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二次創作を書こう会
前書き
※基本的に余り真面目なことは書いていません。
16 2/1 なんとなく更新。
そのうち気が向いたらもっと書くけど……
とても読めた内容ではないような……
出演:オリ主A 二次創作を書こうとしている。
説明者B 二次創作読者の男。
A「二次創作、やろうとおもうんだ」
B「へーどうでもいいけど話は来てやるよ。どんなのやるんだ?」
レッスン1:主人公の名前を決めよう!
A「ではまずあらすじから……主人公の名前は如月煉夜!神様に無限の剣製をもらってリリなの世界に転生するんだ!!」
B「はいダメー」
A「な……なぜ!?まだ物語が始まってすらないというのに!?」
B「よし、まず一つ目の質問をしたいんだが……その名前はどんなふうにつけたんだ?」
A「そりゃあれだよ。如月ってなんか名前の響きがいいだろ?それに加えて錬夜に夜という漢字を入れている。こう、月夜に照らされて燃え上がれー、みたいな!!」
B「うーん、まずはその辺の発想がなぁ……」
1-2:漢字チョイス。
B「まずさ……ハッキリ言っておくと、如月とかそんな苗字はめちゃくちゃ使い古されててインパクト薄いのよね」
A「は?使い古されてるって……人の名前なんてみんなそういうものだろ!先祖代々受け継がれてるものなんだから」
B「あー、そういう意味じゃないの。主人公に付ける名前として人気って話」
A「……人気ならいいんじゃないのか?格好いいし、皆気に入ってくれるって事だろ?」
B「馬鹿野郎、いい訳ないだろ。いや、してもいいけど俺は読みたくもないぞ」
1-3:ありきたりじゃダメなんです。
B「人気ってことはみんな同じようなことを考えて似たような名前付けてるってことなんだよ!つまり二次創作界隈で苗字に月とか夜とか入ってる格好つけ主人公は氾濫してるの!佐藤とか加藤とかと同列!!」
A「ええーーー!?」
B「ついでに言えば『〇夜』みたいに「や」で終わる名前とか、あとはユウって読む名前とか!そういうのも大量に氾濫してる!お前が内心で会心の出来だと思ってたその名前、ぶっちゃけ珍しくもなんともないわ!!」
A「かかかかか会心の出来とか思ってねーし!後で修正する気だったし!!」
B(嘘つけ。目がマグロ並みに泳ぎ狂ってる癖に……)
1-4:じゃあどうしろと?
B「……その漢字を入れるのが悪いわけじゃない。だけど特に深い理由もなく、なんとなく響きが格好いいだけの名前をつけると……同じコンセプトで名前を付けてる連中とモロ被りしたり、なんとなーく似たような雰囲気の名前になっちゃうんだよ」
A「それって何か悪いのか?」
B「二次創作を書く上では問題だな。だって周囲とインパクトが変わらない訳だから、イコール他人からの注目度も周囲の同じ次元にいる奴らと似たり寄ったりになる。ぶっちゃけ底辺に行く可能性が高い」
A「げっ……それは嫌だな。でもそうしたら俺はどんな名前付ければよかったんだ?」
B「知るかそんなもの!この界隈では他人と同じことだけしてたらダメなんだから、自分で考えろ!!」
A「じゃあせめてNGな奴だけ!NGな奴だけでも!!」
B「言っておくがこの界隈に『この要素があったら絶対評価されない』なんて物はない。お前がさっき挙げたような名前だって運とアイデアがあればウケることもある。それを分かったうえで、それでも聞きたいのか?」
A「聞きたい!!」
B「……そうだな。まず漢字や読みが複雑だったりパッとみて分からないようなのはウケが悪い。読み物なのに読めないし読みにくいからだ。自分じゃなくて他人にも分かってもらえる名前じゃなきゃな」
A「ふんふん、それで?」
B「あと、ギャグ作品でもない限りあんまりふざけたネーミングや、故意に別作品のキャラと同じ名前を名乗るのは止めた方がいい。ふざけてると作品の緊張感をぶち壊すし、名前を借りたらオリジナリティ消滅だ。あとは……」
その後Bは下記のようなことをペラペラ解説してAを困らせた………
↓↓
http://www.akatsuki-novels.com/manage/mutters/view/4621
レッスン2:能力チョイス
A「そっかー……他人と被りすぎるものはダメなのか。じゃあ神様にもらう予定だった無限の剣製も考え直したほうがいいのかな?」
B「そうだな。今やFateシリーズで有名になった無限の剣製はおびただしい数の先人たちが使ってきたベッタベタにベタな能力だ。ベタ過ぎて『踏み台転生者』の能力の代名詞みたいに扱われるくらいだし」
A「参考までに、Bはどんな能力は止めた方がいいと思う?」
B「お前また答え難いことを……あえて言うなら使い方次第だけどな」
2-2:○○と××は使いよう。
A「と言うと?」
B「だからさ。ギャグ作品ならギャグに活かせる能力や、ギャグにミスマッチな能力を持っていることをネタにしたりできる。チート無双ものはなんだかんだでライトな二次読者に安定した需要があるからやり方次第では行ける。ガチ戦闘ものでは……技量は求められるけど、行けないでもない。結論から言うとどんな能力でも後のストーリー次第かな」
A「おお、腕の見せ所ってわけだな!」
B(お前にそれを出来る腕があるのかが俺には一番の疑問なんだが……?)
2-3:身の程、弁える?
B「ただし二次創作界隈で技量ある奴なんて全体の1割程度だから大抵の作品は爆死する。そのチート能力をチョイスすることのメリットとデメリットを正しく理解しないままに書き始めれば……ま、閲覧数二、三桁のまま終了とかもあり得るな。おまえ、そうならないだけの腕あるか?」
A「自信ないっす、ハイ」
B「素直でよろしい。まぁあまり強すぎる能力だと戦いがマンネリ化するかインフレしすぎてついていけなくなるから気をつけるんだぞ?」
A「はーい……つうか、それって『技量ない奴がそんなもん書くな』って遠回しに言ってない?」
B「うん。正直、書いてから鍛えるとかいう甘えたことを考えず、書けると確信してから書いた方がいいと個人的には思う」
レッスン3:作品チョイス
A「そうなってくると、いよいよ『リリなので始める』っていうのも良くなくなってきたんじゃないか?二次創作界隈ではすげぇメジャーだろ?」
B「………果たしてそうかな?」
A「え?だって今までそういう話だったんじゃ……」
B「全部がそういう話とは限らないぞ」
3-2:王道になる理由。
「まぁ聞けよ……二次創作っていうのは元の作品を知っていてこそだ。つまりジャンル的に有名な所は、それだけ多くの人間が見ている。逆にそれほどメジャーでない作品だとみる人間の数が限られるから伸び代が望めない……」
A「あ、そっか。人は人気のジャンルに集まるもんなぁ。仮に評価してくれる人がいたとしても新しい人が入ってきにくいのか」
B「そゆコト。リリなのは流行最先端ではないけど、常に安定して注目の集まるジャンルと化している。その分だけ先人とネタが被る可能性が高いが……評価がほしいんならチョイスとしては悪くない。あとは中身だな」
3-3:愛ゆえに……
「言うまでもないが、原作のことをちゃんと理解しないままに書き始めるととんでもないミスをやらかして顰蹙を買う。原作好きの人に激怒されるような訳の分からない改変はしないで置いた方がいいぞ」
A「原作への理解か……うう、そういえば俺、リリなのはアニメで一回見た程度しか知らねぇ。自信なくなってくたなぁ」
B「ま、根底にあるイメージや大原則が守られていればそうそう怒られることはないと思うから、確認も兼ねて一度見直してきたらどうだ?理解が深まればネタが増えるかもしれないぞ」
レッスン4:物語の始点
B「俺としては、当たり前のようにお前から『神様転生』のジャンルが出てきたことのほうが気になるな」
A「だってー……他作品の能力をもしも自分が使えたら!って、誰でも考えるだろ?」
B「分からんでもないが……二次創作って言っても色々あるだろ?」
4-2:なにも転生しなくとも……
B「神の絡まない転生とか、フツーにその世界で生まれたキャラとか、クロスオーバーものとかさ。性格改変ストーリー改変、あとは憑依やTSなんてものもある。そういうのは考えなかったのか?」
A「正直、そういうのは難しくて何やったらいいかイメージできない、かな」
B「ふーん……まぁいいさ。テンプレートなものではあるが、逆を言えばそれだけ汎用性の高いジャンルだ。主人公に戦闘能力を付与するのにお手軽だし、お前初めて小説書くんだろう?ならいいんじゃないか?」
A「あれ?意外とこれも文句言われなかった……」
B「方法はいろいろとある。主人公の幼馴染とか、もしも重要メンバーがもう一人いたらとかな。転生ってジャンルに囚われて視野搾取になってないならいいんだ」
4-3:美味い話はないもので。
B「ただし、神様転生は今も昔も当たりはずれの差が激しいジャンルだ。集まるのはライトなファンが圧倒的に多い。逆を言えば、昔からそのサイトにいるような読者には評価どころか神様転生というだけで見向きもされないこともあると考慮に入れておけよ」
A「お、おう。ほかに何かアドバイスあるか?」
B「そうだな。神様をどういうポジションにつかせてどんな会話するのかにもちょっとは気を使ったほうがいいかもなぁ。そっちは実際に出来上がったのを見てからになるけど……」
4-4:無駄無駄無駄ァ!
B「正直、個人的な好みを言うのならば……」
A「言うのなら?」
B「小説に神様なんていらないので書かなくていい。物語の調合性壊してるし場違い感が凄いんだよ。しかも大抵の場合がウザイし。笑って許せるウザさと純粋にいらつくウザさで言えば後者の方ね」
A「やっぱり神様転生スゲェ嫌いなんじゃねえか!!」
B「つまりさ、神様なんてキャラはいなくてもいいの。いなくとも困らないの。個人的には存在そのものがスベってる率が高いから、リスク回避のために神について多くを語らないことをお勧めするよ」
レッスン5:ヒーロー。
B「時に、その主人公は物語の中で何をするわけ?」
A「何って……主人公するんじゃね?」
B「そこを聞きたいんだよ。そいつはどんな主人公を演じて何をするの?」
A「えっと………やっぱりアレかな。ヒロインのなのは・フェイトあたりの危機を救ったり代わりに戦ったり、他の女の子といちゃこらしたり?」
B「めちゃくちゃ曖昧かつものすごくありきたりだな……もうちょっと具体的に詰めた方がいいぞ」
5-2:ヒーローのありかた。
B「キャラクターが物語に関わるまでの道のりってのは無限大の選択肢があるんだ。ド直球のヒーローもいればダークなヒーローだっているし、生い立ちとか思想とか、考える余地は沢山あるよな」
A「ちなみに俺は正統派ヒーローにするつもりだぜ」
B「そうか……なら、ちゃんと正義の味方させろよ?ただ単に目の前の敵を『ムカつくから』とかいう理由でぶっとばしてスカッとする、なーんてキャラは客観的に見て唯のクズにも映るからな。自分の信念がコロコロ変わるのも正義のヒーローと呼ぶには情けない」
A「つまり、芯の通ったキャラにしやがれと」
B「というか……ちゃんと主人公の性格に見合った行動を取らせろってこと。キャラ付けがしっかりしてないとどんどん行動が矛盾するぞ」
5-3:ヒーローの生い立ち。
B「………そういえば神様転生なら生い立ちは無視してもいいな」
A「そうだな……神様に転生させられたんなら生い立ちもクソもないよなぁ」
B「まぁそれでもいいけど……勿体無い」
A「え?何が?」
B「例えば転生前の記憶と現実との葛藤とか……悩みとか……前世で越えられなかった壁とか……そういうのはキャラクターに深みを持たせる。転生したことによって改めて得るものもあるかもしれない。そういう深みって、捨てる事も出来れば拾う事も出来るんだよ」
A「なるほど……俺のイメージではそこまでは考えてなかったな。何で思いつかなかったんだろう?」
B「主人公ってのは気付かぬうちに作者の分身になりがちだ。代弁者と言ってもいい。それは悪いことではないが、行き過ぎると問題も出てくる」
5-4:嘘をついている味だぜ……
B「作者の分身になってしまうと、作者の想定を超える事は出来ない。自分に特殊な生い立ちや葛藤が無いから、それを作品に投射出来ない。仮に投射しても、所詮は知らない奴が張り付けた物だから説得力がなくなる」
A「う、そう考えると痛々しい光景に見えなくもない……」
B「自分が嘘ついてるのと同じことだからな。嘘がバレないように主人公は自分でなく別のキャラクターだって自覚してればそうもならんだろお前の考えた……えっと……キサラギなんたらもそう言う所に気を配ったら?」
A(名前忘れられとる……)
まとめ
A「正直、まさか最初のあの一言にここまでツッコミ入れられるとは思わなかったぜ……」
B「大変なのは書き始めてからじゃないのか?まだタイトルすら決めてないんだぞ?」
A「まぁそうなんだけど……書いたら書いたでまたBに何か言われそうで怖いな」
B「世の中そういうものだろ?そんなんじゃ読者からも感想でツッコまれた時に持たないぞ……所でお前、『半年ROMってろ』って言葉知ってるか?」
A「???いや、分からん」
B「『半年ROMってろ』ってのは昔ネット掲示板で使われてた言葉だ。掲示板の空気を壊すような場の読めない奴に、半年間何も書きこまずに様子を見てここの空気を理解しろ、って意味を込めて使われてた」
A「……ははぁん読めたぞ。それはこの二次創作界隈でも一緒だって言いたいんだな!」
B「全く同じでもない。だけど二次創作で盛大に滑る奴っていうのは大抵この界隈の下調べが出来てないもんだ。書こうというやる気だけでなく雰囲気とかニーズとか、なにが面白くて何がつまらないのかじっくり調べてから事を起こした方がいい。自分のやりたいことをやるのはそれが出来てからが好ましいな……でないと目も当てられない怪文書が出来上がるぞ」
A「お前……まさか経験者か?」
B「言うな。誰にだってあることだ……黒歴史ってのはな」
二人の長く険しい二次創作道は続かない。
後書き
という訳で、個人的二次創作講座でした。
おお、びっくりするほど講座になってないですな。最近は全然二次創作書いてない気がします。
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