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【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】

作者:NaoMi
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偉大なる航路アラバスタへ2

リオ「わあ大きい」


ワカバ「姫様申し訳ございません。


姫様の安全第一を考えた上でこちらのイルカで決まりました」


リオ「大丈夫だよ!」


他のイルカとは二倍ぐらい大きい


私の前にいるイルカちゃん


可愛い声で鳴いたイルカちゃんの頭を撫で、


カバンだけを先に上に乗せると皆の方を見た


リオ「それじゃあ・・・少しの間国を留守にするね


何もない事を願うけど何かあったら連絡して」


「「「「「御意」」」」」


ほぼ全員が口を揃えてそう言うと少し苦笑した


何もなければいいんだけどね


何かあったとしてもすぐに来れるか分かんないし


・・・・・・でも私だってこの数年間、


ただ椅子に座って仕事をしてた訳じゃない。


大半の人魚は覇気を使える


それにロメナ、ラル、ワカバの三匹も


もしかしたら私より強い


三匹が私以外に負ける訳がない


リオ「よし・・・そんじゃあ・・・行って来る」


「「「「姫!お気をつけて!/姫様お気をつけて!」」」」


リオ「うん」


イルカちゃんの身体についていた


階段を上って椅子に座ると、


私が座った事で天井からカプセルの蓋のような物が落ちてくると


「「ガシャンッ」」


という音が鳴った直後に真っ暗になった


リオ「ここも久しぶりね~・・・」


彼に会いに行っていた時はよくこのイルカちゃんに乗って


彼がいる国まで送り迎えしてくれてたんだっけ


すごく、懐かしいな



【姫様、本日は宜しくお願いします!


姫様がまたお乗りになられてボク、嬉しいです!】


リオ「イルカちゃんも久しぶり。


久しぶりで悪いけど…私こそお願いします」


【はいっ!行き先はアラバスタで宜しいですか?】


リオ「ん~…そうだなぁ…


私行ってみたい所あるから、そこでお願いします」


【かしこまりました!


では出発いたしますので十分気をつけて下さい】


リオ「はーい」


中は暗いままでイルカちゃんが


国から海の外へと繋がる通路に入った事だけ分かると


ソファの上で横になると目を瞑った



***



出発してどの位経ったのかは分からない、けど


【姫様!着きましたよ!姫様っ~】


頭の中で響き渡るイルカちゃんの声で


目を覚ますと上半身を起き上がらせた


リオ「あれ…?もう、着いたの?」


【はい!】


リオ「そっかぁ…分かった…ふわぁぁ…」


欠伸をしてから立ち上がると


まだしっかりしない頭でカプセルがゆっくりと上がっていくと


中に入ってきた光のおかげで今度こそ起き上がった


リオ「んっ~…いい天気ー!


……ここが、ナノハナね」


【姫様がここに来られた、という事は何かあるのですか?】


リオ「うん。ここにね、海軍がいるの」


【へ…?海軍ですと?!】


リオ「そう」


静かに、楽しそうに言う私とは違って


イルカちゃんは全身から滝のような汗を流し始めた


【ひ、姫様!!危険ですよ!!】


リオ「大丈夫~!海軍にいるある〝ヤツ〟と話がしたいだけ。


一応そいつとはまあ仲良かったから大丈夫」


【あっ姫様ーー?!?】


イルカちゃんの上から陸へと一瞬で移動すると


フードをしっかり被ってから歩き出した


リオ「すぐ戻って来るから誰かに見られないようにね」


【姫様!?ボクの話を聞いて―――】


イルカちゃんが何かを言っていたとしても気にせず


小さなため息を一つすると歩く速度を少し早めて町に入った 
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