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旧エクリプス(マブラヴ オルタネイティヴ編)

作者:cipher
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第03話 インターネット

西暦1969年 2月15日 日本帝国 千葉県 幕張総合技術研究所

Side プロト

『光輝さん、打ち合わせを始めましょう。』

司会役のプロトが会議を進行する。出席者は、エクリプス社CEOのルカ、マザーコンピュータの遠隔義体であるマザー。そして光輝である。
プロトとルカは、衛星通信での参加である。本来、電脳世界での会議で十分だが、形式美を求める。光輝の意向であった。

『最初に光輝さん。』

「この時代に合わせて、コンピュータを開発した。OSのグレードは、OS1からOS10まで、CPUのグレードも、CPU1からCPU10まで開発した。3年おきに、それぞれのグレードを販売する。各グレードは、最新のコンピュータ技術をデチューンしたものだ。下位互換が保証されている。また、OSや暗号化方式には、裏口を設けてある。これで、ハッキングは、容易になる。それに、インターネット技術も開発済みだ。エクリプス社は、これを政府や各企業に売り込め。インターネット技術は、特許だけ取得して、無償公開する。ネットワークのインフラ整備もエクリプス社で独占する。ただし、ダミー会社を作って競争を装う。
当然、軍需産業にも食い込んでおく。」

『光輝さん、分かりました。エクリプス・エレトニック社(子会社)を作り、その様に、対処します。』

ルカはモニター越しに返答する。ルカには光輝がやろうとしていることが、分かっていた。インターネットを利用して、情報入手だけではなく、情報公開や世論誘導するつもりであることを。

『次にマザー。』

「はい、ゼロの使い魔のオーストラリアに異世界技術の研究機関を作っている連絡が入っています。そこでは、魔法少女リリカルなのはの世界から入手した次元航行艦の技術と、銀河英雄伝説の世界から入手したワープ航法の技術を元にして、万能工作艦の試作を行っています。これが完成したら、火星に前線基地を作る予定です。
前線基地では、BETAの生態調査を主任務にあたる予定です。
また、ソビエト科学アカデミーの近くに、偽装した雑貨屋をオープンしました。諜報員を派遣して、オルタネイティヴ3の関連情報を集めています。今のとこらESP能力者の提供した、DNAマップを解析中です。」

『最後にルカ君。』

『はい、エクリプス銀行を創設して、マクダエル社の株を買い取り中です。また、マクダエル社を中心に、各軍需産業企業の諜報活動を行っています。各企業が特許を取る前に、各種特許を取得しています。
今のところ、マクダエル社のF4戦術機より先に、MS(モビルスーツ)のプロトタイプを完成させる予定です。
平行して、戦闘機や戦車、戦艦、銃火器等の開発を予定しています。
それに合わせて、各種資源の採掘権も開発途上国と交渉中です。』

「それで良い。戦術機と違って、その他の兵器の技術は、遥かに進んでいる。常に、1世代先の武器を作れば、新興企業として、信用に繋がる。
また、核兵器に代わる兵器も開発してほしい。元の世界(攻殻機動隊)には、CL爆薬等の技術があった。ゼロの使い魔の世界にも火石の技術がある。放射能汚染は、避けたい。
しかし念の為、マイクロマシンによる放射能除去技術は、準備していて欲しい。」

光輝がルカの発言を容認して、追加要件を述べた。

『私からは、NPOの準備状況です。来たるBETA侵略に備えて窓口を準備中です。しかし、輸送船はエクリプス社が用意するとして、当面の物資集積場と食物プラントは、早めに準備したほうが良いです。』

プロトが、NPOの報告をする。

「それは、こちらで準備する。伊豆諸島と小笠原諸島にギガフロートを準備する。」

光輝が返事をする。

『それで、結構です。輸送船が準備できしだい、開発途上国等に食料支援のための輸送業務から、開始します。』

プロトが最後に意見を述べて、打ち合せは終った。

Sideout 
 

 
後書き
原作開始まで、後32年です。
まだ、インターネットが出来ていないことを、前提にしています。 
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