つぶやき |
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本日(1月21日)、17時30分以降に更新を行います。 有希のマンション屋上。蒼き偽りの女神の顔。現われる蒼き長き髪の少女。 果たして彼女の語る内容とは一体? 再び現れる人影。蒼き髪、紅き瞳の少女。 果たして『蒼』の意味とは一体何? 次回更新は、 2月4日。 『蒼き夢の果てに』第109話。 タイトルは、『蓮の花』です。 夢。……幻夢。脳が創り出した幻か、それとも記憶の奥深くに沈められた思い出の再生か。 白亜の豪邸。見覚えのある紋章。幼き日の主人公の似姿。 豪奢な寝台よりこちらを見つめる蒼き髪の少女とは一体誰? |
鼻水や倦怠感だけではなく、咳が止まらなくなった。 洒落にならないな。もっとも、向こうでは元気な振りをしなくちゃいけないんだけど。 直ぐに病院に行けと仰るから。 オイラは医者はキライ。注射はもっとキライなんだ。 ほとんど駄々っ子のノリだな、こりゃ。 ただ、貴重な執筆時間を失いましたけど。 このくそ忙しい時に体調を崩す。もう弱り目に祟り目とはこの事です。 ……やれやれ。 自分も年末風邪引いて2~3日寝込むは病院行ったら薬代と検診代込みで1万円位損するわ散々でした。風邪引いた時は無理せず体を温めて栄養のある物をたらふく食って力をつけて風邪を治す他ありませんね。あと風邪薬を服用するとか。 それでも駄目だった場合は病院でしょうね・・・あまりお勧めはしませんが。 とにかく1日でも早く風邪が治ると良いですね。 |
それドコロか、先週末から自分の作品すら触れていない状態。 理由は……。 先週の末にとあるゲームのメッセージにギルドへのお誘いが。 其処に書いてあった内容と言うのが……。 「何々。立ち上げ間もないギルドに手を貸して欲しいだと?」 調べて見ると其処は確かに二人しかいないギルド。 結局、平穏な生活は半月しか続かなかったと言う事。 今は超得意……最早、秀吉ばりの『たらし』の技能じゃないのか、と言う交渉術でMAX近くにまでギルメンの数を増やして(三日で先週末の十倍近い人数)、次はギルド戦の戦い方とデッキの組み方の基本の伝授を行って居るトコロ。 この辺りもその内に小説仕立てで報告出来……たら良いかな。 |
本日(1月7日)、16時30分以降に更新を行います。 良い具合に出来上がった鍋。取り分けられる野菜と豆腐。 この世界の蒼い少女は菜食主義者なのだろうか? 長い蒼髪の少女の台詞にカチューシャの少女の反論。 果たしてカチューシャの少女が感じているのは淡い恋心なのであろうか。それとも……。 次回更新は、 1月21日。 『蒼き夢の果てに』第108話。 タイトルは、 『蒼の意味』です。 有希のマンション屋上。蒼き偽りの女神の顔。現われる蒼き長き髪の少女。 果たして彼女の語る内容とは一体? 再び現れる人影。蒼き髪、紅き瞳の少女。 果たして『蒼』の意味とは一体何? |
但し、今日は表の私が忙しかったのだが。 職業柄、他人が遊んでいる時が御仕事が忙しくなる商売で、更に寒い時の方が仕事が忙しくなるので仕方がないのだが。 ただ何年か前まではこの時期に家に居る事さえ稀な時代も有った。その頃に比べると今の俺は落ち着いた物。 あの頃は一度家を出ると一週間は戻らない、などと言う事もザラだったからなぁ。 別に旅行に出て居た訳じゃないですよ。 まぁ、そんな無茶な事が出来たのも若かったと言う事なのでしょうねぇ。 少なくともその頃は小説の更新に追われる日が来るなどと言う事は考えて居ませんでしたけどね。 |
「彼女が……いない?」 ギルドの名簿の中から消えている一人の名前。 そしてその名前は、俺の構想の中から言うと絶対に消えて欲しくはない名前で有った。 「ヤバい! 何処かのギルドに引き抜きにあったのか。それとも……」 一縷の希望。何処かのギルドに引き抜かれたのなら、未だ思いとどまらせる事は可能。確かに、何処でやろうともゲームはゲーム。そんなに違いはない。余程の上位ならば状況は変わるが、そう言うトコロはノルマ……と言うか、ある程度の縛りのような物が有って、少し俺に取っては息苦しい空間で有った。 そして、その消えた人物と言うのも元上位のギルドに居た人物。そんな人間がわざわざ出来立てほやほやの弱小ギルドに参加してくれたのだから、上位のギルドが提示する事が出来る高報酬に釣られて移籍するとは考えにくい。 まして、ウチのギルドもそう言う上位のギルドの直ぐ下辺りに付けて、次回辺りからその上位を窺ってやろうか、とそう考え始めた矢先。 ここから考えられる答えは……。 ギルド内の掲示板から辿って彼女の元に辿り着いた時―― 「成るほど。矢張りそう言う事か」 引退。彼女のコメント欄にはその二文字が確かに存在していた。 しかし、それならば如何する? このまま未練がましく彼女が戻って来るのを待つ。 ……論外。そんなのは俺の趣味じゃない。 新しい人間が来るまで待つ。 とある幕府を開いた人の振りをしたタヌキじゃない。これも俺の趣味じゃない。 「矢張り攻めの一手しかないか」 ため息交じりにそう呟く俺。但し、この攻めの一手が一番難しい。 何故ならば、これは新しいギルメンを集めて来ると言う事。 再び、ギルドの名簿のページに戻り、メンバーの頭数の確認を行う俺。 「MAXまで後3人。次のギルド戦までの残りの日数は4日」 ここ最近のギルド戦で稼いだポイントの個人ランキングで確実に百位以内に入っている俺の更に上に居た彼女の穴を1人で埋められる強者など早々居ない。しかし、新しいギルメン3人のトータル戦力で越える事ならば可能なのではないか。 問題は時間。前回のギルド戦の成績が良かった以上、今度のギルド戦は上位との戦いから開始するので、初めから厳しい戦いが予想出来る。其処をポイントゲッターを欠いた状態で始めるのは……。 只でさえ難しいギルメン集め。まして、直前に集めた時に俺の人脈もほぼ使い切った感がある。 この未曾有のピンチを俺は切り抜ける事が出来るのか? 果たして俺とこのギルドの明日はどっちだ? |
本日(12月24日)、16時00分以降に更新を行います。 流れ行くクリスマスソング。籠に入れられて行くのは鍋の材料たち。 交わされる言葉。そんな些細なやり取りの中にも何故か覚える既視感。 果たして長門有希から見た主人公の容姿とは? 夜。並んで台所に立つ二人。 交わされる言葉。 果たして恋愛感情とは神経症の一種なのか。それとも脳内麻薬が見せる幻か? 次回更新は、 1月7日。 『蒼き夢の果てに』第107話。 タイトルは、『チアガール……ですか?』です。 良い具合に出来上がった鍋。取り分けられる野菜と豆腐。 この世界の蒼い少女は菜食主義者なのだろうか? 長い蒼髪の少女の台詞にカチューシャの少女の反論。 果たしてカチューシャの少女が感じているのは淡い恋心なのであろうか。それとも……。 |
簡単に叩いちゃうんだもんなぁ。 それで、その結果をコッチに押し付けて来て、その状況で一番良い策を立てる事を余儀なくさせる。 軍隊の参謀って、そんな事の繰り返しなんだろうと、最近そう思うように成ったよ。 ははは。この経験を生かせば、戦争物も書けるかも。 勝手にどんどんと戦線を広げて行く前線指揮官と、後方の将官との確執など……。 |
他の事に時間が回せなくなる。 今は、丁度無風状態になったから抜けて来た。 実際、正面から殴り合う戦いがメインじゃなくて、情報を集めて有利な位置取りをする事の方が重要なゲームだから……。 情報集めは面倒だし、ついでに正面に居る課金者のデッキの穴も見つける必要がある。 後二日。これを乗り切ったら……。 更新が待って居る……な。 |
お昼の12時過ぎに起床して来た我が家の白猫。 御飯を食べた後、食後の運動とばかりにネズミのオモチャを咥えて部屋中を走り回り、 それに飽きたのか、次は部屋の隅に出しっぱなしにしていた掃除機に喧嘩を売る。 そして、掃除機が反撃して来ないから気分が良くなったのか、今度はカーテンをよじ登る。 正に傍若無人。 そして、何を思ったのか部屋を出て階段の方へ。 その3分後、二階で猫が暴れている物音が。 しかし、その5分後……。 再び一階に降りて来て、今度はそのままストーブの前に鎮座。 どうやら、二階は彼女の想像以上に寒かったらしい。 |
「因果も定めも突破して! 命の叫びが銀河に響く!」 相変わらず、調子が良い時は意味不明、ただ景気が良いだけの台詞がスラスラと飛び出して来る俺。 調子に乗った俺の一撃が決まり、最後に残った敵が沈む。これで残りはギルドの守護獣のみ。ポイントの稼ぎ時だ。 「薙ぎ払え! どうしたバケモノ、さっさと撃たんか!」 別に世界を焼き尽くした邪悪な一族の末裔と言う訳でもないのだが、それでも俺のデッキは一撃を強化した大火力デッキ。守護獣如きは敵ではない。 一撃で守護獣も沈め、更にポイントが加算されて行く。 あの夜。十月第1週のギルド戦の結果が出た夜に決意をして打った策。俺が首になったギルドのギルマスに接触する策。まぁ、ぶっちゃけ、今まで首にしたギルメンを紹介して、と言う策と、俺個人の人脈から集めて来たメンバーの効果は絶大。下がる一方で有った順位が一転上昇へと転じ……。 十月最終週の総合順位は終に十位台に乗せる事に成功したのだ。 実際、立ち上げてから一カ月も経たない内の大ナタ。先ず、初心者を育ててからの上位を窺うと言う目的の破棄と、他ギルドからの人員の引き抜きの解禁。更に放置に成って居たメンバーの除名。 そして持ちかけられたギルド合流の拒否と、ひとつのギルドの吸収合併。 もっとも、最初の合流はウチが相手のギルドに吸収される形だったから拒絶したのですが。 「これで上位が窺える位置に到達した、……と言う事か」 実際、あの時に処置しなければ、一山いくらの至極有り触れた中堅ギルドが数か月後に出来上がって居たと思う。そして、多分ギルマスが言っていた上位を窺う微・無課金のギルドと言うのはそう言う類のギルドだったのでしょう。 但し、俺の目的は変わって居た。確かに最初はボチボチとやれるギルド……。つまり、暇な時にチョロリと遊べる程度のギルドを求めてやって来た。 しかし、最初のギルド戦の結果を見て気が変わった。矢張り物語のネタを求める以上、もう一段上を目指すべき。 裸一貫から組織を作り、艱難辛苦の末に栄光を掴み取る物語。確かに魅力的では有る。しかし、俺にはそんな長い期間をゲームに費やす訳には行かない。 これは、次回作の為の取材。残された時間は案外少ない。 ましてこれは物語を創る為の取材。出来る事なら、夢のような話。現実にはそんなトントン拍子に進む訳ないよね、と言うギリギリの部分を自ら体験してみたい。 「目指すは、十一月のギルド戦で上位の一角。具体的には五位以内」 流石に三位以内は無課金が主力のギルドでは厳しい。以前に俺が居たギルドがその三位以内の一角を占めるギルドなのだが、アソコのギルメン相手に模擬戦を行っても勝てる可能性が低過ぎて話にならない。 しかし、其処から下。大体、二十位ぐらいの間に存在するギルドなら攻略出来ない事はない。 但し、飽くまでも『攻略出来ない事はない』……と言うレベルの相手なのだが。 そして勝負の月の十一月。何時も通りにゲームにINする俺。その俺を待って居たのは……。 現実はそんなに甘くなかったのか。人生万事塞翁が馬。勝って兜の緒を絞めよ。 果たして俺とこのギルドの明日はどっちだ? 注意:これは実話です。当然、現在進行形の。軽い気持ちで書き始めた物なのですが、何故かドンドン小説じみた内容に成って行く。 |
執筆に取り掛かれる。 マジでギルマスなんてやってられない。 正月を契機にギルドを抜けたら……其処まで思い切れたら良いのだけど。 |
さて、行き成り目標を達成して仕舞った……かに見えた我がギルド。しかし、現実はそんなに甘い物ではなかった。 9月第4週。ギルド50位台。 10月第1週。同じく、70位台。 徐々に下がって行く順位。全体で50位以下に成るのは貰える報酬が悪くなるのでこれ以上、この悪い流れを続ける訳には行かない。それに、一番悪いのはこの状態が当たり前に成る事。 確かに立ち上げてから間がないギルドなので、この状態は不思議な状態ではない。しかし、これが常態化して仕舞っては、其処から先。上位を窺うなどと言う事は出来なくなって仕舞う。 そう考えながら、モニターに映っていたギルメンの一覧表から視線を外し、目の周りを軽くマッサージする俺。ずっと画面を見つめていた目は想像以上に疲れて居たらしく、瞳を閉じただけでも気持ちが良い。 それに、この状態……妙に伸び悩んでいる状態を起こしている原因は判って居る心算でもある。 そして当然、その解決方法についても……。 目の周りを軽くマッサージしていた手を開き、片手で目隠しをするような形に変えた。少し冷たくなった指と手の平が心地良く、更に外界からの光と言う情報を意図的に遮断する事により思考をシャープにする効果も期待出来た。 俺とギルマスは既に200レベルを超えて居る。それに、10レベル以上差を離されていたギルマスを追い抜くのもそう遠い未来の話ではないだろう。 まぁ、俺は意識して自らのレベルを低い状態で維持していたのだから、その枷を外せばレベルアップは早い。 そもそも無課金なのだから、レベルアップ時の全回復は重要。これを何でもない場面で訪れさせるよりは、ギルド戦時などに行う方が当然、効率良くポイントを稼ぐ事が出来るようになる。故に、俺は意識してそう言うタイミングでレベルアップを行うようにして来たのだ。 その枷を外して仕舞えば、当然、レベルアップは早く成る。 しかし……。 画面に映る俺とギルマス以外のメンバーの能力……。 9月の第3週のギルド戦の後、俺が二人。ギルマスは一人のメンバーをスカウトして来たのだが……。ただ、俺が集めたのは俺の今までの人脈から集めて来た人間などではなく、初心者。未だゲームに慣れていない、ギルドに参加していない人間をギルドに誘っていた為に、その二人がギルド戦の弱点と成って居たのだ。 当初、俺は初心者を集めてゆっくりと育てて行く道を選ぶ心算だった。しかし、俺とギルマスの能力が高すぎて常に中堅レベルのギルドを相手にする事と成り……。 「これは独自の人脈を通じて、既にレベルの上がった。能力の高いメンバーを集めて来るしかないのか」 微かな溜め息と共に、そう独り言をつぶやく俺。流石に初心者が育って来るのを悠長に待って居る余裕はない。まして、俺たちが今、ギルド戦で戦って居るレベルの相手とずっと戦わされていると、流石に心が折れて仕舞う可能性もある。 最悪、そのまま放置にされる可能性も……。 「伊達にこのゲームを一年近く続けて来た訳ではない。そう言うトコロを見せるしかないのかな」 ある種の諦めにも似た決意を口にした俺が、ギルドメンバー一覧を映していた画面から、別の画面へと切り替えたのだった。 俺の決意とは一体何か。果たして俺とこのギルドの明日はどっちだ? |
「私の魂は宇宙を翔ける魂! 宇宙を翔けるた・ま・し・い」 意味不明な叫びと共に最後に残った敵のHPを削り切る俺。俺の操るデッキは下手な無双物の主人公の如き強さを発揮して、現われる敵を次々と屠って行く。 有り触れた物語と違い、これは現実の……と言うのも妙な話なのだが、実際に行われているゲームの話。その中でギルマスと俺のふたりのレベル170以上と言う物は大きい意味が有った。 つまり、何が言いたいのかと言うと、 「天才の足を引っ張る事しか出来ない俗人どもに何が出来る!」 最早、悪役にしか思えない台詞を口走りながら現われたギルド守護獣を倒して行く俺。 この手の物語に付き物。初戦に待って居た障害……いきなり現われた強敵には敗れたものの、その後は順当に勝ち続け、一時的には全体で3位の順位に躍り出……。 「最終順位は全体でギルド28位。個人は53位……だと?」 確か全体で1100以上のギルドが有ったと思うから、28位って、メチャクチャ高いじゃん。 いきなり当初の目標。上位に挑むと言う目的を達して仕舞った我がギルド。もっとも、今回は初めてのギルド戦であったが故に、出発地点がかなり下位のギルドとの戦い。その下位との戦いの間に稼いだポイントが大きかった為、順位が上がってから後、上位に敗れても下がる順位を押さえられたと言う側面も有った。 しかし、それを差し引いたとしても尚、この28位と言うのは大きい。 これはもしかすると本当に上位に挑む事も可能なのでは……。 かなり甘い見通しでそう考える俺。まして、ギルド戦直前に引いたガチャから出て来た強力なカードを主戦に据える事に因って、上位とまでは言えなくても、中堅クラスのギルドの主力とならば互角以上に戦える事が出来るように成って居たのも大きい。 取り敢えず……。 取り敢えず、一週目のギルド戦の結果は偶然の可能性もある。要はこれから先もこれぐらいの成績を維持出来るかどうかだ。 それも、これから先に行う活動の結果を織り込んだ上で。 そしてひとつの戦いが終わり、新たなる戦いが始まろうとしていた。 確かな歩みを始めたギルドと俺。果して、俺たちの明日はどっちだ? |
良く考えもせずギルドに加入申請を出した俺。 待つ事半日。その日の夜に俺の申請は受理される事と成った……のだが……。 「ギルド加入申請ありです。云々かんぬん」 割とフランクな感じながらも、律儀にメッセージをくれるギルマス。このゲームで三つ目のギルドだけど、最初のギルドはギルマスすら放置状態の開店休業のギルド。ふたつ目は突然首宣告されたギルド。そのふたつに比べるとマシな雰囲気。 「ここは『リアル最優先・無理厳禁』のギルドです」 フムフム成るほど。つまり、放置にさえしなければ除名される心配はない、と言う事だな。 この部分は重要。何故なら俺は無課金。更に自慢じゃないがリアルラックが低い。ガチャから良いカードを引けた試しがないぐらいに。 普通、レベル170に成って居たのなら、主力となるレジェンドレアの一枚や二枚はデッキに組み込んで居る物なのだが残念ながら、俺のデッキにそんなカードは一枚もない。普通にイベをクリアして貰えるカードだけで組まれた俺のデッキではどうしても能力的に劣る事と成るので……。 「無・微課金者が何処まで上位に挑めるか。それを目標にやって行こうと思っています」 ……ん? ギルマスからの長いメッセージの最後の部分に引っ掛かりを覚える俺。 もう一度読み返す。 「上位に挑めるか――だと?」 ちょっと待て。そんな事は聞いていないぞ? そもそも、このギルマス、上位のギルドがどんな所なのか理解しているのか? ポッと出のギルド。それも無・微課金者の集まりが挑めるような甘いモンじゃないのだが……。 つい最近までそのトップギルドに居たのだから、この辺りは間違いない。 そう、俺が首に成ったのはそのトップギルド。故に、デッキの能力が低いと言う理由で首になったと言う訳。 但し、そのトップで戦い続けるには弱すぎると判断されたデッキでも、今のギルマスのデッキと十回模擬戦を行って、七回まで勝つ程度のデッキだったのだが……。 しかし……。 「まぁ、今更、ゴメンナサイ、と言って逃げ出す訳にも行かないし、二人だけのギルドに何が出来る訳もないか」 生来の楽天的性格及び、メンド臭がり。新しい、別のギルドを探すのも面倒なので、深く考えもせず、このギルドに留まる事を決めたのだった。 さて、取り敢えず安住の地を得た俺。次なる目標は目前となったギルド対抗戦。 果たして俺と、そして船出したばかりの弱小ギルドの明日はどっちだ? |
さて、第3の道。新たな、そして温いギルドを探すのだが……。 一応、今の俺のレベル170を超えるギルマスが望ましいか。 ついでに立ち上げたばかり。メンバーがギルマス一人のギルドが良いかな。 マスターのレベルが高ければ、俺に掛かって来る仕事の量が減る。さりとて、出来上がってから時間が経って居て、既にかなりのメンバーが居るギルドの場合、やる気があるギルドではギルド戦やイベでトップ争いをしている可能性があるし、やる気がないギルドでは放置が八割、などと言う可能性がある。 どちらも願い下げ。 俺の目的はゲームの雰囲気を知る事。特に今回はギルドの立ち上げから徐々に育って行く過程を知りたい。 これを知れば、執筆する際の役に立つはずだ。 ……と言うか、この高いハードルをクリア出来るギルドなど、存在するのか? かなりの不安に彩られながらも、ギルドを探す為に検索を掛ける俺。 ギルマスのレベルが高く成れば、それだけ人間関係が出来上がっている可能性が高く、ギルドの立ち上げを一人でやる可能性が低くなると思うのだが……。 「え~と、取り敢えず、出来たてほやほや。ついでにメンバーは五人以下。これぐらいで検索を掛けて……」 出て来たリストを上から確認。ギルマスのレベルが足りないのがふたつ続いた後―― 「マスターのレベルが180越え。メンバーは一人だけ」 いきなり、俺の出した高いハードルをクリアするギルドを発見。これは幸先が良いぞ! 幸先の良い出だしに、調子に乗って加入申請を出して仕舞った俺。 果たして、この加入申請の結果は如何に。 さて、奈落の底から一転。未来に明るい希望の光が見え始めた俺の明日はどっちだ? |
また引退者が発生! 明日からのイベが有るのに、主力に今ぬけられるとツライ! 今から幾つか手を打つ心算だけど、今度のイベがキツクなるのは確実だぞ! 以上、泣き言でした。 ついでに執筆時間が更に削られる! |
OK。大体の状況は理解出来た。 取り敢えず、期せずしてソロのプレイヤーと成って仕舞ったと言う事か。 PCのディスプレイを見つめながら独り言ちた。 さて、それならこれからどうするか、なのだが……。 行動案その1。このまま引退。 ……とその前に、俺が何故、ブラウザゲームなどに手を出したのかを思い出して見る。 暇な時の時間潰し。ゲームが好きだから。このふたつの理由も確かにある。しかし、一番大きな理由は……。 次回作に関係している。次の小説に必要な事だった。それまでコンシューマーゲームならやった事はあるけど、ウェブ上で展開するゲームと言う物には参加した事がなかった。 ある程度、そんなゲームの雰囲気などを知って置きたいと思ったから。 それで前出の行動案その1……なのだが。 一応、やり始めてから一年。ある程度は慣れたし、もう描ける程度の経験は積んだような気もするのだが……。 ただ、矢張り少し足りないような気がする。 それなら、第2案。このまましばらく、ソロを続けて何処かのギルドから声が掛かるのを待つ。 この方法は運にも左右されるが……。 実は以前にも別のゲームで同じように……と言っても、あの時は俺の方から飛び出したのだが。流石にまったくギルマスらしい事をしないギルマスが率いた、全体の八割までが放置と化したギルドなどコッチから出て行って当然だと思うが。 あの時はソロに成ってから一時間でスカウトの声が掛かって、その後、一日で其処以外に三か所から声が掛かった。 そして、大して考えもせずに、最初に声を掛けて来たギルドに加入したのだが……。 良く考えろ俺。そんなに速攻でスカウトの手を伸ばして来るギルドと言うのは、それだけギルメンを必要として居ると言う事だろうが。 入ったギルドはイベントに結構、ガッツリと取り組むギルドだった。 そしてその為に、俺の貴重な執筆時間が削られる結果となった。 流石に同じ過ちを繰り返す訳には行かないな。ソロはダメ。どうせギルドに加入するのなら、さっさと温いギルドに加入した方がマシだな。 ならば、俺の取るべき道は第3の道。 さて、一応の目標も決まった俺の明日はどっちだ? |
本日(12月10日)、16時00分以降に更新を行います。 上がる悲鳴。倒れ込むメイド姿の少女と、彼女を抱き留める主人公。 ハルヒの口から飛び出したドジっ娘メイド技能とは一体何? 次回更新は、 12月24日。『蒼き夢の果てに』第106話。 タイトルは、 『βエンドルフィン中毒?』 流れ行くクリスマスソング。籠に入れられて行くのは鍋の材料たち。 交わされる言葉。そんな些細なやり取りの中にも何故か覚える既視感。 果たして長門有希から見た主人公の容姿とは? 夜。並んで台所に立つ二人。 交わされる言葉。 果たして恋愛感情とは神経症の一種なのか。それとも脳内麻薬が見せる幻か? |
9月某日。俺は毎日の日課となっていたとあるブラウザゲームにログインしていた。 しかし……。 「ん? ギルドに参加していないぞ?」 何故か参加していたはずのギルドから除名されている俺。しかし、俺自身には除名されるような真似をした覚えもなければ、更に放置にした記憶もない。 何故ならば、これは毎日の日課。最低でも一日五分の時間は取って居たはずなのだが……。 その時、ゲーム内のメール機能の中にメッセージが残されていた事に気付く俺。 「何々。貴方のギルドへの貢献は……云々かんぬん」 つまり、ギルドに新しく入会したい人が居るけど、枠がいっぱいだったから俺が首に成ったと言う事? おいおい、そりゃないぜセニョリータ。 思わず、PCの画面に向かって悪態を吐く俺。 果たして、行く当てを失くして仕舞った俺の明日はどっちだ? |
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2015年 01月 21日 16時 29分