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異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)

作者:rekyunn
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第二十二話 ( ´ ▽ ` )ノ

 
前書き
あけましておめでとうございます。レキュンです。正月にも書いてんのか………と呆れるかもしれませんが、モチベーション、そして中途半端な時にしか書くことが出来ない自分としては、此処で書くことができたのは幸いです。

そして! 一度はやりたかった題名顔文字!! いや別に禁止されてるわけでも下手したら二番煎じかもしれませんが、やりたかったので。………特に顔文字に意味はありませんよ?

前置きが長くなりましたが、それではどうぞ! 

 
―――――本拠に戻ってから気付いた。報酬もらってない―――――

「なので報酬をくれ」

「いきなり入ってきてそれか」

呆れたように証を見る白夜叉。しかしこのままではコミュニティの勝負に負けてしまうので証も必死である。

「そうはいってものう、何がほしいのだ」

「む、そう言われると………思いつかないな」

「阿呆かおんしは………」

そう言って考えこむ証を見て呆れる白夜叉。その時、客間に来訪者が現れた。

「ん? なんだ。証もいたのか。つーか何だその服」

「十六夜か。この服は他の服が使えなくなった時に買った。どうして来たんだ?割りと上手くいってないと聞いたけど?」

「ん、その件もあって来たんだがな。白夜叉、東側の開発についてなんだが………」

訳がわからない証は首を傾げる。十六夜はニヤリと笑って"東側の開発計画~"について解説を始めた―――――





「なるほど。つまり発展に重要な水源の確保を目指してギフトを手に入れるのは十六夜か。で、俺がそのギフトを祀る神殿を設計すると」

「そういうことだ」

ヤハハ、と笑って頷く十六夜に証は渋面を浮かべる。

「俺のメリットは?」

ついでに言えば十六夜の白夜叉に対する請求も気になったが、そこは我慢した。あとの楽しみに取っておくことにした。

「お前も何か白夜叉に頼めよ。今なら良いの貰えるぞきっと」

「おいおんし、勝手に決めるでない」

少し青筋を立てる白夜叉を尻目に、証は渋面を浮かべながら、

「その件、呑むよ」

十六夜に大きなメリットになりそうだが、此方にもいいことではある。

「……ふむ、ならば水源となるギフトを持っている者を紹介してやろう。最近は参加すらできずに困っておるのであろう?」

十六夜は憮然としながら頷いた。十六夜が目立ち過ぎたせいで証もとばっちりを受けているのは記憶に新しい。

白夜叉は虚空から紹介状の書かれた羊皮紙を十六夜に渡す。女性店員に涙目で睨まれながら立ち去った十六夜を尻目に証と白夜叉は嗤う。

「ハハッ、十六夜も甘いな。最も重要な事を忘れるとは」

「クックック、おんしも悪よのう。………では、任せるぞ。随時相談しに来い」

「りょーかい。では_____施設の衣装は俺に任せてくれ」





"ノーネーム"本拠・農業区。

「証君、その服は何?」

「これ? 買ったやつだけど? そんな気になる?」

「………ええ」

白夜叉との話が終わり、本拠に戻って農地の再生を手伝いに行った所で、久遠飛鳥に出会い頭に言われた。彼女の紅いドレス姿は今日も映えている。

農地の整備をディーンに任せながら飛鳥は腰に手を置いた。

「証君も突飛なファッションなら兎も角、似合わない衣装は着るべきではないと思うわ」

「そ、そうか。洗濯が終わったら着替えるか………」

無念そうに肩を落とす。気に入ったとはいえ、似合わないと言われれば諦めるしかない。

飛鳥は強く言い過ぎたフォローをするために慌てて声を掛ける。

「に、似合わないと言ってしまった事もあるし、買い直すなら見に行ってあげてもいいわよ?」

「What?」

証は驚いて飛鳥を見るが、照れたように顔を背ける飛鳥に他意はなさそうである。

(それはデート………知らないか………)

昭和女子だから分からなかったのか、深窓の少女だから知らないのか。どちらにせよ女性のお誘いを無碍にするのは良くないというのは、一つ前の世界で痛いほどよく分かっている。具体的には地形が変わるレベルで。

「うん、是非是非。………あ、そういやこんなものを貰ってたな」

と一つの招待状を取り出す。飛鳥は驚いたように目を開く

「それ………何処から?」

「空から。………違うか、えーとコミュニティ"契約の櫃"だね。エミちゃんて子から送られてきたんだけど」

その招待状には金色の櫃が描かれている。

「エミ? ってどなた? 契約の櫃?」

頭にハテナマークを浮かべた飛鳥に苦笑いして説明する。

「エミちゃんていう子は魔王の時に助けた子で、契約の櫃は………、教派によって変わるけど有名なのはモーセの十戒と、聖母マリアの聖骸を納めた箱。かな」

「そ、そうなの………けどそんな大きな戦果をあげれそうなコミュニティに勝負相手を連れって行っていいのかしら?」

「そりゃあ勿論、けど勝てなきゃ意味ないしね」

飛鳥は一瞬驚いたように目を大きくするが、可憐に笑って頷く。

「そう。なら一緒に同行させてもらおうかしら。但し、私が貴方よりも多く戦果を挙げても文句を言わないようにね?」

「それこそ勿論」

証も苦笑しながら頷いた。






"ノーネーム"本拠。

農地に撒く肥料の作成に一段落ついたところで、昼食を食べるために食堂へ向かった所で春日部耀と遭遇した。彼女は食事中に珍しく手と口を止めて、

「 ………証、どうしてアロハシャツ?」

と不思議そうに首を傾げた。
 
 

 
後書き
どうでしたでしょうか? 今回は早めに投稿できて安堵しています。その代わりにいつも以上にネタを作れませんでしたが。何も破壊してませんしね。

このあとの話なのですが、実をいうと初めてのオリジナルギフトゲームの次に、証を先に南側へ行かせるか行かせないか悩んでいます。

………いや、巨人族をあそこまで壊滅させて、証がまた来た時に襲い掛かってくるかどうか微妙ですし。けれど"ウロボロス"なら対策を立ててくるか………。

と考え中だったりじゃなかったり。とまあ今回はこの辺りで、

今年も宜しくお願いします。

感想を頂けたら幸いです。 
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