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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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そして、影は闇に戻る。

大会が終わり、俺は現実世界へと戻ってきた。
そして、俺の目の前に、怒り状態のライトとミザールが立っていた。
「さぁ、ダーク。いや、翔夜?」
「どういうことか、説明をしてもらおうかしら?」
怒り状態の二人を見て、ようやく現実と仮想の区別が付く。それに笑うと、
「「笑い事!?」」
二人につっこまれてしまった。
まぁ、当然だが。だが、しかし、今は構ってる暇は無い。
「悪いな。それはまた後でじっくりと話してやる。今は退け」
俺はそう言うと、雑にアミュスフィアを外すと、ベッドから降り、窓を開ける。そう言えば、ここは三階だったな。
「んじゃ、バイ♪」
「「ちょっ!!」」
二人が俺を捕まえる前に、窓から飛び降りる。
「来い、シャドウチェイサー!!」
俺がそう叫ぶと、世紀末ライダーことアッシュ・ローラーの強化外装<ナイト・ロッカー>に似たバイク<シャドウチェイサー>が道を造りながら走ってくる。
それに搭乗すると、声がする。
『出番が無いかと思ったわよ、翔夜?』
「悪いな、ミリィ」
その声の持ち主は、俺のパートナーであり、アクセル・ワールドの世界で俺の力となったAI型エネミー<ミリィ>、またの名を、神獣級エネミー<妖精姫ミリアネス>。……大切な戦友の一人だ。ロリ神も中々意気な計らいをしてくれた。
「ミリィ、早速で悪い。シノン………朝田詩乃の家まで飛ばしてくれ!!」
すると、AI型エネミーは溜め息を付く。
『ダーク・リパルサー、アンタはまた………』
向こうの名を呼ぶ時、ミリアネスは説教モードになるが、今はそれを聞いている時間は無い。
「良いから飛ばしてくれ!!後で幾らでもフェアリーブレイズは食らうから!!」
『……必死になるってことは、ロータスと同格の存在って事ね?良いわ、ロータスと同格の存在なら、私のロジックは狂わないでしょうし』
すると、シャドウチェイサーは地面に降りると、強大な爆発音をさせて、病院の通路を突破、車道に出る。
「くそっ、相変わらず荒いぞ!!」
『我慢なさい。貴方の大切な人の所に連れていくんだから』
「ああ、そうだったな!!」
俺はコートからあるものを取り出すと、それを首後ろに取り付ける。そして、魔法の言葉を口にした。

突破(バースト)接続(リンク)!!」
途端、バシイイイイッ!!と音が辺りに響くと、俺は姿を変え、ダークへと変わった。
黒いコートをなびかせ、俺はより一層アクセルを吹かし、加速させた。






























文京区湯島四丁目の詩乃のアパートまでシャドウチェイサーを走らせると、俺の耳に何かの声が聞こえた。
「ーーーー詩乃!!」
俺は一気に部屋まで跳躍すると、扉を蹴って中に入る。
そしてそのまま、詩乃の上に乗っかる男の顔面を背にあるシャドウ・バーサークの柄の下部分で殴って弾き飛ばす。
「詩乃!!早く逃げろ!!」
「翔……」
「朝田さん!!」
その声を聞くと、俺はそいつを蹴り、詩乃を逃がす。
「お前………おまえだなぁあああああ!!僕の朝田さんに近付くなぁああああああッ!!」
すると、左手に持つ武器を俺の腹にぶつけるーーーー寸前。
『フレア!シャドー!スパイク!ハンター!モンスター!べガス!キャブ!ダンプ!スピード!ワイルド!』
何処かから色とりどりのミニカーが男を攻撃し、手に持つ武器を吹き飛ばす。
そして、後ろから、黒いミニカーがベルトと共に道路を走ってくる。
「ベルトさん!!」
『間一髪だったようだね。トライドロンを飛ばしてきて正解だった』
このベルトはベルトさん。仮面ライダードライブの世界で世話になったベルトだ。……ベルトしか言ってねぇな。
『さぁ、久しぶりにドライブと行こうか』
「あ、こいつロイミュードかよ」
『正確にはロイミュードモドキだ』
すると、姿が変わり、怪物ーーーーロイミュードになる。
「アサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサン」
「コエェ!!」
「アサダサンハ、ボクノモノダァアアアアアアアア!!!」
すると、手に刃を形成し、俺に振ってくる。
「おっ!!」
シャドウ・バーサークですぐさま受け止めると、位置を入れ換え、入り口に蹴り飛ばす。
「行くぜ、ベルトさん!!」
『OK!スタート・ユア・エンジン!』
俺はセントラルフェイスの右隣にあるアドバンスドイグニッションを回すと、エンジン起動音がなり、タイプスピードシフトカーを手に持ち、レバーにして、シフトブレスに装填。そして、
「変身!!」
同時に、レバーを倒す。
『ドラ~イブ!タ~イプスピ~ド!!』
コミカルな音と共に、タイヤが斜めに装填された。
「さて、久しぶりのドライブだ。ロイミュード、一走り付き合え!!」
「アサダサンアサダサンアサダサンアサダサン!!!」
俺はロイミュードに蹴りを放ち、更に拳を顔面に放つ。
「人の彼女の名前を口にすんな外道!!」
新たにレバーにしたシフトカーをシフトブレスに装填、アドバンスドイグニッションを回し、レバーを倒す。
『タイヤコウカ~ン!マァックス!フレア!!』
炎のタイヤがロイミュードモドキを吹き飛ばし、斜めに装填される。
『フレ・フレ・フレア!!』
アドバンスドイグニッションを再び回し、レバーを三回倒すと、タイヤの様な物が足元に現れ、それを蹴り飛ばすと、炎の竜巻が起こり、ロイミュードモドキを吹き飛ばす。
『タイヤコウカ~ン!ミッドナイト!シャドー!!』
再びタイヤを交換し、アドバンスドイグニッションを回し、レバーを倒す。
『シャドー!!』
今度は両手からシュリケン状のエネルギーが現れ、それをモドキにぶつける。
「まだまだ。詩乃の痛みはこれだけじゃねぇぜ?」
『タイヤコウカ~ン!ジャスティ~ス!ハンター!!』
今度は手にジャスティスゲージを持ち、それで叩く。叩く。叩く。
「フザケルナァアアアア!!!」
「よっと」
刃をジャスティスゲージで受け止めると、すぐに新しいシフトカーをレバーにして、シフトブレスに装填、倒す。
『タイヤコウカ~ン!スピ~ン!ミキサー!!』
ジャスティスタイヤがロイミュードの顎を捉えると、数歩下がり、その隙にスピンミキサータイヤを斜めに装填する。
『ヒッサーツ!フルスロットル!ミキサー!!』
再びアドバンスドイグニッションを回し、レバーを倒す。
途端、タイヤから生コンクリート弾が発射され、ロイミュードの動きを阻害する。
「お次は!!」
『タイヤコウカ~ン!マッシブ!モンスター!!』
今度は、マッシブモンスタータイヤが装填され、両手にモンスターの顎が装備される。
『ヒッサーツ!フルスロットル!モンスター!!』
「モンスクラッチ!!」
マッシブモンスタータイヤから舌が飛び出て、モドキを拘束すると、エネルギー体のモンスターで噛み砕く。
当然、モドキは吹っ飛ぶ。
『翔夜、そろそろフィニッシュと行こうか』
「ああ、他のシフトカー達には悪いけどな」
『タイヤコウカ~ン!タ~イプスピ~ド!!』
再びタイヤコウカンして、タイプスピードタイヤに戻すと、シフトブレスを操作する。
『ヒッサーツ!フルスロットル!スピード!!』
途端、何処からかトライドロンが現れ、俺の周囲を旋回し始める。
そして、モドキにはタイヤ型エネルギーが包囲し、吹き飛ばす。
「ハァアアアアアアアアッ!!」
旋回するトライドロンと、モドキを交互に蹴り、反射、加速しながら連続で蹴る。
「スピー………ドロップ!!」
最後に強烈な蹴りをかますと、モドキは吹き飛び、身体を元の人間体に戻し、近くにロイミュードのバイラルコアが転がっていた。
『……フム、外れのようだ。この人間はバイラルコアによって人間のままロイミュードになれたのだろう』
「どうでもいい」
俺は変身を解くと、そのまま突破(バースト)停止(アウト)コマンドを叫び、元に戻ると、詩乃を見る。
「詩乃、遅くなってーーーー」
「馬鹿!!」
「悪い……」
俺の言葉を中断させ、俺に抱きつく。
「怖かった……死ぬかと思った……」
「……そうだな」
俺は詩乃をきつく抱き締める。
「遅くなって悪かった。依頼人のくそ眼鏡が電話に出なくてな、思ったより時間を食われた」
「でも……来るならもう少し早く……!!」
嗚咽が混じりながら詩乃は言う。
「本当に……馬鹿なんだから……」
「悪かったよ……」
すると、俺は詩乃の顔を俺に向けて、静かに、唇を合わせた。
「!?」
「……これが、俺が詩乃を守るって言う誓約。絶対に、破れない契約だ。詩乃さえ良ければ……」
俺は詩乃を更にきつく抱き締めて、耳元で言う。
「……付き合ってくれないか?この、俺と」
すると、詩乃も俺の耳元で、こう答えた。
「ーーーーはい」
すると、詩乃はまた涙を流した。
俺は詩乃の頭を撫でて、来るであろう警察を、待っていた。 
 

 
後書き
何か、ダークが関係する小説のネタをぶち込んでしまったよ?
ダーク「お前アホか!!荒れてるじゃねぇかよ!!」
まぁ、結局はハッピーエンドだから良くない?
ダーク「……うん、まぁ……そこだけを差し引いても、怒るところは怒りたいんだがな?」
はいはい。では、次回も宜しくね♪
ダーク「……そろそろキャリバー募集を締め切るのか」 
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