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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第九話 大室中佐!格闘茶道!!その六

「全部証拠掴ませてないですけれど」
「悪田部さん本当悪人ですからね」
「日帝衆とは違って」
「極悪非道ですから」
「君達も私の証拠を見たらだ」
 その時はというと。
「南港がいいか。それとも神戸港がいいか」
「どっちもいいです」
「謹んで遠慮します」
「というかそうしたことには触れませんから」
「俺達も命が惜しいですから」
 悪田部のそうした尻尾を掴もうとして消えたジャーナリストは多い、日本ではあまりない話だが彼については別である。
「そもそも悪田部さんのそうした証拠って」
「普通は見付からないですよね」
「見付かる場所には隠さない」 
 こうしたことは当然である。
「調べられるものなら調べてみるのだ」
「そして見付ければ、ですね」
「見事南港か神戸港ですね」
「そこで足をコンクリートで固められて」
「水泳ですね」
「南港の水は冷たい」
 大阪人の中での究極の殺し文句だ。
「そこに何人泳いでいるか」
「悪田部さんの秘密を掴もうとして」
「そうして」
「私は知っているが知らない」
 要するに自ら命じたというのだ。
「世の中知らなくていいことも多いということはわかっておくことだ」
「ですね、本当に」
「そうしたことって一杯ありますよね」
「家庭の事情とか」
「本当にやばいもの山程ありますからね」
 世の中にはそうした一面もある、知らなくていいことも多いのだ。ごく普通の家庭でもそうした話は実に多い。
「もう知って後悔する様なことが」
「人間の闇ってやつが」
「闇ってすぐそこにあるものなんですよね」
「下手したらお隣さんとかに」
 隣家のことでも覗くと見てしまうことがある、そして一生そのことを後悔するのだ。闇を見てしまいその結果。
 そうしたことを話してだ、二人は言うのだった。
「まあとにかくですね」
「今回悪田部さんがワープして俺達のところに来た理由ですね」
「それはどうしてか」
「何故かですけれど」
「まずはもう一度ワープしてもらう」
 最早ワープはこの作品世界では普通だ、季節感だのそうしたことをいちいち気にしていてはこの作品は読めない。しかも誰かが読まないと打ち切りである。
「いいか、今からな」
「っていうといつもの事務所ですね」
「大阪の悪田部さんの事務所ですよね」
「あそこで、ですよね」
「果し合いのお話ですね」
「果し合いの話だが場所はだ」
 そこはというと。
「今からワープする、ではいいな」
「あれっ、事務所じゃないんですか」
「いつもの悪田部さんの事務所じゃないんですか」
「じゃあ一体そこは」
「何処なんですか?」
 二人が首を傾げさせている間にワープに入った、そして着いた場所は。
 網走だった、網走といえば。
「あの、何で刑務所なんですか?」
「網走の刑務所ですか」
「もうここ使われてないんですよね、確か」
「観光名所ですよね、今は」
「そうだ、何となくここに来たくてな」
 深い理由はない、網走までワープした理由に。
「それで来たのだが」
「ううん、何となくですか」
「何となく神戸から網走まで一瞬で来たんですね」
「本当にこの作品適当ですね」
「適当に書いてるんですね、作者が」
 これは決して知ってはいけないことだ、だが二人は言うのだった。 
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