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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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17ー特別講演 (妖精さんにはご注意を?)

 
前書き
はい!今回は神崎弓奈さんのミヤビちゃんとコラボ!
スノー「ミヤビちゃんの話し方が迷子かも?」
ミヤビ「それでも問題ないぜ!という(はどうぞ)!」 

 
「どうですか?ふふ…。」
「なるほど…一応狼男だったね。一応。」

夢の間に戻った僕はむーとした顔で僕はソーニャを見る。ソーニャはとても楽しそうな顔で。

「まあまあ…一応美少女だったじゃないですか。」
「一応ね。男の子だからね⁉︎BLじゃないからね⁉︎」
「残念です…。薄い本もありますよ?」
「やめて⁉︎」
「冗談ですよ?」

ソーニャは猫耳を上機嫌そうに動かしながらニコニコ笑う。無表情が印象的だったソーニャとしては以外だと思った。

「はあ…んで次はどこに行けばいいの?」

僕はソーニャに聞くとソーニャは少しニコッとしながら。

「次も美少女ですよ?」
「本当に?」

僕は不審そうに聞く。

「ええ、本当です。」
「また男の子とか嫌だよ?」

そうするとソーニャは笑いながら首をふる。
…本当に今日は良く笑うね。

「大丈夫ですよ。プロフィールには美少女って書いてあったので。」
「…。」

そう言いながらソーニャは残り2冊の本の内一冊を魔法で浮かばせて、再び本を鏡に変える。

「出来ましたよ。まあ、行けばわかりますって。」
「分かったよ。」

そう言って僕は鏡に入る。

「いってらっしゃい!…あ、そうだ。」

鏡に入った後に、ソーニャは一言付け足した。

「その娘。あっちの世界のキリトさんに落とされかけて…あ、もう行っちゃった…。」

ソーニャの声は1人虚しく夢の間に響きわたる。

「たまには…行ってみますか…。人間の世界に…?」

そうしてソーニャは本を出したかと思うと…?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「…。」

始まりの街に彷徨いていた私ことミヤビは明日のハロウィンの仮装をして食料調達をしていた。
ちなみに仮装は緑が主体の服装で妖精の姿。

「うーん…。⁉︎」

そうやって繁華街の裏通りを見てみるといきなり鏡が出現した。

…。そんなイベントは確かなかったはず。
私は好奇心に負けその裏通りに行ってみる。

とんでもない人に会うことも知らず。

「…⁉︎」

実際に裏通りに入ってみると驚いたのはその鏡から人が出てきたことだった。

「調査、開始。」

私はその赤いコートの人物を尾行する事にした。
ん?見たことないティムモンスターを連れてる…?
どうやらそのモンスターと何やら話している様だ。ちなみにその様な仕様もこのゲームにはないはず…。
聞き耳スキルで聞いてみるとところどころ切れながらも会話が聞こえてきた。

「この世界のキリトは…ボロボロにしないと…。」

キリトをボロボロに⁉︎まさかキリトを殺すつもり⁉︎

「させない。」
「⁉︎」

私はいてもたってもいられず飛び出した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「うわー…ここもハロウィンか…!」

始まりの街に着いた僕は路地裏すらもハロウィンの仕様になってる事に驚いた。

「そうですよ?…スノーさんの世界ではありませんでしたが…。」
「うわっ⁉︎」

鏡から出て驚いたのは肩から聞こえるソーニャの声。…自分の右肩をみると白猫が肩にいた。
ただ普通の白猫と違うのはちょこんと背中に生えた小さな天使の翼があることだろう。
そしてこのめんどくさい空気感を出している者を僕は1人しか知らない。

「えっと…ひょっとしてソーニャ?」
「はい…。夢の間を出ると人間の形を維持出来ないので…。ティムモンスターとしてこのゲームに順応するみたいですね。」

ソーニャはふわっと翼と…おそらく魔法だろう。浮き上がる。

「それではハロウィン・パーティーの招待する人を探しましょう。確か…名前はミヤビさんという人ですよ。そしてキリトに落とされかけています。」
「なんだって⁉︎」

あの美少女攻略組に…!僕は笑いながらワナワナと震え。

「…ふふ…この世界のキリトはちょっと歌でボロボロにしないと行けないかな…?」

こうなったらこの世界のキリトに嫌と言うほど音楽につけこませてやる。そう決意した矢先。

「させない。」
「⁉︎」

いきなり後ろから緑色の服装の妖精をした格好の少女が飛び出してきた。そして右手には薙刀が握られている。

「はっ‼︎」
「なんて…。殺し方は自在に♪てね?」

僕は大鎌をとっさに取り出し『エンペラーワルツ』を発動し、回転する大鎌の刃が薙刀の刃を弾く。

「これで終わりじゃない…。」
「えっ⁉︎」

なんと相手の妖精さんは硬直時間を解けた瞬間に、なめらかな動きでさらに薙刀の斬撃が襲ってくる。

「これで(おわり)。」
「がはあ…⁉︎」

見事に薙刀の斬撃が横っ腹に入り、吹き飛ばされ、倒れる。圏内のためダメージはないが重い衝撃はくる。
僕は思わず呟く。

「強い…。」
「あの…スノーさん。」

ソーニャがふわふわと肩に止まり。とんでもない事を言う。

「この人ですよ…?ミヤビさんって。」
「くそ…。どうカウンターすれば…
って。え?」

僕は思わずソーニャを見る。するとソーニャはクスクスと猫の顔でもわかる笑いで言葉を繋げる。

「だからこの人がミヤビさんですよ…?招待しようとした。」
「え、本当に?僕なんで戦ってるの?」
「作戦会議は(すんだ)?」

そのミヤビちゃんは薙刀を持ってじわじわと迫ってくる。
僕は手を振りながら。

「あー‼︎待って‼︎ちょっと話を聞いて‼︎」
「…?」

ミヤビちゃんは警戒を解かずに薙刀を構える。

「はあ…スノーさんじゃ無理ですよ。私が話しますよ…。めんどくさいな…。」

ソーニャは僕の肩からトンッと降りると。

「ミヤビさん。ちょっと突飛な話を聞いてもらっていいですか?」

そう言うとソーニャは僕達の事を話し始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「つまり…あなた達は異世界人(いせかいじんで)私をハロウィン・パーティーに招待(しょうたいしにきた)って事?」
「まあ、そんな感じですね…。ま、証拠にこの鏡です。」

そう言ってソーニャの身体が光るとソーニャの前に大きないつもの鏡が出現する。
ミヤビちゃんは近くで観察する。そして少し考えて薙刀をしまうと。

参加(さんかしたい)
「本当!」

そう言ってミヤビちゃんはにこりしながら。

変態(へんたいがきたら)…。」

薙刀を華麗にまわすミヤビちゃん…。こええ…。((((;゚Д゚)))))))と思いながらも話を続ける。

「んじゃ!これ!」

そう言って僕はハロウィン・チケットをミヤビちゃんに手渡す。
僕は笑いながら。

「ミヤビちゃんはかわいいんだから笑ってた方がかわいいよ♪…なんてね。」
「ナンパ反対。」
「むー…。ミヤビちゃんはガードが硬いな…。ま、とりあえずハロウィン・パーティー楽しもうね♪」
「うん…!」

ここで少しはにかみながらミヤビちゃんは答える。
僕はこれは一本取られたと思いながらもソーニャが作った鏡の中に入って行った。 
 

 
後書き
さ、次回は…本編を進めます。
スノー「Sound≠bulletも最終章!ぜひお楽しみ下さい。」
さあ、ミヤビちゃんも一緒に…。
スノー&ミヤビ「「次回もよろしくお願いします!」」 
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