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寄生捕喰者とツインテール

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ヒーロー(マスコット)サイドと捕食者サイド

 
前書き
○『風砲暴』(ふうほあかしま)・・・せり上がって出来た三方の溝から空気を取り込み圧縮し、螺旋状にした嵐を幾重にも重ねて放つ技。作中初登場では言及されていないが、発射の瞬間には掌にライフリングの施された発射口が姿を現す。



 ……食べるという特性上、属性玉を利用した技を行使出来ない主人公なので、技はこれから幾つも出てきます……ネタバレになるので詳しい事はこれ以上は書きませんが。

 あえて一つ言うなら読者さんの予想通り、ほぼ左腕または右足を利用した物になります。


 では、本編をどうぞ。
 

 
 喫茶店アドレシェンツェア(訳・思春期)の地下。三十代だというのに重度の中二病なマスターが経営する、来る客の半分程も年齢問わず中二病な、しかしコーヒーの美味しさはかなりのモノであるこの店。


 その店と繋がっているマスターの家であろう場所……その地下、そこには常軌を逸した光景が広がっていた。

さながらそこは特撮ヒーロー、特に戦隊モノによくある秘密基地の様な内装で、よく分からない機械が幾つも置いてあったり、マシンでも発射するのかカタパルトにつながる通路も用意されている。

 中央には話し合いの為の長めのテーブルが用意され、そこのすぐ隣には巨大なモニターがはめこまれており、モニターの下にはそれに相応しい大きさを誇るキーボ-ドが鎮座していた。


 そんな特撮好きは勿論、やんちゃ盛りである世間の少年達、青春時代それに憧れていた大人達が興奮してやまない地下秘密基地で、とある四人が真剣な雰囲気で話し合っていた。



「じゃあ、やっぱりあいつはテイルギアを使っていないのか……?」
「はい。映像での細かい部分や属性力観測装置によるあの場の属性力変動の票も確認しては見ました。しかし、やっぱりそれらしき機器は見つからず私達に類する力は感じられないのです」
「でも、でも! あんた前に言ってたじゃない! 強いツインテール属性が無ければ、変身は出来ないって! オマケにツインテール属性が無いどころか、他の属性力ももろもろ低かったんでしょ!?」
「それを私に聞かれましても……全く未知の技術か、もしくは変身したのではなく元々の姿であるとしか……」



 人影のうち二人は、ツインテール好きで名を馳せる少年・観束総二。そして彼の幼馴染の少女・津辺愛香だ。二人は以前瀧馬が通学路で見た銀髪の少女へ、困惑の表情で詰め寄っている。

 対する少女は、本当に説明のしようも無いのか難しい顔で黙っていた。



 モニターには紫色の髪をツインテールにしたモンスター娘が映っている。映像は意外と鮮明で、その少女がゴリラの様な風貌の化け物を嵐にて吹き飛ばし、そのゴリラの様な怪人を圧倒的実力で打ち伏せるさまもくっきりと映し出されていた。



 謎の地下基地、記者一人もいなかったのに残されている映像、先程の彼等の発言……何故一般高校生である彼等がこんな非日常の真っただ中の施設で不思議な会話を交わしているのか?

 それは……驚くなかれ、ツインテイルズの正体、それが彼らだからなのだ。テイルレッドに変身するのは男である筈の観束、世間から酷評を受けているテイルブルーへ変身するのが津辺である。



 彼等は始めてアルティメギルが現れたあの日、異世界から来たという今難しい顔で話している銀髪の少女・トゥアールに出会った。

 彼女の世界はエレメリアンに滅ぼされ無機質で覇気の無い世界と化しており、奪われた属性力は吸収される前にエレメリアンから取り戻さないと二度と戻らない為に生産性など全くないが、しかしせめて仇は討ってほしい、この世界には同じようにはなってほしく無いとの思いを彼等に告げる。

 ……まあ重苦しい内容や出自とは裏腹に、本人が意外と抜けていてしかも性欲旺盛だったために、津辺が暴力に走る等紆余曲折はあったが、テイルギアというツインテール属性を核として装着者の属性力と反応、共鳴し作り出される強化武装を渡され、まずは観束がテイルレッドへと、そして次に津辺がテイルブルーへと変身し、この世界に迫るアルティメギル所属のエレメリアン達を相手取っているという訳である。


 そしてテイルブルーも加わりこれからアルティメギルの奴等も本腰を入れてくるであろうという所で……先の映像の少女が現れ、彼らが到着する前に倒してしまっていた光景を目にしたのだ。


 この世界では唯一エレメリアンに対抗できる力である、今は彼らの手首にブレスレットの様な形状で待機しているテイルギア。
 テイルギアの起動に必要な筈のツインテール属性は殆ど持っていないという事実。つまりそれも無しでエレメリアンを倒すている事になるのだが、たった数日しかこの非日常を経験していないとはいえ、彼等にとってそれは常軌を逸した出来事であった。

 オマケに科学に関しては並はずれた頭脳を持っているトゥアールでさえ、この事について詳細を明らかにするのは無理だったのだから、彼等の困惑も納得はできよう。



「倒すだけならまだしも……あいつアルティメギルの奴等を喰ってたんだぜ!? ほっといたらヤバいかも―――」
「いえ、多分そんな事にはならないと思いますよ」



 言いながらトゥアールは、ゴリラ型の怪人から靄の様な物が出ているシーンを繰り返し流しながら、モニターしたのキーボードを操作して映像を少しだけ暗くする。すると見え辛らかった靄が、ハッキリと視認できるようになった。


「ゴリラギルディから流れ出て彼女が吸い込んだこのオーラ、これを詳しく調べてみたら属性力でした。他にも、彼女がゴリラギルディに齧りついた時に、僅かですがゴリラギルディの属性力が減っていました。この事から、彼女が食物と見ているのは肉では無く属性力ではないかと、私はそう見ています」
「なら尚更安心できないじゃない!! 結局皆の属性力が狙われている事に変わりは無いし、アルティメギルの奴らみたいに属性力を奪うんじゃなく直接食べるんなら、喰われた時点で取り返えせなくなるわ!」



 津辺の言葉は尤も……寧ろどこぞのヒーロー番組の如く名乗り妙なこだわりを見せ、こちらとの舌戦にも付き合ってくれるアルティメギルとは違い、紫色の少女は映像を見る限り問答無用で相手の属性力を喰らいに来る事が分かる為、標的にされたらそこで終わりとなってしまう。

 属性力の塊であるエレメリアンは直接食べていたが、それが肉体を持つ人間相手だとどうなるかは分からない。だが、捕食行動が吸引だろうが咀嚼だろうが、どちらにせよ危害が及ぶ可能性はあるのだ。



「そうですね、喰われたらもう終わりです……何かまるで童貞と処女みたいですよね! ああ! 私も今宵は雰囲気に任せ総二様の股間に実る青い二つの果実を吸って―――」
「久しぶりに真面目かと思ったら結局そこに帰順するかおどれーーーっ!!」
「ぐほばえん!!??」



 何やら話を脱線させだしたトゥアールを津辺が思いっきり蹴り飛ばし、トゥアールはギャグ漫画張りの高速回転ですっとんで壁にぶつかった。

 真面目の話の途中で下ネタに持っていこうとしたのだから当然と言えば当然の報い。しかし、同時に津辺も勢いを付けて頬骨辺りへ飛び蹴りを当てるなど、普通にやり過ぎである。



「いたた……そうやってすぐに手を出すからテイルブルーは蛮族だって言われるんですよ!」
「うっ……だ、だけどいきなり話を変な方向へ引っ張ったあんたも悪いわよ! 本当に冗談じゃ済まないかもしれないのに!」
「それぐらい見逃してください! そういう大らかな心を持たないから何時まで経っても、余裕の無い心の様なマナ板ボデーなんで―――」
「私の痛烈なソバットがヒットォッ!!」
「心の底からジャストミートォォッ!?」



 ラッパーの如く韻を踏んだやり取りとラップもクソも無い豪快な回し蹴りが織りなされ、トゥアールはまた勢いよく転がった。

 このまま続けていても仕方が無いだろうと観束が仲裁に入ってようやく二人の興奮は収まったが、争いは幻だったといわんばかりに切り替えたトゥアールとは違い、津辺はまだまだ覆いに不信感があるか睨みつけていた。


 咳払いを一つしてから、トゥアールは自分の所為で途切れていた説明を再開する。



「大丈夫だという理由は一応あります。人里近い場所であったのにアルティメギルを倒したと思ったらすぐに去った事です。もう一度言いますが街は近かったので、食べるならそちらに行く筈ですしね。まあ、お腹一杯になっちゃったという可能性もありますが……」
「何にせよ注意しなきゃいけない相手だよな」



 本当ならここから更に遡り戦闘シーンも見るべきだが、如何せん彼等が到着したときには既に必殺技と思わしき暴風が放たれた後で、それ以外に実力を表せる要素が無い。


 つまり、現時点では彼女の素性や実力、目的などはサッパリな状態なのだ。此方に牙をむく存在なのかも分からないし、先にも言ったが実力の程が分からないので対策の立てようも無い。


 唯一分かっているのは、総二達が一昨日戦ったフォクスギルディや初戦の相手であるリザドギルディよりも強い相手の一撃を容易に止めた事ぐらいだ。それでも十分脅威ではあるが、これだけで対策は立てられない。


 彼女の映像をもう一度流し、その映像が終わった後、津辺は気に入らないと眉をひそめる。



「ホント気に入らないわこの子、気に入らない」
「そりゃ俺も残酷すぎるとは思うけどさ、もしかしたら何か理由があるかもしれないし……」
「違いますよ総二様。気に入らないのは私も同じですが、愛香さんが言っているのはそこじゃあないんです。ここですよ」



 白衣の様なコートの様な上着のポケットからポインターを取り出して、トゥアールは絵以上に移った少女のある一点……胸部に相対する場所を指す。



「胸?」
「そうです!」



 平坦な声で坦々と進めていたかと思うと、トゥアールはいきなり声を張り上げ出した。



「愛香さんが気に入らないのはこの子のおっぱい! 彼女はテイルレッドよりは大きいですがまだ幼女と例えられる身長……なのに肝心のおっぱいは愛香さんを何倍しても物理法則がねじ曲がっても到達できない巨乳でばぁぁぁぁっっ!?」




 無言で肘関節を逆方向に曲げられて説明は途中で中断させられる。

 いつもの事なのか暴力の応酬となっている場から観束は眼を外して、ストップしている映像の方へ視線を向けた。
 ツインテールバカ一代である彼は他の部分に目がいかないので言われるまでは気が付いていなかったらしいが、言われてみれば確かにトゥアールよりは小さいのだが、身長には似合わない大きさの胸を持っている事を観束は認識する。


 と、ここまで沈黙を保っていた四人目が、不意に口を開いた。



「やはり……この時が来たか……来てしまったのね」



 重苦しく意味ありげなセリフを口にしたのは、特撮で見かけそうな悪の組織の女幹部が来ているコスチュームに身を包んだ、容姿整っている女性だった。

 言葉からするに紫の少女に付いて彼女は知っているのだろうか……そんな勘ぐりは、観束の次の言葉で完璧に否定された。



「いい加減何も知らないのに思わせぶりなセリフを吐くのは止めてくれ……つーかコスプレなんかしないでくれよ、『母さん』」



 そう、彼女こそが中二病なマスターであり、同時に観束の母親でもある観束未春なのだ。観束……否、総二の苦悩も当然だろう……何も分かっていないのに期待させる様な言葉を紡がれても気が抜けるだけだし、何より三十代という年齢だけなら兎も角、子持ちの母親がコスプレしているのを実の息子が見るのは何より苦痛だろう。

 なまじ似合っているので止めにくいのも、総二の胃の痛みに拍車をかける。


 そんな実息子には構わず未春はどこか嬉しそうにモニターを見やった。



「タイミング的にはちょっと早いけど、こういったライバルの登場ってのはいいわ。仲間だけで無く敵にもツインテールが居るからこそ燃えるってものよね!」
「そりゃ創作ならドキドキできるけどさ!? 現実では正体不明な奴ほど気味悪い存在は無いんだって! 名前すら分かって無いしこっちは割と本気で焦ってるんだよ!!」
「レッドとブルーの露出度の高い近未来的な装備に対して、相手は此方に比べるとがっちり固めている古代と生物感の合わさった装備……色も赤と青を合わせた紫……うんうん! 最高じゃない!」
「いやもう今更だけど話を聞いてくれぇぇっ!?」



 結局大した話し合いも出来ないまま、この日の会議は終了してしまったのであった。……端っこでトゥアールがボロ雑巾の様になっていたのは、また別の話。













 同時刻の別の場所。


 彼等の噂のやり玉に挙がっている紫色の少女……その少女の正体である新垣瀧馬は、椅子に座ったまま自身に寄生し融合している、アルティメギルの連中とは違う単純感情から生まれたエレメリアン・ラースへ話しかけていた。



「じゃあ、やっぱり方針はある程度変更した方がいいのか?」

『オウ。危惧してはいたが本当に変換効率が違うんダナ……試しに全て実行しておいて良かっタゼ』




 彼等が何に付いて話しているかと言うと、それは数時間前に倒したゴリラギルディと戦闘員達より得た属性力を、エネルギーに変化インした際の効率に付いてだった。

 実は瀧馬とラースはゴリラギルディを前にしていた時、このような会話を交わしていた。



(「今回は全ての捕食方法を試した方がいいと?」)

(『アア。そもそも体が全然違ぇンダ、変換効率も当然違ってくルシ、下手扱かない様に見定めといた方がいいだろウゼ』)



 それから瀧馬は三種の捕食方法を全て試し、その結果分かったのは“変換効率はラースとは違い吸引>捕食≒属性玉”だという事と“属性力そのもののエネルギー変換効率が思ったより微妙”だという事だろう。

 微妙というのは文字通りで、ラース自身の体の時と比べると悪いが、一気にピンチに陥るかと言われら場今まで寄り気を付けていれば良いという……ぶっちゃけ本当に微妙な値なのだ。


 しかし、大きく変わった事もある、それはエレメリアンを確実に倒す必要が出てきたという事だ。



 今まで瀧馬は直接喰うだけでいいならツインテイルズと共闘が出来るのではないかとも考えていたが、この事実の所為で共闘は難しくなっている。人間だってチビチビと少ない食料を喰い続けていれば栄養失調に陥るように、属性力の吸収量が少なければある問いを境に急速に衰える可能性が高くなる。

 テイルレッド達が倒すと怪人は爆発してしまい属性力を食べる事が出来ないし、戦ってから分かった事だが瀧馬の攻撃は云わば食材を熟成させているのに対し、テイルレッド達の攻撃は食材を痛めている様なものだという事も分かり、より多く属性力を取り入れるにはテイルレッド達を押しのけてでも前に出なければいけない。

 そして事情を説明しようにも言葉が足りない……更に後述する“ある事”が特にネックとなってしまっており、だからこそ共闘は難し過ぎるのだ。 



「それで……体をつくる方は如何だ?」

『予想よりもちょっと時間がかかるが問題無くやれそウダ。安心しろよ相棒(バディ)

「おう、それだけ聞ければ充分だな」




 彼にとってはもう一つの問題、此方も死活問題と言える体の再構成は、ラースの言葉を信じるならば特に支障なく実行できるらしい。

 軽く溜息を吐いた後で、瀧馬は浮かんでいた笑顔を打ち消し、今度は気分の重さを如実に表す大きなため息を吐いた。



「しかしなぁ……まさかあんな事になるとは……」

『前にも言っタロ、本能ってのは凄いんダゼ』

「や、まさかキャラが変わる程だとは……」



 この会話の元と名言っているやりとりも、ゴリラギルディのとの戦闘前に交わしていた。

 変換効率の件を聞いた後に、何やら叫んでいるゴリラギルディの言葉を無視し特攻しようとした時、ラースが瀧馬を止めてこの様な事を言ったのだ。



(『相棒、忠告しとクゼ』)

(「なんだ?」)

(『本能と感情に飲まれるナヨ。自分をしっかり保っテナ』)

(「……どういうことだ?」)

(『言葉通リサ』)



 考え度も答えが浮かばなかった為、瀧馬はラースの言葉の意味をよく理解しないままゴリラギルディへ突っ込んで行った。

 瞬間、彼の鼻孔を今まで嗅いだ事の無い様な、高級料理にも似た芳醇な匂いが刺激した。そしてその匂いの発生源を見た途端……彼の中にあった理性がはじけた様な音がし、うち半分を本能が支配した感覚が襲った。



(「あぁ……いい臭い……美味しそう…………“じゅるっ”)」

(『相棒? オイ相棒!?』)

(「無理、我慢無理……いただきます♪」)

(『おお意外と可愛い……じゃ無クテ!! 気をしっかり持てって相棒ーッ!?』)



 瀧馬は自分のキャラクターが崩れた事もいとわず食欲滾る本能のまま突撃し、漸く少しだけだが我に返ったのはゴリラギルディへ止めを刺す時だった。……その後も香りにつられ理性が飛びそうになっていたのだが。



「……思い出すとすっげぇ恥ずかしくなってきた……」

『だから気を強く持てって言ったのニヨ。マ、あんな状態じャア、当初考えていた共闘も無理ダナ』

「……それは自分がよく分かっている。何せ体験者だからな……」

『食欲バンザイッテ、やっぱあんな状態の事を言うんカネ』

「いやいや……食物の臭いを嗅いで理性を無くすのは獣の所業だ、獣の……」

『相棒の場合は “バ” ケモノだけドナ』



 食欲に支配された状態では、テイルレッド達の事も邪魔だとしか認識しないだろうし、そればかりか彼女達の属性力につられて齧りつきに行く可能性だってある。しかも、無きにしも非ずな可能性どころでは無い。


 正義のヒーローとして人々を守る為(例え大本はツインテールを守るという事で、ツインテールへの愛情が原動力だとしても)に戦っているテイルレッドとテイルブルーは、ゴリラギルディの発言にも付き合うだろうし周りの人間への配慮も忘れない筈。

 が、瀧馬の変身する紫の少女は本能のまま喰らうだけの、額面無しで野性丸出しな野生の獣。回りなんぞお構いなしだろう。



「クソ……頭痛の種が増えやがった……」

『唯一の救いはテレビにはまだとられてないって所デ……イヤ、取られてもブルーと同じ扱いカネェ?』

「知るか、ちくしょう……」

『言っとクガ―――』

「お前の所為じゃあ無いのは分かってるっての、ラース」

『そうかイヨ』



 ガックリと頭を垂れながら、瀧馬は今一度思い出して何とも複雑かつ微妙な気持ちになり、頭をかきむしって机へ一回額をガツン! と勢いよくぶつけるのだった。


 
 

 
後書き
問:総二達は主人公に対して真剣にならなすぎじゃない?

答:原作でもこんな感じですし、映像から分かる情報が少な過ぎるという事もあります。嵐を放つという事とエレメリアンを食べるという事、未知の力を持っている事に容姿ぐらいしか今の彼らには分かっていませんから。 
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