戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その十五
戦いがはじまった、大角は薙刀を構えて。
そうしてだった、その薙刀を振ってだった。
そこから気の刃を出して二人を襲う。薙刀を構えている二人はその気の刃を見て呑気にこんなことを言った。
「日帝衆って気を使う人多いよな」
「武道の極意をな」
「ナチュラルに使うな」
「凄いことにな」
「これは誰でも出来る」
大角のコメントである。
「修行を積めばな」
「修行なんて積まなくても強くなったらな」
「それに越したことないだろ」
二人は努力は嫌いだ、努力せずに済めばそれでベストとさえ考えている。
「気にしてもな」
「修行せずに身に着けられたらな」
「それでいいだろ」
「全くだぜ」
こんなことを話しつつ飛んで来た気の刃はかわした、しかし大角が放ったその刃は次から次に大角の薙刀から放たれた。
二人はその刃達もかわす、だがそれを見た群衆は怒りの声をあげた。
「当たらんかい!」
「何でよけるんや!」
「さくっと当たって真っ二つにならんかい!」
「スイカみたいに斬れとけや!」
「そうしたら楽になるのにな」
「ホンマ往生際の悪い奴等や」
実に愛されていない彼等である。
しかし二人も必死だ、そうして。
大角の放つ気の刃達をかわしつつだ、そのうえで。
次第に間合いを詰めていった、しかし。
大角は二人が近寄るとだ、摺り足で間合いをすぐに詰めてだ、一閃してきた。二人はその横からの一撃をかわして言った。
「おいおい、早いよ」
「剣道の時より上じゃねえか」
「威力もな」
「相当だぜ」
「薙刀は強い」
それもかなりとだ、大角も二人に言う。
「間合い、そして振る際の遠心力のせいでだ」
「強いってんだな」
「剣道よりも」
「そうした言葉もあるな」
それも実に多くの者が指摘している。
「そして実際にだ」
「確かに強いな」
「本当にな」
「この強さはな」
「相当だぜ」
「君達は私によって懲らしめられる」
己の攻撃を必死にかわす二人にだ、大角はこうも言った。
「では覚悟はいいな」
「だから俺達は諦めないんだよ」
「絶対にな」
「それこそ何があってもな」
「諦めないぜ」
「そうか、しかしだ」
話は聞いた、だがと返す大角だった。
「そうは言ってもだ」
「君達の腕ではだ」
二人の決死の攻撃を何なく、それも流れる様にかわしつつの言葉だ。
「並の腕の者は倒せようとも」
「あんたはかよ」
「倒せないってのか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「私は倒せない」
「へっ、それはどうかな」
「それはわからないぜ」
ここでだ、二人はというと。
「俺達だってな」
「勝たないといけない理由があるんだよ」
それでだというのだ。
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