東方喪戦苦【狂】
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一四話 プロジェクトΩ
前書き
狂乱月と同じ話数になった…
ここは、温泉。男湯だ。
地底に有るため、露天風呂等はない。
そこに二人男がいた。
貸し切り状態で男湯には、俺と骸しかいない。
湯船に浸かりながら骸が話しかけてきた。
「まずはどうするんですか?狂夜兄さん。」
「まずは、だな…覗き穴を作ろう。」
そう言って女湯がある方の壁へ向かった。
「作るんですか?どうやって?」
骸も来た。
俺は、壁に耳を当てた。
――「危ないから走るなよ〜」
幾姉の声だ。
やはり入ったばっかり…か?
骸が俺を見ている中、俺は、人差し指を壁に向けた。
そして思いっきり、しかし音があまりならないように壁を人差し指で貫いた。
「…狂夜兄さん…もう何でもありっすね…」
再び壁に耳を当てる。
――「今日は疲れたなぁ〜ぁぁ...ぁ」
また幾姉か…
やけに壁に近いな…
覗き穴に目を近づけた瞬間。
覗き穴が暗くなった、
「元男だから許すが.... 私意外のを見たら恐らくお箱入りだろうな。いろんな意味で」
幾姉の声だ。
気づいてやがるッ!!
…元…男のお前なら理解出来ると思ったがな…
幾斗よ!!ええ?幾斗よ!!
覗きにとって大切なのは、スリルでもあるんだぜ?
しかも全員タオルは、無いと見た!!
しかし…なるほど…覗き穴を知られてしまったか…
まっ…どうせもう一個作るんだけどね。
少し離れたところに再び音が出ないように穴を開ける。
「骸。お前は、こっちだ。」
「アイアイサー!!」
骸は、敬礼してから穴を覗いた。
骸は、ハァハァと荒い息をあげる。
俺も穴を覗いてみた。
真っ先に映ったのが我が妹!!
こいし!!
くっ…
幾姉やアゲハの身体は鎖骨から乳房にまで豊かな発育をしているのに乳房から臍のボディラインには一切の崩れが無くされど触れば柔らかな女人の肉であることは間違いなくしかも臀部から腿への素晴らしい脾肉を揉みほぐせば指と指の間に瑞々しい少女の柔肌が食い込むのは確定的に…「エッチなのはいけないと思います!!」
女湯のほうでさとりが声をあげた。
やだ…私の心…つつぬけ!?
そして星花がゆっくりと近づいてきた。
「ほう…向かって来るのか?逃げずにこの狂夜に近づいて来るのか?」
俺の言葉に反応したかのように星花が答えた。
「近づかなきゃ…テメーをぶちのめせないんでな…」
そして…俺の目に思いっきり目潰しをかました!!
ちらっと横を見ると骸も目潰しされていた。
…多分幾姉だろ…
俺は目潰しをされたって…目を閉じたり覗きをやめたりは、しないッ!!
「もう…諦めた方がいい…」
「ちがうね…『道』というものは自分で切り開くものだ…ということでひとつ、この新月狂夜が…実際に手本を見せてやるぜ。道を切り開くところのな」
ドゴォともう一つ覗き穴を壁に作った。
右目をやられたところで…まだ左目が空いているぜ!!
そしてもう一発目潰しが来た。
アゲハだ。
しかし目を閉じる気は、さらさらない!!
「いや!?閉じろよ!?」
アゲハが声をあげた。
「もう…無理…どんなにやっても無駄…」
星花が俺に忠告してきた。
「『無理』だと? この俺は無理なことばかりして来た奴だった…無理だとか、無駄だとかいった言葉は聞きあきたし、おれたちには関係ねえ」
すると、星花とアゲハからプッツンと聞こえたような気がした。
「もうてめーにはなにもいうことはねえ…とてもアワれすぎて何も言えねえ…」
「てめーは、この星花がじきじきにブチのめす」
俺の目を刺している両方の指に力が入った。
そして連打が始まった。
「ぐおお!?」
たまらずに俺は、覗くのをやめて、後ろに倒れてしまった。
そして…穴は、塞がれた…
…「俺は正しいと思ったからやったんだ後悔はない…こんな世界とはいえ俺は自分の信じられる道を歩いていたい!」
…俺の最後の声は…聞こえた…だろうか?
まあ…いいや…
その時、俺の身体が少し浮いた気がした。
「…え?」
気がしたでは、無く…その通りだった。
俺の体は…持ち上げられていた。
骸か?と思って俺を持ち上げている奴の顔を見てみる。
そいつは…
「やらないか」
ガチホモだった。
後書き
酷い話だ…
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