東方喪戦苦【狂】
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十三話 全員合流!!か~ら~の~温泉回!!
前書き
う「ついに温泉回だぁ~」
狂「はッ!?なんだ…!?うp主のこの童貞力は…スカウターが壊れそうだ!!」
新「早よ始めろ」
結局、骸を探すことにした。
カジノへもう一回引き返した。
や~れやれだぜ。
すたすたと人が混み合うカジノをうろついていた。
10分後
「いないなぁ…」
あたりをキョロキョロと見回っていると、通行人の話が聞こえてきた。
「おい…あの美人の姉さんとへんなガキが、伝説の兄弟に喧嘩ふっかけたっぽいぞ…」
「まじかよ…あとさ…さっきのルーレットをやってた奴の正体がわかったぞ…」
「ああ…俺たちの連れを病院送りにした奴か…」
「あいつさ…あの八雲紫の弟子らしいぞ…」
「八雲紫…?ああ…あいつか…妖怪の賢者か…」
…俺か?
というか
美人の姉さんとへんなガキ?
幾姉と骸か?
まぁ聞いてみればわかるか。
「なぁ。お前ら。ちょっと聞きたいことがあるんだが…」
先ほど話をしていた二人がこちらを向いて青ざめた。
「…ナンデスカ?」
何故に片言?
「すいませんが美人の姉さんと14くらいのガキを見ませんでした?」
「え?それなら伝説の兄弟に…」
そのときだった。
「あっ。狂夜兄さん」
「あっ。狂夜」
「あっ。変な人」
…聞くまでもなかった。
「すいません。発見したんで何でもないです。時間取ったぶんは、後で返します。」
「え?あ?はい?」
呼ばれたこえの方を向く。
そこに居たのは、幾姉、骸、アゲハだった。
「探したぞ…」
「わりとこっちの台詞なんだけど…」
幾姉さんが控えめに手を挙げて抗議した。
「細かいこたぁいいんだよ。」
「「それもそうだな。(そうね)」」
幾姉と骸が相づちをうった。
「え?今ので終わりなの!?」
アゲハが何か言ってるが…あ~あ~聞こえな~い
「とりあえず行くぞ!!」
「え?何処に?」
骸が聞いてきた。
どこって…
「地霊殿。」
幾姉とアゲハが苦笑した。
どうせそんなことだろう。と思ったのだろう。
一方、骸は、首をかしげた。
「ちれーでん?」
…?なんだこいつ地霊殿も知らないのか?
「温泉があって、混浴でキャッキャッウフフできるぞ。」
「よし!!行こう!!すぐ行こう!!早く行こう。」
骸が興奮したように走り出した。
「お兄…確か混浴って廃止してなかったけ?」
「…うん…」
あの馬鹿…道も知らないくせに…
走って骸を追いかけた。
…くっ…早い…
しかしなんとか捕まえた。
「HA☆NA☆SE!!」
お前だけ先行ってろ…
『天移。骸を地霊殿に。』
骸は、一瞬でその場から消えた。
幾姉とアゲハも走って追い付いてきた。
「あれ?骸は?」
キョロキョロと辺りを見回すアゲハ。
幾姉は、悟ったような目で、苦笑してこちらを見た。
「…?そういや幾姉さん。星花さんどうした?」
「星花なら地霊殿で待ってるよ。」
「そうか。早いな。んじゃあもう送るか。」
「待て狂夜。菜々がまだ…『天移幾姉とアゲハを地霊殿へ。』
幾姉が何かを言っていたが気にしないのだった。
そして再び『天移俺を地霊殿に。』
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「ようし。これで全員か。」
16畳の机だけが出してある部屋。
そこに居るのは、ぐったりした骸、ぐったりしたアゲハ、ぐったりしてない幾姉、幾姉の側にちょこんといる星花。
「狂夜…兄さん……なんか……疲れた……」
骸が息をはぁはぁとあげて、立ち上がった。
「ギャンブルしすぎじゃね?」
「いや……なんか……ここに送られた瞬間に…疲れが…どっときたんだけど…」
「えっと。魔法を人に使う場合は、その人の魔力を使うからな。常人の場合、ルーラだけで魔力のほとんどを消費しちまう。魔法を使うには、魔力が必要。ここ。テストにでま~す。」
「そうか。じゃあ私は、普通よりは魔力があるんだな。」
幾姉が俺に言った。
「まぁ…凄いっちゃあ凄いけどここで褒めすぎてもなんかあれなんで…軽くお前の事を崇めてやろう…神と!!」
「崇めすぎじゃない?」
幾姉が再び苦笑する。
「まぁ細かいことはいい。これから親睦を深めるためにみんなで銭湯に行こうか。」
骸は、俺の言ったことに素早く反応し、立ち上がった。
「なるほど。裸のお付き合いという訳ですな?」
疲れは、どこいったんだか…
「…混浴は……無い……」
星花の漏らした一言を聞いた骸は、一気に床に倒れこんだ
「…もういいよ…そんなことだろうと思った…」
とっさに幾姉の方を向く。
俺に気づいた幾姉さんは、自分に人差し指を向けて「私?」と言うようにジェスチャーした。
俺が頷くと幾姉は、ため息を吐いて言った。
「骸?私は、骸と一緒に温泉に行きたいなぁ~」
ピクッと骸の身体が少し反応した。
幾姉は、他の人にもジェスチャーを送る。
「骸と温泉に行くのも良いかもね。」
「骸…温泉…一緒…行く?」
アゲハと星花が骸に向かって言う。
骸は、廊下に向かってクラウチングスタートの体勢になっている。
まて、何処に走り出す気だ?
そしてまた、幾姉が言った。
「骸。一緒に行こう。」
骸は、廊下に向かって走り出した。
骸…温泉の場所…知ってるのか?
というか…一緒に入る…とは、言っていなかったぞ?
あくまでも一緒に行く…だぞ?
骸が見えなくなってから幾姉が言った。
「私ちょっと誘う人が居るから待ってて。」
…誰かは、知らんが早くしてくれ。
幾姉達が廊下に歩って行った。
やれやれと一人で温泉の方にあるいっていった。
__________________
「遅いぜ!!みんな!!」
骸が風呂場の前…もとい番台の前に来ていた。
よくたどり着けたな。
幾姉達も大人数であとから来た。
幾姉、アゲハ、星花、さとり義姉さん、こいし…こいしッ!?
さとりの横にちょこんと居た少女を見た。
それは、紛いもない我が妹だった!!
キッとさとりに睨まれた。
こいしは、俺に気づくと、「あっ!!お兄さん!!」と声をあげた。
その瞬間だった。
さとりの顔が劇的に変化した。
「ちょっと!!こいし!?いつあいつに洗脳されたの!?帰ってきて!?こいしぃ~!!!!!!!!!!!!!!」
ハッハッハッ。
素晴らしいシスコンですね。
義姉さま?
再びキッと睨まれた。
さとりは、幾姉の後ろに隠れる。
「ま…まぁ、速く温泉に入っちゃおう。」
幾姉が仕切り直した。
「「「「「「「ごゆっくり~」」」」」」」
そして女湯ののれんをくぐろうとする、幾姉、アゲハ、星花、骸、さとり、こいし…あれ?
「やると思ったぜ。」
骸の服を引っ張って男湯の方ののれんをくぐる。
「いやぁ~!!俺も!!女湯!!イクッ!!」
「お前は、男だろうが!!」
「あいつも男だぞぉ~!!理不尽だぁ~!!」
幾姉を指差して、抗議する骸。
「いや、あれは性転換した奴の勝ちだろう。」
「理不尽だぁ~!!」
ずるずると男湯の方に引っ張られる骸。
それを傍観する、女人達。
いやぁ…青春って本当に良いですな!!
脱衣場。
半べそをかいている骸。
「骸…泣くなよ!!」
「だって…だって…女の裸は、男の宝じゃないですか!!」
骸の言った事に可笑しくなって笑う。
「クックックックッ…」
「何故笑った!!」
「骸…お前は、苦労して手に入れられる物を"宝"と呼ぶのか?」
ズドーン!!!!!!!と雷が走る。
骸がハッ!?と気づいた。
「…なるほど…つまり…宝は、自分の力と覚悟でGETしろと言うわけですか…」
「そうだ!!我々は、伝説の行事!!NOZOKIをする!!」
「アイアイサー!!」
「これよりプロジェクトΩを遂行する!!ミスは、決して許されない!!」
「イエス!!サー!!」
骸と狂夜は、固く握手を交わした。
後書き
う「プロジェクトΩ…だとッ!?」
狂「ハッハッハッ!!俺たちは、無敵のコンビだぜー!!」
新「…もうこいつらダメだ…何でこんなになるまでほっといたんだ…」
う、狂「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!」
新「…俺…何でこんなとこいるんだ?」
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