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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第九話 大室中佐!格闘茶道!!その五

「ブルマがないなんてな」
「二次元の世界でもな」
「巨乳の先輩が体操服の上をゆさゆさと揺らしながらブルマ姿で走る」
「その黄金のシチュエーションがなくなったなんて」
「くっ、世の中寒いぜ」
「寒くなる一方だぜ」
「そうか、それは何よりだ」
 嘆く二人の前にだ、あの声が来た。
 そしてだ、悪田部がだった。二人の前に立って言って来た。
「では君達にいい店を紹介しよう」
「あれっ、悪田部さんいきなり出て来ましたね」
「本当に急ですね」
 二人はその悪田部にまずはこう突っ込みを入れた。
「今国会じゃないんですか?」
「閣議もありますよね」
「そういえば俺達いつも大阪の事務所でお会いしてますけれど」
「大臣なのに東京にいつもいなくていいんですか?」
「君達は特撮のある話を知っているか」
 悪田部はその二人にこう返したのだった。
「誰もがあえて突っ込まないことに」
「?ヒロインのパンチラですか?」
「今はズボンになったりスパッツはいてたりでもうないですよ」
「確かに昔はありましたけれど」
「シャイダーのアニーとか凄かったですね」
「違う、瞬間移動だ」
 悪田部の返答はこちらだった。
「君達もすぐに私の事務所に来ているがな、最近は」
「ああ、あれもだったんですか」
「ワープしてたんですか、俺達」
「道理で最近強制連行されないと思っていたら」
「ワープのせいだったんですか」
「強制連行は八百四十万人だ」
 それだけの人間が某半島から日本に連れて来られたという。日本軍は民族大移動さえやってのけたのだ。まさに偉業である。事実ならば。
「それだけの数が連行されたが今はどうでもいい」
「ですね、とにかくです」
「ワープしてたんですか、俺達も」
「それで、ですか」
「悪田部さんも今急に出て来たんですね」
「そうだ、君達は今ブルマの話をしているが」
 このことを自分から言うのだった。
「消えていくのが嘆かわしいのならばだ」
「それなら、ですか」
「自分達でなんですか」
「そうだ、そうした店に行き経験することだ」
「ブルマでのコスプレのプレイ」
「それをですか」
「私はコスプレプレイも好きだ」
 相手の女性にそうした格好をさせることもというのだ。
「ブルマもお気に入りの一つだ」
「つくづく悪田部さんって色々してますね」
「何か絶倫ですね」
「豪の者っていいますか」
「ナチュラルに凄いですね」
「これ位は普通にしなければな」
 それこそ、というのだ。
「夜は楽しめない」
「いや、普通じゃないですから」
「悪田部さんの場合全てが普通じゃないですよ」
「それこそやること為すこと全て」
「普通じゃないですから」
「そう言うか、確かに普通なぞ下らない」
 普通でない人間が言うだけはあって説得力がある言葉だった。
「私はあくまで非日常を求める」
「ダイゴさんのお姉さんの漫画みたいにですね」
「あの人の漫画も無茶苦茶非日常ですよ」
「絵が綺麗なだけに余計に際立ちますよ、それが」
「しかも面白いし」
「そうだな、私は同性愛の趣味はないが」
 しかし否定はしない、自分がそうした趣味ではないからといってそれで否定することもしないのである。この辺りは良識があると言うべきか。
「しかし複数の女性を同時に相手にすることは好きだ」
「ハーレムですか」
「漢の憧れの」
「あれは実に楽しい」
 ハーレム、それはというのだ。
「最高の娯楽だ」
「ううん、壮絶ですね」
「やっぱり悪田部さんは非日常の人ですね」
「悪いことも散々していますし」
「汚職とか収賄とか愛人問題とか」
「一杯ありますからね」
 暗殺もある、紛れもない極悪人である。 
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