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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第一話 ダメ人間高校生

南家

「・・・暇だね」

「・・・暇だな」

新次郎とことはが文字通り暇を持て余していた。

「最近はやて姉ちゃん来ないね」

「・・・そうだな」

管理局の仕事が忙しくなったらしく最近南家を訪れていないはやて。

「ZZZZZZZZZZ」

そして呑気にリビングで寝ているぐうたら兄貴南力。

「そういえば冷蔵庫にスイカあったよね?」

「うん」

新次郎とことはが思い立ったのは・・・

「「スイカ割りしよう!!」」

リビングにシートを敷き季節はずれのスイカを置きゴルフクラブ(ドライバー)を構える新次郎。

「んじゃ目隠しして・・・」

「参加回って」

新次郎が目隠しをし回転する。

「もっと右右・・・」

「・・・よっとっと」

ことはの誘導に新次郎が従うが回りすぎて気持ち悪い。

「そこそこ!!」

「おりゃあああああああああ!!」

新次郎がゴルフクラブを思いっきり・・・・

「うぎゃああああああああああ!!!」

眠っている力の頭に振り下ろした。


「痛・・・」

力の頭に包帯を巻くことは。

「たく・・・俺だからかすり傷で済んだんだぞ!!並の人間じゃ大怪我だぞ!!」

「「・・・・ごめんなさい」」

二人して謝る新次郎とことはだった。


※スイカ割りは大人の人とルールを守って正しくやりましょう



第一話 ダメ人間高校生



征西学園高等学校

「くそ昨日は酷い目にあった」

頭に包帯巻いて力は机にダウンしていた。

「う~ん最近不幸の手紙が着たんだよね~」

「嫌だ~」

「不気味~」

何やらクラスの女子達が不幸の手紙が来たと話している。

「どうしよう~不幸の手紙なんて送んないと~」

「けどそれって迷信でしょ~」

「気にし過ぎだって~」

「けど~」

困っている女子。すると

「んあ~そんなに気になるなら俺に出せ。俺別に気にしないから」

ダルそうに言う南力20歳・職業高校生兼ヤクザ。

「え?けど」

「良いの良いの俺今更不幸が増えた事じゃ気にしねえから」

楽観的に言う力。



翌日

南家

新次郎が郵便受けを覗くと・・・・

「兄ちゃ~んまた不幸の手紙着たぞ~」

「ああ・・・またか」

南家の居間のテーブルにびっしりある不幸の手紙。力の発言はクラス中に響いたらしくクラスの悩める生徒が力に不幸の手紙を出したのだった。

「で?これどうすんの?」

久しぶりに訪ねてきたはやてが呆れて聞いてみると力は答えた。

「燃せ燃せ。んなゴミいらねえ」

庭で焚き火やる力。

「たく資源の無駄遣いを・・・」

「そろそろ焼けるかな~」

新次郎とことはは不幸の手紙の焚き火に季節はずれの芋を入れていた。早い話がついでに焼き芋をやろうということになった。

「不幸の手紙で焼き芋なんて乙だね~」

「うんうん」

何食わぬ顔で焼く新次郎とことは。そして

「おいことはおめえにも不幸の手紙着たぞ」

「は~い♪」

と言ってことはは焚き火に不幸の手紙をくべた。

「まさか・・・ことはちゃんも力君と一緒の事言うたの?」

「うん♪私不幸の手紙なんて気にしないもん」

「俺も・・・」

新次郎とことはの反応に呆れるはやて。力の家族を長年やっていると神経図太くなるようです。

「つんつくつん・・出来た~」

棒で突っついて見事に焼き芋が完成した。

「うわ~ほっかほか~」

「美味しい~」

「う~ん寒い時にはこれだね~」

南家、八神家は不幸の手紙で焼いた焼き芋を頬張っていた。

だがこの出来事が後に凄まじい事が起こるのだった。






翌日

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

何やら苦い顔をしている力。はやてが心配そうに答える。

「力君どないした?」

「ああはやて・・・なんだろう・・・俺最近幸福な事が起きて」

「え?」

「近所で札束拾ったし・・・交番に届けたら貰えたし・・・この間の小テスト満天だったし・・・宿題忘れても先生が熱出して休んでセーフだったし・・・」

不幸の手紙を貰ってから何故か幸福な事が起こるようになった力。

「それええことやん・・・」

「アホか・・・逆に不気味なんだよ・・・」

普段不幸と言う名の不幸を体験している男にとって逆に幸福が来ることは不気味以外にないようだった。

「おう南~今日は良い事あったか~」

「・・・うるせえ」

クラスメートAが力に幸福を尋ねてくるが力自身は幸福は不気味らしい。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「力君?」

「!!!」

びっくりした顔で振り返る力。それを見たはやては大層驚いた。

「な・・・なんや・・・」

「ああ・・・悪い」

「挙動不審やな」

普段不幸体質の人には幸福は不気味らしい。それを見たはやては・・・

「・・・こうなったら・・・来い」

「え?ちょっと」

何故か校舎裏に連れ出された力。

「は・はやてちゃん・・・な・なにやんの?そんな物騒なもの持って」

巨大鎖鉄球『金平糖』を構えるはやて。

「決まってるやろ~これで力君の幸福をぶっ飛ばんすんや・・・」

何処にそんな腕力があるのか金平糖をブンブン振り回すはやて。

「え!ちょっと待って・・・そんなもん当たったら!!」

「安心せい・・・お前は当たったくらいじゃ死なん・・・」

「ちょいま「ウジウジせんと男らしゅう観念しいや!!」うぎゃあああああああああ!!!」

金平糖で壁に叩き付けられる力。すると力の身体から何かが飛び出した。

「あ・・なんかいつもの体質に戻ったような」

その後力は元の不幸体質に戻った。
 
 

 
後書き

大地
「なに!?スバルのアパートが火事になっただと!?俺には関係ないし・・・何だと!?俺んちに居候させろ!?勘弁しろよ!!」

次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい 悲惨散々同棲生活!

大地
「早く!出てけー!!」
 
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