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転生とらぶる

作者:青竹
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マクロスF
  0794話

 マクロス世界で都市建設を始めてから10日程。
 たった10日だが、メギロートは24時間寝ずに働き続け、量産型Wにしても殆ど休み無く働いたおかげで既に基礎工事は大部分が終わっている。
 もっとも、あくまでも終わっているのは基礎工事、建物を建てる場所の土台や道路とかその辺だ。建物その物に関してはこれからこの都市に支社なり出張所なり、あるいは本社を移転してくる会社が建てるだろう。
 幸いな事に、マクロス世界では都市を内包しているマクロス級のような大規模な移民船を作るノウハウがあるおかげで、建設技術もそれなりに高い。
 さすがに昨日の今日で……とはいかないまでも、1ヶ月から2ヶ月程度で大体の建物は作れるらしい。とは言っても、巨大ビルとかはさすがに無理みたいだが。
 それ故にまずは仮の社屋を作って、それと平行してきちんとしたビルなり何なりを建てる……という風に進めるらしい。
 もっともこの辺はエザリアからの報告だけどな。
 ともあれ、そんな場所で俺が何をしているのかと言えば……

「あ、ほらアクセル。やっと来たわよ」

 隣にいるシェリルが空を見ながら呟く。
 その視線の先にはシャトルが1機。俺達が待っていた相手だ。
 ゲートの近くに用意してある離着陸場へと着地したシャトルから降りてきたのは……

「おう、アクセル。今日は世話になるぞ」
「異世界の空、か。飛べないのはちょっと残念だけど、楽しみだな」
「おいおい、アルト。どうせなら異世界の魅力的な女性を楽しみにし……あ、いや。嘘だ嘘。だから踏んでいる足をどかしてくれないか?」
「全く……お前の女好きは本当にどうしようも無いな」
「それを言うなら、アクセルだろ? シェリルの他にあのシロガネとかいう艦の艦長とも付き合っているってんだから」
「僕としては魔法に興味がありますね。僕たちはアクセル君の魔法しか見た事がありませんから」

 シャトルから降りてきて騒がしいのは、言うまでも無く見慣れた面子だ。オズマ、ミハエル、ルカ、アルト、クランの5人。
 今日はこの5人が……より正確には、マクロス世界の住人が初めて他の世界に向かう日だったりする。
 シェリルもマクロス世界の住人ではあるが、今の所属はシャドウミラーだしな。
 ともあれ、色々と政治的な理由やエザリアとグラス大統領、そして何故か異世界に興味があるというS.M.Sの代表でもあるビルラーとかいうゼントラーディの話し合いの結果、この5人が異世界に向かう事になったのだ。
 勿論この5人が選ばれた最大の理由としては、俺と親しい面子というのもあるだろう。
 尚、ランカは来ていない。本人はアルトと一緒に異世界日帰り旅行を楽しみにしていたのだが、今やランカはマクロス世界でも屈指の重要人物だ。特にシェリルをシャドウミラーに引き抜かれた以上、バジュラと意思疎通出来るのはランカしかいないという事もあって、初の試みである異世界への渡航に許可が出る訳が無かった。
 ホワイトスターの見学ではなく異世界の見学となったのは……まぁ、政治的に色々とあったんだろう。

「ほら、とにかく時間が無いからさっさと行くぞ。日帰りなんだから、時間に余裕はあまり無いしな」
「それもそうだな。おい、お前等フロンティア船団の……S.M.Sの恥になるような真似はするなよ!」

 引率の責任者という訳でも無いだろうが、オズマの声に全員がこちらへとやってくる。
 そのまま色々と喋りながら、あるいは一部緊張で口数が少なくなりながらもゲートまで移動して、珍しがっている声を無視しながら量産型Wに頼んでホワイトスターに転移する。
 ルカやオズマが物珍しげに頭全体を覆っているヘルメット姿の量産型Wを見ていたが、それでも特に何を言うでも無かった。そして……

「ここが、ホワイトスター……って、何もないな」

 ゲートによって転移区画に転移してきた中、アルトがどこか拍子抜けしたように呟く。

「そりゃそうでしょ。ここはあくまでも転移区画だもの。他の世界に転移する為の出入り口に過ぎないのよ」

 そんなアルトに向け、呆れたような溜息を吐きつつシェリルが言葉を返す。
 相変わらずシェリルはアルトに対して容赦ないな。
 アルトが不満そうな表情を浮かべて何かを言い返そうとした、その時。

「アクセル? そんなところで何をしている?」
「ほら、今日はマクロス世界の者達をネギま世界に案内するとか言ってただろう。その件じゃないのか?」
「ああ、なるほど」

 丁度タイミング良くコーネリアとスレイがエアカーでこっちにやってくる。

「そっちこそどうしたんだ? 今日はSEED世界でオーブを相手にして演習をやるとか今朝言ってたが」
「ああ、連絡の行き違いがあってな。ちょっと調整する必要があってこうして遅れた訳だ」

 俺の言葉にそう返事をするコーネリア。
 そんな風に話をしていると、いつの間にか俺の後ろにやって来たミハエルが俺の肩を叩いて口を開く。

「アクセル、この魅力的な女性達を紹介して貰えないか? それにしても、シャドウミラーとは世にも美しい華が何輪も揃っている、素晴らしい組織だな」

 口元に微笑を浮かべつつそう告げるミハエル。
 ……ああ、なるほど。確かにコーネリアにしろ、スレイにしろ、2人共が負けず劣らずに魅力的だ。それを思えばミハエルがこうなるのもおかしくはない。
 実際、オズマ、アルト、ルカの3人もコーネリアとスレイに感心するような視線を送っているが、それぞれが好きな相手なり恋人なりがいるからだろう。口説きたいというような色は見て取れない。
 いや、それを言えばミハエルにもクランがいるのか。
 そのクランはと言えば、顔を赤くしながらミハエルへと視線を向けている。
 勿論顔が赤いのは照れではなく、怒りだろう。この2人の関係はどうなんだろうな。くっついたのか、くっついてないのか。幼馴染み以上、恋人未満ってのが的確か。
 そんな風に思っていると、コーネリアとスレイがミハエルへと近づき口を開く。

「私はコーネリア・リ・ブリタニア。シャドウミラーの実働班の指揮を任されている。戦場は共にしたが、こうして直接会うのは初めてだな。よろしく頼む」
「スレイ・プレスティだ。シャドウミラーの実働班に所属している。フロンティア政府とはこれから色々と長く付き合うことになるだろう。そうなれば自然と私達とも付き合いが長くなると思うから、よろしく頼む」

 コーネリアが真面目な表情で告げ、それに続いてスレイが口元に薄い笑みを浮かべつつ自己紹介をする。
 それを聞いたミハエルの反応は素早かった。

「これはこれは、ご丁寧に。ミハエル・ブランといいます。貴方達のような魅力的な女性とお会いできて光栄ですね。よろしければ、今度是非個人的にお会いしたいのですが、どうでしょう? フロンティア船団の案内を引き受けますが」

 突然始まった口説き文句を聞き、コーネリアとスレイの視線がこちらへと向けられる。
 まぁ、今までこんなタイプは近くにいなかったんだから戸惑うのも当然か。
 いや、スレイならともかくブリタニア皇族だったコーネリアは慣れていても……ああ、ブリタニアの魔女とまで恐れられていたコーネリアを口説く勇気のある者はそうそういないか。
 そう思えば、ミハエルはコーネリアの事を知らないとは言ってもさすがと言うべきだろうな。
 そんな風に思っている俺の前で、コーネリアはニヤリとした笑みを浮かべて口を開く。

「残念ながら私には既に将来を誓った相手がいてな」
「私も同様に」

 そう告げ、2人揃って左手の薬指に嵌められている時の指輪をミハエルへと見せる。
 その指輪を見たミハエルが、不意に何かを思い出したかのように、ギギギとシェリルへと視線を向けると、そこには当然のように時の指輪を付けた左手の薬指が。
 最後に俺の方へと視線を向けたミハエルは、驚愕に目を見開いていた。

「お、おい……アクセル。もしかして……まさか……」
「まぁ、そういう事だ」
「アクセルが……俺よりも上の女好きだった……だと……?」
「感心するところかっ!」

 唖然と呟いたミハエルの太ももへと、クランがローキック――身長で考えればミドルキック――を放つ。
 縮まってはいても、さすがにゼントラーディ。放たれた蹴りは周囲にパァン、という軽快な打撃音を響かせる。

「ぐがっ、い、痛っ! この、ク、クラン……お前……」
「ふんっ、お前がデレデレと鼻を伸ばしているからだ」

 ギャーギャーと言い争いをしているその横で、ルカとアルトが恐る恐る俺へと声を掛けてくる。

「なぁ、アクセル。その……あのシェリル以外にあの2人と付き合っているってのはともかく、それをシェリルの前で言ってもいいのか?」

 そんな言葉だったが、それに答えたのは俺では無く話題になっていたシェリルだ。

「勿論問題無いわ。元々あたしはアクセルに他の恋人がいるって知ってて付き合ってたんだしね。それに……皆あたしが認める程にいい女だもの。醜く嫉妬なんかしたら、それこそ自分の価値を自分で下げるだけよ」
「いいんですか? その、自分の恋人が他の人と仲良くしているところとか……」
「ふふんっ、ま、その辺は問題無いわ。そもそも、アクセルに対して1人で付き合うなんてなれば、身体が保たないし」

 最後の声のみは小声であったが、それでも周囲には聞こえていた。
 ルカはシェリルが何を言っているのか理解出来なかったようだが、アルトは理解したのか頬を赤く染めながら俺とシェリルを見比べている。

「た、隊長! 隊長は何か無いんですか!?」

 そして自分の頬の赤さを誤魔化すかのようにオズマへと声を掛けるが、それに対する返答は小さく肩を竦めるだけだった。

「俺は元々アクセルが複数の女と付き合っているってのは知ってたからな。それこそ、アクセルがフロンティア船団に現れた時から」

 そう言えばそうだった。俺が寝ぼけてレモン達の名前を呼んだのを聞いていたのか。

「ふふふ。私達で驚いていては、後でもっと驚く事になるぞ?」
「痛っ! ……え? その、それはどういう意味ですか?」

 しつこく蹴っていたクランの足を何とか押さえ、ミハエルが意味ありげに呟いたコーネリアへと尋ねる。

「アクセルの恋人がここにいる私達だけだと、誰が決めたのだ?」
「っ!? ……まさか、貴方達のような美女2人や、あるいはシェリル、戦艦の艦長をしていた方の他にもまだいると?」
「ああ。もう1人、アクセルと最も付き合いの長い人物がな」
「その、ちなみにその人もやっぱり魅力的な人なんでしょうか?」
「そうだな。レモンが魅力的では無いとすれば、私達も魅力的では無くなる。その程度には魅力的だな」

 そう告げ、だろう? とスレイやシェリルに無言で尋ねるコーネリアだが、それに対する返答はスレイが苦笑を浮かべ、シェリルは小さく肩を竦めるというものだった。
 それを見たミハエルは、再びギギギッと油の切れた機械の如き動きでこちらを振り向き、眼鏡越しでも分かる程に据わった視線を俺に向けてくる。

「アクセル、今日この時程お前を羨ましく、憎く、妬ましく、悔しく、妬ましく、憎く、憎く、憎く、憎く思った時は無い。いいか? これだけは言っておく。月夜のある晩だけだと思うなよ?」
「ほう? 俺を相手に闇討ち宣言とは……随分と生身での戦いに自信が出てきたようだな。今度また訓練をしてみるか?」
「ぐっ! ……くそう。こうなったらギャラクシーネットのシェリルのファンに情報を……」
「流したらどうなるか、分かってるわよね?」

 極寒の微笑とも表すべき微笑と、全く笑っていない目をミハエルに向けながら問いかけるシェリル。
 ストロベリーブロンドの髪を掻き上げながら告げるシェリルに、ミハエルはただ黙って頷くしか無かった。
 ただし、その視線は俺に向けられており、嫉妬に満ちていたが。
 ……もしかして戦場で背後からの誤射を警戒しないといけないような事態になったりしないだろうな?

「さて、じゃあそろそろ私達は行かせてもらおう。オーブの方でも待っているようだからな」
「そうか? じゃあ頑張ってきてくれ」
「うむ。今日の夕食はアクセルに任せるという事だったが……」
「ああ、超包子で色々と買い込んでくる予定だから、楽しみにしててくれ」

 当然の事ながら、超包子の料理は我が家の食事でも好評で、たまにその為だけにネギま世界まで足を運ぶ事がある。
 最も料理の上手いマリューでも超包子の味には敵わないと言っている辺り、さすが四葉と言うべきだろう。
 俺の言葉に頷き、コーネリアとスレイはリュケイオスを使ってSEED世界へと向かう。
 それを見送った俺達だったが、不意に何かに気がついたかのようにミハエルが呟く。

「ちょっと待て。今の話を聞いていると、まるで一緒に暮らしているように聞こえるんだが?」
「あら、知らなかったの? アクセルと私達は全員同棲してるのよ?」
「……アクセル、お前と一緒の戦場で戦う時が、もの凄く楽しみになってきたぞ」

 ……本当に誤射を心配する必要が出てきたりしないだろうな? 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:1405
格闘:278
射撃:298
技量:288
防御:288
回避:318
命中:338
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1114 
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