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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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7行進曲ーbrillante (輝かしく)

 
前書き
今回。スノー君のALO内必殺技が登場!
スノー「かっこいいかな…?」
とても強力なのは確か!
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!

✳︎11/6 にランキング日間24位に入りました!
こんな駄文を見てくれて本当にありがとうございます!
そしてこれからもスノーの活躍をお楽しみに! 

 
「はあああ‼︎」

僕はMP節約のため『指揮者』『奇跡の音符』の使用をやめ、大鎌を金色牛鬼に振り回す。
今。四層からなるダンジョン、スリュムへイムのフロアボスに立ち向かっているのだが…。

「お兄ちゃん!このボスさっきのボスと比べものにならないほど物理耐性が高い!」

そう、この最初の層のボスは金色の牛鬼と黒色の牛鬼の二体なのだが…。金色はとんでもない物理耐性。黒色はとんでもない魔法耐性を持っていた。そしてどちらか一方のHPが減るとHPを回復する動作をとり、もう一方が回復している方を守る動作をしてきたのだ。
僕はみんなのHPが半分以下になっている事を確認して。

「仕方ない…。」

僕の周りに魔法前の音符が溢れ出し…僕は『指揮者』の魔法を使う。

休符(パウゼ)♪!」

そうするとみんなが立ってる場所に五線譜が出現しHPを9割まで回復させる。

「サンキュー!スノー!」
「全体攻撃来ます!皆さん防御を!…5秒前!」

キリトがそうお礼を言うとほぼ同時にユイの全体攻撃の注意勧告が来る。僕は再び音符が僕の周りに溢れ出し。

「ニャンニャンニャンニャン♪遊びましょう♪路地裏で♪!」

今度は『奇跡の音符』で音符が屋上に付いた塔を金色牛鬼の前に出現させ、牛鬼の棍棒な物を地面に叩きつけて出す衝撃波攻撃を塔に叩きつけさせて攻撃をキャンセルさせる。ちなみに黒色の魔法耐性が高い方は今HP回復中。

「ヤバイ…。僕MP切れそう。
…。キリトこのままじゃジリ貧だよ?」
「…!リーファ!宝石はどうだ⁉︎」
「まずいよ。もう結構黒くなってる!」

リーファはさっきウルズからもらった宝石を確認すると。もう7割以上宝石が黒くなっていた。
ちなみに全部黒くなるとゲームオーバー。神々の黄昏が起こる。

「時間がないな…。」

キリトがそう呟くので。僕は笑わず緊迫した顔で。

「みんな!とりあえず僕とピナで隙をつくるからみんなソードスキルの一斉攻撃よろしく!」
「えっ⁉︎ピナですか⁉︎」
「きゅる⁉︎」

僕の呼びかけにシリカとなぜか感情がないはずのピナが驚く。

「ここはシリカ達の力が必要なんだよ。…頼むよ。シリカ。」

僕がぺこり頭を下げて頼むと、シリカは数秒考えて。

「わかりました‼︎」
「よし‼︎…それじゃ3、2、1で攻めるよ!」

僕は残り少ないMPポーションを飲み。タイミングをはかる。
すると金色牛鬼はもう一度衝撃波攻撃をする構えをとった。

「行くよ!…3、2、1、スタート!」
「ピナ!バブルブレス!」
「きゅるきゅる‼︎」

スタートの合図と共にシノンに合図もだす。すると同時にピナが金色牛鬼の前に飛び出したかと思うと。
口からバブルこうせん…もといバブルブレスを放った。すると金色牛鬼は驚いた表情と共に動きが止まる。

「今がチャンス!…勝利行く桜♪乱れ咲き♪」

僕は新しく実装されたソードスキル…いや、少し違う。
僕はソードスキル『ラバーズスラッシュ』を『奇跡の音符』と共に放つ。まず魔法のナイフ2本が金色牛鬼にささりその後僕が2回でハートマークで切りつける。斬属性5割、光属性5割。
…え?これじゃ『クイックフール』でオッケー?…いやいやこれからが本番!
僕はそのまま硬直に入る瞬間…

「3、2、1!銃口向けて♪」

『奇跡の音符』を発動させると。そこで硬直が一瞬なくなる。そしてバックジャンプで弓を放とうとするシノンと背中合わせになる。すると僕達の周りから音符が溢れ出す。

「頼むよシノン!」
「当然。任せて。」

僕は1番シノンに合った歌を歌う。

「相手の要!矢の狙い撃ち♪!」
「は!」

弓を放つシノンに合わせて僕は大鎌を向ける。
するとシノンの放った弓矢に音符が纏い。そのまま金色牛鬼に当たると光属性のダメージエフェクトが出てさらに光の音符のナイフが突き刺さり、金色牛鬼は大きく仰け反り膝を付いた。

「システム外ソードスキル『ラバーズショット』…なんてね?」
「なんだこりゃあ…。」

クラインがそう呟いてボケーとしているので僕は少し叫んで。

「ボケーとしてないで攻めて!」

僕とシノンはソードスキル後の硬直で動けない。
その間にキリト、リーファ、リズベット、シリカ、クラインが一斉にソードスキルを放つ。
さらにキリトに至っては。

「はああああ!」

右手で片手剣のソードスキルを放ち、硬直が起こる直前。今度は左手でソードスキルを放っていた。さらにそれを2回繰り返していた。
まるで二刀流ソードスキルを使った様に一気に金色牛鬼のHPを削るが…。
僅かに数ミリ残った。金色牛鬼は心なしかどこか勝ち誇った顔に見えた。

ヤバイ。

誰もがそう思った瞬間。

「はああああああ‼︎」

その時。ヒーラーとして後衛に務めていたアスナが飛び出し。細剣で高速に突きつける。

「ぐるううう⁉︎」

金色牛鬼の断末魔が響き、ポリゴンスノーに変わる中。ちょうど黒色牛鬼が回復したところだった。
そして黒色牛鬼は相棒がいないと気付くとキョロキョロする。それを見てクラインがポキポキと拳を鳴らし。

「それじゃ…お前はそこで正座!」

この後全員の物理攻撃が黒色牛鬼に刺さったのは言うまでもない。
黒色牛鬼がポリゴンスノーに変わるとクラインが僕とキリトに近づいて。

「おい。お前らさっきの何なんだよ。」
「俺のはシステム外スキル『スキルコネクト』だよ。」

キリトがそう言って説明をし始めた。
どうやら右手のソードスキルが終わる瞬間に左手のソードスキルを発動させる…。という脳医学をあざ笑う方法で連続でソードスキルを放つらしい。するとクラインが僕の方を見て。

「んじゃ…スノー!お前のはなんだよ⁉︎」
「僕のもシステム外スキル『リステッソ・テンポ』だよ?」
「りそ?そ…」
「リステッソ・テンポ。意味は同じ速さで。ソードスキル『ラバーズスラッシュ』の後の硬直の瞬間に『奇跡の音符』で硬直をキャンセル。
バックジャンプで後ろにいるシノンにくっついて弓矢に音符を纏わせてさらに追加ダメージを与える技だよ!」
「そう。私達の必殺技ってところかしら。」

そうシノンが言うので僕はわらいながら。

「そうだね…弓矢使う相手なら出来ない事も無いけど。…シノン以外に使いたくないな…名前も名前だし。」
「…本当あんたら仲良いわね…。」

リズがため息をつくので。

「まあね。…と無駄話もほどほどに。さっさと行こう!」

おお‼︎と言う掛け声と共に僕達は次の層に続く階段に向かい始めた。 
 

 
後書き
スノー「いえい!シノン!ハイタッチ!」
シノン「…。」
パチン!
仲良いね。
スノー「まあね。…今回の必殺技どうでしょうか?…ちょっとチートかな?」
まあ、でも今回成功したけど弱点も多いです。

弱点
・真後ろにシノンがいないと使えない。
・そもそもタイミングが合わないとシノンと衝突。
・どうしても硬直のタイミングが入ってバックジャンプが出来ない。

…こんな感じですね。感想待ってます!
では次回もよろしくお願いします!
 
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