクデータをアップデートしたのをVF用やKMF用、MS用としてそれぞれの世界に送ればいいのよね?」
「そうだな。ああ、それと魔法使い用のシミュレーションも頼む。ただ、こっちはあくまでもハイヴの外専用でいい。シミュレータも込みで10台程麻帆良に送ってくれ」
「また、随分と無茶を言うわね。……ま、いいわよ。恋人の頼みくらいきちんと聞いてあげるわ」

 レモンにしても、今回の件で覚えている屈辱感を晴らす為にある意味で丁度良かったのだろう。小さく笑みを浮かべて俺の無茶な要求を受け入れる。
 魔法使いにしてみれば、式神を含むモンスターとの戦闘経験は豊富だから心配はあまりいらないのかもしれないが……BETAは式神とかモンスターとは違って生理的な嫌悪感が先に立つからな。
 もっとも、それはあくまでも俺がそう感じているだけであって、魔法使いの中には式神とかを見ても生理的嫌悪感を抱くような者がいてもおかしくないが。
 ともあれ、その手の気持ち悪さで暴走しないように、麻帆良の魔法使いには十分慣れておいて貰わないとな。
 魔法使いは生身なだけに身軽だが、それは同時に防御力が低いという事も意味している。
 魔法障壁の類があるから、完全に生身の状態ではないだろうが……それでもやっぱり見ている方は不安に思う。

「ともあれ、今俺達がやるべき事はアンバールハイヴの攻略だな。あそこを落とせばオリジナルハイヴのカシュガルハイヴに対する橋頭堡となる。……もっとも、その前に同程度のハイヴであるマシュハドハイヴを落とさないといけないが」

 マシュハドハイヴというのは、この地球上で2番目に作られたハイヴだ。オリジナルハイヴのカシュガルハイヴがフェイズ6である以上、マシュハドハイヴの方もいつフェイズ6になるか分かったものじゃない。
 BETAの研究によると、ハイヴにBETAが一定数以上になると新たにハイヴを作るという傾向があるらしい。それを思えば、ガン・ルゥとリニアガン・タンクのおかげで間引きが順調になっているここ最近は新たなハイヴが増えはしないだろうが、だからといって現状のハイヴをどうにかしないといけないのも事実だ。

「確かにそうね。ああ、それと各世界の機体が1ヶ所に集まっての軍事作戦なんだから、何度か演習をしておいた方がいいかもしれないわね。ゲートの通信機能を使っての合同シミュレーションも可能だし」
「それは助かるが……修羅をどうするか、だよな。麻帆良に送るシミュレータの数にも影響してくるから、出来れば1度実際に集まって演習なりなんなりを出来ればいいんだが……」
「なら、ホワイトスターにある演習区画とかはどう?」

 うーん、まぁ、確かにそれが無難……か?
 可能ならマブラヴ世界で、それも鉄原ハイヴを使って演習をやりたいところだが、既に鉄原ハイヴは人類の橋頭堡として基地化……いや、要塞化されているしな。
 さすがにそんな場所を襲ったりするような真似は出来ない。
 寧ろ、そんな真似をしたりすれば韓国辺りがこれ幸いと噛みついてくるだろう。
 何だかシャドウミラーと日本の関係が良好なのが気にくわないようだし。

「そうだな。エザリアに連絡して、近いうちにホワイトスターで訓練をするか。幸い、今回雇う部隊はそれ程の数はいないし、それ程面倒なことにはならないだろう」

 ギアス世界からは陽光のKMF部隊、SEED世界からはオーブ軍の精鋭部隊であるアークエンジェル、マクロス世界からはスカル小隊とピクシー小隊、ネギま世界からは麻帆良の魔法使いと修羅達ってところか。
 それだけの人数なら、実働班がいつも演習をしている場所で十分間に合う筈だ。
 ハイヴ内部の攻略に関してはそれぞれシミュレーションでやって貰うとして、今回の演習は上手く連携を取れるように出来ればな。
 ハイヴの外側で出てきたBETAを倒すのが修羅神、魔法使い、アークエンジェル、KMFのガン・ルゥ部隊、アークエンジェルのMS部隊。
 ハイヴの内側に突入するのが、S.M.S、俺達といったところか。
 正直に言えばS.M.SとMS部隊に関してはハイヴに突入させるかどうかを非常に迷ったんだが、今回突入するハイヴがフェイズ5という事もあってS.M.Sは突入組に、バッテリー機のMSは外側に回って貰った。
 もっとも、無理はしない範囲でって事になると思うが。
 一先ず話が纏まったところで、俺とレモンは転移区画から出て行く。





 OGs世界との連絡が取れなくなっているという事が判明して1週間程。
 当然と言えば当然だが、その件に関してもっとも取り乱したのはフィリオだった。
 何でもここ最近は自分の研究に熱中しすぎていて、ツグミに全く連絡を取っていなかったらしい。
 俺がマクロス世界に行っている間も、何だかんだと研究に熱中しすぎていたとかなんとか。
 それだけに、連絡が取れなくなったと聞かされた時は非常に狼狽していた。
 だが、別にリュケイオスが壊れている訳ではないのを理解してからは大分落ち着いている。
 ……まぁ、リュケイオスの問題では無くOGs世界側の問題だと聞かされれば、自分ではどうする事も出来ないと判断したからだろうが。
 それでも一時期はかなり落ち込んでいたんだが、今は何とか立ち直ってきている。
 シャドウミラーに所属していればこの程度の事が起こっても不思議じゃないし、向こうにはヒリュウ改とハガネ、クロガネがいると理解しているのも大きい。
 もし向こうで何かがあったとしても、キョウスケを含むあいつ等に解決できない筈がないと信じ切っているのだろう。
 その気持ちは原作を知っている身として、分からなくもないんだけどな。
 その結果、向こうの世界を心配する気持ちを忘れるかのように仕事に熱中しているのもいいだろう。
 だが……

「そうそう、もう少し上目遣いな感じでお願いしますシェリルさん。えーっと、そうですね。アクセルを待っている時の、切ない気持ちを表現して貰えれば」

 フィリオがカメラを……それもマクロス世界で使われているような高性能なカメラを使ってシェリルの写真を次々に撮っていく。
 シェリルもプロだけあって、フィリオの指示に従って表情を作っていくんだが……さすがにシェリル、自分の見せ方を分かってる。
 見ているだけで目を引き込まれるような、そんなシェリルの表情に見惚れつつ書類をチェックしていく。

「ねぇ、シェリルが写真集を出すのは分からないでもないわ。実際歌手なんだから。……けど、何で私達まで?」

 今はシェリルの撮影なので、時間の空いているレモンがBETAの研究に関しての報告書を読みながら溜息と共に呟く。
 その近くでは、マリュー、コーネリア、スレイの姿もある。
 それぞれが書類を見たり、あるいは何らかの雑誌を読んでいたりと暇潰しをしながら自分の番が来るのを待っていた。

「しょうがないだろ。実際各世界からもお前達の写真集が欲しいって要望が来てるんだから」

 言うまでもなく、レモン達は全員が全員超が付く程の美女ばかりだ。そうなれば当然その容姿や性格といったものに憧れる者も出てくる訳だが……そこからどこをどう思考経路を辿ったのか、写真集が欲しいという意見が爆発的に広がった。
 不幸中の幸いだったのは、写真集は水着とかそういうのではなく色々な服を着ての写真が希望されていた事か。
 勿論男のファンは水着とかを希望する者も多かったが、男よりも女の意見が多かったらしく、こういう流れになった。
 実際、今のシェリルの格好は白いワンピースに麦わら帽子という、清楚なお嬢様風になっている。

「……はぁ、しょうがないわね」

 色々と言いたげではあったが、それでも結局はレモン達が折れて写真撮影は続けられていく。





 尚、この時に制作された写真集は限定品という事もあってプレミアがつき、とんでもない値段で取引される事になる。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:55
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1120 
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