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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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絶望と希望と最悪神?

晴人の作った氷の結界に入り、俺達は状況を整理していた。
「……つまり、何らかの形でそれぞれのステージが現実に出てきてるって事か?」
「間違い無い」
俺の指摘を、ミヤビが肯定する。
「しかし……そんな馬鹿げた事を出来る人間がそうそうにこの世に居るのか」
レイトが口を開く。
「まず無いだろ。人間が創るには限界を越えている。異形の力が働いていると見て良いだろうな」
俺はそう答えると、晴人が叫ぶ。
「皆!逃げろ!!」
『は?』
晴人の言葉を聞いて首をかしげると、結界が壊れ、モンスターが現れた。
「Mod!」
「ミヤビ!!」
「……やれやれ、<イニジオ・ハイルロード>」
『サンダー!シューティングストライク!!』
「ハッ!!」
すぐにミヤビと晴人がモンスターを撃退し、場を納めた。
「……しかし、戦力になれないのが悔しいぜ……!」
ライトが壁に拳をぶつける。
そう、事実上、ここで今戦力になるのはミヤビ、晴人、そしてストレアとレイト。
特にSAO、ALO、GGOの姿になれるミヤビと仮面ライダーになれる晴人は、現状況では町でパニクってるプレイヤー達よりはマシだ。……それでも、パニクった人達は俺達の目の前で何人も死んでいる。
「どうする、ライト」
「……まずは比較的近くにあり、地上にある<アルン>か、遠いが遠距離武装のある<SBCグロッケン>に行こうかと思う。だが、今ここで戦力を割くのは得策では無い……」
「んまぁ……そりゃ当たり前だよなぁ……」
リンがそう言うと、晴人が何かを見付けた。
「ライト、アレは!!」
晴人の指す方を見ると、何かが見えた。
よく見てみると、漆黒の装備を纏っている。
「ダークだ!!」
「彼奴、どこいってたんだ?」
リンが言うも、俺は結界を飛び出してダークに近付く。しかし……
「天城来人、討伐対象。滅殺する」
「ーーーーーーえ?」
突然、俺はダークに斬られた。
前の肌に焼き付くような痛み。
「ぐぁあああっ!!」
俺はその場に倒れ、痛みに苦しむ。
「ハアッ!」
「っ……!」
そこに、晴人とミヤビがダークを蹴って俺から離れさせる。
「ライト!」
そのあとに続くようにライトたちが駆け寄って来た。
「ダーク!!何のつもりだ!!」
ライトが叫ぶも、ライトを一別するや否や、斬り掛かった。
「なっ!!」
「ライトッ!変身!!」
『フレイム!プリィズ……』
晴人が変身すると、剣でダークの刀を受け止めて弾く。
「なんだってんだ……忘れてやがるのか?」
晴人は疑問を口にしながらも、ダークに向かっていく。
「ライト、しっかりしろ!!おい!!」
「うる……せぇ……よ」
辛うじて声を出してライトに言うと、ライトは俺を殴る。
「馬鹿か!!心配してんのにそれは無いだろ!?サナ、車から救急セット在るか探してくれ!!」
「わ、解った!!」
サナはすぐにトライドロンに向かう。
「リン、ライトを頼めるか?」
「……おう」
リンは頷くと、ライトは俺から離れた。









ライト(漆黒)Sied

「オラァアアアッ!!」
俺は近くにあった木刀を持って、ダークを攻撃する。
「ライト!」
「ミヤビ、この木刀を氷浸けにしろ!!あともう一本!!」
「……」
ミヤビは俺の意図が解ったのか、何も言わずに俺に氷の剣を作ると、俺はそれを握ってダークに向かう。
「晴人どけぇ!!」
「ライト!?」
晴人は慌てながらもテレポートで移動すると、俺は擬似ソードスキル<メテオスター・ブレイブ>を発動。
ダークのメテオスター・ブレイザーを真似て、改良したこの技は、全方向からの斬撃を放つ。
しかし、ダークはそれをいとも簡単に受けきった。
「ダーク、お前どうした!!」
「……どうもしない。唯、すべてを壊すのが俺の使命だ」
「ふざっけんな!!」
俺は剣をつきたてようとするも、剣を手に持たれて投げられた。
「グアッ!!」
壁にめり込んだ俺を嘲る様にダークは俺に言う。
「この世界は病んでいる。一度、ウロヴォロスにリセットされた方がマシと言うものだ」
「んなこと、ダークが言うかよ!!」
そこに、リンが蹴りをダークに放つが、びくともせず、逆に吹き飛ばされた。
「リン!」
「ダークが……俺の知ってるダークが……そんなこと言うはずねぇよ………!」
リンは立ちながら言う。
「ダークは何時も俺達に会うたびにスキル喰わせろ、料理喰わせろって言うけどなぁ……世界を守りたいって語ってた奴が!そんなこと言うはずねぇんだよ!!」
リンはふらふらしながらも、歩いて言う。
「俺達は神なんか信じてねぇよ……けどなぁ……彼奴だけなら……信じても良いと思ってた頃なんだよ……それを……テメェはぶち壊した!!」
リンはダークを真正面から見る。
「だからどうと?」
「テメェは赦さねぇ、謝っても赦さねぇ、ダークの名を語った事を、地獄の底から後悔し懺悔しやがれ!!」
途端、リンの手に漆黒の短剣が握られており、それはリンに闇を纏わせた。




リンSied

(闇の力が……コレが……ダークの闇、彼奴の力……!)
俺はダークの力を感じ、闇に手を伸ばす。
途端、それは弾け、俺の姿が変わっていた。
「……!それは!!」
目の前のダークモドキが初めて焦りを感じている。……そうか、これが。
「英雄滅殺剣・モードダーク。さぁ、審判を開始する!!」
手に持った片手剣と太刀を交差させ、ソードスキルを発動させる。
英雄滅殺剣<ダークネス・レボリューション・バースト>。
俺とダークの力が結集したこの剣技を破れるのは一人、本物のダークのみだ。
「ダァアアアアアアッ!!!」
超神速で放たれた剣と刀は次々とダークモドキを切り裂き、化けの皮を剥がしていく。
「何故だ……ッ!人間にはその様な力が………ッ!」
「人間様嘗めんなよ!!人間には……人間同士の絆が有る!!」
俺は最後の二撃を繰り出すと、そこから最後の一撃を放つ。
「革命一撃!<撃滅革命(デストラクションレボリューション)>!!」
裏単発不可視ソードスキル<撃滅革命>。
それを食らうと、ダークモドキは消滅し、代わりに何かの欠片が落ちた。
「……欠片」
俺はそれを拾うと、姿が元に戻り、代わりに手には片手剣と太刀が握られていた。
















その一方で。

「くっ……」
白い翼を持ち、白金色の髪をした少女が、その身に傷を負って壁に背を預けていた。
「ダークネスウイングが亜空絶空間に囚われるとは……ハアッ………予想だにしてませんでしたね……っ」
彼女からは血が大量に流れ出ており、それを塞き止めるだけの神力も残されていなかった。
「兎に角……ライトさんたちに報告を……ッ!」
少女は動こうとするも、激痛によりそのまま意識を失った。……そこに。
「……どうしたんだ、ルスティグ?」
「いえ、アルマさんが何かを見付けた様なので」
三人の武装した戦士が、少女を見付けた。
「……ミヤビさん?」
「ミヤビィ?これ、ミヤビじゃねぇだろ」
「しかし、彼女からは僕と同じ感じがする。それに傷もヤバい」
「どうします?」
「どちらにせよ放って置けないだろ。アルマ、退け。俺が担ぐ」
「……君、人間の癖に僕に命令するのかい?」
「アルマさん!今はそれどころじゃ無いでしょう!?」
「そういうこった、早くいくぞ」
「……ふん」
三人は少女を担ぐと、何処へと消えてしまった。 
 

 
後書き
次回、ゴッドサーガは!

ダークのスキルが使えただと?

何か……感覚が一緒になった感じだったな……

ライト、覚悟は良いか!

おうよ!さぁ、久々に狩りを始めるぜ!!

次回、勇者と狩人と神のシモベ
ゴッドサーガよ、覚醒せよ!! 
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