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WvsA‘s ジ・ビギンズナイト

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Hの正体・加速の力

 
前書き
本当に亀更新です。
そして短いです。それでもよろしくおねがいします。
 

 
『アクセル!!』

「変…身!!」

『アクセル!!』


少年は腹につけたバイクのハンドル状の物体『アクセルドライバー』に『アクセルメモリ』をスロットしハンドルを捻る…。


ギュイィィィィン!!


凄まじい駆動音と共に少年の背は大人のそれと同じになり深紅の装甲の鎧が纏われていき、背中にはバイクのタイヤとおぼしき物が装着される。
そして、最後に顔に銀色の『A』のラインが入った青いバイザーが精製された…。

「さあ…振り切るぜ!!」

そして、少年は『仮面ライダーアクセル』へと姿を変える。

『か、仮面ライダーだと!?』

驚いた声をだすコマンダーD。すぐさまミサイルを放ち迎撃に移る。

「はっ!!」

アクセルは同時に機械仕掛けの剣『エンジンブレード』を構えミサイルの弾道から外れた場所へ飛ぶ。

『エンジン!!ジェット!!』

そして、宙に浮いている間にエンジンブレードを折り曲げ『エンジンメモリ』をスロットし、元に戻す。さらに後ろに飛んでいったミサイルをエンジンブレードから放った蒸気と電気の弾丸で破壊。爆風を利用しコマンダーDのいるビルへ飛び移る。

『な、何!?』

驚愕するコマンダーDを容赦なくエンジンブレードで鮮やかに斬りつけるアクセル。

「す、凄い…」

「な、何者なんだアイツ!?」

それぞれ驚きの声をあげるフェイトとアルフ…。


(もしや…あの剣裁き…!)

シグナムはフェイトらとは別の意味で驚いていた。アクセルの動きに見覚えがあったからだ…。


「ふっ!!はあ!!」


ガン!!ガン!!

『舐めるなァァ!!』

一方的にアクセルにやられていたコマンダーDだったが苦し紛れにミサイルを放つ。
「!」

ズガアアアアン!!


アクセルは反応が遅れ爆発に飲まれてしまう。

「ああ…!!」

『くっ!!今のうちだ!!』

思わず声を上げてしまうフェイト…。コマンダーDはその隙にビルから飛び降り下に止めてあったバイクで逃走を謀る。

「!アイツ逃げるよ!!」

声をあげるアルフ。しかし彼女は追おうとはしない。自分では追い付いたとしても敵わないことを感じていたからだ…。

(このまま逃がすしかないのかい…!!)

ブォォォォォォォン!!

「!」


その時、悔しがるアルフの思いに呼応するかのように先程の爆発の中から深紅のバイクを飛び出す。

『!』

その深紅のバイクはビルの壁の側面を駆け降り道路へ出るとコマンダーDのバイクを追い抜く…。

『なっ!』

それだけでは終わらない。バイクはある程度離れると飛び上がりアクセルへと変形した。

「絶望が…」

アクセルはエンジンブレードを再度折り曲げエンジンメモリをスロットし…

「お前の…」

『エンジン!!マキシマムドライブ!!』

エンジンブレードを元に戻し構え…

『う、うわあァァァァァァァァァァ!!』

「ゴールだァァァァァァ!!」


そして、悲鳴をあげるコマンダーDにすれ違い際に振り抜いた…。





ズガアアアアン!!






赤い『A』の字を一瞬浮かばせるとバイクごと大爆発を起こすコマンダーD…。
つまりはアクセルの勝利を意味していた…。

「そんな…アイツを簡単に…」

もはや腰を抜かしてしまうアルフ。しかし、フェイトはアクセルの隣にまで飛びバルディッシュを構える…。

「こちらは時空管理局嘱託魔導士フェイト・テスタロッサです。先程は助けて頂きありがとうございました。しかし、貴方の力はロスロトロギアの疑いがあります。速やかにご同行を…」

しかし、アクセルはフェイトなど眼中に無いかのようにその場を去ろうとする…。

「あ!待って…」

アクセルを追いかけようとしたフェイト…



















『アクセル!!マキシマムドライブ!!』

バキン!!


「え?」


だが次の瞬間、フェイトは何が起きたか理解出来なかった…。


彼女には赤い閃光が見えた…


その次に彼女のバルディッシュが砕けていた…。


ドカッ!!

「!」

そして、アクセルはフェイトに裏拳を叩きこみ気絶させる。

「フェイト!!貴様ァァ!!」

それに怒り狂ったアルフが突っ込んでいく…

「ふん!!」

『エンジン!!エレキトリック!!』


ドカッ!!

しかし、アクセルさ素早く電撃を纏ったエンジンブレードで峰打ちをする。


「くっ…そ……」

そのままアルフは地面に力なく倒れる…。


「…」

その様子を空から見ていたシグナムはゆっくりとアクセルと距離をとって舞い降りる…。


そして、彼女は言った…







「お前…『隼人』だな…」



「…」


『エンジン!!ジェット!!』

アクセルは無言のままエンジンブレードの切っ先をシグナムに向ける…。


「…!」

反射的に身構えるシグナム。
同時にエンジンブレードの刀身が赤み帯びていき…


バシュ!!


「!」

しかし、アクセルは弾丸を発射する直前で切っ先をビルに向け放った。


「ぐあ!?」

それはビルから一部始終を見ていたユーノに直撃した。


ユーノはその衝撃で気絶してしまう。

「…」


それをアクセルは確認するとシグナムに歩み寄る…。

そして、アクセルはこう言った…









「帰ろう…家に…」






 
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