大陸の妖精
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終戦を告げる叫び
前書き
ジョゼって原作だとあっさりやられちゃったからなぁ
バトルの構想ねるのに時間かかりました(笑)
ジョゼ「ハッ、立ってるのがやっとの死にぞこないが・・・そんなに死にたきゃ望み通りにしてやろう!!」
アルト「ぐっ!!」
ジョゼが放った魔力波を回避するアルト
ジョゼ「はぁぁぁ!!」バゴォォ
アルト「だぁあああ!!」ドォォン
両者の拳が激しくぶつかり合う
アルト「うぐっ・・・ォォオオオ!!」ググッ
ジョゼ「(コイツ・・・まだこんなパワーが・・!!?)」ミシッ
アルト「ウオオオオオ!!!!」
アルトがジョゼの拳を押し切る
ジョゼ「クソガキがぁ・・・デッドドライブ!!!」
アルト「砕破掌!!」ドドドド
砕破掌を連続で打ち込み、無数の魔力弾を全て撃ち落とすアルト
ジョゼ「あの技を防いだ!!?」
アルト「エストレア・グレイブ!!!!」
ジョゼ「くっ、聖十大魔道をなめるなよォオ!!!!」
ジョゼが頭上から降り注ぐ重力と衝撃波の塊を魔力の壁を張って受け止める
アルト「ぐっ・・・ぐぐ・・・!!」
ジョゼ「ぬぉぉおおお!!!」
互いに動けない状態が続く
しかし、しばらくするとジョゼが徐々にアルトの魔法を押し返してかき消した
アルト「(エストレア・グレイブが・・・負けた!!?)」
ジョゼ「これで終わりだ!跡形もなく消え去れェ!!」ゴォオ
アルト「(くっ・・・魔力を使いすぎた・・・身体が動かねぇ・・・!!)」
ジョゼ「デッドブラストォオ!!!!」
アルト「がぁあああああ!!!!」
ジョゼの攻撃がアルトを飲み込み、超爆発を引き起こす
エルザ「ぐっ・・・ぁあ!!!」
凄まじい爆風により、周りにいたエルザや倒れているミラたちも吹き飛んだ
爆煙が晴れ、そこに立っていたのはジョゼ
アルトは仰向けに倒れ、ピクリとも動かない
ジョゼ「ハァ・・・ハァ・・・!!」
アルト「・・・ぅ・・・ぐ!」
ジョゼ「まだ意識があるとは・・・ハァ・・・呆れた小僧だ」
アルト「・・・は・・・ぁ」
エルザ「アルトの・・・負け・・・!?」
ジョゼ「かなり魔力を消費したが・・・フェアリーテイルの残りカスを掃除するぐらいワケはない・・・」
アルト「ぁ・・・待・・て!!」ガシッ
歩き出すジョゼの足を掴むアルト
ジョゼ「失せろ、敗北した貴様に用は無い」ズドォ
アルト「がっ・・・!!!!」
ジョゼがアルトを思い切り蹴り飛ばす
そして、追い打ちをかけるかのようにアルトの頭を踏みつけた
ジョゼ「ハートフィリア財閥の令嬢に手を出さなければ・・・貴様もこんな地獄を見なくて済んだだろうに・・・」
アルト「ぐっ・・・」
ジョゼ「ハートフィリアが戦争の引き金だ、あの金を貴様らが使う事だけは許しておけん」
アルト「は・・はっ・・ルーシィは・・家出してきたんだ・・・家の金なんか・・・使えるわけ・・ねェだろ」
ジョゼ「何?」
アルト「テメェら・・の・・勝手な勘違いさ・・・ルーシィは・・・家賃7万の家に住み・・俺たちと共に行動して・・・共に戦い・・共に笑い・・共に泣く・・・同じギルドの仲間だ!」
アルトが自分の頭を踏みつけているジョゼの足を握りしめる
アルト「戦争の引き金・・・? 財閥の令嬢・・・? テメェらがそういう風に縛り付けるから・・・ルーシィは涙を流すんだろうが・・・!」
ジョゼ「!!」
アルト「テメェらなんかに・・・涙を流すルーシィの何が分かる!!!!」
ジョゼ「・・・これから知っていくさ」
不敵な笑みを浮かべるジョゼがアルトを見下した様子で答える
ジョゼ「ただで父親に引き渡すと思うか? 金が無くなるまで飼い続けてやる、ハートフィリアの財産全ては私の手に渡るのだ!!」
アルト「・・・テメェ!!」
ジョゼ「あの小娘はただの家畜さ、用が無くなればすぐに捨てといてやる」
アルト「!!!!」
ジョゼの言葉を聞いたアルトの目の色が変わる
ジョゼはアルトに背を向け歩き出す
ジョゼ「さて、今度こそフェアリーテイルの殲滅だ」
エルザ「おのれ・・・!!」
ジョゼ「チリとなって消滅しろ!!フェアリィィテイィィル!!!!」
ジョゼが外に居るフェアリーテイルの仲間に攻撃を仕掛ける
しかしジョゼの後頭部に衝撃波が炸裂し、攻撃を止めた
ジョゼ「なっ・・・!!」
急いで後ろを振り返るジョゼ
そこには倒れて動けないハズのアルトが立っていた
ジョゼ「き・・・貴様ァ・・・!!」
ジョゼが驚愕と怒りが入り混じった表情でアルトを見据える
当のアルトは言葉を発せず、ただただ怒りの表情でジョゼを睨みつけていた
ジョゼ「どこまでオレの邪魔をする気だぁァア!!!」
ジョゼが巨大な魔力の渦を発生させ、アルトに向けて放つ
アルト「勝ってルーシィを取り戻すまでだ!!!」
放たれた魔力の渦に突っ込でいくアルト
ジョゼ「ハートフィリアは我がファントムロードのモノだ!!」
アルト「っ・・・ざけんなあああ!!!!」
ジョゼ「!!!」
アルトはジョゼの攻撃を振り払い、懐に入り込む
アルト「よーく覚えとけぇぇぇクソ魔導士ィィ!!!!」
アルトは怒りに満ちた声で叫んだ
ファントム本部の外まで響くような大声だ
アルト「ルーシィは俺たちの仲間だああああああ!!!!」ズドンッ
ジョゼ「がっ・・・!!!!」メキィ
ジョゼの腹部にアルトの衝撃波を纏った拳がめり込む
アルト「フェアリーテイルの怒りをその身に刻んで、心身ともに悔い改めやがれええええ!!!!」
ジョゼ「ぐああああああああああ!!!!」
アルトはそのままジョゼを突き上げるように殴り飛ばす
吹き飛んだジョゼは本部の天井を突き抜け、遥か上空の彼方へ飛んでった
その光景は外にいるカナや、同時刻にガジルを打ち取ったナツたちにも見えていた
「な、なんだったんだよ・・・今の叫び声は・・・!?」
「お、おい・・・空を見てみろ!誰かが血まみれで吹き飛んでやがる!!」
「あれって・・・マスタージョゼじゃねえか!!?」
「ウソだろ!?じゃあなんだよ・・・聖十大魔道がやられたって言うのかよォ!?」
ガジル「マスター・ジョゼが・・・負けた!?」
ハッピー「アルトが叫んだ後、ジョゼが空に飛んでった・・・」
ナツ「って事は・・・」
ナツとハッピーが同時に顔を見合わせ
ナツ・ハッピー「「アルトが勝ったんだァ!!!!」」
アルトの勝利を確信した二人が子供のようにハシャいだ
ルーシィ「アルト・・・」
ルーシィは空に吹き飛ぶジョゼを見ながら口元を押さえ、アルトの名前を呟いた
『ルーシィは俺たちの仲間だああああああ!!!!』
アルトの叫んだ言葉が何度もルーシィの心に深く突き刺さる
ルーシィは一筋の涙で頬を濡らしながら心の中で強く思った
ルーシィ「(ありがとう・・・!!)」
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