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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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夢の続き グレイvs零帝リオン



リオン「ふふ、久しいなグレイ」


零帝の名は「リオン」と言うらしい、グレイの知り合いのようだ



ルーシィ「グレイの知り合いだったの!?」


ハッピー「ええっ!?」


グレイ「何の真似だよコレぁ!!」


リオン「村人が送り込んできた魔導士がまさかお前だったとは・・・知ってて来たのか?それとも偶然か?まぁ、どちらでもいいが・・・」


ユウカ「零帝リオンの知り合いか?」


トビー「おおっ!?」


どうやら向こうの3人組みもグレイと零帝リオンが知り合いだというのは知らなかったらしい



零帝「早く行け、ここは俺一人で十分だ」


シェリー「はっ!!」


トビー「おおーん!!」


リオンの命令で再び3人組みは村に向かって走り出した



ナツ「行かせるかっての!!」


グレイ「よせ、ナツ!!動くなっ!!」


ナツ「うおっ!!」


3人組みを追いかけようとしたナツを冷気が取り囲み動きを止める



アルト「くそっ!おいハッピー!お前はルーシィを連れて村を守ってくれ、俺たちも後からすぐに行く!!」


ルーシィ「なっ・・・アルトたちを見捨ていくなんて出来ないよ!!」


躊躇うルーシィの肩を掴み、アルトは真剣な表情で言う



アルト「いいかルーシィ!あの零帝って奴は強い!オレとナツでも止められるか分からないんだ!!」


ルーシィ「で、でも・・・」


アルト「お前までやられちまったら誰が村を守るんだ!!!」


ルーシィ「アルト・・・」


アルトの一言でルーシィはおとなしく空を飛ぶハッピーに掴まった



ルーシィ「無事に帰ってきてよね・・・!」


アルト「おう、分かってる!!」


アルトが返事した後、ハッピーとルーシィは飛んで空を目指した



零帝「女と猫を逃がしたか・・・まぁいい・・・奴らごときじゃシェリーたちは止められんだろう」


アルト「あんまりルーシィを甘く見ない方がいいぜ」


ナツ「そうだ!フェアリーテイルの魔導士を甘く見るんじゃねえぞコラァ!!」


そう叫んだナツを見ると、大きな氷の球体に体が埋まってしまっていた



アルト「おい、それでどう戦うつもりだよナツ」


するとグレイが突然ナツを蹴り、斜面に転がしてしまう



ナツ「どぅおわぁあああ!!何しやがるグレーイ!!!!」


氷の球体に覆われたナツはボールのようにコロコロと斜面を転がっていった



アルト「えぇええ!?何してんだよグレイ!?」


グレイ「アレはその気になれば氷ごと中身を破壊できる魔法だろ」


リオン「なるほど、それでオレの魔力が届かない所へやった訳か、やればできるじゃないか」


グレイ「いい加減先輩ヅラすんのやめてくんねえかな、リオン・・・お前はもうウルの弟子じゃねえ」


偉そうに語るリオンに苛立ちを感じるグレイ



リオン「お前もさ、グレイ・・・ウルはもうこの世にいないのだからな」


そう言いながらリオンは仮面を外す



グレイ「デリオラを封じる為に命を落としたんだ!!ウルの残したものをてめえは壊そうとしてるんだぞ!!!!」


リオン「記憶をすりかえるな・・・ウルはお前が殺したんだ、グレイ」


アルト「え!?」


リオンの一言に驚いたアルトは真偽を確かめるためにグレイの表情を窺う


グレイの顔は汗だくだった



リオン「よくおめおめと生きていられたものだな」


グレイ「・・・・・」


グレイは固まって動かない



リオン「ウルを殺したのはお前だ、グレイ」


グレイ「・・・・・」


リオン「名前を口に出すのもおこがましい」


リオンの氷の魔法がグレイを吹き飛ばす



グレイ「リ・・・リオン・・・」


アルト「なっ・・・てめぇっ!!」


グレイが吹き飛ばされたのを見て、リオンに掴みかかろうとするアルト



グレイ「待てアルト!手を出すな!!」


アルト「なにぃ!?」


グレイ「こいつは・・・俺が止める・・・!!」


アルト「・・・!」


グレイの一言でアルトは手を出すのをやめた



アルト「分かった・・・でもやるからには勝てよ!」


グレイ「あぁ・・・分かってる!」


リオン「・・・邪魔をしないでほしいな、オレはデリオラを復活させる」


グレイ「させねえよ」


リオン「それでいい、久しぶりに手合わせをしよう」


そう言ってリオンは仮面を床に捨てる



リオン「アイスメイク 大鷲(イーグル)


グレイ「アイスメイク (シールド)


グレイはリオンの攻撃を防ぐために盾を展開する


しかし、リオンの造形魔法はグレイの盾を器用に避けて動く



グレイ「!!」


アルト「氷が動いたぁ!?」


リオン「おまえは物質の造形が得意だった「静」のアイスメイク、オレの造形は生物・・・「動」のアイスメイク、動き回る氷だと忘れたか」


グレイ「ぐはぁっ!!」


大鷲を模った造形魔法がグレイに襲いかかる


しかしグレイは攻撃を受けきった後、転がりながら構えをとる



グレイ「アイスメイク 大槌兵(ハンマー)


リオンの頭上に巨大な氷のハンマーが現れた



リオン「アイスメイク 大猿(エイプ)


しかしリオンは大猿を模った造形魔法でグレイの攻撃を防いだ


大猿と共にハンマーが砕け散る



リオン「話にならん、造形魔法に両手を使うのも相変わらずだ」


グレイ「ウルの教えだろ、片手の造形は不完全でバランスもよくねえ」


リオン「オレは特別なんだ、ウルの力もとうの昔に超えてしまった」


グレイ「うぬぼれんなよ・・・」


リオン「その言葉おまえに返そう、一度でもオレに攻撃を当てた事があったかな」


グレイ「あの頃と一緒にするんじゃねえ!!!!」


叫ぶグレイは両手で構えをとる




グレイ「氷欠泉(アイスゲイザー)!!!!」




地面に両手をつけるとリオンの下から巨大な氷の山が現れた



アルト「すげぇ威力!!」


氷欠泉がリオンを完全に飲み込んだ



リオン「一緒だ」


グレイ「!!」


しかし、リオンの声がすると同時に氷の山が砕かれてしまった



リオン「オレはお前の兄弟子であり、お前より強かった・・・オレは片手で造形魔法を使えたが、お前はできなかった・・・」


砕かれた氷の冷気の中からリオンがほぼ無傷の状態で現れた



リオン「何も変わらん・・・互いの道は違えど、オレたちの時間はあの頃のまま凍りついている」


グレイの立っていた地面から氷の竜が現れ、グレイに襲いかかる



グレイ「ぐぁあああ!!」


リオン「だからオレは氷を溶かす、塞がれた道を歩き出すために」


グレイ「がはっ」


そのまま地面に倒れるグレイ



リオン「ウルはオレの目標だった、ウルを超えるのがオレの夢だったんだ・・・しかしその夢をお前に奪われた・・・もう二度とウルを超えることはできないと思っていた」


怒りに震えるリオンは拳を握りしめた



リオン「だが一つだけ方法はあった・・・ウルでさえ倒す事ができなかった、あのデリオラを倒すことができたら・・・オレはウルを超えられる、夢の続きを見られるんだよ」


アルト「・・・・・」


グレイ「正気か・・・!?そんな事が目的だったのか!?デリオラの・・・恐ろしさはお前もよく知ってるハズだ!!」


グレイの一言にリオンがピクリと反応する



グレイ「や・・・やめろ・・・無理だ・・・!!!」


リオン「やめろ、無理だ・・・だと?」


「無理だ」の一言でキレたリオンは、グレイを魔法で攻撃する



グレイ「がはっ」


リオン「あの時・・・オレたちも同じ言葉をかけた・・・忘れたわけではあるまいな・・・お前がデリオラなんかに挑んだからウルは死んだんだぞ!!」ゴォッ


そう叫んだリオンはとてつもなく強力な冷気をグレイに向かって放つ



アルト「やめろォォオ!!」ドォォンッ

しかし、アルトがその冷気を衝撃波で相殺する



グレイ「アル・・・ト・・・!!?」


アルト「悪いなグレイ・・・お前の戦いに首突っ込んじゃいけねえと思って今まで手を出さなかったんだけど・・・限界だ」


そう言った後、アルトはリオンを睨みつけた



リオン「なんだお前は・・・関係ない奴がでしゃばるなよ」


アルト「あぁ、確かに俺はお前らの事情はよく分かんねえ・・・だけどお前は俺の仲間を・・・グレイを傷つけたんだ・・・」


静かに怒るアルトは拳に衝撃波の塊を纏わせた



アルト「それだけで十分、テメェをぶっ飛ばす理由になるぞ!!」


 
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