仮想空間の歌う少年
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18ー特別講演 (絶対防御と音の死神)
前書き
今回はがんばれ!日本さんの紡がれる絆のアクト君とコラボ!
アクト君のキャラが掴みにくかった…。
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!
「すごい女の子だったね…。」
「でも美少女ですよ?」
「それね。」
ミヤビちゃんの世界から夢の間に帰ってきた僕達はソーニャの魔法によって作られた紅茶セットをいただいていた。
「さて…次の人ですが…。あ、新参者は次で最後ですね。」
「へえー…。」
僕は紅茶を飲みながら相づちを打つ。ソーニャは人差し指を立てて。
「ちなみに次の人はユニークスキル『双盾』による絶対防御を得意としていますね。」
「ふーん…。興味ないな…。」
僕はあくびをしながら。
「だってさ。この仮想の世界でどんなに強くたって。現実で強くならないとダメじゃん。」
そう。ようやく再会した、あいつを今度こそ守るために。
僕はさらに机に置いてあるパンプキンパイを一つ。口に運ぶ。
「パクッ♪
だから別にそういう事にはあまり興味が無いんだ。
…ただ僕はこの世界での強さが現実に繋がるのなら喜んで強くなるけどね。」
あ、ちなみにこの世界の不思議には興味があるよ♪
と付け加える。そうするとソーニャはクスッと笑って。
「貴方らしいですね。」
「まあね。」
そうだね。僕らしい。きっと僕はこんな感じで生きて行くのだろう。
そんな事を話していると。
「さて、ティーパーティーは終わりにして行きましょうか?」
そうするとソーニャは再び本を取り出し指を鳴らす。そうするとまたも鏡が出てきた。
「…うん。そうだね!」
僕はいつも通り笑いながら鏡の中へと飛び込んで行った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ハロウィンイベント…な…。」
アクトは今とりあえずハロウィンイベントで適当に仮装をしなければならないということで…。
「ミイラ男だもんな…。」
包帯ぐるぐる巻き。以上。仮装終了。
まあ、それもそうだが…少し退屈していたこともある。俺は適当にアルゲートの路地裏を歩いていた。
すると…。
「よっと♪」
「⁉︎」
まるで青い耳なし猫の道具のドアの様にいきなり鏡が出現したかと思うと、いきなり赤いコートの少年と肩に乗った天使の翼をもつ白猫が現れた。
「うっわ〜!アルゲートだ!」
「まったく…この辺りにって…お?早速見つけましたよ?」
そう言うと白猫は俺を見て猫の手をさす。
「お前は…?というかティムモンスターが喋るのか?」
「あー…ちょっと訳ありでね…。」
赤いコートの少年はそう言いながら頭をかく。
「アクト君…?だっけ?」
「⁉︎なぜ俺の名前を…⁉︎」
俺は慌てて身構えるが…赤いコートの少年は手をブンブン振り回して。
「あー!待って!待って!戦う気ないから暴力反対!」
「はあ…まったくスノーさんは…アクトさん。実はですね…」
今度は白猫の方が話し始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「つまり、お前は異世界で行われるハロウィン・パーティーに招待しにきた…ということか?」
「そう言うこと♪頭いいね♪アクト君!」
僕は笑いながら話す。そうするとアクト君は。
「別に行ってもいいが…一つ条件がある。」
「んー?なーに?」
そうするとアクトは包帯を解いて盾を二つ取り出し。
「俺とデュエルしろ。
…お前とんでもなく強いな?」
「嫌だ。僕弱いし。疲れるし。」
「早⁉︎」
アクトがガクッとなる。
「なんでだよ⁉︎」
「いや、君の殺気が強いから。僕負けちゃうよー。」
僕はこの殺気だったこの空気を茶化す。そうするとアクトはすっと目を細めて。
「嘘だな。」
「…?何が?」
「お前の立ち振る舞いだよ。笑顔だから分かりにくいけど、その周りからの攻撃に対応しようとしてる姿勢があるんだよ。バレバレだ。」
…。なるほどね。
僕は笑いながらお手上げのポーズをして。
「まったく…頭良すぎるね。君は。テストの点数良さそうだね?」
「まあな。」
僕は大鎌を取り出す。
サウンド・デスサイズ。僕のお気に入りの大鎌だ。
そして初撃決着モードを選択し。
「んじゃ。始めようか♪
1、2、3で始まるよ♪てね?」
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デュエルが始まると僕は早速驚いた。
「両手に盾?そのまま戦うの?」
「ああ。」
そんな事は気にせず僕は早速歌いながら。
「ポケットにはお花がいっぱいさ!♪テヘッ☆♪fフォルテ!♪」
僕は大鎌6連撃『ジャスティスラプソディ』をアクトに決める。さらにフォルテの音楽記号で純粋に『強く』なった攻撃だが…。
「え…⁉︎」
なんと全ての攻撃が弾き返されたのだ。さらに…。
「僕のHP減ってるし…。」
「どうしたこの程度か?」
アクトはにやっとするが。僕はふーと。息をつく。そして大鎌を背中にしまい。
「参った!降参!」
「な…⁉︎」
僕はさっきの様にお手上げのポーズを作り。
「君のその盾。ユニークスキルだね。ソーニャ…さっきの猫から聞いたけど。『双盾』絶対防御でしょ?しかも物理攻撃じゃ反射されてダメージ受けて勝てないし。諦めたよ。」
「…。ふざけるな。」
僕はんー。と笑う。そうするとワナワナとアクトは震えて大鎌を少し緩めて。僕はそのまま。
「何が?」
「ふざけるな!ちゃんと戦「Allegro♪」…⁉︎」
アクトが叫ぼうと盾を緩めた瞬間。『マジシャンイリュージョン』がアクトの脇腹に決まっていた。
そしてWinの文字が僕に出る。
「残念でした♪そしてごめんね?」
「な…!」
アクトは呆然としているが。僕は笑って。
「知ってるかい?世の中に『絶対』はないんだよ?」
「でもお前…降参って。」
「リザイン!とは言ってないな〜。降参にはならないね?」
そうするとアクトは最初はポカーンとしていたがそれを聞いてふっと笑って。
「ハハ…何が頭いいねだ。お前の方が食わせ者じゃないか!」
僕はそれを聞いて。笑いを崩さないで。
「それが僕。音の死神スノードロップだよ♪勝てない相手に姑息に勝つ。あ、ということでハロウィン・パーティーきてくれる?」
そうするとアクトは少し考えて。笑って。
「ああ、いいぜ!」
「んじゃ♪これ♪」
僕はハロウィン・チケットを渡して。
「ソーニャ!人数揃ったからパーティーの準備しよう!」
「ふあ…そうですね…。」
ソーニャがふわっと僕の肩に乗ると目の前に鏡が出現する。
「んじゃーね!アクト君!ハロウィン楽しもうね?」
「…ああ!」
そしてソーニャとスノーが鏡に入ってから。
「なるほど…。ああいうのも強さか…。まだ戦いもつまらなくないな。」
アクトは満足そうにそう呟いた。
後書き
スノー「なんと姑息な…。」
だって…他に防御を突破する方法がなかったんだもの…。
スノー「あ、次回はいよいよハロウィン・パーティーです。今までのコラボのキャラみんな出します!」
感想待ってます!ではでは次回のハロウィン・パーティーをお楽しみに♪
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