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ALO×HUNTER×なのは

作者:メア
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ど忘れ×ポンズ×試験

 
前書き
修正させていただきました。ドールハウスを除去 

 



 さて、キルア君とゴン君を鍛え始めたし、ボクは狩りにでも精を出そうかな。

「円」

ボクを中心に、円状に風が巻き起こり、脳内にこの島中に存在する生命の分布がはっきりと映し出される。これは、ボクの索敵スキルと円で事細かに形成されているからだ。

「さて、狩りをはじめようかな」

シュテル先生は動いていないし、適当に…………そうだ、どうせならあの二人も叩き込もう。それと、今回のみんなの合格分も集めようかな。


 それから、島中を高速で移動し、受験者のプレートを狙う。そして、ボクが狙ったのは、森の中を歩いている三人組だった。

「なんだっ?」

1人はボクの気配に気付いたみたいだけど、遅すぎる。

「兄ちゃんッ!」

「がっ!?」

瞬時に接近して背後から手刀を決めて気絶させる。

「まず一人」

「てめぇっ!?」

「はいはい、とっとと眠っていてね」

こちらも瞬時に接近し、手刀を決めて気絶させる。それをただ繰り返すだけだった。

「弱い、弱すぎる。まぁ、仕方ないけど…………ボクの身体能力って強化系を極めた人が念で思いっきり強化した状態と同じかそれ以上みたいだし。ああ、そこに隠れているの、死にたくなかったら出て…………何だ、逃げちゃった」

次はあれで…………いや、強そうだから残しておこう。さて、どんどん狩るよ〜!
ついでにクラピカさんとレオリオさんも…………育てなきゃね。それで、彼らが完成させた念を貰うんだ。蜘蛛を皆殺しにするために、もっとボクは力が欲しい。さて、直ぐにレオリオさんとクラピカさんを捕獲して鍛えようか。それでロスはほとんどない。ボクの能力からして、人を教育して代価としてその人の念を貰う。それが一番いいんだよね。






クラピカ





 ユウキに捕まり、腕輪を嵌められた時は正直驚いたが、連れて行かれた場所にはゴン達が居た。彼らに聴くと、私達に訓練を施してくれるらしい。レオリオはかなりごねていたが、ユウキやヒソカ達のあの異常ともいえる実力を身に付けられるならいい機会だと思う。ただの腕輪でこんな事すら可能にしているのだ。そのやり方を教えてくれるなら、私にとってはありがたいことだ。

「なんとか動けるようになったな」

「ああ」

「そうだね」

最初は動くのも辛かったが、なんとか身体が動くようになってきた。本当に身体が危なくなると身体が急激に楽になり、また重くなる。おそらく、負荷と回復をひたすら繰り返させて強制的に鍛えあげているんだろう。

「俺はもうちょっと行けるな。多分だけど、最低の奴に重力が調節されてんだな」

「みたいだな。つまり、我々はようやく平均近くになったか」

「でもよ、次はどうすんだよ?」

「ふむ…………何か有ると思うのだが…………少なくとも、食料の補充は有るだろう」

持ってきていた食料でなんとか飢えをしのいだが、流石にそろそろきつい。

「そうだな」

少なくとも、もうすぐ、食料が切れてしまうのだから、どうにかして欲しい。

「やっふぉ〜」

「ユウキか…………」

顔を上げるとユウキの真紅の瞳が見える。やはり、これはカラーコンタクトでは無く、緋色の瞳なのか?
しかし、常時発動した上にいままで生き残っているなど…………有り得ない。だが、あの実力が有れば例えA級の幻影旅団だとしても…………いや、後で聞けばいいな。

「おい、早くこれを外しやがれ! 俺達はハンター試験をしているんだぞ!!」

「あっ、安心して良いよ。もう、残ってるのはシュテル先生、ポンズ、ヒソカ、イ…………トゲトゲ、ハンゾウ、ポックルしかいないし、合格出来ないよ」

「え?」

「それ以外は全部、ボクとポンズでプレートを奪ってあげたから。後は君達の四人分でギリギリかな」

そう言って、草の上に大量のプレートを捨てた。

「なるほど…………つまり、ヒソカがやっていた試験管ごっこをユウキもするのか」

「かな? まぁ、あっちよりは君達の実力を伸ばしてあげるから良心的だよ」

「しかし、ユウキに得はあるのか?」

私達を鍛えるだけ鍛えて、試験合格の為のプレートまで用意するとは、必ず裏があるはずだ。

「そうだぞ!」

「それは俺もわかんない」

「得は有るよ。ゴン君やキルア君にはそのお父さんと伝手が出来る。レオリオさんとクラピカさんは…………ついで?」

この内容は本当かわからんな。十中八九嘘……いや、出来ようが出来まいがどうでもいいと思っているのだろう。

「ついでかよっ!!」

「まぁ、本音はヒソカに殺されて欲しく無いからかな。あの変態に目を付けられたら、平穏無事な世界とは終わりだよ?」

「「「「確かに」」」」

一定期間が過ぎたら襲ってきそうだな。ちょっと前に森であったが、あの時はなんとか逃がしてもらった。

「っと、それはいいとして…………食料だけど、今から放つから頑張ってね」

「ん? 放つだと…………」

「うん。先ずは…………これだね」

ユウキがそういった瞬間、草の上に大きな4匹の蛇が現れた。おい、何もない所から出したぞ。いったいどうなっている!

「おい、何だよあれ…………」

「火を吹いてるよ!!」

「スゲー、あっちは水を出してるぜ!」

「毒も有るけど、たいした事も無いから頑張ってね!」

そして、ユウキは消えたが、アレは…………まさか、あの魔獣か?

「何だあれ?」

「おそらくだが、ドラゴンスネークと呼ばれる蛇だ。属性はそれぞれ赤色が火、青色が水、緑色が風、茶色が土だろう」

分かっていないゴン達に私が説明する。

「よ〜し、頑張るよ!」

「おおっ!!」

「怖いが、しゃあねぇか」

こいつらは楽天的だな。この敵がどれだけ強いか理解していない。

「ああ」

だが、致し方あるまい。殺らなければ殺られるだけだ。ここは乗ってやろう。






ユウキ





 時は流れて最終日、ボクは四人が居る場所を遠くから監視している。あの腕輪はだんだんと重力が増えて行く仕掛けなので、目の前にいる四人は凄く強くなっていると思う。ちなみにドラゴンスネークはボクが操っていたから問題無い。うまいこと誘導して殺させ、食べさせた。ひどい怪我もしたけどそれはボクが治してあげた。

「うん、大分力はついたようだね」

「ああ」

「うん」

「おうよ」

各自返事をしてくれた。でも、基礎が出来たくらいなんだよね。まだまだだ。

「それで、テストはどうするんだ?」

「もちろん、戦ってもうよ。相手はボクかポンズ。どっちがいい?」

「それは…………」

「ちなみに、ポンズの方が弱いよ」

「「「ポンズで」」」

キルア、レオリオ、クラピカの3人は見事にハモったね。それ程ボクと戦うのが嫌か。非道いや。

「え〜〜俺はユウキの方が…………もがもが」

一瞬で彼らはゴンを封じた。

「よ〜し、ポンズと戦うぞ」

「それじゃ、呼ぶね」

「ん、なんだそれ?」

「笛だよ」

取り出したホイッスルを思いっきり吹く。すると、即座に森の中から、ドラゴンビーで作られた空中ブランコに座ったポンズが現れた。

「呼んだ?」

「うん。この四人の相手をしてあげて。ただし、ハチも使わずに、この円から動いたら負けだからね」

ボクが円形にしっかりと丸を書く。

「きついけど、わかった」

ポンズの足元に円形を書いてあげる。

「犬か…………?」

レオリオがぼそっと言った言葉に、ポンズが反応した。

「何か言った?」

殺気を放つポンズにキルア以外の皆が少し下がったね。

「いや…………なんでもない」

「そう。それじゃあ、始めましょうか」

「うん」

「やろうか」

男4人がポンズに襲いかかって行く。場面だけみたら非道い行為だよね。男性4人が1人の少女に乱暴しようとしているんだから。

「頑張れ〜〜」

始まった試合は、やっぱりポンズが優秀だった。ポンズは円を展開し、容赦なく拳を叩き込む。格闘戦はしっかりと鍛えているから、問題無い。基本的にポンズはカウンタータイプだ。肉体改造の御蔭で基礎スペックからして人型ドラゴンを相手にしているような物だ。
今もキルアが背後から襲いかかったけど、軽くカウンターで裏拳を決められて吹き飛んだ。

「くそっ、まるで後ろに目が有るみたいだ…………」

「なんて奴だよ…………」

「にゃろっ」

キルアが本気で飛び出すが、結局、鳩尾に拳を叩き込まれて吹き飛ばされる。ボクは暇なのでつい新しい作品を作るのに熱中してしまった。

「あれ、これってまずい?」

気づいたら、全員がボロボロになり倒れている。でも、腕輪の機能で回復しているので問題無い。ポンズは円から動いていない。うん、実力が違いすぎてテストになっていない。手加減を頼むのを忘れていた。

「実践テストは終わり。そろそろ別のテストに入るよ」

「別のテストだと?」

クラピカさんが不思議に聞いてくる。

「うん。ボク達やプロハンターが使う力を教えてあげる。でも、死ぬかも知れないけど、どうする?」

「死ぬかも知れないのかよ……」

レオリオは嫌そうだね。

「俺は受ける」

「俺も。親父達もぜってぇー使ってるだろうし」

ゴンとキルアも即答した。

「私もだ。A級犯罪者の連中も使っているのだろう?」

「使っているよ」

「なら、受ける」

クラピカさんも問題無い。後はレオリオさんだけだから、3人共レオリオさんを見る。

「くそ、俺は……」

「レオリオは医者志望なんでしょ? なら、治療系……医療に関わる念を覚えたらいいじゃない。その腕輪だって念で作られているわ。つまり、重傷の人でも救う事が出来るわ」

「……わかった。俺も受け入れよう」

ポンズの言葉に納得したようだ。それから、4人を並べてポンズと協力しながら精孔(しょうこう)を開いてあげる。

「コントロールを覚えて…………じゃないと、死ぬよ」

「ちょっ」

「いいから、呼吸を合わせる!」

「「「「はい!」」」」

殺気を放ちつつ、言う事を聞かせれば、全員がなんとかオーラを纏わせる事が出来た。これで、彼らは覚醒した。その後、勉強会を開いてプレートを渡してあげた。ゴン君はやっぱりゴネタけど、真のハンターへの入学祝いだと言ったら、渋々納得してくれた。ついでにヒソカみたいにボクに1擊を入れてみろと言っておいたから、そっちで納得したのかも知れない。さて、皆には最低限、念に付いて教え、修行方法も会得させなきゃね。










 
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