ペルなの
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3.出会い
前書き
ちゃんとキャラを書けてるかが心配
あ、短いのは仕様ですのであしからず。
あの索敵用と思っていたメカが非武装と思ってたのが間違いだったと判明したのが、串刺しの磔にしてから一分も経たない内に判明した。
さっきのと同系統のメカがワラワラと集まってきて、光線などのビームやレーザーではなく光弾を放ってきたのだ。
光弾が当たった樹の有様を見ると、一般人なら死にはしなくとも骨ぐらいは粉砕されるぐらいの威力はありそうだった。
「よっ、ほっ」
だが今まで満月の大型シャドウを始め、ストレガ、デス、ニュクス、力を司るエレベーターガールの姉妹などの強敵と闘い抜いて来た彼女にとってタルタロスの第六階層や深層モナドに出てくるシャドウ以下のメカ程度、幾ら束になって来ても進行妨害以上の問題にはならない。
四方八方から乱れ飛ぶ光弾を躱しながら攻撃範囲内にいるのを一振りで豆腐の如く真っ二つにしていくが、メカ達はそれに構わず数で押し切ろうとする様にガンガン光弾を連発して弾幕を張ってくる。
この人海戦術は彼女にとって体力的には問題にならなくと、精神的には結構な成果を上げていた。
シャドウ達はこれだけ力の差が勝手に逃げていくし、そもそもシャドウはこれ程の数で群れて現れた事はなく、つもりは彼女にとって倒しても倒しても一向に減る気配のない物量戦は初めてで、今は心の支えとなる頼もしい仲間もいないことから彼女のストレスは溜まる一方だった。
それこそ《ルシファー》と《サタン》のペルソナをまとめて呼び出そうかと思うぐらいには。
幸か不幸か彼女が思い切る前に、この戦況が一気に傾く出来事が起きた。
「おおっ!?」
突如、空から飛んできた幾つもの桃色をした光弾がメカを撃ち抜いていき、あれだけいたメカの総数が一気に減った。
「そこの人!大丈夫ですか!」
空を見上げると、白い服を着てメカニックな杖を構えた女の人が宙に浮かんでいた。
濃密な一年間で色んな経験をしてきた彼女だが、こうまで見事に空に浮いている人間を見るのは初めてで目を丸くした。
メカも接近戦しかしない彼女よりも、空から狙撃してくるのを危険視したのか、大半はそちらに向かって光弾を放つ。
が、それは只でさえ数が減り薄くなっていた弾幕が更に薄くなるという事でもあり、
「はっ!」
そんな隙を目を丸くしていても見逃す訳もなく、彼女は瞬時に距離を詰めてメカを薙ぎ払っていく。
そのまま敵を蹂躙する様に倒し、数分後にはもうこの辺りにメカはいないみたいで静かになり、一段落ついたと彼女は薙刀を降ろした。
空に浮かんでいた白い服の人も降りてきた。
一言お礼を言おうと口を開きかけると、
「なのはっ!」
今度は赤いドレスみたいな服をきた、天野ぐらいの年と思われる少女が飛んできた。
「お前はっ!後衛が単独で動くんじゃねえ!!何の為にチームで出動してると思ってんだ!!」
「ゴメン、ヴィータちゃん。でも前衛ならちゃんと居たんだよ、ほら」
白い服、なのはと呼ばれていた人が、ヴィータという赤い服の子に紹介する様に彼女を示した。
「…………誰だ?」
「……さぁ?ガジェットに襲われてんだけど、私がくる前から薙刀でスパスパ斬っちゃってて。その後も的確に地上のガジェットを倒してくれたから、むしろ私の方が助かっちゃったよ」
「……アレ、デバイスなのか?」
「…多分違うかな。魔法は一切使って無かったし」
「めっちゃくちゃ怪しい奴じゃねえか!!こんな時間にこんな所で長物を持って歩いてるだけでも十分なのに、魔法も使わずに生身でガジェットと殺り合う?本来ならすぐにでも身柄確保してもいいぐらいだろうが!!」
「ははっ……まあまあ、ヴィータちゃん落ち着いて」
「これが落ち着いてられるか!このバカなのは!!」
ちびっ子のヴィータちゃんの正論にたじたじになっているなのはさん。
彼女は何となくなのはさんに親近感を感じた。
それだけでなく、数が多くて困っていたところを助けてくれたなのはさん、そのなのはさんを真剣に心配し保護者の様に説教をするヴィータちゃんの二人が悪い人にも見えなかったので、一先ず戦意は無いのを示すため薙刀の刃を下にして地面に突き刺し、説教途中の二人に話しかけた。
後書き
ペルソナ3の女主人公の名前募集中です☆
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