戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第九話 大室中佐!格闘茶道!!その七
「まあ何ていいますか」
「俺達も適当に書かれてて」
「この先どうなるかもわからないんですね」
「明日にも連載は終わるかも知れない」
打ち切りでだ。
「そのことは覚悟しておくことだ」
「この作品限定ですよね」
「作者が打ち切りも考えてる作品って」
「そういえばそろそろ十話ですし」
「若しかしたら」
「十週打ち切りだな」
悪田部も刑務所の中を見回しながら言う。
「それだな」
「ジャンプで有名ですけれど」
「あれですよね」
「十週やって人気アンケート駄目だったらアウト」
「あの過酷なルールですね」
「そうだ、しかし人気があればな」
そうした作品はというと。
「それこそ何百週でも続く」
「ドラゴンボールとかワンピースとか」
「ああいう作品になれるんですね」
「こち亀もそうですけれど」
「人気さえあれば」
「そうだ、どれだけだらだらとしたストーリーでもだ」
例えだ、マンネリでも何でもだ。明らかな手抜きがあろうとも。
「何度同じ展開をしても露骨な引き伸ばしをしても噛ませキャラばかり出しても大きなコマでページを稼いでもだ」
「人気さえあれば続く」
「そうなるんですね」
「だからだ、この作品もだ」
「人気さえ出れば」
「それで」
「連載は続く、十話以上な」
悪田部がこう言うとだ、二人は網走の刑務所跡から読者の方をう指差して叫んだ。
「ということだ!応援しろ!」
「応援しない奴には脅迫状送るからな!」
「あとバソコンにブラクラ送ってやる!」
「懐かしの蓮画像とかな!」
「虫が集まった画像も送ってやるぜ!」
「応援しない奴のパソコンは面白いことになるぞ!」
こう言って脅迫するのだった。
「俺達には夢があるんだ!」
「キング牧師以上の夢がな!」
「アニメ化!実写化!映画化!」
「グッズ、おもちゃ発売!」
「そして大人気大儲け!」
「億万長者になってやるんだ!」
そしてさらにだった。
「可愛いお姉ちゃん周りに侍らしてウハウハだ!」
「カモン酒池肉林!」
「そしてDTも捨てる!」
「そっから百人斬りだ!」
「それが俺達の夢だからな!」
「金に美人だ!」
個人的な欲望全開の夢である。
「豪邸に住んで愛人一杯作ってな」
「豪奢な生活を送ってやるんだよ」
「ではだ、人気が出たければ第一にだ」
「ええ、果し合いにもですね」
「勝たないといけないですよね」
「そうだ、君達の次の相手はだ」
それはというと。
「空軍衆だが」
「ああ、連中ですよね」
「陸海と来てローテーションで、ですね」
「次は空軍衆ですね」
「俺達とは空で戦ったことないですけれど」
それでも空軍衆である、細かいことは気にしないことだ。
「そしてその空軍衆とどんな勝負するんですか?」
「今度の果し合いの内容は」
「空手とか合気道とかですか?」
「一体何ですか?」
「茶道だ」
これが悪田部の返答だった。
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