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勇者指令ダグオンA's

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第十三話 俺たちの正義


東飛鳥は上官暴行で独房に入っていた。そしてその飛鳥を一人の老人が引き取りに来た。

「東飛鳥三等陸士だね?」

「誰だ・あんた」

「私はノルウェール。君の上官だ」

「ざけんな。いやいや引き取らなくていいんですよ」

「あれは君の優しさから生まれたことだろ・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「だったらその優しさから生まれた正義を・・・私は信じる」

「あんたも半殺しにするかもしれないよ?」

「その時は私が悪いんだろう」


第十三話 俺たちの正義
暗黒大帝ルシファー登場

「どこだここ?」

変身解除したメンバーは面食らっていた。凄まじく嫌な空模様の中何処か荒れ果てたような、そして飛鳥にしては見覚えがある場所に居た。

「とりあえずここってミッドチルダだね・・・とりあえず」

今の力の格好に飛鳥は。

「裸じゃ恥ずかしいぞ。服着ろ」

と言って力の私服を投げ渡す飛鳥。

「うげえ!!忘れてた!!」

慌てて着替える力。その際飛鳥はちゃんと後ろを向いてくれていた。

「とりあえずなんで世界越えたんだ?」

「多分・・・原因は北斗の次元刀・・・あれは文字通り次元を切り裂く剣・・・恐らくあいつとあんたのパワーが合わさって時空を越えたみたいね」

「時空って・・・ここどこ?」

「少なくともあたしの居るミッドチルダの時代じゃない」

冷静に分析する飛鳥。

「そういやあの野郎は?」

「あんたほったらかしてどっか行った」

「なんで追わねえんだよ!!」

「今の状況であんた見殺しにするわけにもいかんでしょ」

「う!!」

ギクッとする力。その時だった。

チュドーン。

「なんだ!?」

突如目の前に骸骨のロボットと管理局の武装局員の激戦が始まった。

「うわ!!」

慌てて隠れる力と飛鳥。

「なんだよ攻撃か!?」

「まあ武装局員が現れたし・・・この場はだいじょう・・・」

その時、武装局員が撃墜された。唖然とする飛鳥。冷静に分析すると武装局員たちは今の主流であるカートリッジシステムを搭載していないデバイスで戦っている。

「・・・ここってもしかして・・・」

その時骸骨ロボが力と飛鳥に襲い掛かった瞬間一人のデバイスを持った武装局員が力と飛鳥をかばった。

「邪魔だどいてろ!!」

骸骨ロボの攻撃を受け止めながら武装局員は叫ぶが武装局員は吹き飛ばされてしまった。

「くっそ!!」

杖から魔力弾を連射するが骸骨ロボには全く効いていないようだ。骸骨ロボが武装局員を捉えたその瞬間その攻撃が受け止められた。

「な!」

「ったくかっこよく現れてなんだよ!」

骸骨ロボの攻撃を受け止めていたのは力だった。力はそのまま骸骨ロボを投げ飛ばし叩き壊した。力の後ろから別の骸骨ロボが現れるが。

「はあ!!」

飛鳥に蹴り壊された。力と飛鳥に狙いを定めた骸骨ロボの群れ。それを見た力は。

「・・・俺は今機嫌が悪いんだ・・・徹底的にやってやる!!」

「こんなわけの分からんとこに連れてこられちゃあね!!」

飛鳥も同感であった。馬鹿と獣。人は合わせてこう呼ぶことがある。

化け物と。

「「うおりゃああああああああああああああああああああああ!!!!」」

力は骸骨ロボの攻撃を捌くとそのまま勢いに任せ骸骨ロボを回転させ遠心力で骸骨ロボの集団に投げ飛ばし骸骨ロボを破壊した。そしてそのままラッシュ攻撃を繰り出し骸骨ロボを破壊した。

飛鳥は蹴りの連打で骸骨ロボを破壊していった。そしてそのまま飛び掛り三角跳びの要領で撃墜していった。

「そういや飛鳥!」

骸骨ロボを破壊しながら力は言う。

「お前は杖持ってないのか!?」

「あいにく!!」

力に皮肉を言いながら飛鳥は骸骨ロボを蹴り飛ばした。

「あたしのキャラクターじゃないんで。んなもんいらん!!」

因みに未来のことが、ややこしくなりそうなので二人ともダグテクターは付けていない。ただの人間に苦戦を強いられる骸骨ロボたちは戦略的撤退を開始した。

「あ!逃げんな!!」

「待て力・・・こいつ介抱しないと」

力達の戦いを見ていた武装局員はあまりのことで気絶してしまったようだ。仕方なく飛鳥は治療魔法に入るがあることに気づいた。

「このID・・・」

「ん?IDがどうしたんだよ?」

飛鳥が力に局員のIDを見せると力は驚愕した。

「全然読めん!!」

ミッドチルダの文字を読めない男。

「ガク!!そうかミッドチルダ文字はあんたは読めないか・・・書いてあるのは『ノルウェール・ボルボ』つまり」

「ノルウェールって・・・もしかしてこいつ!!じいさん!!?」

「ってこと」

びっくりする力に納得してくれたと言った表情の飛鳥。

「このノルウェールさんから推測するとここは57年前。今は16歳の青春真っ盛りな日々のはず」

「根暗な兄ちゃんにしか見えないけど」

その後、力と飛鳥は時空管理局にノルウェールを引き渡した。そして事情を聞いた。暗黒大帝ルシファーという悪者がミッドチルダに現れたこと。そして時々ロボットが現れてルシファーのロボット兵を倒していくこと。更にルシファーにはベリアルとサーウェンという悪魔が味方していることが分かった。とりあえず力と飛鳥は時空漂流者ということでノルウェールの預かりになった。

「さっきのロボットはスケルトンって言うのか」

「ああ」

「まあ。じいさん何で時々しか現れないんだよ」

「・・・俺にはそんな大それた正義なんて無いからな・・・それにガラじゃないんだ」

力は飛鳥を呼んだ。

(なに?)

(こいつホントにじいさんなのか?)

(・・・・ノルウェールさんも昔は色々あったみたい)

「しかし漂流者が多いな」

「「え?」」

力と飛鳥が部屋に入ると

「「北斗!」」

「貴様ら」

とりあえず北斗のせいでこうなったので袋叩きに会う北斗。その時緊急出動がかかった。急いで現場に急行するノルウェールだが。

「待てよじいさん。俺たちも行くぜ」

「お前たち邪魔だ」

「これ見てもそう言える?」

飛鳥は自分のIDをノルウェールに見せた。若干デザインは違うが確かに管理局のIDだった。飛鳥は自分たちは未来から来たことを明かした。

「未来の人間がなんのようだ・・・関係ないだろ」

「関係なくても目の前で苦しんでる人がいるのに見捨てていけるほど人間出来ちゃいないんでね」

力の言葉に唖然とするノルウェール。

戦場では武装局員たちが二人の悪魔に倒されていた。

「ふん!詰まらん相手だ」

「ケケケケ」

武装局員の前でベリアルとサーウェンが仁王立ちしているとスケルトンが破壊された。

「誰だ!?」

「俺だよ!!」

力と北斗が現れた。ベリアルとサーウィンが構えたその瞬間。

「トライダグオン!!」

力がダグコマンダーを起動させると水色のダグテクターが構築された。

「ブレイブリキ!!」

「やれやれ・・・責任は取らんとな。アジャスト!!」

北斗のクリスタルが割れると北斗を覆う鎧が構築された。

「く!行けスケルトンども!!」

ベリアルの力で強化されたスケルトンは力達に襲い掛かった。

「ブレイブクロー!!」

力のブレイブクローがスケルトンを切り裂いた。

「天上鞭!!」

北斗の鞭がスケルトンを切り裂いていった。

「ブレイブライオアターーーーック!!」

「真紅の牙!!!」

力と北斗の必殺技がスケルトンを一掃したと同時にベリアルに一撃加えた。

「ぐああ!!」

吹き飛ばされるベリアル。

「どうだ!?」

「小僧!調子に乗りやがって!!」

「ケケケケ!!」

ベリアルが起き上がるとサーウィンが降ってきた。

「そろそろ僕の出番みたいだね~」

サーウィンが詠唱を始めると力達が破壊したスケルトンが融合しに対のロボットになった。

「ふん!」

「ケケケ!!」

ベリアルとサーウィンはロボットに融合した。

『小僧!今までの借り一億倍にして返してやるぞ!!』

『ケケケ僕は楽しめればそれで良いけどね』

「舐めるな!ブレイブエラゴ!!」

「黄竜!!」

力と北斗のコールにブレイブエラゴと黄竜が呼び出された。

「融合合体!!」

ブレイブエラゴが人型になり力と一体化した。瞳が淡い緑に光る。

『ダグ!ブレイブ!!来ぉぉぉい!!ブレイブローダー!!』

呼び出されたブレイブローダーが人型に変形し胸部が展開した。

『うおおおおおおおお!!!』

ダグブレイブがビークルモードになり、そのまま胸部に収納され胸部が閉じた。瞳が淡い緑に光る。

『ブレイブダグオン!!』

『フュージョン!竜神!北斗!!!白虎招来!!』

北斗が経文を唱えると虎の鎧が現れた。北斗と一体化する。

『虎竜神!北斗!!』

戦闘形態に入る両者。

『ナックルブラスター!!』

『爪波!!』

ブレイブダグオンと北斗の攻撃に圧倒されるベリアルとサーウィン。

『『ぐああああああああああ!!』』

『ブレイブバースト!!!』

『虎破断!!』

『『ぐう!!』』

ベリアルとサーウィンに詰め寄るブレイブダグオン。

『お前らに用は無い!!さっさとルシファーを出せ!!』

『ほう・・・ならば出てきてやろうではないか』

その瞬間空が闇に覆われた。そして漆黒の鎧を身にまとったロボットが現れた。その姿は不気味な威圧感が溢れていた。

『お前がルシファーか・・・』

『・・・いかにも・・・フレイムナイトではないようだな』

『ナックルブラスター!!』

ブレイブダグオンのナックルブラスターがヒットするがルシファーに効いていない。

『なに!?』

『はあ!!』

ルシファーの覇王剣にブレイブダグオンが薙ぎ払われた。

『うああああああああああああああああああ!!』

『今度はこっちの番だ!!』

ベリアルとサーウェンが加わり一気に形勢が逆転した。追い詰められるブレイブダグオンと北斗。

『ぐうううう!!』

『ぬうううううう!!』



一方、救助活動に当たっていた飛鳥はスケルトンの攻撃を防いでいた。

「ち!」

さすがの飛鳥も数が数なだけに押され始めた。ノルウェールもデバイスを発射するがキリが無い。


「あれは・・・」

ノルウェールの前で痛めつけられているブレイブダグオンと北斗。対抗できるのは自分だと分かっている。しかし。

「・・・俺には正義の心なんて無い・・・そんな資格なんて無い」

その時戦いの余波でビルが破壊されてしまった。逃げ惑う人々の中に破片が直撃しそうな女の子が居た。

「!!」

ノルウェールは走った。なぜ走ったか分からない。だが今は目の前の女の子を守りたい、それだけだった。ノルウェールが助けると安全な場所まで運んだ。

「・・・大丈夫か?」

「ありがとう!!」

女の子はノルウェールに笑顔を向けた。その笑顔がノルウェールには痛かった。女の子は武装局員に保護された。そして飛鳥が来た。

「ノルウェールさん・・・・戦ってください・・・私たちと一緒に」

「・・・何度も言うが・・・俺には正義なんて無い・・・」

「ノルウェールさん・・・正義はあるよ」

「なに?」

飛鳥の言葉に驚くノルウェール。飛鳥はノルウェールの両腕を包み込んだ。

「正義は誰かを思う小さな優しさから生まれるでしょ・・・今あなたは小さな女の子を守った。それは優しさでしょ・・・誰かを想っていれば・・・あなたの中にも・・・大きな正義は生まれるはずだよ」

「っく・・・」

飛鳥の言葉に歯を食いしばるノルウェール。

「自分に生まれたその正義を信じて・・・そう教えてくれたのはあなたなんだよ・・・」

「・・・・・・・・」

「私たちの正義で・・・ルシファーを倒しましょう!!」

「・・・だが!!」

「Don’t say !four or five!!」

「なに?」

「・・・待ってます」

飛鳥は意を決したようにルシファーに向かっていった。

「トライダグオン!!」

飛鳥の身体に紅のダグテクターが構築される。

「ウィザーアスカ!!魔導合体!!ウィザーダグオン!!」

飛鳥はウィザーダグオンになるとブレイブダグオンの隣に立った。

『・・・・ウィザーダグオン』

『お待たせ・・・ウィザーフラッシャー!!!』

ウィザーフラッシャーがルシファーにヒットするが

『こしゃくな!!』

ルシファーはウィザーフラッシャーを受けながらブレイブダグオン達を薙ぎ払った。

『『『うあああああああ!!!』』』

叩き付けられるブレイブダグオン達。一方ノルウェールは拳を握りながら葛藤していた。

「・・・俺の中にも・・・正義が・・・」

(自分に生まれた正義を信じて)

飛鳥の言葉、そして変な英語にノルウェールは意を決した。

「・・・『四の五の言うな』っか・・・俺はもう逃げない!力を貸してくれフレイムナイト!」

その瞬間ノルウェールとフレイムナイトの心が一つになった。

「フレイムライナー!!!」

フレイムライナーと一体化するノルウェール。

『チェエエエンジ!!フレイムナイト!!』

フレイムナイトになったノルウェール。

『フレイムマグナム!!』

『ごあああ!!』

フレイムナイトの攻撃がルシファーをけん制した。ブレイブダグオンとウィザーダグオン、そして北斗の前に降り立つフレイムナイト。

『フレイムナイト?』

『全く・・・面倒なことになった・・・俺は未来の部下を・・・仲間を・・・助けなくっちゃならないなんてな!!』

『・・・じいさん』

『・・・ノルウェールさん』

『ソウルユニバース!ソウルフェニックス!』

フレイムナイトがソウルユニバースとソウルフェニックスを召喚した。

『行け!ソウルユニバース!!頼むぞ!ソウルフェニックス!!フレイムマグナム!!』

フレイムナイトの連携攻撃がルシファーを押し始めた。

『スピードルアタック!!』

ウィザーダグオンのスピードルアタックがルシファーを怯ませたがベリアルとサーウェンに羽交い絞めにされた。

『なに!?』

『ルシファー様!!今です!!』

ルシファーがウィザーダグオンに襲い掛かろうとしたその時

『ブレイブバースト!!』

『フレイムマグナム!!!』

ぼろぼろのブレイブダグオンとフレイムナイトの攻撃がベリアルとサーウェンにヒットし拘束を解かれウィザーダグオンは間一髪脱出した。

『とりあえずあいつら始末しとく。やるぞ北斗』

『俺に命令するな』

ブレイブダグオンと北斗がベリアルとサーウェンに向かっていった。

『ブレイブソードクラッシュ!!』

『神覇天昇!!』

ブレイブダグオンと北斗がベリアルとサーウェンの取り付いたロボットを破壊した。

『・・・後は頼んだぜ・・・じいさん』

『・・・ふん・・・この程度のことで俺が力尽きるとはな』

ブレイブダグオンと北斗がそのまま倒れた。そしてベリアルとサーウェンの魂がルシファーに吸収された。するとルシファーが進化した。

『おのれ・・・勇者ども・・・フレイムナイト!!貴様の首を先にもらう!!』

ルシファーの覇王剣がフレイムナイトを貫こうとした瞬間。

『ぐうううううう!!!』

ルシファーの覇王剣に貫かれるウィザーダグオン。

『・・・ウィザーダグオン』

『フレイムナイト・・・あんたはあたしに正義を教えなくちゃいけないんだからね・・・こんなところでくたばるな・・・・でえええええええあああああああ!!!』

ウィザーダグオンは覇王剣が刺さったままウィザーキャノンをルシファーに突きつけた。

『ウィザーキャノン・・・ファイナルシュート!!!』

至近距離のファイナルシュートに思わずルシファーも怯んだ。

『・・・く・・・おのれ』

『・・へへ・・・ざまあみろ』

そのままウィザーダグオンも倒れてしまった。

『くそ!!』

フレイムナイトの目の前で倒れたブレイブダグオン、ウィザーダグオン、北斗。

『仲間の屍で繊維を喪失したか?フレイムナイト!!』

『まだだ・・・』

『みんなは俺に思いを託してくれた・・・俺は・・・俺はそれに答えなくちゃいけないんだ!!』

『こしゃくな!!!!』

ルシファーの一斉攻撃に飲み込まれるフレイムナイト。

『うああああああああああああああああああああ!!!!』

その瞬間。意識の中に入った。

(これ以上の戦いに・・・ノルウェールの身体が耐えることができない)

(・・・俺が死んだら・・・お前はどうなる?)

(・・・恐らく・・・君と一緒に・・・消滅するだろう)

(・・・そんな・・・じゃあこの悪魔はどうなる!!)

ノルウェールの脳裏に力や飛鳥、ミセットの姿がよぎる。

(・・・俺には守らなきゃいけない約束と正義がある・・・それを教えてくれた人やみんなのために)

ノルウェールはルシファーに向かった。

(・・・こいつを倒してみんなを守る・・・それが俺の・・・俺の信じる正義だ!!)

その瞬間ソウルユニバースとソウルフェニックスが輝いた。

『ソウルユニバース・・・ソウルフェニックス・・・合体?・・・わかった!!!』

フレイムナイトはソウルユニバースとソウルフェニックスと共に飛んだ。そしてソウルユニバースとソウルフェニックスと一体化した。

『フォームアップ!!炎天馬合体!!ハイパーフレイムナイト!!』

『ふん!真の姿を取り戻したところでたった一人で私には・・・・』

『俺は一人じゃない!!ソウルグラディウス!!!』

ハイパーフレイムナイトの言葉に

(じいさん・・・残りカスみてえな俺に残ってる力を・・・・)

倒れているブレイブダグオンの身体が輝き

(・・・消えるかもしれんが・・・残りの俺の命を・・・)

北斗の身体が輝き

(私の力を・・・全部あなたに託します・・・だから)

ウィザーダグオンの身体が輝き光がハイパーフレイムナイトに降り注がれた。

(フレイムナイトさん・・・)


(ルシファーを倒して・・・)

勇者達の戦いを見ていたミッドチルダの人々の善の力が輝きハイパーフレイムナイトに集まった。

『な!何だこの力は!?フレイムナイトだけではない・・・人間どもの力・・・』

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

金色に輝くハイパーフレイムナイト。そしてソウルグラデュウスに人々の思いが込められていく。

『エインヘリャル!!!!』

人々の思いの込められたソウルグラデュウスを振り下ろすハイパーフレイムナイト。だがルシファーもその攻撃を受け止める。

『ぬおおおおおおおおおおおおおおお!!!』

『くううううううううううううううううう!!!』

力は五分五分。だが徐々にハイパーフレイムナイトが負け始めている。

『く!馬鹿な!』

『ふん!貴様は所詮そこまでだ!』

『じいさん!!負けるな!!!』

ブレイブダグオンが最後の力を振り絞り叫んだ。

『俺たちはあんたを信じた!!だから今度はあんたが俺たちを信じろ!!』

『ノルウェールさん!!』

ウィザーダグオンも叫んだ。

『自分に負けないで!!もうあなたは自分で立ち上がれる!!』

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』

ハイパーフレイムナイトのソウルグラデュウスがルシファーを両断した。

『馬鹿な・・・』

『・・・俺は今まで一人だった・・・けど・・・これからの俺は仲間たちと道を歩くことができる・・・今が・・・俺のスタートラインだ』

爆発するルシファーだが同時に3つの魂のようなものが飛び去っていった。

「やったのか?」

「いや・・・奴は逃げた・・・」

「なに!!?」

あまりのことで驚く力達。

「止めを刺しきれなかったって事だ」

「そんな」

落胆する力。

「あとは俺に任せてくれ。飛鳥」

「え?」

「ありがとう」

「何が?」

「お前のおかげでなんとなく大切なことに気づいた気がする・・・これからは何とかやっていくつもりだ」

「そうですか・・・」

「おい!早くしろ!」

北斗が次元刀で空間転移の制御をしている。

「さぁ早くいきな・・・57年後に会おう」

「じいさんまたな」

ノルウェールに見送られながら力達は未来に帰っていった。
 
 

 
後書き


ええ!!俺だけ時間行き過ぎた!?ドライアスってなんだよ!?また子供?相当俺は子供に縁があるのかよ。ってこの子狙われてるじゃねえか!!
次回!勇者指令ダグオンA’s 太陽の力
悪党だったらぶっ飛ばしてちゃる!!

 
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