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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第二話 悲惨散々同棲生活!


ある夜の図

ピーポーピーポー

夜の夜中に消防車が集まって燃えているアパートを消火している。

それを見つめるパジャマ姿で枕とマッハキャリバーを持ったスバルの姿が・・・しかも毛先が焦げている。


第二話 悲惨散々同棲生活!


大地のボロアパート

「ZZZZZ」

海鳴の我が家であるボロアパートで大地が安眠を取っている。この男力の子孫のくせに超へそ曲がりで共同生活に向かない性格をしている為一人暮らしをしているのだが・・・

ピンポーン!

突如チャイムが鳴った。

「ふぁぁ・・・誰だよ?・・・まだ夜中の2時じゃないかぁ・・・」

物凄く眠たそうな大地が玄関のドアを開けるとそこには・・・

「大地ぃ~」

物凄く困った顔で大地に助けを求めるパジャマ姿で両手に枕とマッハキャリバーを持ったスバル。

すると

バタン!!

物凄い勢いでドア閉める大地。

「ちょっと大地!話くらい聞いてよ!!!」

ガンガンとドア叩きまくるスバルに大地。

「うるさい!夜中に近所迷惑だろうが貴様俺の安眠を妨げるな!!」

「話くらい聞いたって良いじゃん!!」

そう言って強引に大地の部屋に入るスバルは・・・

「まぁお茶でも♪」

「貴様!こりゃウチのお茶だろうが!」

大地の家のお茶を勝手に煎れて聞くも涙・・・語るも涙の話をする。

そもそも機動六課のメンバー達が海鳴で活動する事になりそれぞれの拠点で地球の仕事をすることになっていた。

スバルは消防署で働いていたのだが・・・

「火事だ!!」

近所の人の声で床に付いていたスバルが・・・

「火事!これは火消しの出番だ!て!ウチが火事じゃん!!」

目が覚めると燃えている我が家であるアパート。急いで枕とマッハキャリバーを持って外に避難した。出火の原因は違う部屋の人の寝たばこらしい。

ともかく住む場所を求め大地のボロアパートを尋ねたスバル。

「貴様!何故俺の家に来る!実家帰れ実家!!」

至極真っ当な大地の意見。

すると

「ええ!だって実家はミットチルダだよ!?地球の仕事場に行くの大変じゃん!」

こちらも至極真っ当な意見である。

「ティアナの家行け!」

「ええ!だってこっちじゃティアは飛鳥さんの家に居候してるんでしょ!?飛鳥さんだと気を遣っちゃうしミツキさんだって住んでるし~」

「ダグベースはどうだ!?あそこは衣食住そろってるぞ!」

「ダグベースはいろいろ大変だよ!だって楓が付けた罠いっぱいありそうだし!」

「じゃあ爺さんとこいけ爺さんのとこ!!」

「力さんの家は部隊長いるし!私邪神イベントに巻き込まれたくないよ!!」

「北斗の家はどうだ北斗の!」

「北斗さんの家はいつもバンバン撃つし!私キャロみたいに笑顔で全弾避ける自信ないよ!!」

「サイモンの家はどうだサイモンの!!」

「サイモンの家ってダイじゃん!ダイは移動してるから不便だよ!!部屋が見つかるまででいいからお願い!!」

どう転んでも大地の家が一番まともな場所らしい。

すると怒りに任せて大地は・・・

「裏の公園はどうだ!裏の公園!」

ボロアパートの裏に公園があるらしいのだが・・・

「ええ!裏の公園は最近!暴走族が集まるし!私暴走族に入って暴れちゃおうかな」

「今の状態でどうやってバイク買うんだ貴様!マッハキャリバーでやるのか!?とにかく俺は知らん!!」

物凄く嫌そうな大地。

するとスバルは

「じゃあもうグレてやる!それでティアに逮捕されたらこう言ってやる!!」

ピンポーン
純情なスバルのイメージ崩したくない人はスルーしてね♪それでも見る人は自己責任!!

「あたしがこうなったのは八神組の南大地のせいだからね!あの時家に置いてくれれば!あたしはグレずに済んだんだ!」

物凄く唖然とした表情のティアナに悪態付いた様子のグレたスバルの図。

そして現在に戻り

「悪いのは大地!って言いまくってやる!!」

「ふん!」

己の名声などどうでも良い人の大地なので全く効果がない。

すると奥の手出したスバル。

「それで大地にあれしてこれしてあれされてボロ雑巾のように捨てられたって『ミツキさんに頼んで』言いふらしてやる!!」

その時大地の頭に稲妻が落ちた。

そう・・・スバルの名声が汚されるからだ。

「(あの人の事だ・・・ある事ない事色付けて余計に事情を複雑にしかねん・・・女狐め・・・)わかった!ウチに来い!!」

噂好きなのか他人の恋愛に対して物凄く興味津々なタイプであろうミツキのことだ。余計話をややこしい方向に持って行くに決まっていると感じた大地はとうとう折れた。

「ありがとう!いやぁ!誠心誠意頼んだら良いことあるね!」

「何処が誠心誠意だ貴様!大体・・・貴様の大の男の部屋に入ろうとする神経が信じられん」

「まぁ!大地なんて『弟』みたいなもんだし!気を遣わなくていいし」

「ああそうですか」

実はスバルより年下の大地はスバルにとっては弟みたいな物らしい。

しかし南家伝統の女性アレルギー体質の大地は気が気じゃないようだ。

兎にも角にも部屋に案内されると、とりあえず焦げ臭くなっているのでシャワーを浴びたスバルは無理矢理大地のTシャツと短パンを拝借し着替えた。

「貴様勝手に俺の服を」

「だって!燃えちゃたんだからしょうがないでしょ!」

「はぁ・・・お前此処で寝ろよ」

といって押入れを開ける大地。

「ちょっと!トレンディドラマの愛人じゃないんだから押入れなんてひどいよ!」

「やかましい!この部屋のどこで寝るんだ!!」

大地の家は少し広めのワンルーム。風呂とトイレが別になっており狭いが台所も付いている。

物を入れる押入れがありプライバシーを守れるのは押入れしかない。

「大地!毛布だけ貸して!そしたら大地の横で寝る!」

「貴様!それだけは絶対にやめんか!」

寝る場所で大もめにもめたので大地が押入れで寝る事にしたのだが、スバルが悪いと思ったのだが押入れから大地を出そうとするのだが思いっきり嫌がる大地。その夜の大地の家は偉くにぎやかだったとか。

数日後

「何やってるの大地~」

「不動産屋のホームページ見てるんだよ!」

ダグベースのコンピューターで不動産屋を見ている大地。それを後ろから覗く姉、楓。

ここ数日スバルが居候しているのだが大地にとっては正に悪夢のような事だった。

一部始終

「大地~アイス貰うね~」

「貴様!それ限定品だ!!」

「ふぅ~さっぱりした~♪」

「バスタオル一丁で出てくるんじゃねえ!!」

「大地~おやすみ~」

「貴様!俺の布団だろうが!!」

何が起こっているのかはご想像任せにするとして・・・

「うわぁ・・・ストレス溜まりそうだね・・・」

「はぁ・・・気ままな一人暮らしが・・・早く部屋を見つけて出て行ってもらわねば・・・」

「まぁ良いじゃないの~好きな女の子と一緒なんだか・・・ら!?」

その瞬間楓の毛先を300年後の弓術大会でミッドチルダを制した大地の矢が射抜いた。

「貴様・・・余計な事言ってんじゃねえ!」

「ほう~お姉ちゃんと戦おうって言うの?良いよ~最近おじいちゃん達にこき使われまくって私もストレス溜まってるし」

指関節をバキバキ鳴らしながら楓も受けて立つと言った様子で喧嘩場へと向かっていき。

こうして南家伝統の姉弟喧嘩を繰り広げた楓と大地は溜まりに溜まったストレスを発散するととりあえず冷静になり部屋探しをするのだが中々見つからない。

その夜

「はぁ・・・」

溜息をつく大地。中々うまくいかない事に心折れそうになっていた。しかもスバルがシャワーを浴びている為風呂にも入れない。

すると何処かで電波が流れた。

覗いちゃえば~

「覗くか!この女狐!」

明らかに知り合いの眼鏡の人の電波であり反論する大地。

すると

「大地~お風呂開いたよ~」

「だからバスタオル一丁で出てくるんじゃねえ!!」

「だって着替え置いておくと大地が煩いじゃん!」

女性物のデリケートな物を直視すらできない大地に一応の気を使っているスバルなのだが・・・

「そっちの方が余計気を使うぞ!」

「もう!わがままなんだから!」

大地の言い分にスバルも反論する。やはり大地には共同生活は向かないようである。

すると

「「・・・あ・・・」」

お互いに興奮したせいなのかスバルのバスタオルが外れてしまった。

直撃するマッパ

すると

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

響き渡った

・・・『大地の』悲鳴が・・・

異世界・影の守護者世界

「♪~♪~」

己の世界で暢気に車のボンネットを開けて点検しているユウ・サエグサさん。

大地の数少ない友達である。

すると

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「ぶへ!!」

突如響き渡った大地の悲鳴にこけた挙句ボンネットに挟まれてしまった。

異世界・仮面ライダーD世界

「♪~♪~」

弓術場で大地に教えられた弓術の練習をしている新田蓮君。

ど真ん中を射抜く為集中し矢を放とうとした瞬間

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

「あれ!!!?」

直後に響き渡る大地の悲鳴の衝撃に的を大きく外してしまった。

そしてダグオン世界にて・・・

「「大地(大兄)!?」」

大急ぎで大地のボロアパートに駆け付けるユウと蓮。

そこには短パンとTシャツ着たスバルに介抱されている大地の姿が・・・

しかも肌は青ざめ白目をむき、尚且つ口から泡を吹いている。

「大地!何があった!大地!!」

「ぶくぶくぶく」

急いでユウが大地の様子を確かめるが・・・

「ダメだ・・・完全にのびてる・・・」

「大兄がここまで・・・何があったんだろう・・・」

大地の様子にユウと蓮は凄まじい物を想像するとユウがスバルに聞いてみた。

「スバル!何があったんだ!?次元世界飛び抜けて悲鳴が聞こえるって余程のことだぞ!?」

「さ!さぁ!何があったんだろうね~」

この事に関しては見ぬ聞かぬを決める事にしたスバルであった。

この後意識を取り戻した大地は全力でスバルの部屋探しを始めるのであったとさ・・・

めでたしめでたし

「めでたくねぇ!!」
 
 

 
後書き


「なぬ!?管理局が創り上げた千階建ての要塞だと?」

サイモン
「リンディさんが売り言葉に買い言葉で決闘を引き受けたらしいよ・・・」


「んで俺達が挑戦って奴か・・・あれ?ウチの相棒は・・・なに!?金一封!よっしゃやるぜ!」

次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい 八神組対管理局


「おうっし!勝負だ!!」
 
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