戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
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番外編その4
対ドウター戦での報告(1)
評定が終わった次の日の朝から俺は部屋でノーパソを開いていた。おとといのドウター戦での分析をしていた。朝ごはんも食べずにしていた。周りにいた詩乃たちに話せられると集中できないので、外からの音を遮断して俺がいるところだけにした。防音にして音を漏らさないようにした。そしてノーパソでの分析で会話をしていたのはトレミーで同じく今回のドウター戦での分析をしていたフェルトと会話をしながら、分析を起こっていた。一方部屋の隅に俺がいるが、話しかけようとしても無視されたので触れようとしたら弾かれる感じになっていた。なので、詩乃たちは詩乃たちで話し合っていた。
「いったいどうされたのでしょうか?一真様」
「さっきからあの絡繰り?で何か作業をしながら、喋っているように感じますです」
「昨日の評定が終わったあとからですよね?私たちがここに戻ってきたあと、少し話をしていたら船からの連絡からでしたよね」
「やはり何かあったのでしょうか?例えばおとといの空での戦いとかでしょうか?」
「何かあったとしたらまずそれでしょう。あの時の戦いの話をしてくれませんし、おそらく昨日の夜からずっとあんな感じだと思われます。夕食も食べていないのかもしれませんね」
「一真様には一真様の仕事があるのでしょう。ですが、あと三日後には出撃をしますから。できれば四天王との交流や光璃様との交流をしてほしいのですが」
と言いながら、朝食を食べていた詩乃たち。すると、朝食を持ってきた薫が光璃と夕霧を連れてきたようだ。だけど、俺は気付かない。詩乃達は話をしていたあとに光璃たちが剣を抜いてから見えない壁に斬りおとそうとしたらしい。が、無傷だった。
「なんという強度でやがりますか。薫から聞いたときは、何かの冗談かと思いやがりましたが」
「お兄ちゃん。詩乃ちゃんたちが寝たあとに小波ちゃんから聞いたけど、一睡もしてないんだって。もしかしておとといの戦いから何も食べていなんじゃ?」
「このままだと一真、衰弱する。戦の準備をしている場合じゃない、でもこのままだと一真は働き過ぎて倒れる」
ということだったけど。結局待つことにした詩乃たちと光璃たち。一方分析中の一真はフェルトと喋りながら分析をしていた。フェルトやミレイナも心配もしているが、それよりおとといの戦いが気になるからだ。そして一真の分析結果をフェルトに伝えている最中であった。
『やはりあのドウターはただのドウターではないと、そう言いたいのですか?』
『ああ。あの時のドウターはいつものドウターではなかった。いつものだと質より量と言う感じだった。物量をぶつけて無理やりと言う感じだったけど、中盤辺りから何か違うと思って俺が全てを見通す目を使って見てみたら・・・・・』
『見てみたらどうだったのでしたか?』
『見てみたら、正史での役目を終えた鬼がドウター化をしていた』
『正史ですか!外史ではなく。正史と外史は分離しているはずですが』
『おそらく役目を終えた鬼が消滅直前にドウターと合流してから、ドウターゲートを潜ってドウター化にしたのだと、俺の推測だ。あの時の戦いを振り返るか』
『それもいいですが、この事は詩乃さんたちに伝えた方がよろしいのでは?それにそこに武田家の三姉妹がおりますが?』
『んー?ホントだ。たぶん昨日の夜から分析したあとに分析結果をフェルトに伝えているときに朝食の時間になったのかもな。だが、腹が減るのもこの問題が解決しない限り腹は減らんだろうな。分析結果をまとめて皆でブリーフィングルームだ。もちろん詩乃達も連れて行く。あとは武田の三姉妹も知る必要があると思う。このあとの越後勢での戦いでおそらく出る可能性は大だからな』
『分かりました。あとブリーフィングルームに携帯食と飲み物を用意させておきます。ブリーフィングルームにはブリッジにいる者と各機体の整備をしているイアンさんを呼びます。一応機体の説明も必要でしょう。それでは準備させますので』
『ああ。準備を頼む』
と言ってノーパソを閉じてから、結界を解除してから立ち上がった。そして詩乃たちがいたので、障子を念力で閉めた。
「一真様。いったい何をされていましたか。心配しましたよ」
「すまんな。おとといの戦いの分析をしたあとにさっき船の者たちと会話をしていた。ということでここにいる者たちに報告をしたい。お前らには関係がある話だ。これから船の作戦会議室に転移させる」
「一真。関係って鬼?それとも・・・・」
「ドウターでやがりますか!兄上」
「そうだ。今後出るかもしれないから、今いる者たちだけに話したい。小波も降りてきてくれ」
「はっ」
ということで、転移魔法陣を発動させた。いきなりの魔法陣に驚いた詩乃たちだったが、光が止んだらトレミーの中にいた。それもブリーフィングルームの中であった。そして床面映像のところにいたので詩乃たちは隅に移動させた。そして俺はフェルトが用意した携帯食と飲み物を飲んでいたけど。分析に夢中になっていたからな。フェルトはキーボードでこれからのを準備していたから。ミレイナにラッセ、イアンが入ってきた。ラッセたち元CBのメンツはCBの制服を着ていた。
「これからブリーフィングを開始する。と言っても詩乃たちには横文字は分からんから言うが、ここは戦前の下知をするところと言えば分かるかな。あとここにいる者の自己紹介をさせよう。横文字だから名前で紹介させる、桃色で短い髪をしているがフェルトで、茶髪で長い髪をしているが、ミレイナだ。この二人は分析官というか、管制官というが。で、こっちの筋肉質なのがラッセでこっちはイアンだ。ラッセはこの船の操舵手や砲撃手で、イアンはこの船や機体の総合整備士をしている。機体については詩乃なら知っていると思う。あとそちらの名前は既に知っているから自己紹介しなくていい。ここまでで何か質問はあるかな?」
「兄上。ここにいる人たちは夕霧たちで言うでやがるなら、南蛮人ということでやがるか?」
「まあそういう感じで捉えて構わない。横文字での名前は本来は英名で、ここでいうならエーリカみたいな感じだ」
「では次に質問が、作戦会議室と言いましたが、今回はなぜ私たちだけなのですか?武田四天王も関係があると思われますが」
「確かに鬼やドウターについては関係はあるが、今は長尾勢との戦の準備で忙しいだろ?それに家中に困惑なんかさせる気はない。なので今から聞くことは頭の片隅にでも置いてもらって構わない。おそらく越後勢との戦いの後に出る可能性はある。そのために詩乃や雫は軍師だから、ドウター戦になったらすぐに撤退戦をしてくれた方がいいし、光璃たちも武田勢のメンツたちを逃げさせる事だ。鬼はお前たちに任せたいが、ドウター戦は黒鮫隊の戦いだ。お前たちには関係のない者たちを、無駄な命を散らしたくないからな」
「なるほど。お兄ちゃんはそこまで考えているんだ」
「ということで、4日前と3日前の戦いについてを教えたい。まずはこの画像や映像を見てもらたい」
「一真様。映像とはなんですか?画像の事もですが」
「ああー。そういえばそういう説明もしなきゃいけないのか。ならばまずは画像だ。フェルト、ドウターの画像を出してくれ。小型から中型、大型もな」
と言ってまずは投影型の画像を詩乃たちの目の前に、何枚か出した。今まで戦っていたドウターの画像。で、小型から大型を出した。小型は1mから2mので大型は20mから30mの全長を持っている。ゼットンは高さが10mから20mだ。今まで出てきたドウターの種類は5~10種類はいるけど二足歩行から4足歩行もいたりする。
「まあこれが俺達の敵であるドウターの画像だ。画像というのは写し絵を鮮明にして色を付けた絵と思えばいい。そちらの写し絵は何時間もかけて絵を描くらしいが、こちらはすぐに出せるからな。で、ドウターは基本は物量で攻めてくるパターンを持っている。パターンというのはドウターの動きが基本的に同じ動きをするとも言う。高速系に動くもんとか鈍く動くもんもいるということだ。では本題に入ろうか。四日前の夜についてからだ」
そう、俺は雫が灯りを消すところからだ。そこからケータイで連絡が来てから電話に出た俺。そして出たあとに障子を閉めてから翼を出して一気に加速して飛んで行った。そして加速したあとに、空間切断でトレミーと繋いでから格納庫に着いた途端に翼をしまってからブリッジに向かった。トレミー3番艦のブリッジは、普通のトレミーとは違い広さが凄く広い。今まで管制官とかは、主に医療班や待機任務がなる者が管制官や操舵手や砲撃手をやる者もいるが、今回からラッセたちがいるので、ラッセ達とハロとゼロで動かしていた。
「待たせた。現状はどうなっている?」
「艦長。今の所は大丈夫ですが、ゲートは出現しましたがまだオープンはしていないようです」
「開いていないと?それはおかしい。ドウターゲートが出現したら出るはずなのだが。とりあえず監視を強化させてから全クルーは待機だ」
「了解です~。全クルーは警戒態勢のまま、待機任務です~」
といってトレミーの中にいる全員に艦内放送で、ミレイナが言った。こういう事になると思い拠点からMSを持ってきた。前回の外史で使った量産型のジンクスⅣとブレイヴを大量生産したのをそのまま持ってきた。スメラギの格納庫からこちらの格納庫までのゲートを繋げて搬入した。ついでに言うとジンクスⅣ大隊の大隊長は何人かいるが、ブレイヴ大隊の大隊長はグラハムに一任している。グラハムはフラッグファイターとしても優秀な人材だ。あとはワンオフ機での部隊長は何人かいる。それを全てを纏めているのが、トレミー艦長の俺である。
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