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【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】

作者:NaoMi
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アラバスタ編
  偉大なる航路アラバスタへ

ロメナ、ラル、ワカバの三匹を追い出してすぐ…


「「――プルプルプルプル・・・」」


机の上に置かれていた電伝虫の一つが鳴ると


小さな溜息をついてから鳴っている電伝虫の受話器を手に取った


『やはり私の言う事に従ってくれたんだな』


リオ『あんたの予言は必ず当たる、そう思ってる。


この世にいる予言者よりもね』


『嬉しい事を言ってくれるじゃないか』


リオ『それで?わざわざ電話越しでまた予言でもしてくれるの?』


『お望みならば、なんでも』


受話器の中からバカにされたような声が返って来ると


少し考えてから言った


リオ『…なら、私は地上に上がった後、どうすればいい訳?』


『ふむ…それなら簡単だ』


……簡単、なの?


え、一応私の命に関わる話なんだけど…本当に大丈夫なの?!


『予言ではこう出ている。


お前は今日の午後に国を出て、偉大なる航路へ向かうんだ』


リオ『偉大なる航路!?』


さすがの私も驚いて椅子から立ち上がって言うと


受話器の向こうからは至って真剣で、真面目な声が返って来た


『話を聞け―――偉大なる航路・アラバスタという国を目指せ』


リオ『聞いた事・・・ある』


『あぁそうだろうな。


アラバスタ国王〝ネフェルタリ一族〟だ』


リオ『!・・・思い出した』


確か・・・マリージョアに住むのを拒否した事で


天竜人になれなかったとか・・・?


何とかで有名な一族だよね。


まあほんの少し前の話だし


それにあんまり興味ない話だったから少ししか覚えてないけど


リオ『何でアラバスタに?


目的は何?・・・何を考えてるわけ』


『お前は勘が鋭いからなぁ


今嘘をついたとしても後々分かるだろうしな』


リオ『で?』


『〝復讐〟


―――その手伝いだ』


リオ『・・・・・・・・・へえー


あんたらしくていいんじゃない?』


『褒められるとは思っていなかったぞ』


受話器の向こうから楽しそうに笑う声が聞こえると唇を噛み締めた


『〝まさか裏切られるとは〟』


リオ『!』


『今、そう思ったな』


わざとらしく大きな溜息をつくと


頬杖をつきながら言った


リオ『心の中を読むな、と何度言えば分かる?』


『読んだ訳ではない。


きっとこう思っているだろうな、と思っただけだ』


リオ『はぁ・・・』


私がそんな嘘に騙されるかっての。


まあ・・・でも考えていた事は嘘じゃない


リオ『・・・私って・・・上手い様に利用されただけなのかな』


『・・・・・・もしかしたらな』


リオ『本気だったのは私だけなのかな』


『・・・・・・それは分からん』


リオ『・・・そっか。分かった。


予言っていうか助言ありがと。


それじゃあ私は準備するから一旦切るよ』


『ああそうだな・・・十分に気をつけるんだぞ』


リオ『はいはい分かりました。それじゃ』


それだけ言って受話器を戻すと


椅子に深く腰掛けて重い溜息だけをついてから


すぐに準備に取り掛かった


リオ「長い間国を留守にする訳だからな~」


小さなカバンの中に地上のお金と地図、電伝虫、


寒くなった時の為にと上着を入れると


これ以上は入れられないなって思うとカバンを閉めた


リオ「よし 後はロメナ達が来るまで待つだけか」


「「コンコン」」


「姫様」


ドアの方を見るとロメナ一人だけが中に入ってくると


私と目を合わせるなり


小さく頭を下げてから静かに話し始めた


ロメナ「全て準備が整いました」


リオ「分かった」


ロメナ「それから・・・姫様ご不在時には国民には何とお伝えすれば?」


リオ「んー勘付かれるまでは何も言わなくていいよ」


ロメナ「承知しました。


では姫様、イルカの元へ案内します」


リオ「お願い」


ロメナ「はい。お荷物お持ちしましょうか?」


リオ「大丈夫」


机の上に置いといたカバンを背負い、


ロメナと一緒に皇帝室を出ると


私達はリフトに乗って地下まで向かうと


イルカタクシーがすでに待ってくれていた 
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