戦火に捧げるレクイエム
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地球に帰還、そしてまた……
前書き
四話目の投稿です。
これを書いていると原作に入れるのはだいぶ後になるような気がしてきました。
自分の文才のなさに泣けてきそうですが、頑張りますっ!
フェイトさんと別れた後、無事に地球に到着した。えっと……確か待ってればそのうちお迎えが来るって言ってたけど…誰なんだろう。
「鈴宮澪さんですね」
「あっ…はい、どう……も……」
えっと……誰が来たのか、見たまんまのことを言えば…メイドさんが来ました。
……えっ?なんでメイドさん?
「フェイト様からお話はお聞きしています。こちらへどうぞ」
「は、はい…」
メイドさんに付いて行く。一体どこに連れていかれるのだろう……その前になんでメイドさんがいるんだろう。
メイドさんがある部屋に案内をしてくれた。そこは外の庭が一望できる広い部屋、一目見ただけでお金持ちの家だとわかるレベルだった。
なるほど、お金持ちの家だったんだ、なら納得だね。
「あっ、きたきた」
「案内ありがとう、ノエル」
「いえ、では私はこれで」
あのメイドさん、ノエルさんって言うみたい。
ちなみに部屋で待っていたのは、少し赤みがかった金髪をショートヘアーにしている女性と、紫色の髪のロングヘアーに白いカチューシャをつけた女性だった。
この二人も、フェイトさんやさっきのノエルさんと同様にすごく美人だね。っと……観察もいいけど、自己紹介しないとね。
「えっと……初めまして、鈴宮澪です」
軽く頭を下げて自己紹介をする。
「えぇ、ご丁寧にありがとね。あんたのことはフェイトから聞いてるわ。私はアリサ・バニングスよ、よろしくね」
片手を軽くあげてウィンクして答えてくれたアリサさん。この人はかなりフレンドリーな感じがするかな……
「私は月村すずかです。私もフェイトちゃんから君のことは聞いてるよ。よろしくお願いしますね」
軽く会釈を返してくれたこちらの人は見るからにお嬢様オーラが出てて少し気後れしてしちゃいそうだね……
「まぁ、自己紹介はこれくらいにしてはい、これ」
「はい?…あっ…ありがとうございます」
渡されたものを確認してみると、それは地図だった。つまり……
「あんたの住んでるところがわかったら私が送ってくからね」
「はいっ…ありがとうございます」
と、返したところ、アリサさんがしかめっ面になってしまった。あれ?僕何かしたかな?
「私の方が確かに年上だけど、少し硬くなりすぎよ?」
「確かにそうだね……普通に話してくれていいんだよ?」
何を言い出すかと思ったらそういうこと……いやいやいや、無理ですよ!?お嬢様プラス美人、そこに年上が入った時点で普通に話すなんて無理ですからねっ!?
「え、えっと……こういう話し方なので……」
と、何気なく返した。二人とも少し不満そうな顔をしたものの、仕方ないと割り切ってくれたのか引いてくれた。
と、とにかく、僕が住んでいた場所を探さないと……
「すみません、ここってどこですか?」
「ん?あぁ……ここは海鳴市よ」
んん?……海鳴市なんてところ日本にあったっけ?……た、たぶん僕は地理が弱いから知らないだけなんだ。きっとそうだ。
というわけで僕が住んでいた場所を探すことにした。そして、僕が住んでいたところの周辺見つけた……のだが。
「嘘……でしょ……」
人間、ここまでの不幸が重なることがあるんだろか……きっと僕は神様に嫌われているに違いない。そう考えてしまうほどのことだった。
地図には僕が住んでいたところだけがなく、全く別の場所になっていたのだから。
**
あの衝撃の事実から数時間後。僕は某真っ白になったボクサーのようになっていた。
なんなんだろう……一体なんなんだろう……僕ってなにかしたっけ?……いや、してる筈がない
と、そんな感じで自問自答を繰り返していると。
「さっき戸籍をチェックしてきたけど、鈴宮澪って名前の人はいなかったわね……」
「ぐはぁ!?」
「れ、澪くん!?あ、アリサちゃんもうちょっとオブラートにっ!」
僕の傷ついた心に遠慮もなく、全力ストレートをかましてくるアリサさん。アリサさん、実は僕のこと嫌いなんじゃないだろうか……
「オブラートにしようがないでしょう?……ってことはこの事実を踏まえると、すごく非現実的な話だけど……澪はパラレルワールドから来たってことになるのかしらね」
えっと……ぱられるわーるどってなんだっけ?………あぁ……思い出した。似てるけどちょっと違う世界、すごくガッツリ言ってしまうとIFの世界って感じだった気がする。
「そうだね……はっきり言ってびっくりだけど、そうみたいだね」
アリサさんもすずかさんも初対面の僕のことをとても心配してくれていた。なんだかこれに巻き込まれる前はそんな人いなかったかも……
僕はおもむろに席を立った。
「どうしたの?」
アリサさんが声をかけてくれる
「いえ……少し風に当たってきます」
「あ、うん……そこから外に出られるからね」
「ありがとうございます……」
二人の視線を感じながら、重い足を動かして外に出た。外に出た時……春には珍しい冷たい風が僕の頬を撫でる。これなら冷静になれそう、と思いながら、森の中に入っていった。
後書き
読んでくださりありがとうございます。
ついに四話目なりました、これを書きながらいろんな話が頭の中で浮かんでは消えての繰り返しで、なかなかに難しいですね
それでは、次回もよろしくお願いします
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