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旧エクリプス(マブラヴ オルタネイティヴ編)

作者:cipher
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第06話 BETA調査開始

■西暦1974 年 2月13日
火星の前線基地が完成。
火星と木星の両方のラグランジュ・ポイントに、それぞれ宇宙コロニーを開発開始。

■西暦1974年 3月 2日
BETAの生体サンプルをゼロの使い魔のオーストラリアにある異世界総合技術研究所に移送を開始した。

■西暦1974年 4月16日
ラグランジュ点のL1宙域(地球と月の間にある重力場と遠心力が吊り合う地点)に宇宙コロニーが完成し、スパルタニアンを配備開始。
宇宙コロニーは、熱光学迷彩を施しており、地球からは存在を確認できない。


西暦1974年 7月 6日 日本帝国 千葉県 幕張総合技術研究所

Side マザー

「光輝さん、カナダにBETAユニットが向かっているのを発見しました。スパルタニアンを捕獲の為に、向かわせております。」

「よし、何としてもカナダに落着させるな。捕獲が難しい場合は、撃墜を許可する。」

光輝の前のモニターには、宇宙空間を飛行するBETAユニットが映し出されていた。そこにスパルタニアンの部隊が到着する。一機のスパルタニアンがカーボンナノチューブの捕獲ネットを射出した。
6機のスパルタニアンがカーボンナノチューブ製のワイヤーで捕獲ネットを牽引(けんいん)している。徐々にBETAユニットが速度を落としている。

「捕獲が無事に終了しました。このまま、L1宙域にある、宇宙コロニー・世界樹に運びます。世界樹には魔導師部隊が待機しています。結界と拘束(バインド)の魔法で、捕獲予定です。」

「偽装の為に、偽装爆弾を投下しろ。」

「了解しました。」

Sideout

地球でも偽装爆弾の爆発が観測された。
エクリプス社は、BETAユニットのカナダへの落着を防止した事を、正式に公表した。
その後、BETAユニットは、待機していた次元航行艦によって、ゼロの使い魔のオーストラリアにある異世界総合技術研究所に移送され、徹底的に分析された。

■西暦1974年 8月 1日
国連が世界人口の激減に警告を発した。
国連統計局が世界人口が約10%減少したと発表。原因はBETA大戦の影響である。
原作では約30%であるが、光輝達が民間人を避難させた事により、人的被害が少なくなっている。

■西暦1974年 8月10日
米国は戦略防衛構想(Strategic Defence Initiative)発表。
喀什(カシュガル)とカナダ(未遂)へのBETAユニット落着に危機感を抱いた米国は、宇宙空間でのBETA着陸ユニットを迎撃する軌道防衛体制の強化を(うた)った。人工衛星や軌道ステーション、宇宙往還機がBETA光線(レーザー)属種の攻撃対象とならない事実から、衛星軌道上に前哨線を設置し、それまで個別に行われていた空間迎撃、軌道迎撃、高々度迎撃、地表迎撃を統合的に運用し盤石の防衛ネットワークを築く事を提唱。(翌年には国連が国際防衛計画、所謂(いわゆる)SHADOWとしてこの構想を採択し世界規模の計画に発展・昇格した)

■西暦1974年 9月 1日
米国は人類初の戦術機F-4 ファントムを実戦配備。
補助兵装としてCIWS-1(65式近接戦用短刀)、CIWS-2(74式近接戦用長刀)、WS-16c(突撃砲:105mm滑腔砲・20mm機関砲)を同時に採用した。

■西暦1974年 9月10日
米国はサイン計画を発動、BETA鹵獲技術の研究を開始。
原作と違って、カナダにBETAユニットが落着していないので、米国はG元素を入手していない。

■西暦1974年 9月15日
日本は74式近接戦用長刀のライセンス生産開始。
納入された74式近接戦用長刀のライセンス生産を開始するが、機体は納入されず。
カナダへのBETAユニット落着未遂事件を受けて、米国議会は北米の対BETA防衛力を優先的に高める法案を決議。
最前線である欧州供給枠は据え置かれたため、日本の供給順序が降格される。
代わりに、エクリプス日本へモビルスーツ・ジムを発注する。

■西暦1974年 9月20日
日本は戦略防衛構想に参加。
プロメテウス計画での実績と基礎技術研究を高く評価した米国が、計画への参加を要請。帝国議会はその真意が経済協力であることを見抜きながらも、BETA有事(本土上陸)に抗するには米国の軍事力に頼らざるを得ないため、即時参入を表明。

■西暦1974年 9月21日
エクリプス社はL1、L4、L5宙域に、宇宙コロニー建設計画を発表。
既にL1宙域には、宇宙コロニーが完成していたが偽装の為、計画段階であると公表していた。

■西暦1974年10月 5日
BETAはブハラハイヴ(H02:甲2号目標)建設を開始。
衛星探査によりソビエト連邦のウズベキスタン州ブハラに喀什(カシュガル)と同様の地表構造物が発見される。更なる調査で(ゲート)地下茎構造(スタヴ)等が確認された事からH:02ブハラハイヴと命名される。これに伴い喀什ハイヴにもH:01の呼称が与えられた。折しも着陸ユニットの宇宙迎撃システム構想が進められる中、ハイヴが分化するという衝撃の事実が判明する。惜しくもエクリプス社の警鐘(けいしょう)していたことが実証された。
原作ではイラン領ホラーサーン州マシュハドにハイヴが建設されたのだが、光輝達がBETAの中ソ封じ込めが功を奏して、ブハラに建設された。

■西暦1974年11月26日
ゼロの使い魔のオーストラリアにある異世界総合技術研究所で、バッフワイト素子(思考波通信素子)が完成。
同時にBETAの再資源化技術とフェーズシフト装甲の理論も完成した。
これらはBETAの生体サンプルのおかげである。
 
 

 
後書き
原作開始まで、後27年です。
光輝の量子電導脳にもバッフワイト素子が組み込まれます。 
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