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WvsA‘s ジ・ビギンズナイト

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Hの正体・敗れた不屈と雷光

 
前書き
毎度、不定期ですみません。

では、はじまります。 

 
神家前…



シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ…そして、アクセルが立っていた…。

「…」

アクセルはシグナムたちに対しては終始無言…。エンジンブレードを杖にしている…。

「シグナム…コイツ本当に隼人か?」

「ああ…間違いない。」

疑いの目を向けるヴィータだがシグナムは確信を持って答える。


「…うっ」

同時にふらつきながら変身が解け1人の少年の姿に戻るアクセル…。それは朝、翔子たちと騒ぎを起こした転校生、『迅竜 隼人』であった…。

隼人は徐々に体勢が崩れていきやがて倒れてしまった…。

「隼人!」

シグナムは急いで駆け寄り隼人を抱き上げる。

「マジで隼人だったのかよ…」

「嘘…」

ヴィータもシャマルも驚きの声をあげる。

「シャマル、隼人の治療を頼む。それから話を聞こう…」

シグナムはそっと隼人を抱き上げると家の中へ入っていった…。


(そう言えば…隼人や主との出逢いの時を思いだすな…)

シグナムはそう思うと数ヶ月前…自分の今の主、八神 はやてと加速の少年、迅竜 隼人との出逢った時に思いを馳せる…。











数ヶ月前…


はやては1人だった…。両親は早くに亡くし家に来るにしてもパートのお手伝いさんぐらいだ…。



病院では先生たちが気を使ってくれる。特に井坂という最近きた医者が手品が得意でよくはやてを慰めてくれたし、この時のはやても笑顔だった…でも…






やっぱり寂しかった。




そんなある日のこと…


その日ははやての9歳の誕生日だった…。いや、正確には何分か前だった。

「誕生日おめでとう…私。」

はやては何故か自分の産まれた時既に近くにあったという古めかしい剣十字が入った謎の本を机に立て掛け自室の電気を消しベッドに入ろうとした…。

その時…


何処からか怪しい光が漏れる…。

「あれ…電気は消したはず…?」

振り向いて見てみると光を放っていたのは謎の本。それはふわりと宙に上がると勝手にページがペラペラとめくれはじめ電子音声が喋りだす…。

『マスター認証…』

そして紫色の三角形の魔方陣を床に描くと4人の人影が現れる。現在とは服装は違うが薄い黒い服装のシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラであった…。

「闇の書…起動確認しました。マスター、ご指示を…」



「…」


しかし、はやては黙ったままである…。

「マスター認証、確認しました。我らヴォルケンリッターに命令とあれば…」





シグナムも再び喋っては見るもののはやてに反応は無い。

「おい、シグナム…」

「こら、ヴィータ!マスターの前…」

「コイツ気絶してるぞ。」

「「「「え?」」」」


それを見兼ねヴィータがはやてを見てみると彼女は気絶し目を回していた…。これには彼女らはフリーズしてしまう。



さらに…


「ぬおおおおおおおおお!?」


ズドーン!

「「「「!」」」」

庭に何かが落ちた。この衝撃により目を覚ましたはやてはシグナムらと共に庭に出る。そこには…



クレーターができておりその真ん中で気絶している隼人がいた…。


「あ、あかん!はよ救急車!!」

あわててはやては救急車を呼び隼人は病院に運ばれていった…。はやてとシグナムもまたそれに付き添う…。








数分後…


海鳴病院…

「容態は安定しました…」

「良かった…。」

隼人は医者による懸命な治療により一命をとりとめはやては安堵の声を漏らす。

「良かったですね主…」


「そうやね…あれ?」

シグナムが声をかけた途端彼女はゆっくりと姿勢が崩れていき気を失った…。

「主!しっかりして下さい!主!」

シグナムの悲痛な叫びが病院に響き渡った…。



はやては病院のベッドで目を覚ました…。

「あ、気がついた?」

付き添っていてくれたのだろうか…女性の医師が優しく語りかけてくきた…。

「すいません、迷惑かけて…」

自分が気絶したことを思いだし謝るはやて。

「謝ることないわよ…それより…」

女性の医師は視線を横に向け…









「あの人たち誰?」

「へ?」

病室の脇を指さした…。

そこには堂々と立っているシグナムとザフィーラ…

睨みを効かせるヴィータ…

おろおろしているシャマルの姿があった…。



「あの人たち言っていることは訳わからないし、不審者なら警察呼んだほうが…」

(あわわ…)

この4人のことなど夢かなんかなどと思っていたはやては目が点になり心の中でパニックになる。


すると突然、彼女の頭の中にシグナムの声が響く…。

(なんや…頭の中に声が響いて…)

『これは『念話』というモノです。心の中で念じていただければ会話が出来ます。ご希望とあればご指示を…』

(へぇ~…ならお願いがあるんやけど、私がこれから話すことに合わせてな…?)



このあと、はやてはシグナムらのことを遠い親戚だと紹介し海外からわざわざ来てくれたのだがあまりに突然のサプライズだったのではやてとその友人である少年は驚きすぎ少年は窓から転落してしまったと言った…。

医師もその説明には疑いを持ってこそはいたもののシグナムらの話と辻褄が合うので納得せざらえなかった…。

現在…


「んで、隼人もその時拾ってきたんだよな…」

「そうだな…しばらく奴は病院にいたがな…。私たちと隼人はそのあと服も買ってもらったが…それでも隼人は何も喋ろうとはしなかったな…。」

ヴィータとザフィーラは今までのことを思い返しながら家の中へ入っていった…。




















現在・・・・



なのははヴィータの攻撃で…
フェイトはドーパント…さらにアクセルの攻撃により大ダメージを負っていた。


「なのは…」

その様子をユーノが付き添っている。

そこへ…

「フェイト!なのは!!」

あわてた様子の黒髪の少年が駆け込んでくる。まだ正式では無いがフェイトの義兄、『クロノ・ハラオウン』である。彼もフェイトとなのは同様優秀な魔導士であり、執務官という多忙な役職でありながら義理の妹が心配で急いでやってきたのだ。

「シーッ!病室は静かにしないと…」

「ああ…すまない。」

ユーノに咎められ冷静になるクロノ…。

「ユーノ…この状況でなんだが敵の情報は?」

「…ごめん、僕にはあの魔導士のほうも紅い戦士のこともよくわからない。映像は気づかれて破壊されて…」

「そう…か…」

クロノはため息をつくと自分が入ってきた出入口に目をやった…。





「まあ、『重要参考人』は確保出来たからな…。」


「え?」



クロノの言葉に首を傾げるユーノ。するとドアが開き…




「やぁぁぁぁめぇぇぇぇろぉぉぉぉぉぉ!!やぁぁぁぁめぇぇぇぇろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「僕としたことが…」

「お前ら静かにしろ!!」
アルフ(人間態)に鎖で縛りあげられた翔子とフィリップが入ってきた。

「君達は……?」

「こいつら、私らが妙な連中とやり合ってる時に近くにいたんだよ!!」

ユーノの疑問に荒々しく答えるアルフ。

「それだけならただ巻き込まれただけじゃ…」

「いや、こいつらこんなヘンテコなモン持ってやがった!!」

そう言ってポーチからWドライバーと翔子のジョーカーメモリを出すアルフ。

「?…これは…何かの装置とUSBメモリ?にしては大きいような…」

興味深くそれらを眺めるユーノ。続いてクロノが喋りだす。

「これはデバイスにでは無いことは解っている。それとこのUSBメモリらしきものはあの紅い戦士の使用していたものと酷似していることが破損した映像データから確認出来た。後に解析に回して…」

「解析!?」

クロノに対しすっとんきょうな声をだす翔子。

「そうだ。そして君らは身体検査もあるしそのあとは尋問が待ってる。楽しみにするんだな。」

「いぃぃやぁぁぁぁ!!」

「全く…君はレディとしての自覚は無いのか?」

さらにじたばたする翔子を呆れた視線を向けるクロノ。彼は翔子に対しとても面倒な印象を持った。

(まずい…このままドライバーとガイアメモリを解析される訳には…)

焦るフィリップ…。時空管理局はガイアメモリはもちろん銃など質量兵器を禁止している。ガイアメモリは存在は公認されていないがもってのほかだ。

(こうなったら…)

「翔子!!高町 なのはを起こすんだ!!」

「え?あ、そうか!!なのはぁぁぁぁ!!起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!なのはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

この状態でフィリップは何を思ったのかケガでダウンしているなのはを起こすよう翔子に指示。翔子もフィリップの意図に気付き大声を張り上げ起こしにかかる。しかし、これは同じ状態のフェイトや周りのクロノたちも物凄く迷惑である。

「う、ううん…」

そして徐々に意識を取り戻していく反応をみせるなのは…。




数秒後…

「翔子ちゃん?」


彼女は意識を取り戻した…。








 
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