東方喪戦苦
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~二十一幕~賭け金は?
「何からやろっかな~!」
そう言えば喉乾いたな
どっかねぇかな
「あそこいいかもな」
椅子に座り、カウンター越しにマスターと対面し、目でワインボトルを注文した。
マ「お待たせしました。」
グラスの中にワインが注がれている。
??「おいおい!?いつからここはガキの立ち入るような店になったんだぁ!?」
ガラの悪い男がやって来て、俺の胸ぐらをつかんできた。
「離せおっさん、相手が悪い」
??「あぁん!?」
「ここは格闘技するとかじゃねぇだろ?賭けをしようや?おっさん」
おっさんの腕の関節を掴む。
??「うぅ、くそったれが!この俺に勝とうなんざ500万年早ぇぜ!」
「とっくに死んでるだろ常考」
??「俺はこのポスターの弟だ!」
男が剥がしたポスターには伝説の兄弟とかなんとか書いてあった。
男の言動は、他の客の注目を浴びた。
客がざわめき始める。
客の中の老人が俺たちの手を取って、特設ステージに連れてきた。
伝説の兄弟と彗星の如く現れた少年、盛り上がる訳がない。
あろうことか、デカいスクリーンに写されていた
??「ゲームは?」
「ん?ポーかで言いよ」
??「このゲームのルールを説明する、親を12回交換するか、ゲームを降りるか、それ以外は辞められねぇぜ!」
このおっさんポーカー下手そうだし、一番簡単で腕慣らしには丁度いい
ーーーー1ターン目
??「じゃあ俺が」
といいトランプを取り、シャッフル、後配っていった。
このおっさんイカサマする気満々じゃねぇか
「うわぁ····」
俺のは、手札は、44326のワンペアどうせストレートフラッシュとかくるんだろうなって考えても俺はなんにせよ、ワンペアでは心もとないので他の二枚を捨て、台札から二枚取った
カードをつくってフルハウスにする事も出来なくは無いが、それじゃあ、つまらない
能力一切なしの実力勝負が大好きだ。
結果44546変わらずワンペア、
??「いくらかける?」
「そういや賭け金500円しかねぇや」
??「はぁあ!?ナメてんのか!?」
「それだけ自信がないってことさ、おっさん見るからに強そうだもん」
??「ふ··ふふ、やっと気づいたか!」
「50万賭ける」
勝つ気しかねぇじゃん···
??「これは、負けた方が自分の賭け金×倍数を相手に払う方式だ」
お互いが手札を見せ合う
「ワンペア」
??「スリーカード」
「っ!!」
このおっさん観客にこいつはイカサマをしてないと思わせてるのか···?
もう少し泳がせてみよう
2ターン目
「今度は俺が親をやるぜ」
台札をシャッフルし、配る。
ちょっとした細工をしてな
俺の手札は、ノーペア、相手もノーペアになっているだろう
ここで相手がノーペアを出して来なければ、おっさんは、確実にイカサマをしている!
「700円」
??「70万」
お互いのカードを見せ合う
「ノーペア」
さぁ、どうだ!?
何を出す!?
??「·····ノーペア」
!
このおっさん、イカサマしてない···?
決めつけるのは良くない。もっと慎重に見分けるんだ
ーーーー3ターン目
??「じゃあ次は俺が、親をやるぜ」
ここで、このシャッフルでボロを出してくれれば····!
目を凝らして見ても、変わったところは無く、至って普通のシャッフルだった。
手札は、44488フルハウス
??「賭け金は?」
おっさんは、変わらず、勝ち誇った顔をしている。
「800円」
??「70万」
お互いのカードを見せ合う。
「フルハウス」
ストレートフラッシュか?
??「スリーカード」
····勝った?
イカサマをしていると疑っていた男が?、先まで勝ち誇った顔をしていたあの男が負けた?
普通なら、アイツがイカサマをしている可能性は、0%!
このままだと、俺の勝率は0!どうする·····!
考えろ、俺ならやれる!
ーーーーー4ターン目
「次の親は俺だな」
シャッフルして配る
「賭け金は?」
??「50万」
「450円」
俺の手札は、6666Kのフォーカード
??「ちょっと待ってくれ」
そう言い、カードを捨て、台札から一枚取った。
(6を捨てられたか·····?)
「賭け金は?」
??「····30万」
「600円」
相手はノーペア
3594Qのノーペア
一筋縄ではいかねぇか·····
アイツにイカサマさせようって作戦は無しだな
直ぐに見抜かれて捨てられちまう
どうする?奴に勝つ方法は有るのか?
ーーーー5ターン目 (親:おっさん)
俺の手札は998710のワンペア
??「賭け金は?」
「350円」
??「15万」
お互いのカードを見せ合う。
「ワンペア」
??「ワンペア」
「この場合はどうするんだ?」
??「賭け金を自分に戻す」
6ターン目
(ここで一気にいくしかないか···?)
「おっさんイカサマ······」
観客達が、ざわつき始めた。
??「なんだ、ガキ?負け惜しみか?」
「いや、そうかなーって思っただけだよ?」
??「賭け金は?」
「400円」
??「7万」
下がっている····?
いや、これについては考えなくてもいいだろ
俺の手札は、65873のノーペアだ
お互いのカードを見せ合う。
「ノーペア」
「フォーカード」
ーーーー7ターン目(親:骸)
「······イカサマ」
少し小さい声で言った
??「またか!何度も言ってんだろ!!イカサマなんてしてねぇってよ!」
「嘘をついてる奴は自分が隠している物に敏感、小さな音でも聞こえてしまう」
??「っ····!!こんなに近いんだ!聞こえてもおかしくは···」
「更に、嘘をついているものは自分のついている嘘を何度も突かれると、怒り、否定する」
観客達が頷き始めた。
??「だとしたらなんだってんだよ·····!」
おっさの額から冷汗が流れていた
「追い詰められて焦ったか?」
??「んなこたぁねぇよ!!」
これで奴が、イカサマをしていることは分かった。
が、次のターンで仕留める!
俺の手札は45678のストレートフラッシュ
「賭け金は?」
??「50万!」
相手の口調が強くなっている
「7千円」
お互いのカードを見せ合う。
「ストレートフラッシュ」
??「フルハウス!」
(ピースは揃った!俺の勝ちだ!おっさん)
思わず笑みがこぼれた
ーーーー8ターン目(親:おっさん)
必要な情報は全て揃った!
俺の勝ちだおっさん!
??「ホラよ」
おっさんがカードを配った。
そのカードはフルハウスだったが
全て捨てた。
??「なっ··!!」
「どうした?おっさん?」
??「いや、何でもねぇ」
台札から5枚めくった。
出たカードは、10、J、K、Q、A、
ロイヤルストレートフラッシュだ
??「賭け金は?」
「俺を奴隷にしな」
観客、及びスクリーンで俺達のゲームを見ている客達が動揺し始めた。
「その代わり、お前は、有り金全部をベットしな!」
??「くぅ·····良いだろう!!やってやろうじゃないか!」
「もう一度聞く、賭け金は!!?」
少しの沈黙から
??「7千万ベットォ!!!」
「悔いは無いな!!?」
??「ああ!!」
気がつくと、二人の顔は笑っていた。
??「ストレートフラッシュ!!」
「ロイヤルストレートフラッシュ!!!」
俺の声がカジノ一体に響き渡る。
そのあと観客たちが、歓喜の声を上げた
「俺の勝ちだぜ!!おっさん!」
??「負けちまったぜぇ······久々に手応えのある奴と勝負出来たぜ····」
「名前聞いて無かったな、なんて名前だ?」
??「····ジャック」
ジ「ジャック.マリエロ」
「····そうか偽伝説の兄弟さん」
ジ「バレてたか、ほら、持ってけ」
トランクケースを渡された
「ありがとよ」
「それと、俺は骸だ、黒崎骸だ」
こうして、特設ステージを後にした。
スクリーンを見ると、幾姉さんが見てた。
全部見られてたか···
「幾姉~!!」
幾姉に手を振って近づこうとすると
女「さっきの見てました!」
バニー姿の女の子が近づいて来た。
女「ポーカーお強いんですねぇ」
次は、赤のチャイナドレスを着た女の子が近づいて来て
気がつけば回りには4~5人の女性に囲まれていた。
「い、幾姉!あとでいくから!」
女の子を両腕に、バーに向かった。
(皆、かなり美人だな~、こんなところ菜々に見られたら····大変だろ~なぁ)
To be continud
後書き
3000文字越えた!
次回は金曜日までには投稿出来そうです。
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