仮想空間の歌う少年
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9ーcopy
前書き
もしもスノーが『聖槍爆裂ボーイ』を歌ったら
シノン「( ゚д゚)」
スノー「いや、あのね。」
シノン「…最低。」
スノー「その。あの、ごめんなさい。」
シノン「わかればよろしい。」
スノー「はい。」
だから何を考えてるんだ…僕は。
あ、ちなみに前書きなので特別に歌わせてます。
それでも問題無いぜ!という方はどうぞ!
「僕は…」
歌えなくなった僕は…どうすれば…少し落胆したが…
「とにかく、一応予選は受けよう?」
とシノン。うーん…そうだな…確かに戦えない訳じゃない。逆に言えば僕単体がどれだけ戦えるか分かるチャンスとしても考えられる。
僕は笑顔を作り。
「とりあえず予選は受けてみるよ。」
「その後、雪宮病院行こうね?」
「え?シノン?歌が歌えなくなったのは痛いけど。父さんのところ行くほどじゃ…」
「行・こ・う・ね?」
「…ウィッス。」
…怖い。にこやかだ。このシノンが1番怖い。だけど心配してくれてるのなら…
「…でも、心配してくれてありがとう。」
「スノー…佳はいつも心配だからね。」
そんな中キリトが咳払いをして僕達に話しかけてきた。
「とりあえず会場に行くか?」
とキリト。せっかくシノンと話してたのに…
「うん。そうだね。…キリト。君はなかなかにムカつくね?」
「はあ?」
「…いや、今まで僕はこの空気に突っ込んでいたのか…完璧なKYじゃん…」
僕達はとりあえずBARを出て予選会場へと向かい始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「こんなに大変なの⁉︎銃撃戦って⁉︎」
ただいま予選一回戦。
僕は今回リズム感が消えてしまったので大ピンチだった。
今までの僕の銃撃戦のテクニックである『不可視の銃弾』『銃弾撃ち』『楽譜』がリズムが取れず使えないのだ。一か八かやってみたが見事に失敗。
そのため僕は見事に相手のサブマシンガンに被弾し、今HPが4割以下。かなりマズイ状況だ。
「くそ…どうすれば…。くそっ!リズム感が無くても…シノンやキリトみたいな自分自身の得意技が使えれば…」
リズム感が無いので切り札が無いこの状況。そんなことを考えて、ただいまマップの小さな小屋の中で隠れているが見つかるのも時間の問題だろう。少し焦りが生まれる。
「まてよ…?」
僕はとあるSAO時代にいたあの戦士を思い出した。全ての武器を使うーーー白の剣士と戦場のプリンセスを。
「あいつらは…そういえばいろんな武器を工夫をして戦っていた。
いや、効率的に戦っていた…?
まてよ。つまりリズム感が無くても…あいつらのマネをすれば…!
これならギリ行けるか…!」
とりあえず感謝するよ。
…シオン君!エリーちゃん!
そう考えると僕は真っ先に小屋から飛び出した。
まさか飛び出して来るとは思わなかったのだろう。少し驚いた表情をしたが対戦相手に余裕の表情が浮かぶ。
「ははは!まさかお前から出てくるとはな!死ね‼︎」
「…」
僕は対戦相手に銃を向けられるが…
「…確か。こんな感じ!」
僕はベルトに装備されてるナイフを相手に向けて投げ付けた。
このナイフ。シノン達と合流する前に買ったものだが…役に立ったよ。
後方に飛びながらのナイフ投げ。
「な!ナイフだと⁉︎」
対戦相手が怯んだ隙に。僕は一気に高速で近づき…
「『楽譜』は使えなくても…ワイヤーは使えるよ?」
僕は対戦相手の後ろに周りこみ…
ワイヤーで…
後はお察し下さい。
見せられないよ(^_−)−☆
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2回戦は室内での戦闘だった。
僕は扉が一つしかない個室からのスタートだった。
「ここも…工夫か。」
この時、とんでもない悪魔的発想が生まれた。まあ、この作戦は相手がどう転んでも僕の勝利という酷い作戦
「…………⁉︎…ってやっぱり歌えない…」
自分で歌おうとして勝手にショックを受ける僕だった。ショボーン。
そうして仕掛けの準備をし始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「見つけたぞ!」
「やっば!」
対戦相手のスノードロップを見つける。
見つけた場所は廊下で慌てて個室に滑り込み、逃げるスノードロップだが。
「馬鹿か!そこは個室だ!」
勝ちを確信し、プラズマグレネードを個室に投げ入れるが。
「残念!読んでたよ!そのプラズマグレネード!…。
歌えないからいいや。」
その声と同時に。個室に入ってから爆発するはずのプラズマグレネードが何故か入る前に爆発しスノードロップにWINNERのアイコンが出た。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふ、ふう…」
「お疲れ様。…まさか個室の扉を壊して、部屋と廊下の間にワイヤーを張り巡らせるなんて…」
なんとか一回戦、2回戦を勝ち上がるとシノンがいた。右手に持っているのはドリンクアイテムだ。
「まあ、工夫だよ。工夫。ちなみに部屋に突っ込んでもワイヤーで切断。僕みたいに滑り込んでも至近距離のワルサーで蜂の巣。まあ、どちらにしろ相手さんは詰んでいただよ。ドリンクありがとう。」
僕はドリンクを受け取る。そうするとシノンが隣に座る。
「とりあえず予選はなんとか行けそう。」
「そう。」
ドリンクを飲みながら。僕は少し質問をしてみた。
「ねえ。シノン。」
「何?」
「『………』って曲知ってる?」
「?」
「いや、いいんだ。なんでもない。…それより、そっちは?まさか予選落ちして僕に慰めてもらいにきたの?」
そうするとシノンはハア、と溜め息をつき、僕を見て。
「そんな事ないわよ!普通に勝ち上がってるわよ。スノーが心配で来ただけよ。」
「…シノンがデレた…⁉︎だと⁉︎明日、血の雨か…?」
「…スノー?」
はい。右手ピンタスタンバイきました!このくだり久しぶりだ‼︎
「申し訳ありません。シノンさん。素直に好意を受け取れば良かったです。」
「だったら…」
僕にちょこんと。寄りかかるシノン。
「もう少し、こうさせて?」
「…はいはい。」
過去なんて消えてしまって。この時がずっと続けばいいのに。
そんなことを思った。
後書き
スノー「オススメだよー?」
作者「まあ、この曲はGGO編のスノー君の感情に似てるな。と思いました。というか元はこれ聞いて思いついたんですけどね。感想バシバシお願いします。それでは!」
スノー&作者「「次回もよろしくお願いします‼︎」」
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