ロックマンX~朱の戦士~
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第八十九話 Awakening Ⅱ
前書き
エックス達とルインとの戦い。
エックス達とルインとの戦いが始まる。
ゼロは強化形態を発動させると、拳を構え、ゼロのゼロナックルとルインのΩナックルが同時にぶつかり合う。
ゼロ「ぐっ…!!」
ルイン「ふっ…ははは…」
力と力がせめぎ合う。
そして力の均衡が破れると共に2人はそれぞれ背後へと吹き飛ぶ。
ルイン「フハハハ!!いい手応えだ。もっと我に力を見せてみろ!!」
ゼロ「チッ…強化形態であるにも関わらず互角か…どれだけのウィルスを取り込みやがったんだこの馬鹿は…」
エックス「スピアショットウェーブ!!」
エックスがギガアタックを放つ。
エネルギーが少ない今、早くカタを着けなければならないために、エックスは最初からギガアタックを放つ。
ルインはそれを嘲笑うように、額のレンズにΩの文字が浮かんだのと同時に拳を床に叩きつけた。
ルイン「アースクラッシュ!!」
かつてのゼロの最強技でもあったアースクラッシュを繰り出し、スピアショットウェーブを相殺する。
それに目を見開くゼロ。
ゼロ「アースクラッシュだと!?俺の技を…」
ルイン「アースクラッシュが貴様如きの専売特許だと思っていたのか?だがそれも半分不正解だ。我のアースクラッシュは、ただのアースクラッシュではない。」
拳を同時に地面に叩きつける。
ルイン「ダブルアースクラッシュ!!」
ゼロ「何!?」
エックス「ゼロ!!避けろ!!」
ゼロ「くっ!!」
ヴァリアブルエアダッシュでかわそうとするが、間に合わない。
2つの衝撃波が交わり、強烈な一撃となってエックスとゼロに迫る。
ゼロはエックスを守るためにシールドブーメランを構える。
ダブルアースクラッシュがゼロに炸裂し、粉微塵に砕ける最強の盾。
シールドブーメランに使われている金属の合金はアルマージのアーマーにも使われている特殊合金である。
厚さもアルマージのアーマーの2倍もあるにも関わらず粉砕されてしまった。
もしシールドブーメランの防御が間に合わなかったらと思うと背筋が凍る思いだ。
ゼロ「ぐっ!!馬鹿な…アースクラッシュを同時に繰り出しておいてダメージを受けていないだと…!!?」
アースクラッシュの使い手の1人であるゼロはアースクラッシュの反動がどれだけ凄まじいかを身を持って知っている。
かつてゼロもドップラー博士の反乱時に蘇ったVAVAとの戦いでルインと同じくダブルアースクラッシュを繰り出したが、あまりの反動にしばらくの間、動力炉や両腕に異常をきたし、バスターが使えなくなってしまったのだ。
ルイン「このダブルアースクラッシュを完全に使いこなせるのはメシアたる我のみ。貴様のような貧弱なボディで使いこなせる訳があるまい。」
吹き飛ばされ、壁に叩きつけられるゼロにエックスが駆け寄ろうとするがそれよりも早くルインが動いた。
ルイン「ダブルチャージウェーブ!!」
エックスの背中にダブルチャージショットとセイバーショットの連続攻撃を浴びせる。
まともに受けたレプリカファルコンアーマーは今までの戦いで蓄積していたダメージも相まって全体に亀裂が入る。
ルイン「滅閃光!!」
かつての大戦で入手した技を繰り出し、レプリカファルコンアーマーを完全に破壊した。
エックス「ぐうう…ブレードアーマー!!」
破壊されたレプリカファルコンアーマーを捨てるとブレードアーマーを装着するエックス。
バスターブレードを構えて、ルインに突撃する。
剣技で今のルインには到底敵わないのは百も承知だ。
だが距離を取れば、エックスのギガブレードよりも凶悪な破壊力を誇るダブルアースクラッシュの餌食になるのは確実である。
それを回避するためには不利と分かっていても接近戦を挑むより他には無いのだ。
ルイン「ふん、我に剣で挑むつもりか…?とても正気とは思えんな!!」
エックスのバスターブレードとルインのアルティメットセイバーがぶつかり合い激しい火花が2人の間に散っていく。
エックス「ぐぐぐ…っ!!」
ルイン「温いわああああ!!」
力で強引に弾き飛ばすルインにエックスは体勢を整えると同時にバスターブレードを一気に振るう。
エックス「ギガブレード!!」
ブレードから放たれた強烈な威力を誇る衝撃波がルインに向かう。
ルイン「この程度…アースクラッシュ!!」
ルインはアースクラッシュで相殺した。
しかし次の瞬間。
ゼロの拳がルインの顔面に炸裂した。
ルイン「ぐっ!?な…何…?」
ギガブレードを放ったのはアースクラッシュの発動を誘うため。
その隙を突いてゼロはチャージナックルで攻撃を仕掛けてきたのだ。
ゼロ「はああああああっ!!!!」
更にリコイルロッドでの連撃をルインの腹部に向けて繰り出すゼロ。
しかし虚を突かれたとは言えルインも負けてはいない。
ルイン「調子に乗るな俗物が!!」
ダブルチャージナックルでリコイルロッドを粉砕し、ゼロの腹部に重い蹴りを入れるとチャージショットの連射をまともに受ける。
ゼロ「ごふっ!!」
エックス「ヤンマーオプション!!撃てえ!!」
ヤンマーオプションを召喚と同時にエネルギー弾を放ち、ディバートチャージショットと同時に放つ。
ルイン「温い!!裂光覇!!」
再び床に拳を叩きつけ、無数のエネルギー柱を発生させ、ヤンマーオプションの砲弾とディバートチャージショットを弾くとホルスターからもう1本のアルティメットセイバーを抜き放った。
2本のアルティメットセイバーをチャージする。
ルイン「喰らうがいい!!我のダブルチャージセイバーをな!!」
ダブルチャージセイバーでエックスの胸を深く斬り裂き、その衝撃波でエックスを吹き飛ばす。
凄まじい破壊力を誇るチャージセイバーを同時に繰り出すとは信じられない。
エックス「ぐっ!!チャージセイバーを2発同時に繰り出すなんて…だが!!」
しかしエックスも負けてはおらず、マッハダッシュで距離を詰めて、彼女の腕を掴むと零距離からのディバートチャージショットを喰らわせた。
ルイン「がは!?」
いくらバスターの性能が今までのアーマーより低いと言っても零距離からのディバートチャージショットは効いたらしく、苦悶の表情を浮かべる。
ゼロ「喰らえ!!!」
ダブルチャージショットとチャージセイバーの連続攻撃。
ルイン「何!?トリプルチャージだと!!?」
ゼロ「先程の言葉をそっくりそのままお前に返してやる。アースクラッシュ同様、バスターとセイバーの連続攻撃がお前だけの専売特許だと思っていたのか?寧ろ三連撃はこっちが本家だ!!」
ドップラー博士との大戦以来使われなかったゼロの連続攻撃が再び繰り出された。
ルイン「クックック…いいぞ、もっと底力を見せてみろ!!我が楽しめるようにな!!」
愉悦の笑みを浮かべるルイン。
ウィルスによりたちまち回復してしまう。
ゼロ「…とんだ化け物になったなあいつは…こっちはエネルギーが尽きかけているのに、平然としてやがる。」
エックス「何とか、彼女の力の出所を叩かないと…」
バスターを元に戻すと一気に駆ける。
狙いは一点。
彼女に無限とも思える力を与え続けている場所は…これまでの彼女の様子を観察してみれば子供にだって分かるだろう。
ゼロ「ダブルチャージショット!!」
それが分かっているゼロもエックスを援護するべく、ダブルチャージショットを繰り出す。
エックスの拳とゼロのダブルチャージショット。
どちらが防ぐ優先順位が高いのかは一目瞭然。
ルインは咄嗟にΩナックルでダブルチャージショットを弾いた。
エックスの拳が彼女の額に炸裂した。
額のレンズにΩの文字が浮かぶ度に彼女は力を増していた。
そこを叩けば…ルインの力を抑え込む事が出来るかもしれないと思った。
しかし…。
ルイン「残念だったな」
エックスの腹部にルインのセイバーが深々と刺さる。
エックス「何…!?」
ルイン「狙いは正解だ。まあ、誰でも分かるとは思うがな。だからこそ誘ったんだ。エネルギーも底を尽きかけている貴様らが乗って来るのをな」
ルインが嘲笑い、セイバーでエックスを斬り裂こうとした時であった。
ルイン「ん?」
腕に力が入らない。
いや、それどころか身体が動かない。
ルイン「な、何だ?何故動かん…!!?」
動揺している彼女に、エックスはまだルインの意識が残っていることに気づいた。
その時、ゲイトを抱えたルナが飛び込んで来る。
ルナ「な、何だこりゃあ?何でお前達が戦ってんだよ!!?」
わけが分からないという表情を浮かべている彼女にエックスは口を開く。
エックス「ルインは…ゲイトがシグマに殺されたと思って…ウィルスを分解吸収したんだ…」
ルナ「マ、マジかよ…けどゲイトは無事だ。俺が間一髪で助けたんだ。もういいんだルイン!!元に戻れよ!!」
ルイン「ぐっ…だ、黙れ…ようやくこの身体の支配権を得たのだ…そう簡単に奪われてたまるものか…!!」
ゲイトの生存が分かり、ルインの意識が浮上してきたのか、イレギュラーの彼女の表情が歪んでいる。
エックス「いいや…、今すぐ返して貰うぞ。俺達のルインを…」
額のレンズにエックスの拳が掠る。
咄嗟にセイバーを放して、かわすがかわしきれず、額のレンズに罅が入る。
ルイン「あ…っ、ぐうう…!!や、やっと支配権を得たというのに…!!我が敗れるというのか…!?このような下賎な者共に…!!?」
エックス「ルイン…」
ルイン「み、認めん…認めるものかあああああ!!!!」
Ωナックルでエックスを破壊しようとするが、ルナがバレットを構えるとチャージレーザーを放ち、妨害する。
そしてゼロも最後の一撃を喰らわせるために拳を握り締めながら、駆ける。
ルイン「っ!!」
ゼロ「ルイン!!目を覚ませーーーーーっ!!!!」
チャージナックルが彼女の額のレンズを粉砕した。
かつてのゼロとシグマの戦いが再現された。
ルイン「うわあああああああああああ!!!!!!!!」
同時にルインは頭を抱え凄まじい絶叫を上げながらのた打ち回った。
ルイン「わ、我が…負けるだと…!?こ、このような下賎な輩に…!?ぐっ…ああああああああ!!!!」
イレギュラーの意識が消え去ったのと同時にルインの身体からウィルスが抜け、エックスの身体に刺さっていたセイバーも落ちる。
エックスは腹部を抑えながら、ルインに歩み寄る。
エックス「ルイン…」
ルイン「エックス…?」
彼女がエックスを見ると、状況を理解して顔をくしゃくしゃにする。
ルイン「ご、ごめんなさい…私…私…」
エックス「いいんだ。ルイン…ゲイトは生きていた。君も無事だった…。それでいい…」
エックスが泣きじゃくる彼女を抱き締め、ルインは更に涙を流した。
ルイン「ごめん…ごめんね皆…」
ゼロ「全く…手間のかかる奴だ。」
苦笑しながら言うゼロにルナも思わず苦笑してしまった。
ルイン「ゲイト…」
ルインが安らかに眠るゲイトに安堵の表情を浮かべた。
エックス「(穏やかな顔だな……)」
まるで憑き物が落ちたかのような寝顔にエックスも穏やかな表情を浮かべる。
ルイン「ところで、どうしてルナがここにいるの?」
ルナ「今までゼロの支援をしててな。ほら、ミジニオンとメタルシャーク、スカラビッチの反応が無くなっただろう?あれは俺らの仕業」
エックス「ナイトメア調査員の反応が突然途絶えたのはそういうことだったのか…」
ルナ「そういうこと。(結局これの出番はなかったな)」
ルナが握り締めているのは研究所のメインコントロールルームで手に入れたナイトメア調査員のDNAデータのバックアップデータである。
念のためダウンロードしていたが必要なかったようだ。
ゼロ「心配をかけてすまなかったな」
ルイン「ううん…お帰りなさいゼロ。早く帰ろ?アイリスも待ってるよ」
エックス「ああ、早く戻って…」
「死なん……」
全員【!?】
その場に居合わせた誰もが戦慄し、同時に己の目を疑った。
ルインが原形を留めない程に破壊した残骸から聞き慣れた声が聞こえた。
ルナ「な、この声は…?」
エックス「ま、まさか…」
エックス達は知らないが、元々ナイトメアウィルスはシグマウィルス同様、ロボット破壊プログラムを元に造られた。
故にシグマウイルスの統括者が適合性を持っていても何ら不思議ではない。
そう、例えばナイトメアウィルスを逆に吸収し、己のエネルギーに転換出来たとしても不思議ではないのだ。
シグマ「私は死なんぞ!!」
最悪の状況だった。
エックスとゼロはエネルギーの大半を使い果たし、ルインはウィルスによる強化の反動でとても戦える状態ではない。
ゲイトは気絶、ルナもぱっと見では無傷に見えるが、ゲイトを庇いつつ此処に来たために全身にはメカニロイドに負わせられた無数の傷がついていた。
シグマに太刀打ち出来る者は1人としていない。
シグマ「フハハハ、まダだっ、ごれがるがホンバナだッ。シネ!ジヌンダッ!!」
エックス「こ、こいつ…何を言っているのかも分からない…」
発声機能が死んでいるのか、室内に轟く怒号は既に言葉の形を成していない。
装甲の再生が追い付かないためか、巨体の内部機関は剥き出しに露出し、その全貌は出来そこないの人体模型に等しい。
これまでの第2形態とは一線を画した異形の姿。
ルナ「な、何て奴だ…」
ゼロ「本当に…しぶとい野郎だ…」
ルイン「ど、どうしよう…エネルギーがもう残ってないのに……」
エックス「サブタンクの残量もない…こ、ここまでなのか…!?」
ルナ「サブタンク…?そうだ!!」
エックス「え?」
彼女が取り出した2つのパーツを見遣るエックス達。
ルナ「リミットパーツが2つだけ残っていた!!サブタンク代替わり用パーツ、ライフリカバーだ!!」
ゼロ「何?」
ルナ「これを装備すればエネルギーを完全に回復出来る。2つしかねえから2人しか回復出来ねえぞ?」
ルイン「だったらエックスとゼロが使って…私は身体がガタガタでまともに動けないから…」
イレギュラー化し、無茶な動きを繰り返した結果、身体が悲鳴を上げているルインではエネルギーを回復させたところでまともに戦えないだろう。
エックス「分かった。」
ゼロ「使わせてもらうぞ、ルナ。お前は今すぐ、ルインとゲイトを連れて脱出しろ」
ルナ「分かった!!頑張れよお前ら!!それからこいつだ!!」
ルナはエックスとゼロにバックアップデータを渡す。
ゼロ「こいつは?」
ルナ「ナイトメア調査員のDNAのバックアップデータだ。そいつを使ってシグマを倒せ!!」
ルインとゲイトを抱えて離脱するルナ。
エックスとゼロはシグマを睨み据えた。
ゼロ「おい、エックス。お前は大丈夫なのか?」
エックス「え?」
ゼロ「お前、ルインに腹を貫かれたろ」
エックス「ああ、大丈夫だよ。レイジングエクスチャージ!!」
レイジングエクスチャージで傷を癒す。
更にかつてエックスが使っていた最強のアーマー、アルティメットアーマーの記憶データがブレードアーマーと融合し、漆黒のアルティメットアーマーとなる。
レイジングエクスチャージは傷を癒すだけではなく、精神的な消耗こそ大きいが、己が意思を自らの肉体に反映させる能力でもある。
シグマを完全に倒すべく、再びアルティメットアーマーを身に纏うエックス。
シグマの額から緑の球が発射される。
粘着質な物体で、不定形に動く様はまるでスライムのようだ。
ゼロ「リキッドメタルか!!」
エックス「くっ!!」
セイバーとブレードでリキッドメタルを退ける。
シグマ「失せろ!!」
掛け声と共に地面から緑の光線が放たれた。
間一髪でかわすと着地したのと同時に再び砲門が現れた。
エックス「俺達の動きに合わせて現れるのか!?」
真下から光線が放たれたが、ゼロはエックスを抱えると、強化された機動力を持って回避した。
エックス「ゼロ、すまない…助かった。」
ゼロ「気にするな、ダブルチャージショット!!」
ダブルチャージショットがシグマの口に炸裂した。
シグマ「ぐおおおおお!!?」
エックス「そこが弱点か!!プラズマチャージショット!!」
追撃でエックスがプラズマチャージショットを放つ。
エックス「メテオレイン!!」
ゼロ「円水斬!!」
追撃でシグマの口に酸弾と回転斬りを叩き込む。
エックス「お前の攻撃は見切った!!今度はこちらから行かせてもらうぞ!!」
ガードシェルを展開し、チャージブレードを叩き込む。
ガードシェルには防御だけではなくビームサーベル系統の武器の出力を飛躍的に上げる能力を秘めている。
ゼロもガードシェルを併用したセイバーによる連撃を浴びせる。
弱点を狙われ、シグマはなす術もなく倒される…そうは問屋が卸さなかった。
シグマ「死ねえ!!」
砲口から放たれたのは紫の光弾、エックスとゼロを追うように飛び、突如2つに割れた。
巨大な球体。
エックス、ゼロ「「なっ!?」」
空中にいた2人がかわすのは不可能だった。
シグマ「これが私の力だ!!」
ゼロ「ぐあああああっ!!」
防御を犠牲に攻撃力と機動力を強化したゼロには耐え切れる攻撃ではなく、ゼロは倒れ伏した。
エックス「くっ…だが、何度も放てる物ではないだろう、切り札は」
いずれレーザー攻撃が来る。
勝利するためにはシグマがその攻撃に転じる時に攻撃を喰らわせるしかない。
エックス「(来た!!)」
ゼロを安全な場所に避難させ、バスターブレードを構えて駆け抜ける。
シグマとの間合いの縦半分を埋め尽くす分厚い光。
それをかわしてチャージブレードを喰らわせようとするが…。
エックス「!?」
リキッドメタルがエックスの足を掴んでいた。
こんどは真横に放たれる光線。
エックスは一か八かでバスターブレードを構えた。
相殺しようにも生半可な攻撃では不可能。
ならば最強の一撃を放つしかない。
エックス「ギガブレードオオオオオオオオッ!!!!」
衝撃波と光線がぶつかり合う。
衝撃波は光線を何とか相殺したが、シグマには届かなかった。
エックス「ぐっ…」
限界までエネルギーを引き出した反動で膝をつくエックス。
シグマが好機と見て、とどめの一撃を放とうとしている。
シグマ「死ねえーーーっ!!!!」
ゼロ「させるか…!!」
光線が放たれる直前にフルチャージショットを砲口に当て、エネルギーを暴発させ、シグマに大きなダメージを与えた。
しかし、ゼロのバスターショットは限界を迎え、壊れてしまう。
エックス「ゼロ!!」
ゼロ「構うな!!やれ、エックス!!」
エックス「よし、全ての攻撃用特殊武器をシグマに叩き込んでやる!!」
ヤンマーオプション、メタルアンカー、マグマブレード、グランドダッシュ、アローレイ、アイスバースト、メテオレインといった攻撃用特殊武器が叩き込まれた。
シグマ「ぐおおおお!!!!」
エックス「喰らえ!!」
バスターからXブレードを外し、勢いよく投擲した。
ブレードはシグマの砲口に突き刺さる。
エックス「これで終わりだ!!」
駄目押しとばかりにアルティメットアーマーを解除し、飛行形態にすると、シグマにぶつけた。
シグマ「ぐはっ…今度もまた…お前達に敗れたが…私は死なん…何度でも蘇る」
エックス「…お前が蘇ったらまた倒してやる。それだけだ。俺達がいる限りお前の好きにはさせない。」
Xブレード、アルティメットアーマーはシグマと共に爆散する。
レプリフォース大戦から共にあり続けた武器の喪失にエックスは少し寂しそうに見遣ると、ゼロと共に脱出した。
戦いは終わったのだ。
後書き
覚醒ルインとシグマ撃破
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