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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第三話 八神組対管理局

第三話 八神組対管理局




それは数時間前の出来事でした。

「があっはっはっはっはは!」

ある幹部が何やら管理局の膨大な予算をつぎ込んで創り上げた1000階建ての要塞を見て高笑いしていた。

「これぞ我が管理局の無敵の要塞だ!これを攻略できるものなど不可能!ぬああっはっはっは!」

かつて襲撃の的になった要塞だがあまりの難攻不落ぶりに誰も襲わなくなり経費もばかにならないので取り壊そうという案があったのだがこの狸親父のせいで壊せないでいた。

見かねたリンディが・・・

「ふん!こんな役立たずの要塞なんていらないわ」

「なに!?」

「私の知り合いにはこんなゴミ捨て場ごとき簡単に破壊できる男が居るのよ」

「ほう連れて来いそいつを!」

こうしてリンディと幹部の間に稲妻が落ちると連れてこられた八神組。





「ちょっとリンディさん!何で俺が!?」

リンディに行き成り呼ばれてこの1000階建ての要塞を攻略しろと言われた力。

「こんなの俺じゃなくったって管理局の人間にやらせりゃいいじゃないっすか!」

「ふふふ・・・難攻不落の要塞は伊達じゃないわ・・・並の管理局員では歯が立たないのよ・・・これを攻略できるのは・・・ファントム所有のひなぎくのラグナブラストを耐え抜いた力君しかいないのよ!!」

「それ壮大な命がけじゃないっすか!!?」

以前ミツキの加勢に行ったときにひなぎくを使用する場面があったのだが、ラグナブラストを放つ際に巻き込まれた力なのだが・・・根性で何事もなかったかのように立ち上がってきた力の身体の頑丈さと生命力を買われたのである。

尚外野では出張キャピトラ店が創設されており全員にコーヒーが配られていた。

カウンターでは、はやてがコーヒーを啜りながらD飛鳥と見物を決め込んでいた。

「力君頑張れ~ウチが応援してるわ~」

「力兄~がんばって~」

「てお前らな~!!」

最凶の邪神不在のため戦力的には大々的に痛い更に・・・

「飛鳥はどうした!?」

相棒の飛鳥の姿がいない事に楓が・・・

「ああ・・・飛鳥さん今パチンコやってて連絡取れないんです」

ピンポーン
この時代は本編の二年後なので力と飛鳥は20歳であります。

力は2年留年している為高校生であります。

「相棒~」

相棒不在のため戦力的には更に痛い力ちゃん。という訳で指揮能力低下になってしまった八神組4馬鹿は要塞の入り口に入った。

「でっけえな・・・」

「そうだな」

北斗とサイモンが要塞の上を見るが雲すら突き抜けている為天辺が見えない。

「まぁまぁ・・・これが終われば金一封貰えるんですから頑張りましょう」

この物語で一番便利な楓が参上している為攻略には問題はなさそうだが・・・

「うわ・・・楓の能力を使い切れる指揮能力がある奴が不在なのが痛い・・・」

今のところ八神組で指揮能力を持っているはやては見物、飛鳥は不在、大地は・・・いつもの無茶ぶりをこなさせられている・・・力も指揮能力が無いわけじゃないのだがはやて達に比べたらはるかに劣る・・・その為すべて自己判断になってしまう。

更にルールでは正体がバレてはいけないのでダグテクターは使ってはいけなく不利である。

更に戦闘不能にならなければ再挑戦が可能という事以外、特に設定されてはいないのでどんな反撃が来るか分からない。

という訳で・・・

「突撃!!」

「「おう!」」

「・・・ち」

もうこうなったら小細工無しで【八神組流無謀な正面突破】を決め込む力。堂々とエントランスから入ると待ち構えていた一般局員たちがデバイスで迎撃するのだが・・・

「!!」

北斗が気功銃をすぐさま放ち局員たちのデバイスを吹っ飛ばした。するとがら空きになったところに力・楓・サイモンの格闘戦が繰り出され撃破していくと次の入り口にシャッターが閉まり始めた。

「おおりゃああああああああああ!!!」

すぐさまサイモンがシャッターの前に立ちラディ星人特有の剛力でシャッターを持ち上げた。

「ぬぅぅぅ重・・・」

「サイモンさ~んこれで良いとこ魅せたらヴィータさんがチュウしてくれるかもしれませんよ♪」

「!おりゃああああああああ!!!」

楓のアホな声援にやる気だしたサイモンはシャッターを強引にこじ開け更に壊してしまった。

そして周囲を捜索するとエレベーターを見つけサイモンが入ると上のボタンを押した。

「ようっし!一回だから上るだけだ『下へ参ります』なぬううううううううう!?」

侵入者用のトラップだったらしく下へ行ってしまい捕獲されてしまったサイモン。

「・・・階段で行こう」

思わぬ罠が待ち構えていた為階段で上に行くことにした力達。

「ちょっと待てえええ!助けろよ!!」

という訳でサイモンが脱落した。

階段で地道に上に登っていく力達。この階段の量で体力をかなり消耗させられる。

「誰だよ・・・こんな要塞考えた奴」

頭に筋を浮かべた状態の北斗。因みに現在は100階でありまだ10分の1しか登っていない。

「北斗!大丈夫かよ!?」

「うるせぇ!てめえみてえな体力馬鹿じゃねえんだよ!」

階段自体がかなり長過ぎる為疲労している力達。

すると階段が終わり広い空間に出ると待ち構えている刺客の姿が・・・

それは・・・

「キャロじゃねえか・・・」

何故かキャロが立ちはだかると当然対戦相手は・・・

「んじゃ頼むぜ北斗」

「なに?」

親父だった。力達は先に進むと対峙する北斗とキャロ。

「んで・・・テメエなんでここに?」

「いや~お義父さんをギャフンと言わせるために協力してって頼まれまして~面白そうだったんでつい♪」

「てめえ南家の人間に毒されたか・・・」

すると北斗が気功銃を構え臨戦態勢に入ると魔法の呪文が・・・

「パパ止めて~♪」

「ゾクゾク!!」

キャロのパパ宣言で蕁麻疹を起こす北斗はその一撃で戦闘不能になり倒れた。

北斗脱落。

次に進む。

その後も電流トラップ・・・大砲トラップ・・・ミサイルトラップ・・・レーザー砲トラップ・・・管理局ではご法度のはずの質量兵器のオンパレードなトラップを掻い潜り900階までたどり着いた力と楓。

「何だこの要塞は1000階に行くまで体力を使い切ってしまうぞ・・・エレベーターつけろよ・・・」

渋々文句を言う力。

すると

「あ!あれは!?」

楓が何かを見つけるとそこにはプレミア物の玩具の姿が・・・

「あれは!この世に三体限定の激レア物のロボット!プレミア価格1000万円!」

楓が飛びつこうとすると力が羽交い絞めにして止めた。

「やめろ楓!明らかに罠に決まってるだろ!」

「お爺ちゃん!あれは見過ごせないです!」

すると

「あれ?」

上から網が降ってきた為力が離れると楓が捕獲されてしまう。

「しまった!」

「にゃあっはっはっは!引っかかったのこの悪魔の子孫!!」

「今日という今日こそは逃がさないよ!」

管理局名物大魔王なのはと死神フェイトが力抹殺の為に仕掛けた罠らしい。

「不味い!」

「わ!ちょっと!お爺ちゃんぎゃああああああ!!」

取りあえず逃走する力と逃げられない楓は見事に撃墜されてしまった。

楓脱落

という訳で1000階に辿り着いた力が周囲を警戒すると窓際に設置された一つのスイッチを見つけた。

「えっと確かこれを押せば俺の勝ちなんだよな」

力がスイッチを押そうとすると・・・

『そこまでなの!!』

「!?」

スイッチを押す瞬間拡声器を持ったなのはが現れ管理局員たちが力の全方向を針の隙間も無いように取り囲んでしまった。更に捕獲された仲間達まで牢屋に入れられて連れられている。

「げ!」

『けっけけっけ!さあ悪魔!死ぬ前に何か言う事があったら聞いてあげるの!この状況でスイッチを襲うもんなら一斉砲撃があるの!!』

勝利を確信したなのはの号令で局員たちはデバイスに魔力を込めている。逃げ場無で背後は窓である。

「お爺ちゃんごめん」

「・・・不覚」

「悪い」

仲間も謝罪すると力は持ち前の諦めの悪さで・・・

「ちきしょう!ここは一時退却だ!みんな必ず助けるからな!!」

といって窓破って脱出する力。

すると

「ちょっと!ここは1000階だよ!!」

力の行為に仰天するフェイト。

「しまったあああああああああああああああああああ!!1000階だったことすっかり忘れていたあああああああああああああああああああああああああ!!!」

そのまま真っ逆さまに落ちていく力ちゃん。

一方地上では

「いや~光太郎兄さんのコーヒー美味しいな~」

『だよな~』

「ありがとうね~♪」

要塞の下にある出張キャピトラのカウンターでD飛鳥とDヒヨコが光太郎のコーヒーを飲んでいると・・・

ドンガラガッシャンガーン!!

目の前に振ってきた力ちゃん。

余りの光景にショックなD飛鳥。すると力は・・・

「なあああああああああ!!死ぬかと思ったああああああ!!!」

巨大なたんこぶを頭に作り起き上がってきた。

普通の人間は死にます。力だから生きてます。

取りあえず戦闘不能になっていないので再挑戦の為の作戦を練る力。

「くそおお・・・どうすればいいかな・・・」

ミニサイズの脳みそをフル回転して考える力。その頭のこぶに氷袋当ててるD飛鳥。

「ねぇ力兄って本当に普通の人間なの?改造手術とか受けてないの?」

付き合いは長いが力の超人的な頑丈さに目を丸くするD飛鳥。

すると

「せやな~だれやろうな~りきくんのからだこんなふうにしたの~」

力の身体を超強固にした張本人の八神はやてさん。

何かを思いついたのかはやてはD飛鳥の身体に障ると親指を立てて宣言した。

「大丈夫!飛鳥君!今からなら間に合う!・・・多分」

「え!?」

はやてから力が超頑丈になった工程を知らされて青ざめるD飛鳥だった。

取りあえず対策は考えているのだが、なにぶん知力の分の成長が体力に持って行かれた為起死回生の一手が思い浮かばない。

すると

「な~にやってんだお前?」

ちょうどパチンコから帰ってきた八神組最強のカードである東飛鳥。

「飛鳥あああああああ!!」

「ななななな何だよ?」

飛鳥の帰還に思わず涙して抱きつく力ちゃん。

そして

「あのね!んおい#%&さふvhんd8おc2bんcqlv#$%&‘&%$#$$’%(&‘&’%$#&%」

「あ?何々?『管理局から売られた喧嘩に受けてたったけど・・・』」

「&‘」()&%$う%&ぎゅあ$&#&%#%&$bないおjhすさ($%&%&#%$#’%&#$#%$#%$#&%」

「『もう俺しか居なくなったから協力してくれ』ああ~そりゃ可哀相に・・・」

力の意味不明な言動を正確に解読する飛鳥。付き合いが長いせいか大体言いたいことがわかるらしい。

「嫌だよあたしはこれから熱燗で一杯やるんだから」

「焼き鳥10本(はやての奢り)でどうよ?」

「乗った!」

かくして八神組最悪のカードが揃い再び要塞の入り口に立った3人と1匹。

「何で俺まで・・・」

撮影班として動向を強制されたD飛鳥。

更に・・・

「俺もかよ!!」

ミツキさんの面白うそうだからという理由で派遣されてしまったユウちゃん。

「でっけえな・・・んでどうする?」

飛鳥に尋ねる力。

すると飛鳥は・・・

「んじゃ堂々行きまひょ・・・正面から」

「ええ~さっき正攻法で攻めたのにもう一度同じ手で行くの?」

「そ!同じ手で行く!リベンジでは相手も同じ手で来るとは思わない!んであとは気力で頑張るのっ!・・・大体・・・お前の頭で細かい策が出来ると思うか?」

「言えてる・・・流石八神組鬼の副長」

「おだててもなんも出ないよ」

飛鳥の言葉に頷く力はそのまま補欠要員でユウを・・・撮影班D飛鳥を引っ張って突撃した。

再び侵入者が訪れた事に管理局側は臨戦態勢に入るが飛鳥の奇襲戦法に撃破され続けている。

「へ!へ!何でこんな高いもん作ったんよ!」

「馬鹿と何とかは高い所が好きって言うだろ!!」

文句を言いながらも力と飛鳥が順調に上に進むと見えてきた頂上。

すると

「!?」

何やらネットが発射され捕獲される力とネットを回避した飛鳥。すると機械音と共に巨大な鋼鉄の塊が姿を現した。

「管理局の経費を使って開発された・・・対南力用機動兵器・・・その名も力キラー8892!!」

と物凄いウォーカーマシンに乗って参上したフェイト。・・・しかも目つきが悪い。

すると力は・・・

「ちょっと待て!管理局が質量兵器使っていいのかよ!?」

「うるさい!お前を殺すためなら手段は択ばない!でああ!!」

力キラー8892のレバーを引くとネットを引っ張ると力が頑張って踏み止まった。

「ぐあ!そんなポンコツに負けてたまるか!!」

「く!この悪魔・・・流石毎回毎回はやてのお仕置きを食らっているだけはあるわ・・・なら!ライトニング!ショック!!!」

フェイトがスイッチを押した瞬間力を捕えているネットに1兆ボルトの電流が流し込まれた。

「ぎゃぎゃが8y289673りょいうよ1hそpじゃ9!!」

中身の骨まで映し出される力は電流が止むと口から煙を吐いた。

「殺す気か!!」

「安心しなさい・・・あんたの超人的な体力と肉体を計算すればこの程度の電流で死ぬことはないわ」

(そう言う問題なのかな?)

力の抗議に対して冷静に言うフェイト。その光景をD飛鳥は唖然として見ていた。

「まぁ・・・何処まで耐えられるかは分からないけどね!!ライトニングショック!!」

「ぎあおへづおhdそいqほいほいhw1くぉ!!」

「ショック!!」

「shごいr3うぃおhでぃおえひおえうぃえ1!!」

「ショック!!!」

「しょいhくぉういhsjほいひおh1くぃおjh2お2ひh1えlkん!!」

必殺技の押収を受ける力とそれによってある人物のことをすっかり忘れているフェイト。

すると

「ほい」

「へ?」

フェイトがある気配に気づくと既に背後に居る飛鳥の姿が・・・

飛鳥が力キラー8892のあるスイッチを押してスタスタと去っていった。

それは・・・

「自爆スイッチ!?『3・2・1』脱出!!」

咄嗟に脱出するフェイト。すると力キラー8892は木っ端微塵に破壊された。

力ばかりに集中して飛鳥の存在を忘れていたフェイトの油断であった。

こうして最後の砦であったのか力キラー8892が破壊されると大した抵抗も無くあっさり頂上に辿り着いた力と飛鳥。

「疲れた・・・あれ?あの砲台どうした?」

「ああ・・・高町教官なら司書長とデートするって言って帰った」

「あ・・・そう・・・」

既にリタイアとなってしまっていた為楓達は解放されているのでさっき押せなかったスイッチを押す力。

すると

『自爆まであと10秒』

「「「えええええええええええええええええええええええええ!?」」」

突然の自爆宣言に仰天する力達。とりあえず局員たちは既に非難が完了しているらしくこのされたのは力だけだった。

超大慌てで逃げる力と飛鳥&D飛鳥。

・・・だが・・・

ドッカーン

思いっきり自爆してしまった管理局難攻不落の要塞。

それを見たはやては・・・

「何ちゅうことしたんやあいつは・・・これじゃ時空管理局が黙ってへんで!!」

取りあえずコーヒーを一気飲みしはやてはその後の動向を見守るのだが・・・

翌日の病院

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

逃げ切れなかった力と飛鳥が病室のベッドで包帯グルグル巻きのギブスだらけになっていた。しかも力に至っては片足を吊っている。

信ぴょう性は危ういがD飛鳥は奇跡的に無傷(?)で済んでいるらしく我が家に帰ったのだが連絡はないので経過はわからない。

ユウは・・・ズタボロになってしまっていたのでアルトとユン先生が楽しそうに介抱していったそうな・・・

・・・しかも最悪な事にシャマル先生はバカンスに出かけた為治す人物がいない。

そしてリンディが・・・

「今度アースラを筆頭にした演習をやろうと思うんだけど」

管理局の不敗神話を壊した事に本気だされて挑戦されてらしい力ちゃん。

すると

「管理局の演習なんて!大っ嫌いだああああああああああああああああ!!」

力の絶叫が響き渡るのだった。
 
 

 
後書き

「何!?次回はあれだって!?それは全世界の女性の敵!即ち俺を殺すこと!!ってまたあの砲台に狙われるのか俺は!?って!ザンバー止めろ!!」
次回!勇者指令ダグオンA’s 南力抹殺大作戦2


「逃げろ~地の果てまでも!!ってどういう事よ!?」

飛鳥
「今度から20話に一回で4のつく回にやるんだって」
 
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